シナンジュ・スタイン

提供: ガンダムWiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
シナンジュ・スタイン
外国語表記 Sinanju Stein
登場作品
デザイン カトキハジメ
テンプレートを表示
スペック
開発コード スタイン01
分類 試作モビルスーツ
生産形態 実験機
型式番号
  • MSN-06S
  • MSN-06S-2(ゾルタン機)
全高 22.6m
本体重量 23.1t
全備重量 54.2t
主動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 3,240kW
スラスター総推力 128,600kg
装甲材質 ガンダリウム合金
センサー有効半径 23,600m
開発組織 アナハイム・エレクトロニクス社
所属 地球連邦軍袖付き / ジオン共和国軍
主なパイロット
テンプレートを表示

概要[編集 | ソースを編集]

アナハイム・エレクトロニクス社が開発した試作型モビルスーツ。「UC計画」の旗機であるユニコーンガンダム開発の一環として、サイコフレームの強度や追従性をテストするために開発された。

本来は限界性能を計測するために人が乗り込むことを想定していないはずの機体であったが、その実は人を超えた能力を持つ「ある者」に向けて造られていた。開発コードは「スタイン01」。迷灰色の装甲はあくまでも後に彩られる機体の無垢、いわば「原石」でしかないという開発者達の揶揄によって名付けられた。

装甲は連邦系MSが持つ直線的なラインでまとめられ、頭部はデュアルアイなど「ガンダム」的な意匠を継承しつつも曲面を多用した独自のデザインが採用されている。

宇宙世紀0094年、地球連邦軍所属のクラップ級「ウンカイ」で輸送中の2ユニットがネオ・ジオン残党軍「袖付き」に強奪され、1機がフル・フロンタル専用機「シナンジュ」へと改装。「袖付き」のフラッグシップ機として運用され、もう1機はゾルタン・アッカネンの乗機としてエングレービングを施した状態で運用された。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

機動戦士ガンダムUC(PS3版)
初出作品。DLC第1弾「戦後の戦場」で機体・ミッションの双方が配信された。
U.C.0094時に本機の輸送任務に就いたクラップ級「ウンカイ」に搭載されるが、途中で袖付きの襲撃を受け、フル・フロンタルによって強奪された。
だが、実はこの襲撃は連邦軍と袖付き、そしてアナハイムによる「出来レース」であり、初めから強奪された振りをして引き渡される予定であった。そこにカルロス・クレイグプロト・スタークジェガンで現れて真相を告発した事により状況は混乱。その収拾の為、ウンカイとその僚艦である同級「ラー・デルス」を撃沈し、艦載機も撃破した。
UC-MSV
主な出典元。上記ゲームでの登場に伴い、UC-MSV枠に追加された。
機動戦士ガンダムUC バンデシネ
上記ゲームのコミカライズ版であるEpisode:0で登場する。
機動戦士ガンダムUC MSV 楔
袖付きによる強奪後、改装前の最終稼働確認と新武装の適合試験のためにワークラッハ・バナムをテストパイロットとして試験運用が行われた。
通常の状態では機体をデッキから出す事も出来ない為、操作系の反応レベルを大幅に落とした状態で運用されたが、インテンション・オートマチック・システムが誤作動を起こしてしまい、同行していたミノッコギラ・ズールを撃破するという事故を起こしている。
このテストの後、赤い外装のシナンジュへと改装された。
機動戦士ガンダムNT
ゾルタン・アッカネンの乗る2機目の機体が登場。ジオン共和国軍所属であることを隠すため、胸部と腕部に袖付きの特徴であるエングレービングが施されている。
コロニー『メーティス』での戦闘で投入され、ナラティブガンダム B装備を終始圧倒。しかし、フェネクスの出現や、ナラティブガンダムがIIネオ・ジオングをサイコミュ・ジャックで呼び寄せたことで撤退し、サイド6宙域で本来の使用目的であるIIネオ・ジオングのコアユニットとして使用された。最後はデストロイモードとなったフェネクスにビーム・トンファーでコクピットを貫かれ、IIネオ・ジオングと共に破壊された。
なお、小説ではメインカメラがモノアイであるとの誤植がある。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

特殊機能[編集 | ソースを編集]

サイコフレーム
ムーバブルフレームの一部に採用されている構造材。サイコミュと同程度の性能を持つサイコチップが金属粒子レベルのサイズで封入されていて、サイコミュシステムの小型化や機体の追従性の向上等といった恩恵を得る事ができる。
サイコフィールド
サイコフレームが起因しているエネルギーフィールド。パイロットやパイロットに関わった人物、機体の周囲にいる周囲の人物の意志に反応し、様々な挙動を見せる。本機の場合は『バンデシネ』において機体を奪取する際にビーム・ライフルのビームを弾いている。
インテンション・オートマチック
パイロットの脳内操縦イメージを思考波として機体内部のサイコフレームに感受させ、機体の挙動へ直接反映させる思考操縦システム。そのため、通常の手動のみの操縦を凌駕する反応速度と動作精度を誇る。

武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]

60mmバルカン砲
頭部に2門内蔵されている機関砲。
ハイ・ビーム・ライフル
本機の主兵装。νガンダムHWS装備型のハイパー・メガ・ライフルに類似した形状を持つ高出力ビーム・ライフル
ビーム・サーベル
前腕部に1基ずつ、計2基格納されている。マニピュレーターに保持して使用する以外に、ユニコーンガンダムのビーム・トンファーのように前腕部にマウントしたまま使用する事も可能。
奪取された際のビーム刃の色はピンク、もしくは青だったが、『NT』に登場する改装された2機目の物は黄色となっている。
シールド
防御用の実体盾。νガンダムのそれと似た形状をしており、裏面にビーム・キャノン、ミサイルを有する点も同様。
ビーム・キャノン
シールドの裏面に搭載されたビーム砲。
ミサイル
シールドの裏面に4発装備。
ビーム・ライフル
強奪後に袖付きが用意していたシナンジュ専用の高出力ビーム・ライフル。腰部背面のラックに取り付けて携行する。ライフル自体は一般の物に比べて高出力であるが特殊な機能は備えられていない。
オプションのロングレンジセンサーはさらなる狙撃能力を付与させ、銃身下部にアドオン方式のグレネード・ランチャーやバズーカを装着する事によって、ビームと実体弾の併用が可能となる。
『NT』ではゾルタン機がIIネオ・ジオングのコンテナユニットに収納されていたものを2丁同時に使用する。
シールド(シナンジュ用)
攻防一体の多目的装備。宇宙世紀0090年代、シールドに複合機能を持たせる事が主流であり、ビーム・アックスの収納、グレネードランチャー、バズーカのマウントが可能。原型機の物を解体再構成して火器システムなどの改装を加え、袖付きとしての意匠を施した物。
ビーム・ライフル、バズーカと共に新武装の適合テスト時に装備された。
バズーカ(ロケット・バズーカ)
シナンジュ専用の大型実体弾火器。かつての重MSドムが装備していたジャイアント・バズを想起させるデザインからも本装備がジオン系由来の物である事がわかる。砲身の伸縮機構が採用されており、携行時の取り回しや他武装とのマウントの際に有用。縮めた際は砲弾の初速が低下するといった欠点が存在する。
ビーム・ライフルの銃身に装着可能な他、シールド裏面にもマウント可能。
新武装の適合テスト時に装備された他、ゾルタン機もIIネオ・ジオングのコンテナユニットに収納されていた物を使用している。
ビーム・アックス
斧状のビーム刃を発振させる近接格闘兵装。シールドに装着したままでも使用でき、出力の切り替えによってソード・アックスへと刀身形状を変化させる。また、アックスユニットを2基連結すれば柄の両端からソード・アックスを同時形成するビーム・ナギナタとして使用可能。ビーム・ナギナタは高速回転させる事で防御にも活用出来る。
ゾルタン機もコンテナユニットに収納されていた物を連結して使用している。
ハイ・ビーム・ライフル(第二種仕様)
スタイン専用の大型ビーム・ライフル。ベースはシナンジュが使用していたビーム・ライフルだが、ジャケットパーツを取り付けた事で大型モデルとなった。銃身下部にバズーカ、グレネード・ランチャーを取り付ける事が可能。
シールド(第二種仕様)
本来のシナンジュ・スタインが装備していたシールドとは先端の形状が異なっており、アナハイムのロゴが消されジオンの紋章が描かれている。

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

関連機体[編集 | ソースを編集]

シナンジュ
本機をフル・フロンタル専用機として改装した姿。
IIネオ・ジオング
ゾルタン機がコア・ユニットとなる。
ユニコーンガンダム / バンシィ
シナンジュ・スタインから得られたデータを元に開発されたUC計画のフラッグシップ機。
νガンダム / Hi-νガンダム
シナンジュ・スタインはこの機体とユニコーンガンダムの間を繋ぐMSであるとされる。デザインを担当したカトキ氏によると、本機のスタイルはHi-νガンダムレイアウトを参考にデザインしたという。
νガンダムHWS装備型
武装に類似点が見られる。
ヴァイスシナンジュ
本機以外の「白いシナンジュ」。

商品情報[編集 | ソースを編集]

ガンプラ[編集 | ソースを編集]

UC版

NT版

リンク[編集 | ソースを編集]