グレイズ・アイン

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EB-AX2 グレイズ・アイン (Graze Ein)

ギャラルホルンが極秘で開発していたモビルスーツ阿頼耶識システム研究用の機体で、グレイズを原型としている。
内部フレームにはグレイズ・フレームを使用しているが、プロポーションが変化した事もあってグレイズとはほとんど別物に近いデザインとなっている。これは本機が阿頼耶識システムでパイロットと機体を一体化させて高い戦闘力を発揮させる事を目的としている為であり、パイロットの脳にMSそのものを自身の肉体であると認識させる必要があった。それ故に形状は脳が知覚しやすいものへと見直される事になり、特に四肢は戦闘兵器としてのデザインを重視した原型機のそれから大幅に刷新された。これにより20mを超える全高を持つ大型機となったが、本機に搭載されている高感度化された阿頼耶識システムによって空間認識能力の大幅な拡大化が可能となった為に完全な一体化を実現させており、機動性や運動性は通常のMSの比ではなく人体とほとんど変わらぬ程の機敏で繊細(それも相対する者が生理的嫌悪感を催すほど生物的)な挙動が可能で、それを活かした大型アックス等による格闘戦を得意としている。

ギャラルホルンには阿頼耶識システムが使えるパイロットがいなかった為、研究に使われた後は施設内で廃棄放置されていた。その後、アイン三日月らとの戦闘でガエリオを庇って瀕死の重傷を負った際、戦えない身体となってしまってもなお鉄華団への復讐を望む彼の意向を酌み、新たな搭乗機として用意されている。
ガエリオとしては禁忌である阿頼耶識システムの使用は何としても避けたかったが、マクギリスからの後押しもあって決断せざるを得なかった(ちなみにマクギリスがガエリオの決断を後押しした裏には、本機の存在を利用してギャラルホルンの改革を推し進めようという思惑があった)。

登場作品と操縦者

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
パイロットはアイン・ダルトン
エドモントンでの戦闘で出撃し、その圧倒的な戦闘力で漏影2機と流星号を瞬く間に撃破してガンダム・バルバトスをも苦戦させた。だが三日月が阿頼耶識システムのリミッターを全て外して性能を完全に引き出した事で窮地に追い込まれ、最後は太刀でコクピットを貫かれて沈黙している。

装備・機能

特殊機能

阿頼耶識システム
主に厄祭戦時に開発されたMSに搭載されている有機デバイスシステム。ナノマシンによって脳に擬似的に形成された器官で空間認識能力を高め、機体の情報を処理可能とする。これによってパイロットは機体を自身の身体とほとんど同じ感覚で操縦できる。
鉄華団やブルワーズでは手術によって「ピアス」と呼ばれる金属端子を脊髄に埋め込み、それと機体側の端子を接続して操縦しているが、アインの場合はそれに加え負傷によって肉体が欠損してしまっていた事もあり、彼の胸から下と両腕を切断した上でコクピットへと組み込んでいる。肉体は完全に脳神経を保存する為の容れ物と化しておりコクピット部には操縦桿の類はおろか本人が視認する為のメインモニタの類も無い(劇中でアインの横に映っていたのはあくまで技術者等が整備時に機体や生体部品の確認を行う為のサブモニタとの事)。そのため本機はアインの新たな肉体であると同時に生命維持装置も兼ねていて、実際にはパイロットというよりもほとんど生体部品に近い。本来の肉体が欠損しているという事実に動揺する事なく精神の安定を保てているのもこのシステムのおかげであるとされる。

武装・必殺攻撃

専用大型アックス
本機の主兵装で、不使用時には背部に2本マウントされている。大型化した腕部や機体出力に合わせた事でグレイズのバトルアックスよりも大型化され、凄まじい破壊力を有する。
肩部格納式機関銃
両肩部に格納されている実弾兵器。使用時には装甲の下部から展開され、様々な方向へ銃口の向きを変えられるようになっている。敵機からの砲弾の迎撃や対モビルワーカー用としても使用される。
スクリューパンチ
両腕部を高速回転させ、攻撃力を向上させたパンチ。使用時にはマニピュレーターがロックされる。
パイルバンカー
両腕部に1基ずつ、計2基を装備。主にマニピュレーターで捕らえた相手に向かって打ち込み破壊する。その威力はナノラミネートアーマーを容易く貫通する程である。
使い捨ての武器であり、使用後は分離投棄される。
ドリルキック
両脚部の先端を閉じた状態で高速回転させ、敵機を貫く蹴り。こちらもナノラミネートアーマーを簡単に破壊するだけの威力がある。

対決・名場面

関連機体

グレイズ
原型機。

商品情報

話題まとめ

資料リンク

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