「トランザムシステム」の版間の差分
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その内容は、GNドライヴを搭載した機体の各部に高濃度で圧縮・蓄積されている[[GN粒子]]を全面開放する事で、機体の出力を通常の約三倍に引き上げ、性能を一時的に向上させる、というもの。ビーム兵器などの攻撃力・GNフィールドによる防御力・推進剤としての使用や機体の重量軽減効果による機動性と、ガンダムの性能の大部分がGN粒子の使用量に左右されるため、このシステムによってガンダムの性能は跳ね上がることとなる。システム使用中は機体内部の動力ケーブルに流れる高濃度圧縮粒子の量が増えることや、機体の周囲にあるGN粒子を装甲表面に高濃度に付着させることから、機体が赤く輝く。 | その内容は、GNドライヴを搭載した機体の各部に高濃度で圧縮・蓄積されている[[GN粒子]]を全面開放する事で、機体の出力を通常の約三倍に引き上げ、性能を一時的に向上させる、というもの。ビーム兵器などの攻撃力・GNフィールドによる防御力・推進剤としての使用や機体の重量軽減効果による機動性と、ガンダムの性能の大部分がGN粒子の使用量に左右されるため、このシステムによってガンダムの性能は跳ね上がることとなる。システム使用中は機体内部の動力ケーブルに流れる高濃度圧縮粒子の量が増えることや、機体の周囲にあるGN粒子を装甲表面に高濃度に付着させることから、機体が赤く輝く。 | ||
− | + | ただし、トランザムシステムを使用してもGNドライヴが時間あたりに生成するGN粒子の量は変わらず、消費量が増えるだけなので、システムを使用すると稼働時間が大幅に減り、GN粒子を使い切れば一時的に行動不能になってしまう、という欠点もある。特にシステムが知られていなかった頃に開発された第三世代のガンダムでは、一度システムを起動してしまうと中断などの措置が取れなかったため、この欠点も顕著であった。後に開発された第四世代以降のガンダムでは、システム起動時の粒子消費量の制御や、パイロットの操作による中断などの補助システムが組み込まれ、欠点をある程度克服した使いやすいものになっている。 | |
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トランザム発動と同時にその設計データもプトレマイオスのクルーには知らされており、元々の原理故に、GNコンデンサで粒子貯蔵さえ可能であれば、太陽炉搭載機以外でも使用可能である。プトレマイオス2では、ガンダムのGNドライヴと繋げた状態でより高出力かつ長時間のトランザムの使用が出来、それによってプトレマイオス2の大気圏の離脱が可能となる。2ndシーズンの最終決戦ではGNドライヴなしで極短時間の使用をしている。但し供給源無しではすぐに貯蔵粒子が尽きてしまうので危険な賭けである。 | トランザム発動と同時にその設計データもプトレマイオスのクルーには知らされており、元々の原理故に、GNコンデンサで粒子貯蔵さえ可能であれば、太陽炉搭載機以外でも使用可能である。プトレマイオス2では、ガンダムのGNドライヴと繋げた状態でより高出力かつ長時間のトランザムの使用が出来、それによってプトレマイオス2の大気圏の離脱が可能となる。2ndシーズンの最終決戦ではGNドライヴなしで極短時間の使用をしている。但し供給源無しではすぐに貯蔵粒子が尽きてしまうので危険な賭けである。 | ||
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当初はオリジナルのGNドライヴを搭載しているCBのガンダムのみのシステムであったが、後にエイフマンの資料を基にビリーが完成させ[[マスラオ]]([[スサノオ]])に実装され、イノベイター勢もアニューより得た情報からガデッサやガラッゾ、ガガ、リボーンズガンダムにも実装。後の劇場版においては[[地球連邦軍 (00)|地球連邦軍]]の一般機や艦船にも実装されている。 | 当初はオリジナルのGNドライヴを搭載しているCBのガンダムのみのシステムであったが、後にエイフマンの資料を基にビリーが完成させ[[マスラオ]]([[スサノオ]])に実装され、イノベイター勢もアニューより得た情報からガデッサやガラッゾ、ガガ、リボーンズガンダムにも実装。後の劇場版においては[[地球連邦軍 (00)|地球連邦軍]]の一般機や艦船にも実装されている。 | ||
− | + | 起動する際にはダブルオーライザーの場合だと、コクピット内でボタンを二つ押す事で起動しているが、他の機体も同様の操作で起動するかは不明。<ref>起動時には高い確率でパイロットが「'''トランザム!'''」と叫んでいる為、音声での操作の可能性もある。</ref> | |
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− | :[[イオリア・シュヘンベルグ]]が遺した最後の希望で、オリジナル[[GNドライヴ]]のブラックボックスに予め組み込まれていた。<br />[[リボンズ・アルマーク]]が[[ヴェーダ]]を掌握した際に初起動し、以降は[[ソレスタルビーイング]]の切り札となった。2ndシーズンでは[[ビリー・カタギリ]]が[[レイフ・エイフマン]]の遺した資料を基に、[[擬似太陽炉]]搭載機に本システムを実装する事に成功している。<br />また、[[アニュー・リターナー]]がソレスタルビーイングから持ち出したデータによって、オリジナルのデータが[[ツインドライヴシステム]]と共に[[イノベイド]] | + | :[[イオリア・シュヘンベルグ]]が遺した最後の希望で、オリジナル[[GNドライヴ]]のブラックボックスに予め組み込まれていた。<br />[[リボンズ・アルマーク]]が[[ヴェーダ]]を掌握した際に初起動し、以降は[[ソレスタルビーイング]]の切り札となった。2ndシーズンでは[[ビリー・カタギリ]]が[[レイフ・エイフマン]]の遺した資料を基に、[[擬似太陽炉]]搭載機に本システムを実装する事に成功している。<br />また、[[アニュー・リターナー]]がソレスタルビーイングから持ち出したデータによって、オリジナルのデータが[[ツインドライヴシステム]]と共に[[イノベイド]]側にももたらされる事となり、[[ガガ]]のように大量生産された擬似太陽炉を特攻に用いる機体も登場した。 |
;[[劇場版 機動戦士ガンダム00]] | ;[[劇場版 機動戦士ガンダム00]] | ||
:ソレスタルビーイングの他、[[地球連邦軍]]でも普及しており、[[MS]]以外にも戦艦が使用する事で火星宙域などへの超長距離航海の期間短縮に一役買っている。ELSとの最終決戦では擬似太陽炉の弱点でもあるトランザムのオーバーロードを逆手に取り、苦肉の策として自爆することに多用された。 | :ソレスタルビーイングの他、[[地球連邦軍]]でも普及しており、[[MS]]以外にも戦艦が使用する事で火星宙域などへの超長距離航海の期間短縮に一役買っている。ELSとの最終決戦では擬似太陽炉の弱点でもあるトランザムのオーバーロードを逆手に取り、苦肉の策として自爆することに多用された。 | ||
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+ | :GN粒子に代わり[[プラフスキー粒子]]を代用してシステムを再現している。一部では太陽炉を用いないで同様の効果を発揮するガンプラも存在する。 | ||
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:本来00シリーズに登場するシステムであり、GBNにおいても太陽炉搭載機は使用可能とされる。但し本作ではではこのシステムが使用できるかどうかはそのガンプラの出来に左右され、作り込みが甘いと短時間しか使用できないという難点がある。また、ベース機が太陽炉搭載機でなくとも、改造等でGNドライヴを装備した機体であればトランザムを使用可能となる(例:[[ガンダムGP-羅刹]]) | :本来00シリーズに登場するシステムであり、GBNにおいても太陽炉搭載機は使用可能とされる。但し本作ではではこのシステムが使用できるかどうかはそのガンプラの出来に左右され、作り込みが甘いと短時間しか使用できないという難点がある。また、ベース機が太陽炉搭載機でなくとも、改造等でGNドライヴを装備した機体であればトランザムを使用可能となる(例:[[ガンダムGP-羅刹]]) | ||
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2019年8月16日 (金) 19:20時点における版
トランザムシステム(TRANS-AM System)
「機動戦士ガンダム00」シリーズに登場するシステム。
オリジナルのGNドライヴのブラックボックスに予め組みこまれていたシステムであり、1stシーズンの始めは使用する事は出来なかったが、アレハンドロ・コーナーがリボンズ・アルマークを使いヴェーダを掌握し、そこでコールドスリープしていたイオリア・シュヘンベルグが殺される事によってイオリアのメッセージやツインドライヴシステムのデータと共に解禁された。
その内容は、GNドライヴを搭載した機体の各部に高濃度で圧縮・蓄積されているGN粒子を全面開放する事で、機体の出力を通常の約三倍に引き上げ、性能を一時的に向上させる、というもの。ビーム兵器などの攻撃力・GNフィールドによる防御力・推進剤としての使用や機体の重量軽減効果による機動性と、ガンダムの性能の大部分がGN粒子の使用量に左右されるため、このシステムによってガンダムの性能は跳ね上がることとなる。システム使用中は機体内部の動力ケーブルに流れる高濃度圧縮粒子の量が増えることや、機体の周囲にあるGN粒子を装甲表面に高濃度に付着させることから、機体が赤く輝く。
ただし、トランザムシステムを使用してもGNドライヴが時間あたりに生成するGN粒子の量は変わらず、消費量が増えるだけなので、システムを使用すると稼働時間が大幅に減り、GN粒子を使い切れば一時的に行動不能になってしまう、という欠点もある。特にシステムが知られていなかった頃に開発された第三世代のガンダムでは、一度システムを起動してしまうと中断などの措置が取れなかったため、この欠点も顕著であった。後に開発された第四世代以降のガンダムでは、システム起動時の粒子消費量の制御や、パイロットの操作による中断などの補助システムが組み込まれ、欠点をある程度克服した使いやすいものになっている。
トランザム発動と同時にその設計データもプトレマイオスのクルーには知らされており、元々の原理故に、GNコンデンサで粒子貯蔵さえ可能であれば、太陽炉搭載機以外でも使用可能である。プトレマイオス2では、ガンダムのGNドライヴと繋げた状態でより高出力かつ長時間のトランザムの使用が出来、それによってプトレマイオス2の大気圏の離脱が可能となる。2ndシーズンの最終決戦ではGNドライヴなしで極短時間の使用をしている。但し供給源無しではすぐに貯蔵粒子が尽きてしまうので危険な賭けである。
当初はオリジナルのGNドライヴを搭載しているCBのガンダムのみのシステムであったが、後にエイフマンの資料を基にビリーが完成させマスラオ(スサノオ)に実装され、イノベイター勢もアニューより得た情報からガデッサやガラッゾ、ガガ、リボーンズガンダムにも実装。後の劇場版においては地球連邦軍の一般機や艦船にも実装されている。
起動する際にはダブルオーライザーの場合だと、コクピット内でボタンを二つ押す事で起動しているが、他の機体も同様の操作で起動するかは不明。[1]
登場作品
- 機動戦士ガンダム00
- イオリア・シュヘンベルグが遺した最後の希望で、オリジナルGNドライヴのブラックボックスに予め組み込まれていた。
リボンズ・アルマークがヴェーダを掌握した際に初起動し、以降はソレスタルビーイングの切り札となった。2ndシーズンではビリー・カタギリがレイフ・エイフマンの遺した資料を基に、擬似太陽炉搭載機に本システムを実装する事に成功している。
また、アニュー・リターナーがソレスタルビーイングから持ち出したデータによって、オリジナルのデータがツインドライヴシステムと共にイノベイド側にももたらされる事となり、ガガのように大量生産された擬似太陽炉を特攻に用いる機体も登場した。 - 劇場版 機動戦士ガンダム00
- ソレスタルビーイングの他、地球連邦軍でも普及しており、MS以外にも戦艦が使用する事で火星宙域などへの超長距離航海の期間短縮に一役買っている。ELSとの最終決戦では擬似太陽炉の弱点でもあるトランザムのオーバーロードを逆手に取り、苦肉の策として自爆することに多用された。
- ガンダムビルドファイターズ
- GN粒子に代わりプラフスキー粒子を代用してシステムを再現している。一部では太陽炉を用いないで同様の効果を発揮するガンプラも存在する。
- ガンダムビルドダイバーズ
- 本来00シリーズに登場するシステムであり、GBNにおいても太陽炉搭載機は使用可能とされる。但し本作ではではこのシステムが使用できるかどうかはそのガンプラの出来に左右され、作り込みが甘いと短時間しか使用できないという難点がある。また、ベース機が太陽炉搭載機でなくとも、改造等でGNドライヴを装備した機体であればトランザムを使用可能となる(例:ガンダムGP-羅刹)
関連用語
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脚注
- ↑ 起動時には高い確率でパイロットが「トランザム!」と叫んでいる為、音声での操作の可能性もある。