ストライクルージュ
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MBF-02 ストライクルージュ(Strike Rouge)
- 登場作品:機動戦士ガンダムSEED、機動戦士ガンダムSEED DESTINY
- デザイナー:大河原邦男
- 分類:汎用試作型モビルスーツ
- 装甲材質:改良型フェイズシフト装甲
- 頭頂高:
- 全高:
- 本体重量:
- 全備重量:
- 主動力:バッテリー
- 出力:
- 推力:
- センサー有効半径:
- 開発組織:モルゲンレーテ社
- 主なパイロット:カガリ・ユラ・アスハ、キラ・ヤマト
オーブ軍所属の試作型モビルスーツ。ストライクがイージスとの戦闘で大破した際、修理時に製造された大量の予備パーツから組み上げられたコピー機である。機体性能やストライカーパックの運用など、基本的にはストライクとほぼ同等の性能を有するが、モルゲンレーテ社が独自に改良を加えている。オリジナル機との最大の相違点は強化型バッテリーユニット「パワーエクステンダー」を搭載した事で、これにより、エネルギー変換効率が向上し、稼働時間は飛躍的に向上した。また、それに伴い、PS装甲への供給電力も増加し、さらに防御力が向上している。加えて、カラーリングも赤主体に変化しており、「ルージュ(フランス語で赤)」の名称の由来となっている。ちなみに、後にザフトが開発したヴァリアブルフェイズシフト装甲は、この技術を発展させた物。この他にも、制御系にオーブ独自開発の操縦支援AIシステムが追加搭載されている。
元々はフレイ・アルスターが搭乗する予定であり、色が赤なのはその時の名残である。
登場作品と操縦者
- 機動戦士ガンダムSEED
- オーブ解放作戦時にはパーツ自体は完成していて、クサナギが宇宙へ脱出する際に運び出され、組み立てに約1ヶ月を要した。パイロットはカガリ・ユラ・アスハ。第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦で本機に搭乗して出撃し、ルーキーであるにもかかわらず、高い戦果を挙げた。なお、当初は「強そうだから」と言うカガリの希望でI.W.S.P.が装備される予定だったが、エースパイロットですら扱うのが難しい本装備をルーキーの彼女が扱えるわけもなく、OSの補助もままならなかった為、結局はエールストライカーでの運用が決まった。その為、エールストライカーのパーツ入手の必要が生じ、実戦投入が予定よりも遅れてしまった。
- 機動戦士ガンダムSEED DESTINY
- 引き続きカガリ・ユラ・アスハ専用機として登場。左肩には彼女のパーソナルマークが施されている。しかし、C.E.73においては、装甲以外は性能はほぼ平凡な機体となっており、ザクウォーリアに劣るものとされる。なお、OPではI.W.S.P.を装備した姿で登場しているが、劇中では改良され、滞空時間が向上したエールストライカーを装備していた。基本的に戦うことはなく、オーブ軍の説得やデストロイガンダムの攻撃から人々を護るために使用されていた。39話では、エターナル救援のためにキラ・ヤマトが本機に搭乗した際、OSの設定を全てストライクと同じに調整した為、わずかな間だが「ストライクとほぼ同じ外見のストライクルージュ」が登場している。この調整によって運動性能は向上したが、装甲の強度は低下している。その後、大気圏離脱の際に専用ブースターユニット『ストライクブースター』を装備して宇宙へ打ち上げられた(小説版ではシャトル用のブースターを急遽、ストライク用に調整したとなっている)。大気圏を離脱した後、すぐさま戦闘に介入。ザクウォーリアやグフイグナイテッドを数機退けるなど善戦したが、数、性能共に上回る敵軍に劣勢を強いられ、最後は四肢を破壊されつつもストライクフリーダムガンダムを受け取る為にエターナルに強制着艦し、収容された。その後は本編には登場しないため、どうなったかは不明。
- HDリマスター版ではI.W.S.P.を発展させたオオトリと呼ばれる新型の複合兵装ストライカーパックを装備している。
装備・機能
特殊機能
- フェイズシフト装甲
- 通電させる事で相転移する特殊な装甲で、物理攻撃を無効化する。通常はグレー一色だが、通電させると色が変化する。大気圏突入なども可能になるが、エネルギーを大量に消費する上、高出力のビーム兵器などには弱いという欠点もある。本機はパワーエクステンダーを搭載したおかげで稼働時間の延長に成功しており、エネルギー変換効率も上昇している。
- 分離
- 装備しているストライカーパックを分離する。
- 換装
- 各種ストライカーパックに換装する。
武装・必殺攻撃
- 75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」
- 頭部に2門装備された近接防御機関砲。敵機への威嚇や牽制、ミサイル迎撃などに使われる。
- コンバットナイフ「アーマーシュナイダー」
- 両腰部に格納された折りたたみ式のナイフ。内蔵された電源と超振動モーターによって高周波振動させた刀身で PS装甲以外のほとんどの物体を切断できる。しかし、本機を操縦するカガリの技量のためなのか劇中で使われることはなかった。
- 57mm高エネルギービームライフル
- 携行式のビーム砲。ローラシア級の外装を一撃で貫通するほどの威力がある。ただし、機体のジェネレーターからエネルギーを供給する方式の為、使用した回数に応じて機体の稼働時間に制約を受ける。バッテリーの改良によりエネルギー切れを起こすことは少なくなったと思われる。
- バズーカ
- アークエンジェルが第8艦隊から補給を受けた際に渡された対MS用の武装。デュエルガンダムが装備する予定だったタイプとは別の物。弾倉を4つまで装着可能。劇中では使用されていないが、ゲームでは装備している事がある。
- 対ビームシールド
- 対ビームコーティング処理が施された実体型シールド。デュエル等と同規格の大型タイプで、有効防御面が広い。
- 大型対艦刀
- DESTINYのHDリマスターにてオオトリストライカーの物をオオトリをパージする前に持っていた為、そのまま使用している。
対決・名場面
- 天空のキラ
- 『SEED DESTINY』原作39話で孤立無援の状態のエターナルに今や旧式となったストライクルージュをかつての愛機であるストライクと同じ仕様にセッティングして単身駆けつけるキラ。奮戦するも機体は大破してしまったがストライクフリーダムへの繋ぎの役目は果たした。