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== イルルヤンカシュ宇宙要塞 ==
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== イルルヤンカシュ要塞 ==
[[クロスボーン・バンガード]]の保有する移動宇宙要塞。
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[[クロスボーン・バンガード]]が建造した巨大な移動宇宙要塞。
  
 
これまでの[[宇宙世紀]]史上では見られなかった球形の要塞という外観をしており、[[ビーム・シールド]]による防御機構を備えている。
 
これまでの[[宇宙世紀]]史上では見られなかった球形の要塞という外観をしており、[[ビーム・シールド]]による防御機構を備えている。
  
[[第二次オールズモビル戦役]]終盤、[[シャルル・ロウチェスター]]率いる[[オールズモビル]]が籠城し、[[地球連邦軍 (UC)|連邦軍]]部隊と交戦するも鎮圧された。その後、[[コスモ・バビロニア建国戦争]]で本来の持ち主であるクロスボーン・バンガードによって運用され、フロンティア・サイドへと移動を開始。これに対して連邦軍は宇宙世紀0123年3月30日に要塞の攻略作戦を展開。[[ガンダムF90II-Lタイプ]]の超長距離狙撃と要塞の急接近を逆手に取った突入作戦の前に陥落した。
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[[第二次オールズモビル戦役]]終盤、月軌道上にて当時建造中だった要塞に対し、[[オールズモビル]]のスポンサーがクロスボーン・バンガードを名乗る組織である事を突き止めた反地球連邦組織討伐部隊の本隊が進軍を開始。これに対し、月のマスドライバー基地を占拠して[[地球連邦軍 (UC)|連邦軍]]艦隊と要塞の間に防衛線を築こうとするも、討伐部隊 第13艦隊の[[エイブラム]]の活躍により奪還され、戦いは要塞での攻防戦に発展する。攻防戦では先の戦いで敗走した[[シャルル・ロウチェスター]]率いるオールズモビルの残存戦力が籠城し、エイブラムを含む連邦軍艦隊と交戦するも、交戦の末にオールズモビルは壊滅。要塞も鎮圧された。
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その後、[[コスモ・バビロニア建国戦争]]で本来の持ち主であるクロスボーン・バンガードによって完成・運用され、フロンティア・サイドへと移動を開始。これに対して連邦軍は宇宙世紀0123年3月30日に要塞の攻略作戦を展開。[[カムナ・タチバナ]]准将の立案した作戦の下、陽動部隊が基地に接近するのと同時に[[ガンダムF90II-Lタイプ]]が基地と周囲のMS部隊に対し超長距離狙撃を実施した。超長距離故にタイミングを合わせたシールド展開が不可能だった要塞側はガンダムや陽動部隊に対し反撃を開始するが、連邦軍は守備隊が要塞を離れた隙を突いて要塞の急接近を逆手に取った艦隊と突入部隊による突入作戦を展開。中枢を破壊された事で全体が爆発を起こした要塞は陥落した。
  
 
== 登場作品 ==
 
== 登場作品 ==
;[[機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122]](岩村版)
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;[[機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122]]
:初登場作品。蜂起前の時期であったため稼働していなかった。この時点では名称は特に設定されていなかった。
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:初登場作品。ACT.12にてクロスボーン・バンガードの要塞基地として登場するが、建造中であるためまだ基礎部分しか無い状態であり、要塞の周囲には複数のアステロイドが浮かんでいる。また、この時点では特に名称は設定されていない。連邦軍とオールズモビルの最終決戦の地となり、基地内部で最後の戦いが繰り広げられた。しかしクロスボーン・バンガードにとってはあくまでフロンティア・サイド侵攻のための陽動であり、この戦いの後、物語は『[[機動戦士ガンダムF91|F91]]』に繋がっていく事となる。
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;[[機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122]] (岩村版)
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:後編に登場するがデザインが大幅に変更されており、巨大な球体の表面にクロスボーン・バンガードの紋章が描かれた要塞となっている。蜂起前の時期であったため稼働しておらず、[[ベルフ・スクレット]]の[[ガンダムF91]]との戦いで追い詰められた[[シャルル・ロウチェスター]]の[[シャルル専用ゲルググ|専用ゲルググ]]が中に逃げ込もうとしたが、F91の放ったヴェスバーのビームが背後から直撃。機体を貫通したビームによって要塞内部で爆発が発生し要塞は沈黙した。
 
;[[機動戦士ガンダム クライマックスU.C. 紡がれし血統]]
 
;[[機動戦士ガンダム クライマックスU.C. 紡がれし血統]]
:コスモ・バビロニア建国戦争で運用された事が語られ、この作品へ再登場する際に「イルルヤンカシュ要塞」と命名された。
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:コスモ・バビロニア建国戦争で運用され、物語最後の戦いが繰り広げられた。この作品へ再登場する際に「イルルヤンカシュ要塞」と命名されたが、デザインは上記の『フォーミュラー戦記』からさらに変更されており、SF映画『スター・ウォーズ』シリーズのデス・スターに酷似した外観となっている(球状の要塞の所々にくぼみがあるという、ほぼそのままのデザイン)。
 
;[[月刊モビルマシーン]]
 
;[[月刊モビルマシーン]]
:岩村版『フォーミュラー戦記0122』における遭遇戦が「第1次イルルヤンカシュ要塞攻略戦」として設定付けされた。これを踏まえると『紡がれし血統』での攻略戦が「第2次イルルヤンカシュ要塞攻略戦」となる。
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:VOLUME 06のシャルル専用ゲルググの説明文において『フォーミュラー戦記』における戦闘が「第一次イルルヤンカシュ要塞攻略作戦」として設定付けされた。これを踏まえると『紡がれし血統』での攻略戦が「第二次イルルヤンカシュ要塞攻略作戦」になると思われる(VOLUME 20では「イルルヤンカシュ要塞攻防戦」と記載)。
 
;[[機動戦士ガンダムF90クラスター]]
 
;[[機動戦士ガンダムF90クラスター]]
:Prologueの『フォーミュラー戦記0122』と『紡がれし血統』パートでそれぞれ登場。前者では要塞施設が未完成の状態であることがうかがえる描写がある。
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:Prologueの『フォーミュラー戦記』と『紡がれし血統』パートにそれぞれ建造中と完成後の状態で登場。原作では名無しだった『フォーミュラー戦記』パートの要塞についても『月刊モビルマシーン』に準ずる形で「イルルヤンカシュ要塞」と明記されている。
  
 
== 関連人物 ==
 
== 関連人物 ==
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;[[シャトレイ]]
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:クロスボーン・バンガードの士官。本隊によるフロンティア・サイド侵攻のための陽動を担っており、オールズモビルの籠城を受け入れ、シャルル専用ゲルググを提供するなどの支援をしつつ時間稼ぎのための捨て駒として扱った。
 
;[[シャルル・ロウチェスター]]
 
;[[シャルル・ロウチェスター]]
:U.C.0122年の戦闘でこの要塞の近傍宙域で戦闘を行った。
+
:オールズモビルの総指揮官。シャトレイが自分達を捨て駒として扱っている事を察しつつ、シャルル空撃隊を率いて連邦軍との最後の戦いに臨んだ。
;[[シュン・タチバナ|シュテイン・バニィール]]
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;シュテイン・バニィール ([[シュン・タチバナ]])
:コスモ・バビロニア建国戦争の際に要塞を掌握。フロンティアサイドへの攻撃を実施しようとした。
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:クロスボーン・バンガードの士官であり、カムナ・タチバナの息子。コスモ・バビロニア建国戦争の際に要塞を掌握し、司令官としてフロンティア・サイドへの攻撃を実施しようとした。しかし、カムナの作戦に翻弄され、自ら出撃する事になる。
  
 
== 関連用語 ==
 
== 関連用語 ==
 
;[[クロスボーン・バンガード]]
 
;[[クロスボーン・バンガード]]
:
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:要塞を建造・運用している軍事組織。
 
;[[オールズモビル]]
 
;[[オールズモビル]]
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:クロスボーン・バンガードがスポンサーを担っていた[[ジオン残党|ジオン系組織]]。地上軍壊滅後、宇宙での戦闘で壊滅的打撃を受けた主力艦隊のシャルル艦隊が本要塞に籠城した。
  
 
== 余談 ==
 
== 余談 ==
*イルルヤンカシュとはヒッタイト神話に登場する蛇神あるいは龍神。
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*イルルヤンカシュとはヒッタイト神話に登場する蛇神あるいは龍神の名前である。
*外観がSF映画『スター・ウォーズ』シリーズのデス・スターに類似しているという指摘がある。はっきりとわかりやすいのは『紡がれし血統』に出てからである。
 
  
 
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2024年12月2日 (月) 17:43時点における最新版

イルルヤンカシュ要塞[編集 | ソースを編集]

クロスボーン・バンガードが建造した巨大な移動宇宙要塞。

これまでの宇宙世紀史上では見られなかった球形の要塞という外観をしており、ビーム・シールドによる防御機構を備えている。

第二次オールズモビル戦役終盤、月軌道上にて当時建造中だった要塞に対し、オールズモビルのスポンサーがクロスボーン・バンガードを名乗る組織である事を突き止めた反地球連邦組織討伐部隊の本隊が進軍を開始。これに対し、月のマスドライバー基地を占拠して連邦軍艦隊と要塞の間に防衛線を築こうとするも、討伐部隊 第13艦隊のエイブラムの活躍により奪還され、戦いは要塞での攻防戦に発展する。攻防戦では先の戦いで敗走したシャルル・ロウチェスター率いるオールズモビルの残存戦力が籠城し、エイブラムを含む連邦軍艦隊と交戦するも、交戦の末にオールズモビルは壊滅。要塞も鎮圧された。

その後、コスモ・バビロニア建国戦争で本来の持ち主であるクロスボーン・バンガードによって完成・運用され、フロンティア・サイドへと移動を開始。これに対して連邦軍は宇宙世紀0123年3月30日に要塞の攻略作戦を展開。カムナ・タチバナ准将の立案した作戦の下、陽動部隊が基地に接近するのと同時にガンダムF90II-Lタイプが基地と周囲のMS部隊に対し超長距離狙撃を実施した。超長距離故にタイミングを合わせたシールド展開が不可能だった要塞側はガンダムや陽動部隊に対し反撃を開始するが、連邦軍は守備隊が要塞を離れた隙を突いて要塞の急接近を逆手に取った艦隊と突入部隊による突入作戦を展開。中枢を破壊された事で全体が爆発を起こした要塞は陥落した。

登場作品[編集 | ソースを編集]

機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122
初登場作品。ACT.12にてクロスボーン・バンガードの要塞基地として登場するが、建造中であるためまだ基礎部分しか無い状態であり、要塞の周囲には複数のアステロイドが浮かんでいる。また、この時点では特に名称は設定されていない。連邦軍とオールズモビルの最終決戦の地となり、基地内部で最後の戦いが繰り広げられた。しかしクロスボーン・バンガードにとってはあくまでフロンティア・サイド侵攻のための陽動であり、この戦いの後、物語は『F91』に繋がっていく事となる。
機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122 (岩村版)
後編に登場するがデザインが大幅に変更されており、巨大な球体の表面にクロスボーン・バンガードの紋章が描かれた要塞となっている。蜂起前の時期であったため稼働しておらず、ベルフ・スクレットガンダムF91との戦いで追い詰められたシャルル・ロウチェスター専用ゲルググが中に逃げ込もうとしたが、F91の放ったヴェスバーのビームが背後から直撃。機体を貫通したビームによって要塞内部で爆発が発生し要塞は沈黙した。
機動戦士ガンダム クライマックスU.C. 紡がれし血統
コスモ・バビロニア建国戦争で運用され、物語最後の戦いが繰り広げられた。この作品へ再登場する際に「イルルヤンカシュ要塞」と命名されたが、デザインは上記の『フォーミュラー戦記』からさらに変更されており、SF映画『スター・ウォーズ』シリーズのデス・スターに酷似した外観となっている(球状の要塞の所々にくぼみがあるという、ほぼそのままのデザイン)。
月刊モビルマシーン
VOLUME 06のシャルル専用ゲルググの説明文において『フォーミュラー戦記』における戦闘が「第一次イルルヤンカシュ要塞攻略作戦」として設定付けされた。これを踏まえると『紡がれし血統』での攻略戦が「第二次イルルヤンカシュ要塞攻略作戦」になると思われる(VOLUME 20では「イルルヤンカシュ要塞攻防戦」と記載)。
機動戦士ガンダムF90クラスター
Prologueの『フォーミュラー戦記』と『紡がれし血統』パートにそれぞれ建造中と完成後の状態で登場。原作では名無しだった『フォーミュラー戦記』パートの要塞についても『月刊モビルマシーン』に準ずる形で「イルルヤンカシュ要塞」と明記されている。

関連人物[編集 | ソースを編集]

シャトレイ
クロスボーン・バンガードの士官。本隊によるフロンティア・サイド侵攻のための陽動を担っており、オールズモビルの籠城を受け入れ、シャルル専用ゲルググを提供するなどの支援をしつつ時間稼ぎのための捨て駒として扱った。
シャルル・ロウチェスター
オールズモビルの総指揮官。シャトレイが自分達を捨て駒として扱っている事を察しつつ、シャルル空撃隊を率いて連邦軍との最後の戦いに臨んだ。
シュテイン・バニィール (シュン・タチバナ)
クロスボーン・バンガードの士官であり、カムナ・タチバナの息子。コスモ・バビロニア建国戦争の際に要塞を掌握し、司令官としてフロンティア・サイドへの攻撃を実施しようとした。しかし、カムナの作戦に翻弄され、自ら出撃する事になる。

関連用語[編集 | ソースを編集]

クロスボーン・バンガード
要塞を建造・運用している軍事組織。
オールズモビル
クロスボーン・バンガードがスポンサーを担っていたジオン系組織。地上軍壊滅後、宇宙での戦闘で壊滅的打撃を受けた主力艦隊のシャルル艦隊が本要塞に籠城した。

余談[編集 | ソースを編集]

  • イルルヤンカシュとはヒッタイト神話に登場する蛇神あるいは龍神の名前である。

リンク[編集 | ソースを編集]