シュバルツ・ブルーダー (真)

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シュバルツ・ブルーダー (真)
外国語表記 Schwarz Bruder
登場作品
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プロフィール
種族 人間
性別
没年月日 未来世紀60年
所属 ネオドイツ
役職 ガンダムファイター
主な搭乗機 ガンダムシュピーゲル
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概要

第13回ガンダムファイトに出場したネオドイツ代表ガンダムファイターキョウジ・カッシュのアンドロイドが扮するシュバルツ・ブルーダーとは異なる、正真正銘本物のシュバルツ・ブルーダーであり、ガンダムファイト当初から覆面ファイターとして出場している。

媒体によって設定が異なるため、下記に一覧を記す。

機動武闘伝Gガンダム

第13回ガンダムファイトのネオドイツ代表。その素性については謎に包まれており、ネオドイツのクルーですらその覆面の下の素顔を見た事が無い。唯一素顔が確認できるシーンでは白髪や白髭を生やしているため老年の男性である事が窺えるが、それでもシュバルツ (キョウジ)と比べて屈強な体型を維持している事から相当な実力の持ち主である事も窺える。

第13回大会ではサバイバルイレブン中にデビルガンダムに襲われ、戦いの末に落命。その際、僅かに意識があったキョウジによって亡骸にDG細胞と人格が移植されキョウジと全く同じ容姿へと変貌。キョウジの分身たるシュバルツ・ブルーダーへと生まれ変わった。襲撃後は一時行方不明となっていたが、後に新宿にシュバルツ (キョウジ)が出現したため、元々素性が不明だった事も幸いし、誰にも気づかれる事無くすり替わりに成功。以後、決勝大会で負傷し収容されるまで誰1人としてアンドロイドと入れ替わっている事に気づかなかった。

機動武闘伝Gガンダム外伝 英雄変生

第13回ガンダムファイトのネオドイツ代表。双子の弟がおり、幼い頃から共にネオジャパンの忍術に憧れを持ち、コロニー時代で他国の情報が秘匿される情勢の中、国内に残されていた古い映画や書物、コミックといった様々な媒体で忍術に関する知識を身に着けていった。

成長してからは弟の提案で忍法を開発する事になり、スポーツに長けた兄のブルーダーが体術を担当し、科学に長けた弟のブルーダーが忍者の術の研究を担当。スポーツ選手となった兄はいくつものスポーツを基礎にして様々な忍者らしい動きをプラスし、それを術として名付け、科学者となった弟は科学による忍術を実現。こうして2人はゲルマン忍法を完成させ、兄は様々なスポーツ大会で忍法を駆使して数々の勝利を収めた。

しかし、ある時ボルダリングを使っての新しい術の練習中に弟が転落し、全身不随かつ呼吸もままならない意識不明の重体に陥ってしまう。その際、ゲルマン忍法の噂を聞いたガンダム委員会からガンダムファイトへの参加を依頼された兄は、弟を1人残して地球へ降りる訳にはいかないと誘いを断るも、優勝すれば新技術であるサイボーグ手術により弟を蘇生すると交換条件を出してきたため参加を承諾。地球へと降下するが、実際にはサイボーグ手術は存在せず、やがて弟は命を落としてしまう。

サバイバル・イレブン中に偶然にも委員会がついた嘘と弟の訃報を知ったシュバルツは復讐を果たすべくサポートクルーの乗るネオドイツ軍の大戦艦ビスマルクへの攻撃を開始。その最中、デビルガンダムの襲撃を受け、生体ユニットにされたキョウジの姿を目の当たりにしたため、デビルガンダムを従えていたマスター・アジアに命を狙われる。深手を負いながらも隠形の術でその場をしのいだシュバルツは残骸の中からキョウジのコピー体を発見。救出後、お互いの事情を知った事で弟を思いやる兄同士として友情が芽生えるが、会話の最中に襲い掛かってきたDG兵士ガンダムを倒した際に傷口が開き、シュバルツは瀕死の状態になってしまう。

直後にデビルガンダムの放ったDGガンダムの大群によってピンチに陥るドモン・カッシュを救うべく、シュバルツはキョウジにシュバルツ・ブルーダーとなって弟を救うよう提案。最後のゲルマン忍法、変わり身の術として自身の服と名をキョウジに与えたシュバルツはそのまま息を引き取り、キョウジは弟を救う事が叶わなかったシュバルツに報いるべく、ドモンを救う戦いに身を投じる事になる。

登場作品と役柄

機動武闘伝Gガンダム
初登場作品。第44話のシュバルツ (キョウジ)の回想シーンに亡骸が登場し、直後に本物のキョウジによってキョウジのアンドロイドとしてのシュバルツ・ブルーダーへ作り変えられた。
機動武闘伝Gガンダム外伝 英雄変生
生前のシュバルツ本人が登場。TV本編とは一部設定が異なる他、ゲルマン流忍術はブルーダー兄弟が開発したという設定になっている[1]。公式サイトの扉絵に描かれている制帽を被った覆面のシュバルツが本物とキョウジ扮するシュバルツのどちらかは不明。

人間関係

シュバルツ・ブルーダー (キョウジ・カッシュ)
キョウジのアンドロイド扮するシュバルツ・ブルーダー。『Gガン』本編と『英雄変生』ですり替わりの経緯が異なる。元々科学者であるキョウジが如何にしてファイターとしての実力とゲルマン流忍術を継承・会得するに至ったかは今もなお詳細不明となっている。
『英雄変生』に登場した弟。兄弟仲は非常に良好で、協力してゲルマン忍法を作り上げたが、不慮の事故で命を落としてしまう。
ウォルフ・ハインリッヒ
第7回大会におけるネオドイツ代表。ゲルマン流忍術の使い手かつ覆面 (仮面)繋がりという事もあってかネット上では同一人物説も囁かれているが、それ以上の情報が無いため推測の域を出ない。

名台詞

「私にはな………双子の弟がいたんだ………」
「生まれた時からずっと一緒でな、仲も特別良かった………そして二人とも幼い頃からネオジャパンの忍者というものが好きでな、よく双子で分身の術、なんて遊んでいたもんだ………」
「だがコロニー時代になった今は、互いの国の文化や情報は秘匿される事が多くなり、忍者に関する情報も入手しづらくなった………結果私たちはネオドイツに残っていた古い映画や書物、コミックから情報を得る事くらいしかできなかった………」
「でも、今思い出しても面白かった………」
「強くて正義のために戦う忍者!勿論、悪い奴もいる!」
「そして、こんな術を使える者が本当にいたんだと憧れたんだ………だから大きくなっても私たちは忍者が大好きだった………」
『英雄変生』第5話より、DGガンダムの大群に襲われるドモンを助けに行こうとするキョウジを引き留めた際に。弟を助けたいというキョウジの胸中に共感したシュバルツはかつて弟と過ごした日々を語り出す。幼い日から揃って忍者に憧れていたブルーダー兄弟は日々忍者ごっこをして遊んでいた。そんなある時、弟は自分達の忍法を作ろうと提案し、兄もそれに賛同。こうしてゲルマン忍法が誕生するに至った。しかしある日ボルダリング中に起こった事故が彼らの運命を狂わせる事となる……。
「いいな………羨ましいぞ………その体がネオドイツにもあれば、弟も………」
「俺もそろそろ限界だ………ほら、これを受け取れ………俺の忍者マスクと軍服コートだ………これでお前はシュバルツ・ブルーダーになれる!はは………最後のゲルマン忍法、変わり身の術だ………さぁ、その姿で堂々と弟を助けてやれ!そしてより良い勝利を目指して戦え!!」
「いいな………絶対に…俺の二の舞に………なるな………」
『英雄変生』第6話より、シュバルツの最期。ドモンの窮地を救うべく、瀕死のシュバルツはキョウジに自分に扮して弟を助けるよう提案。弟を救えなかった者としてキョウジに弟を救う使命を託し、そのまま息絶える。彼の意志を引き継いだキョウジは影の兄弟…シュバルツ・ブルーダーとしてドモンを救うべく、単身DGガンダムの群れに立ち向かうのだった。

搭乗機体・関連機体

ガンダムシュピーゲル
搭乗機。『英雄変生』では初期装備も駆使して戦いに臨んでいた。

余談

  • ガンダムファイト当初から覆面ファイターとして出場している設定の彼だが、『Gガン』のレーザーディスク Vol.6付属の今川監督のロングインタビューによると「あの覆面に切り替えた。最初は違う覆面を被っていた。ガンダムファイターになったあとで正式なマスクにしたんですよ」と語っているため、ファイト以外でも普段から覆面をしているであろう事が窺える。

リンク

脚注

  1. ガンプラ「MG 1/100 ガンダムシュピーゲル」取扱説明書の解説では忍者から技術指導や文化交流などの形で技術を取り入れたネオドイツにおいて独自発展を遂げたものではないか、という「仮説」が扱われている。