クロスボーン・ガンダムX-11
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クロスボーン・ガンダムX-11 | |
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外国語表記 | CROSSBONE GUNDAM X-11 |
登場作品 | 機動戦士クロスボーン・ガンダムX-11 |
デザイナー | 長谷川裕一 |
スペック | |
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分類 | 試作型モビルスーツ |
生産形態 | 試作機 |
型式番号 | JMSX-11 |
頭頂高 | 15.9m |
主動力 | 熱核融合炉 |
開発組織 | 木星共和国 |
所属組織 | 木星共和国 |
所属部隊 | 蛇の足 |
主なパイロット | カーティス・ロスコ |
概要
木星共和国が入手した詳細なX-0のデータから再現を試みたクロスボーン・ガンダムの複製機。サナリィではなく木星で開発された機体のため型式番号は「JMSX」に変更され、開発ナンバーも仕切り直されている。
本来が古い機体であるため現存しないパーツなどは現行品を代用しているが、性能も含めて可能な限り原型機に近づけており、宇宙世紀0156年にはロールアウトしている。機体カラーは白と濃紺で塗り分けられており、胸部放熱ダクト形状はX-0ではなく従来のクロスボーン・ガンダムと同形状に変更されている。
元々この機体をベースに改良を繰り返し、性能と生産性の折り合う高性能量産機を製造するのが目的であるため、本機はそのためのテスト運用を1年ほど繰り返した後、一度解体されていた。
宇宙世紀0159年のテテニス・ドゥガチ並びにカーティス・ロスコ失踪事件により、その存在は杳として知られなくなっていたが、実際はテテニス傘下のユピテル財団の倉庫に隠されており、宇宙世紀0170年のオリンポスの下僕に対する作戦用に改めて組み立てられた。その際に視力を失っているカーティスに合わせて、立体音響システムやハロロロが新たに搭載された。
登場作品と操縦者
- 機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST
- メカニック設定の初出。X-13の解説で名前が挙げられているが、この時点では本編未登場。
- 機動戦士クロスボーン・ガンダムX-11
- 初登場作品。オリンポスの下僕の本拠地を突き止めるためにカーティスが葬儀船レクイエムで一芝居打ち、薄紅姫を誘い出してX-12と交戦し、これを無力化することに成功する。本来であれば本拠地のデータをユピテル財団に送信して作戦は完了するはずであったが、薄紅姫が無意識にレクイエムが本拠地に向かうようにプログラムしていたため、そのまま本拠地でシュヴァインを始めとする部隊と交戦となる。シュヴァインがデータにない機体の上、ハロロロがX-11のコア・ファイターに搭載されていたため使用できずに追い詰められるが、戦場から離脱していたX-12が加勢し、本機のファータモガーナ・フォーゲルが展開されたことで、一時は形勢を逆転する。しかしシュヴァインがMS形態へと変形し、その特性から打つ手がなくなってしまう。そこでカーティスは過去の経験から捨身の戦法を実行し、X-12との連携攻撃でシュヴァインを撃破することに成功した。
装備・機能
特殊機能
- コアブロックシステム
- コクピットブロックは機体から分離してコア・ファイターとなる。基礎構造はクラスターガンダムのコア・ファイターを参考にしつつもよりマルチプルな運用を可能とする事を目標とし、システマチックに洗練されている。作中ではこれを活かし、X-11とX-12のコア・ファイターを入れ替えた。
- フレキシブルスラストバインダー
- 背部に装備されたX字型の可動式スラスターユニット。メインスラスター自体の向きをフレキシブルに可動させることが可能で、機体重量を増加させることなく高機動を実現している。
- テンタクル・スラスター
- X-12とコア・ファイターを換装することで装備した蛸の足状の可動式スラスターユニット。スラスター1本につき10個の小型スラスターを有し、全体をフレキシブルに可動させることで瞬時に推力を偏向する。
- ファータモガーナ・フォーゲル
- テンタクル・スラスターの内部に搭載されたミノフスキードライブユニット。シュヴァインとの戦闘時に薄紅姫によって解除コードを入力され使用可能となった。ドライブの収束率はファントムのファントムライトと同程度であり、整備性の問題から15分程度展開すると、フル・メンテナンスを行わない限り二度と起動しない。そのため、X-11ファータモガーナ・フォーゲルと呼ばれる形態は、現状この世に15分しか存在しなかった形態である。
- フェイスオープン
- フェイスマスク部装甲を展開してダクトを露出させることで強制排熱を行う冷却機構。クロスボーン・ガンダムは構造上の弱点であるダクト部の面積が抑えられているため、戦闘時に放熱のために頻繁に展開する。
- 立体音響システム
- 赤外線センサーが捉えた映像を立体音響としてコクピットに流すことで、目が見えなくとも周囲を把握することができるシステム。X-0に搭載された物と同様のシステムで、細部は把握できず、初見の物に対しては判断が遅れるという欠点を有する。そのため本機では、ハロロから株分けされたハロロロに音声で説明してもらうことで、その欠点を補っている。
武装・必殺攻撃
- バルカン砲
- 頭部に2門内蔵された機関砲。小口径ながらも必要充分な威力を持ち、主に牽制やミサイルの迎撃等に使用される。
- ビーム・サーベル / ビーム・ガン
- 両肩部に計2本収納されたビーム・サーベル。収納状態やコア・ファイター時にはビーム・ガンとして機能する。
- バタフライバスターB
- ブラックロー運送がカーティスから発注を受けて開発した武器。銃身を折り畳む事でガンモードからサーベルモードになる。本機は2挺装備しており、非使用時には腰部ハードポイントにマウント可能。
- ヒート・ダガー
- 両脚部に格納された実体式の短剣。発熱機能は無く、スラスターの排熱を利用し刀身部を加熱する。
- シザー・アンカー
- フロントアーマーを変形させて使用する射出式アンカー。
- ブランド・マーカー / ビーム・シールド
- 両腕部に装備された格闘武装。先端から3本のビーム刃を形成した後、殴りつけて対象の部位を破壊する。ビーム・シールドとしても使用可能。
- ビーム・ライフル
- アマクサの大型ビーム・ライフル。オリンポスの下僕との戦闘時に敵機から奪って使用した。
- ブレンネン・クゥラー
- X-12から手渡されて使用したビーム兵器。ゴーストガンダムの使用したフレイム・ライフルの性質を積極的に利用した「ビームの火炎放射器」であり、ある程度の指向性を与えられた事で、対象に広く・浅くダメージを与える武器となった。アバウトな照準でも命中率は高くなっており、一撃必殺ではないが敵を行動不能に追い込む事が出来るため、多対一の戦闘で効果を発揮する。ビームが関節の隙間から機体内部へ入り込むため、敵の動きを封じる目的にも使用可能。Iフィールドの展開プログラムがファータモガーナ・フォーゲルの発動と同期するため、単独では使用出来ない。
対決・名場面
関連機体
- クロスボーン・ガンダムX-0
- ベース機。ただし各部形状やカラーリングはX1に類似している。
- X-12
- 本機をベースに木星技術との折衷案で開発された機体。
- クロスボーン・ガンダムX-13
- 本機をベースにコストダウンを目指して開発された機体。