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[[宇宙世紀]]100年に向けて[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]][[アナハイム・エレクトロニクス社]]に委託した計画。宇宙軍再編計画の一環であり、[[ジオン共和国]]の自治権返還を見越して[[ニュータイプ]]伝説の終焉を促すものであった。
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[[第二次ネオ・ジオン抗争]]終結後、[[宇宙世紀]]100年の到来に向け[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]が推進した軍事計画。連邦宇宙軍の再編計画の枠内で進められた同計画の根幹は、[[ジオン共和国]]が自治権を放棄する[[宇宙世紀]]0100年をもって[[ジオニズム]]を一掃し、「あるべき宇宙世紀を取り戻す」、つまりはジオン勢力登場以前の状態に世界情勢を回帰させようというある種の「妄執」に支えられていた。
  
=== 計画の推移 ===
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この計画の柱である「ジオニズムの一掃」の方法は常軌を逸した物と言え、新開発の対[[ニュータイプ]]用ハンティング・マシーン(アンチ・サイコマシーン)によってジオン勢力に与するニュータイプとサイコマシーンを撃破し、「ニュータイプ神話」そのものを粉砕するという物であった。これは、「技術の産物」でニュータイプを倒せるのであれば、そのニュータイプと不可分の思想であるジオニズムは沈静化に向かうという連邦政府の判断による物でもあった。
地球連邦軍としてはジオニズムの根幹であるニュータイプ思想を否定しなければならなかったが、連邦軍自体がニュータイプ達によって勝利してきていた。この状況を打破するためにニュータイプ神話を断ち切るモビルスーツを開発することとなった。このような経緯があるため研究開発が中止されていた[[サイコフレーム]]もこの計画では例外中の例外として研究が継続された(例外の例外も存在する [[ガンダムGファースト]]等)。
 
  
=== 開発されたモビルスーツ ===
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この計画に基づくアンチ・サイコマシーンの開発は[[アナハイム・エレクトロニクス社]]に委託される。アナハイムで進められた開発において、中核技術となったのが[[サイコフレーム]]であり、[[νガンダム]]や[[サザビー]]等に規格外の性能を与えた事で知られたが、その特性は未解明の部分が多かった。それでもUC計画ではサイコフレームが多用され、[[シナンジュ・スタイン|シナンジュ]]を経て[[ムーバブルフレーム]]をサイコフレームで構築した[[ユニコーンガンダム|RX-0]]シリーズが開発されるに至った。
最初にフル・サイコフレームのテスト機として[[シナンジュ・スタイン]]が開発された。この機体はサイコフレームの強度と追従性をテストする機体であり、通常の人間が乗り込むことを想定していない限界性能をテストした。この機体を元にフラッグシップ機として[[ユニコーンガンダム]][[バンシィ]]の2機が開発された。また、ユニコーンガンダムのサポート機として[[ジェスタ]]が開発されている。
 
  
=== その後 ===
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RX-0シリーズは全3機が建造され、1号機、2号機が[[ビスト財団]]の管理下に置かれ各種テストが行われた。遅れてロールアウトした3号機は民間企業でありながらRX-0シリーズを私的に管理するビスト財団に反発した連邦政府と軍が難色を示し、計画の主導権を軍に取り戻す意図で建造されたが、宇宙世紀0095年の機動実験中の暴走によって消息不明となった。その後、0096年に[[ラプラス事変]]が勃発し、1号機と2号機はその渦中に放り込まれた。そして、同事変の終盤において成された[[ラプラス宣言]]によって計画は頓挫。宇宙世紀0096年に計画は破棄。残存した1号機、2号機は封印・解体措置を受けた。
[[ラプラス事件]]の中で[[ラプラス宣言]]が発生してしまったため計画は頓挫し、宇宙世紀0096年に計画は破棄されることとなった。
 
  
 
== 登場作品 ==
 
== 登場作品 ==
 
;[[機動戦士ガンダムUC]]
 
;[[機動戦士ガンダムUC]]
:[[シナンジュ・スタイン]]の改良機[[シナンジュ]]、[[ユニコーンガンダム]]、[[バンシィ]]、[[ジェスタ]]が登場する。
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;[[機動戦士ガンダムNT]]
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== 開発されたモビルスーツ ==
 
== 開発されたモビルスーツ ==
 
;[[シナンジュ・スタイン]]
 
;[[シナンジュ・スタイン]]
:フル・サイコフレームの限界性能をテストするための機体。ユニコーンガンダムのデストロイモードのテスト機にあたる。確認された機体は2機。
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:サイコフレームの限界性能をテストするための機体。ユニコーンガンダムのデストロイモードのテスト機にあたる。1号機と2号機が建造され、2機とも[[袖付き]]に強奪された。
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:;;[[シナンジュ]]
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::[[袖付き]]がシナンジュ・スタインを改修した機体。RX-0シリーズにとって最適な敵として意図して譲渡された事が示唆されている。
 
;[[ユニコーンガンダム]]
 
;[[ユニコーンガンダム]]
:ユニコーンガンダムの1号機として開発された機体。実は本来のUC計画の目的とは異なるシステムを搭載している。
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:ユニコーンガンダムの1号機として開発された機体。本来のUC計画の目的とは異なる「ラプラス・プログラム」を搭載している。
 
;[[バンシィ]]
 
;[[バンシィ]]
:ユニコーンガンダムの2号機として開発された機体。こちらは本来のUC計画に沿った機体である。
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:ユニコーンガンダムの2号機として開発された機体。こちらは本来のUC計画に沿った機体であり、大気圏内戦闘に適した調整を受けている。
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;[[フェネクス]]
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:UC計画の主導権を連邦軍に取り戻すという趣旨の元、先行導入されたフル・サイコフレーム素体を元に開発されたユニコーンガンダム3号機。
 
;[[ジェスタ]]
 
;[[ジェスタ]]
 
:デストロイモードに時間制限のあるユニコーンのサポート機として開発された機体。
 
:デストロイモードに時間制限のあるユニコーンのサポート機として開発された機体。
 
== 関連するモビルスーツ(モビルアーマー) ==
 
;[[シナンジュ]]
 
:[[袖付き]]が改修したシナンジュ・スタイン。
 
;[[フェネクス]]
 
:連邦軍が独自に組み上げたユニコーンガンダム3号機。UC計画とは関係ない。
 
 
;[[ネオ・ジオング]]、[[IIネオ・ジオング]]
 
;[[ネオ・ジオング]]、[[IIネオ・ジオング]]
:袖付きの[[モビルアーマー]]。UC計画本来の目的遂行における障害を排除するためのカウンターパワーとされる。2機目は予備パーツから組み上げられた機体である。
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:袖付きの[[モビルアーマー]]。UC計画本来の目的遂行における障害を排除するためのカウンターパワーとされる。IIネオ・ジオングは予備パーツから組み上げられた2号機にあたる。
  
 
== リンク ==
 
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*[[資料]]
 
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2021年1月8日 (金) 07:03時点における版

UC計画(UC Project)

第二次ネオ・ジオン抗争終結後、宇宙世紀100年の到来に向け地球連邦軍が推進した軍事計画。連邦宇宙軍の再編計画の枠内で進められた同計画の根幹は、ジオン共和国が自治権を放棄する宇宙世紀0100年をもってジオニズムを一掃し、「あるべき宇宙世紀を取り戻す」、つまりはジオン勢力登場以前の状態に世界情勢を回帰させようというある種の「妄執」に支えられていた。

この計画の柱である「ジオニズムの一掃」の方法は常軌を逸した物と言え、新開発の対ニュータイプ用ハンティング・マシーン(アンチ・サイコマシーン)によってジオン勢力に与するニュータイプとサイコマシーンを撃破し、「ニュータイプ神話」そのものを粉砕するという物であった。これは、「技術の産物」でニュータイプを倒せるのであれば、そのニュータイプと不可分の思想であるジオニズムは沈静化に向かうという連邦政府の判断による物でもあった。

この計画に基づくアンチ・サイコマシーンの開発はアナハイム・エレクトロニクス社に委託される。アナハイムで進められた開発において、中核技術となったのがサイコフレームであり、νガンダムサザビー等に規格外の性能を与えた事で知られたが、その特性は未解明の部分が多かった。それでもUC計画ではサイコフレームが多用され、シナンジュを経てムーバブルフレームをサイコフレームで構築したRX-0シリーズが開発されるに至った。

RX-0シリーズは全3機が建造され、1号機、2号機がビスト財団の管理下に置かれ各種テストが行われた。遅れてロールアウトした3号機は民間企業でありながらRX-0シリーズを私的に管理するビスト財団に反発した連邦政府と軍が難色を示し、計画の主導権を軍に取り戻す意図で建造されたが、宇宙世紀0095年の機動実験中の暴走によって消息不明となった。その後、0096年にラプラス事変が勃発し、1号機と2号機はその渦中に放り込まれた。そして、同事変の終盤において成されたラプラス宣言によって計画は頓挫。宇宙世紀0096年に計画は破棄。残存した1号機、2号機は封印・解体措置を受けた。

登場作品

機動戦士ガンダムUC
UC-MSV
機動戦士ガンダムNT

開発されたモビルスーツ

シナンジュ・スタイン
サイコフレームの限界性能をテストするための機体。ユニコーンガンダムのデストロイモードのテスト機にあたる。1号機と2号機が建造され、2機とも袖付きに強奪された。
シナンジュ
袖付きがシナンジュ・スタインを改修した機体。RX-0シリーズにとって最適な敵として意図して譲渡された事が示唆されている。
ユニコーンガンダム
ユニコーンガンダムの1号機として開発された機体。本来のUC計画の目的とは異なる「ラプラス・プログラム」を搭載している。
バンシィ
ユニコーンガンダムの2号機として開発された機体。こちらは本来のUC計画に沿った機体であり、大気圏内戦闘に適した調整を受けている。
フェネクス
UC計画の主導権を連邦軍に取り戻すという趣旨の元、先行導入されたフル・サイコフレーム素体を元に開発されたユニコーンガンダム3号機。
ジェスタ
デストロイモードに時間制限のあるユニコーンのサポート機として開発された機体。
ネオ・ジオングIIネオ・ジオング
袖付きのモビルアーマー。UC計画本来の目的遂行における障害を排除するためのカウンターパワーとされる。IIネオ・ジオングは予備パーツから組み上げられた2号機にあたる。

リンク