ガンダム・キャリバーン

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ガンダム・キャリバーン
外国語表記 GUNDAM CALIBARN
作中名称 キャリバーン
登場作品 機動戦士ガンダム 水星の魔女
デザイナー JNTHED
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スペック
分類 GUNDフォーマット搭載試作型モビルスーツ
生産形態 試作機
型式番号 X-EX01
頭頂高 18.2m
重量 44.7t
開発組織
所属 上記開発組織 → 宇宙議会連合 (押収)
母艦 地球寮学園艦
主なパイロット スレッタ・マーキュリー
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概要

オックス・アース・コーポレーションヴァナディース機関が開発した試作型モビルスーツGUNDフォーマットの技術確立に至るまで、ヴァナディースではルブリス以外にも様々な試作機が開発されており、その中で最もルブリスと方向性を異にしていた機体がキャリバーンである。

GUND-ARMの性能限界値を追求した本機は、一定のパーメットスコア内ならば人体に対し最小限の負荷で運用出来たルブリスとは違い、モビルスーツのパフォーマンスを優先し、パイロットの生命保護を一切担保しないという極端な方策が採られた機体であった。そのため、ルブリスとのコンペティションに敗れた後、研究開発の全記録は抹消され、機体も厳重な封印措置が施されたという。GUND-ARMの主流を目指した機体ではあったが、世論の動向に照らし合わせるならば、キャリバーンは最も呪われたガンダムだったと言える。

その後、機体はヴァナディース事変の際に宇宙議会連合が押収し、プラント・クエタ内で極秘裏に保管されていたが、クワイエット・ゼロ事件の際にクワイエット・ゼロに対抗する目的でグストン・パーチェプロスペラらに先んじてプラント・クエタから回収、ベネリットグループに持ち込み、スレッタ・マーキュリーに託された。

登場作品と操縦者

機動戦士ガンダム 水星の魔女
初登場作品。第22話より登場し、グストン・パーチェがベネリットグループのフロントに運び込んだ機体にスレッタが乗り込み、プロスペラエリクトを止めるために命の危険を賭してガンドノードエアリアルと戦った。最終的に大破したエアリアルからエリクトの意識をサルベージするためにスコア8を超えるパーメットスコアを発揮し、ILTSを無力化するためにエアリアルのエスカッシャンを装着。他のガンダムを従えてILTSをオーバーライドした後、パーメットの粒子となって消滅した。

装備・機能

特殊機能

GUNDフォーマット
福祉工学を端とする革新的身体機能拡張技術「GUND」をMS用に発展させたインターフェース。キャリバーンにはデータストームのフィルターが設定されておらず、搭乗者の命を蝕む危険性が他の機体よりも高かった。一方で、他の機体と同量のパーメットで高スコアを維持出来るという利点も存在する。
シェルユニット
機体各部に備わった制御端末。パイロットと機体の間で膨大な情報伝達と処理を可能とし、ガンビットを運用するなど、GUNDフォーマットの稼働レベル(パーメットスコア)が一定の強さにまで達した際にはこれが電子回路のようなパターンを描き発光する。
キャリバーンはルブリスとは異なる制御方式を採用し、最終的には虹色に発光している。
ハイマニューバモード
脚部を展開し、宇宙用の姿勢制御ユニットとして機能を特化させた形態。

武装・必殺攻撃

バリアブルロッドライフル
キャリバーンのメインウェポンとなる長尺の携行火器。後端部には4基の推進ユニット「クアドラ・スラスター」が接続されており、キャリバーンの追加推進装置として運用が可能。そのシルエットは魔女の箒を思わせる。
ビームサーベル
バックパックに2基装備された近接格闘用装備。
エスカッシャン
エアリアルが装備していた11基のビットステイヴによる多目的攻防プラットフォーム。ガンビットやシールドとしての機能を併せ持つ。
宇宙議会連合のILTSを無力化する際、エアリアルから託されるように各部に装備された。

対決・名場面

関連機体

ガンダム・ルブリス
競作機。キャリバーンとは違い、一定のパーメットスコア内ならば人体に対して最小限の負担で運用出来たため、こちらが採用される事になった。

余談

  • 水星の魔女 PROLOGUE』のフォールクヴァングにおいてフレームだけのガンダムタイプと思わしき機体が映るシーンがあるが、本機との関連性は不明。本機以外の試作機である可能性も考えられる。
  • 箒がモチーフの武器を持っているキャリバーンだが、似たような前例がある。2015年3月に開催された『Gレコ』のガンプラコンテストでバンダイホビー事業部が富野由悠季総監督に評価してもらったガンプラ作例「G-アルケインソルシエール」であり、G-アルケインに魔女の帽子風のパーツが付いており、ライフルに跨って飛ぶというもの。しかし監督からは「良い発想」と評価されながらも「発想だけに捕らわれてしまい、製作するにあたってのアイデアがなく、パーツを付け足していきながら考えたけれどまとまらなかった感じ」「武器そのものを跨らせる造形にしなければ」「(後付的なシルエットに対する)理屈をいくらでもつけられてもそれで製作者が納得してしまっても、第三者には評価してもらえない」「ビーム・ライフルは数倍大きく」等のダメ出しを喰らってしまった。本機はそれらの意見に対する解答例とも言える。

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