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2021年1月8日 (金) 07:03時点における版
UC計画(UC Project)
第二次ネオ・ジオン抗争終結後、宇宙世紀100年の到来に向け地球連邦軍が推進した軍事計画。連邦宇宙軍の再編計画の枠内で進められた同計画の根幹は、ジオン共和国が自治権を放棄する宇宙世紀0100年をもってジオニズムを一掃し、「あるべき宇宙世紀を取り戻す」、つまりはジオン勢力登場以前の状態に世界情勢を回帰させようというある種の「妄執」に支えられていた。
この計画の柱である「ジオニズムの一掃」の方法は常軌を逸した物と言え、新開発の対ニュータイプ用ハンティング・マシーン(アンチ・サイコマシーン)によってジオン勢力に与するニュータイプとサイコマシーンを撃破し、「ニュータイプ神話」そのものを粉砕するという物であった。これは、「技術の産物」でニュータイプを倒せるのであれば、そのニュータイプと不可分の思想であるジオニズムは沈静化に向かうという連邦政府の判断による物でもあった。
この計画に基づくアンチ・サイコマシーンの開発はアナハイム・エレクトロニクス社に委託される。アナハイムで進められた開発において、中核技術となったのがサイコフレームであり、νガンダムやサザビー等に規格外の性能を与えた事で知られたが、その特性は未解明の部分が多かった。それでもUC計画ではサイコフレームが多用され、シナンジュを経てムーバブルフレームをサイコフレームで構築したRX-0シリーズが開発されるに至った。
RX-0シリーズは全3機が建造され、1号機、2号機がビスト財団の管理下に置かれ各種テストが行われた。遅れてロールアウトした3号機は民間企業でありながらRX-0シリーズを私的に管理するビスト財団に反発した連邦政府と軍が難色を示し、計画の主導権を軍に取り戻す意図で建造されたが、宇宙世紀0095年の機動実験中の暴走によって消息不明となった。その後、0096年にラプラス事変が勃発し、1号機と2号機はその渦中に放り込まれた。そして、同事変の終盤において成されたラプラス宣言によって計画は頓挫。宇宙世紀0096年に計画は破棄。残存した1号機、2号機は封印・解体措置を受けた。
登場作品
開発されたモビルスーツ
- シナンジュ・スタイン
- サイコフレームの限界性能をテストするための機体。ユニコーンガンダムのデストロイモードのテスト機にあたる。1号機と2号機が建造され、2機とも袖付きに強奪された。
- 袖付きがシナンジュ・スタインを改修した機体。RX-0シリーズにとって最適な敵として意図して譲渡された事が示唆されている。
- ユニコーンガンダム
- ユニコーンガンダムの1号機として開発された機体。本来のUC計画の目的とは異なる「ラプラス・プログラム」を搭載している。
- バンシィ
- ユニコーンガンダムの2号機として開発された機体。こちらは本来のUC計画に沿った機体であり、大気圏内戦闘に適した調整を受けている。
- フェネクス
- UC計画の主導権を連邦軍に取り戻すという趣旨の元、先行導入されたフル・サイコフレーム素体を元に開発されたユニコーンガンダム3号機。
- ジェスタ
- デストロイモードに時間制限のあるユニコーンのサポート機として開発された機体。
- ネオ・ジオング、IIネオ・ジオング
- 袖付きのモビルアーマー。UC計画本来の目的遂行における障害を排除するためのカウンターパワーとされる。IIネオ・ジオングは予備パーツから組み上げられた2号機にあたる。