「エイハブ・リアクター」の版間の差分
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「[[機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ]]」に登場する動力炉。単に「リアクター」と呼ばれることもある。[[モビルスーツ]]や艦船など一部兵器やスペースコロニーに使用される相転移変換炉で、開発者のエイハブ・バーラエナにちなんで命名された。 | 「[[機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ]]」に登場する動力炉。単に「リアクター」と呼ばれることもある。[[モビルスーツ]]や艦船など一部兵器やスペースコロニーに使用される相転移変換炉で、開発者のエイハブ・バーラエナにちなんで命名された。 | ||
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[[ガンダム・フレーム]]で採用されている「ツインリアクターシステム」は単純に二基のリアクターを載せただけの物ではなく、リアクター出力の同調などの特殊な調整を行って一対二基のリアクターの出力や効率等の相乗効果を最大限に引き上げた仕様となっている<ref>したがってガンダム・フレーム機の説明の際の記述に於いては厳密には「エイハブ・リアクター二基」ではなく「ツインリアクターシステム」と記すのが正しい。</ref>。 | [[ガンダム・フレーム]]で採用されている「ツインリアクターシステム」は単純に二基のリアクターを載せただけの物ではなく、リアクター出力の同調などの特殊な調整を行って一対二基のリアクターの出力や効率等の相乗効果を最大限に引き上げた仕様となっている<ref>したがってガンダム・フレーム機の説明の際の記述に於いては厳密には「エイハブ・リアクター二基」ではなく「ツインリアクターシステム」と記すのが正しい。</ref>。 | ||
− | + | その製造には太陽近傍の軌道に有る専用の工場で製造する必要が有り、その施設運用費や往還コストが実質的な世界政府組織であるギャラルホルン位しか負担できない事も有って、実質的に独占技術相当の扱いとなっており、他陣営の新造機体では主に300年前の厄祭戦で使用されたリアクターを古戦場などから回収しレストアして使用している。なおギャラルホルンでは新規のリアクター製造を戦前に引き続き行っており最新鋭機である[[レギンレイズ]]などに使用している。 | |
このように驚異的なエネルギー生成量・耐久性を持つリアクターだが、最大の特徴は稼働に伴う「エイハブ粒子」と「エイハブ・ウェーブ」の発生である。 | このように驚異的なエネルギー生成量・耐久性を持つリアクターだが、最大の特徴は稼働に伴う「エイハブ粒子」と「エイハブ・ウェーブ」の発生である。 |
2019年12月16日 (月) 22:09時点における版
エイハブ ・リアクター(Ahab Reactor)
「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」に登場する動力炉。単に「リアクター」と呼ばれることもある。モビルスーツや艦船など一部兵器やスペースコロニーに使用される相転移変換炉で、開発者のエイハブ・バーラエナにちなんで命名された。
稼働中は半永久的に莫大なエネルギーを生成することができ、そのエネルギー量はガンダム・バルバトス用のツインリアクターシステム規格の物でCGSの全電力を賄う事ができる程。また耐久性も桁違いで、厄祭戦の時代に生産されたリアクターが約300年後の世界である作中でも問題なく稼働しており、物理的な破壊もほぼ不可能、ただし艦船に搭載されている物や設備の整った施設で正規の手順を踏めばリアクターを「機能停止」や「再稼働」など稼働状態を制御する事は可能である。その耐久性は基本的にフレームさえ無事なら外装を調達する事でそのフレームの機体をリサイクルして容易に使用する事を可能にしているが、反面その耐久性が災いして、撃墜等で稼働状態のまま宇宙空間に放置されたリアクターはエイハブ粒子の引き起こす疑似重力によってデブリ帯を形成させたり、ハシュマルの様に無人モビルアーマーの暴走を引き起こすリスクもある。
ガンダム・フレームで採用されている「ツインリアクターシステム」は単純に二基のリアクターを載せただけの物ではなく、リアクター出力の同調などの特殊な調整を行って一対二基のリアクターの出力や効率等の相乗効果を最大限に引き上げた仕様となっている[1]。
その製造には太陽近傍の軌道に有る専用の工場で製造する必要が有り、その施設運用費や往還コストが実質的な世界政府組織であるギャラルホルン位しか負担できない事も有って、実質的に独占技術相当の扱いとなっており、他陣営の新造機体では主に300年前の厄祭戦で使用されたリアクターを古戦場などから回収しレストアして使用している。なおギャラルホルンでは新規のリアクター製造を戦前に引き続き行っており最新鋭機であるレギンレイズなどに使用している。
このように驚異的なエネルギー生成量・耐久性を持つリアクターだが、最大の特徴は稼働に伴う「エイハブ粒子」と「エイハブ・ウェーブ」の発生である。
エイハブ粒子
リアクター内で生成される粒子。慣性制御効果を持っているため疑似重力を発生させることができる。これによって艦船の疑似重力発生やMS操縦時のG軽減が可能となっており、耐G性能向上のためモビルスーツのリアクターはコクピットに近い機体中央部(胸部)に配置されているケースが多く、ツインリアクターシステム仕様のガンダム・フレームでは二基のリアクターの対G性能の恩恵を最大限活用する為一対のリアクターに挟まれた真ん中にコクピットブロックを設置している。
エイハブ・ウェーブ
エイハブ粒子の粒子崩壊によって引き起こされる磁気嵐。これの影響でリアクターの付近ではレーダーや無線通信などの電波や電気を用いた機材が使用できなくなる。このため軍艦やMS、コロニー内での通信はLCS(レーザー通信)や高度にシールドされた有線通信に限定され、それによりMSを初めとした兵器の火器の命中精度を著しく低下させ甚大な影響をもたらす。同時に通信・送電などのライフラインへの影響も少なく無い為、都市部では使用・持込が禁止されている[2]。また、十分なシールドが施し難い航空機がエイハブ・ウェーブの影響範囲内に入ると計器が狂い墜落する危険があり、軍用を含めた航空機が発展しない要因となっている。
火星で産出される鉱産物「ハーフメタル」はエイハブ・ウェーブの影響を抑える効果を持つ為、エイハブ・ウェーブからの電子機器の保護には必須となっており重要な鉱産資源ともなっている。
技術的な応用の幅は広く、エイハブ・ウェーブの素粒子を用いたエイハブ・スラスターは低出力・高効率のスラスターとして姿勢制御などに有効となる[3]。
また、エイハブ・ウェーブをキャッチすること自体は可能なので電波レーダーの代わりに索敵手段として用いることができる。さらにギャラルホルンではリアクター毎にエイハブ・ウェーブの固有周波数があることを利用し、データベースを照会することで搭載機を識別できる。特にツインリアクターシステムのガンダム・フレーム機は個体識別し易い独特な周波数と波形を発生する。ただしあくまで「戦前(厄祭戦時)のデータ」に基づいた物の為、テイワズ系MSの様にレストアしたリアクターを別フレームに移植した機体に関しては対応しきれず、またガンダム・ヴィダールの様に偽装用のリアクターを積まれると機体から発する周波数波形などは変わってしまい、解析不能になる。
登場作品
- 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
- 作中でモビルワーカーを除くほとんどの兵器に使用されており、作品の世界観を形作る重要なアイテムの1つ。生産はともかく運用ノウハウや性質の知識は広く一般に普及した技術で、第二部ではそれを逆手にとったエイハブ・ウェーブの反応を攪乱させる方策も示されている。
関連用語
- ナノラミネートアーマー
- こちらも作中では広く普及している軍用技術。エイハブ・ウェーブに反応して驚異的な防御力を発揮する特殊塗料による加工で、大体の場合リアクターとセットで採用されている。
- GNドライヴ
- 疑似太陽炉
- 機動戦士ガンダム00における軍用動力炉。「生産技術を秘匿された、電波障害を引き起こす半永久機関」や「2基のGNドライヴを同調させるツインドライヴシステム」という点でGNドライブとエイハブ・リアクターは類似している。