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− | [[機動戦士Ζガンダム]] | + | 『[[機動戦士Ζガンダム]]』以降のガンダム作品に登場する、座席を電磁気力によって宙に浮かせるコクピット方式。もっぱら[[全天周囲モニター]]とセットで使用されている。 |
座席をコクピット底面に固定した場合、全天周囲モニターで360度の視界を確保する事は難しく、それを解決する為に電磁気力でコクピットシートそのものを宙に浮かべ、それをシート後方から伸びた可動式アームで固定している。この可動式アームはショックアブソーバーとしての役割も兼ねており、コンピュータによってアクチュエータをリアルタイムで制御する事で、[[モビルスーツ]]の加速Gや振動からパイロットを保護し、身体的な負担を軽減させる。 | 座席をコクピット底面に固定した場合、全天周囲モニターで360度の視界を確保する事は難しく、それを解決する為に電磁気力でコクピットシートそのものを宙に浮かべ、それをシート後方から伸びた可動式アームで固定している。この可動式アームはショックアブソーバーとしての役割も兼ねており、コンピュータによってアクチュエータをリアルタイムで制御する事で、[[モビルスーツ]]の加速Gや振動からパイロットを保護し、身体的な負担を軽減させる。 | ||
− | 変形によってコクピットの位置が大きく変化する[[可変モビルスーツ]]や[[可変モビルアーマー]]の場合、コクピットの配置移動・回転に合わせて可動式アームがシートを水平に保つ機構が備わっている<ref>Ζガンダムなど。</ref> | + | 変形によってコクピットの位置が大きく変化する[[可変モビルスーツ]]や[[可変モビルアーマー]]の場合、コクピットの配置移動・回転に合わせて可動式アームがシートを水平に保つ機構が備わっている<ref>Ζガンダムなど。</ref>。 |
− | また、対応した規格の[[ノーマルスーツ]]のバックパックをシートの背もたれの凹みにはめ込む事でパイロットの身体を固定する為、リニアシート採用以前の機体とは異なり、リニアシートにはシートベルトが不要となっている<ref> | + | また、対応した規格の[[ノーマルスーツ]]のバックパックをシートの背もたれの凹みにはめ込む事でパイロットの身体を固定する為、リニアシート採用以前の機体とは異なり、リニアシートにはシートベルトが不要となっている<ref>シートベルトそのものは補助的に備わっていて併用する例もある。</ref>。 |
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+ | なお、リニアシート自体は単に操縦席の設置スタイルの規格に過ぎず、操縦系統そのものに対する変化は無いとされる<ref>一部資料ではリニアシート化の際に操縦インターフェースに統一規格が採用される様になった事が併記されているがこれはリニアシート自体には関係が無く、また機器類が統一されていたとしても操縦挙動や操作体系は連邦系とジオン系で異なり、他陣営の機体系統ではパイロットの扱い易さの差が出ている事が一部作品で判明している。</ref>。 | ||
== 登場作品 == | == 登場作品 == | ||
− | + | 耐Gシステムとしての機能を兼ねる反面、一部の高機動機は機体の機動力をアピールする為にリニアシートでも機体にかかるGを受け止めきれないという設定や描写が付与されるパターンが多い。 | |
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:[[ガンダムNT-1]]のコクピットとして採用されている。[[宇宙世紀]]の時系列的には現時点で最初の搭載例。 | :[[ガンダムNT-1]]のコクピットとして採用されている。[[宇宙世紀]]の時系列的には現時点で最初の搭載例。 | ||
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:初出作品。ほぼ全ての機体に採用されている。全天周囲モニターと合わせて[[ハイザック]]が量産機として初めて採用した機体とされている。 | :初出作品。ほぼ全ての機体に採用されている。全天周囲モニターと合わせて[[ハイザック]]が量産機として初めて採用した機体とされている。 | ||
:[[ギャプラン]]のようにGの衝撃を全て吸収できず、[[強化人間]]専用機として運用される機体も存在する。 | :[[ギャプラン]]のようにGの衝撃を全て吸収できず、[[強化人間]]専用機として運用される機体も存在する。 | ||
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2022年7月25日 (月) 14:19時点における最新版
リニアシート(linea Sheet)[編集 | ソースを編集]
『機動戦士Ζガンダム』以降のガンダム作品に登場する、座席を電磁気力によって宙に浮かせるコクピット方式。もっぱら全天周囲モニターとセットで使用されている。
座席をコクピット底面に固定した場合、全天周囲モニターで360度の視界を確保する事は難しく、それを解決する為に電磁気力でコクピットシートそのものを宙に浮かべ、それをシート後方から伸びた可動式アームで固定している。この可動式アームはショックアブソーバーとしての役割も兼ねており、コンピュータによってアクチュエータをリアルタイムで制御する事で、モビルスーツの加速Gや振動からパイロットを保護し、身体的な負担を軽減させる。
変形によってコクピットの位置が大きく変化する可変モビルスーツや可変モビルアーマーの場合、コクピットの配置移動・回転に合わせて可動式アームがシートを水平に保つ機構が備わっている[1]。
また、対応した規格のノーマルスーツのバックパックをシートの背もたれの凹みにはめ込む事でパイロットの身体を固定する為、リニアシート採用以前の機体とは異なり、リニアシートにはシートベルトが不要となっている[2]。
なお、リニアシート自体は単に操縦席の設置スタイルの規格に過ぎず、操縦系統そのものに対する変化は無いとされる[3]。
登場作品[編集 | ソースを編集]
耐Gシステムとしての機能を兼ねる反面、一部の高機動機は機体の機動力をアピールする為にリニアシートでも機体にかかるGを受け止めきれないという設定や描写が付与されるパターンが多い。
- 機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争
- ガンダムNT-1のコクピットとして採用されている。宇宙世紀の時系列的には現時点で最初の搭載例。
- 機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY
- ガンダム試作3号機のコクピットとして採用されている。
- ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに
- ガンダムTR-1[ヘイズル改]が改修時にコクピットを全天周囲モニター・リニアシート化している。
- ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者
- ジム改やジム・クゥエルなど旧来機がコクピットを換装し全天周囲モニター・リニアシート方式に改修しているケースが見られる。
- 劇中にはジム改[ワグテイル]やガンダム[ケストレル]など、リニアシートの耐G性能を上回る機動力を発揮する高機動型MSが多数登場し、その性能を印象付けている。
- 機動戦士Ζガンダム
- 初出作品。ほぼ全ての機体に採用されている。全天周囲モニターと合わせてハイザックが量産機として初めて採用した機体とされている。
- ギャプランのようにGの衝撃を全て吸収できず、強化人間専用機として運用される機体も存在する。
- ガンダム・センチネル
- Sガンダム (ブースター・ユニット装着型)やガンダムMk-Vのようにリニアシートでも受け止めきれないGがパイロットにかかる機体が登場。Mk-Vに搭乗したブレイブ・コッドは奥歯が砕ける程のGを身体に受けている。
- 機動戦士ガンダムΖΖ
- コアブロックシステム搭載機としてΖΖガンダムに採用されている。
- 機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト
- 耐Gシステムはリニアシートの登場以降根本的な発展を遂げていない旨の発言があり、より高い耐G装備としてジェルクッションが登場した。