マ・クベ

提供: ガンダムWiki
2021年12月14日 (火) 20:50時点におけるB B (トーク | 投稿記録)による版
ナビゲーションに移動 検索に移動
マ・クベ
外国語表記 M'Quve
登場作品
声優 塩沢兼人 (1st)
田中正彦 (特別版など)
山崎たくみ (THE ORIGIN)
デザイナー 安彦良和
テンプレートを表示
プロフィール
種族 人間 (スペースノイド)
性別
没年月日 宇宙世紀0079年12月下旬 (1st)
職業 軍人
所属組織 ジオン公国軍突撃機動軍
役職
階級
  • 大佐
  • 中将 (THE ORIGIN)
  • 主な搭乗機
  • アッザム
  • ギャン
  • テンプレートを表示

    概要 

    ジオン公国突撃機動軍大佐。オデッサの基地司令。

    100を超える採石場を掌握し、地球の鉱物資源を押さえていた謀略の将。しかしあくまでもジオン公国への忠誠というよりは、キシリア・ザビへの忠誠心から来るものであったと思われ、多くのシーンではその腹心として暗躍した。TV版中盤では連邦軍のエルラン中将を内通させたり、南極条約で禁止された核攻撃を行おうとしたりと悪い方向に大活躍。ホワイトベース隊や地球連邦軍の前に戦略的な敵将として立ちふさがる。また、ただ智謀だけの男ではなく、ギャンを駆りアムロとの一騎打ちに挑むなどもできるというジオン屈指の軍人でもあった。しかし劇場版ではそのことごとくがカットされたため、今一つ影が薄い。

    THE ORIGIN』では美術、文化に造詣の深い中将として登場。キシリアへの忠誠心は変わりないが、TV版以上に高潔な人物として描かれている。

    他にマ・クベを象徴するものと言えば、やはり北宋の壷コレクターである事だろう。マ・クベといえば壷、壷といえばマ・クベ。

    登場作品と役柄

    機動戦士ガンダム
    初出作品。
    機動戦士ガンダム (小説版)
    機動戦士ガンダム THE ORIGIN
    機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像
    機動戦士ガンダム ギレンの野望シリーズ
    機動戦士ガンダム バンディエラ

    人間関係

    キシリア・ザビ
    上官。マ・クベが唯一心の中から信頼し尊敬する相手。
    ウラガン
    マ・クベの副官。長年に渡る付き合いで、数少ない信頼する相手。
    シャア・アズナブル
    同じ突撃機動軍に轡を並べる同階級の同僚。彼のことは快く思っておらず、強い対抗心を抱いている。
    ジュダック
    地球連邦軍に所属するジオン軍のスパイ。彼を通じてエルラン中将と繋がっていた。
    ランバ・ラル
    ドズルの配下ということもあり、政治的理由から冷遇している。
    黒い三連星
    オデッサ基地へ援軍として配属されたMS小隊。彼らとは反りが合わず、嫌悪感を示している。
    ユーリー・コーベル
    レプス部隊のMS隊隊長。宇宙世紀以前から続くサッカーという文化を継承している彼のことを非常に高く評価している。またニュータイプに否定的な考えを持っているにしては珍しく、ユーリーには人と違う素質があると見出しており、彼専用のワンオフ機の手配を行っている。

    名台詞

    「……いい音色だろ?」
    マ・クベといえばこれ。指で弾いて高い音が出るということはそれだけ固く、振動して音を伝える薄さがあるということ。これは「質の良い粘土を薄く延ばして壺の型にする」という技術と「高温の窯で一気に焼き上げる」という施設の両方が備わってなければ実現できないとされている。つまりそれだけ「いいもの」であるという意味でもある。翻って、見た目ではわからないこうした材質や技術の部分にまで価値を見出す高い教養を備えているという裏付けにもなる。
    「ミスター・ジュダック……襟を直したまえ。連邦軍のカラーが見えているぞ」
    服装の乱れは心の乱れか。部下のジュダックの襟が開いているのを皮肉っぽく指摘する。この嫌味ったらしいところがマ・クベの魅力。
    「キシリア様の推薦があった兵士とはいえ、いつまで無駄な時間を潰しておるのか・・・ガイア、オルテガ、作戦は開始されているんだぞ!」/「仇討ちではない。我が軍のうしろを乱そうとする木馬を叩く、これは作戦だ」
    オデッサの攻防で。出撃前に弔砲を放ち戦友の冥福を祈るガイア、オルテガへ。これにガイアは「仇討ちはさせてもらう」と返答。これを受けて後半へ続く。あくまでも全体を見るエリート指揮官のマ・クベと現場の兵隊であるガイアとの意識の違いが興味深い。
    「ジオンはあと10年は戦える…」
    オデッサ陥落までにジオン本国に送った資源に言及して。
    「ウラガン…あの壷をキシリア様に届けてくれよ!あれはいいものだ!」
    マ・クベの壷マニアぶりが伺える最期の言葉。
    「愚かだなウラガン、君も……私に言わせたいか?ジオニズムの理想など私にとって、白磁の名品1個にも値しないのだよ」
    『THE ORIGIN』より。オデッサ鉱山基地の陥落が決定的となった際には、ギレン閣下から地球の主要都市に水爆を投下する様に命を受けていた。しかしマ・クベはこの言葉で以て命令を突っ撥ねてしまう。そして彼は自らギャンに搭乗し、死地へと踏み出していく……
    「しかし量産はさせるな、マ・クベの名はギャンと共に記憶されるべきだ!!」
    『THE ORIGIN』より。脱出する味方を援護するため、自ら出撃したマ・クベ。驚異的な戦闘能力を見せた最後の愛機に対しての最大級の評価でもある。

    搭乗機体・関連機体

    アッザム
    『1st』第18話でキシリアと共に搭乗。ガンダムと交戦の末、大ダメージを受け撤退した。劇場版では登場エピソードがカットされたため未搭乗。
    ギャン
    『1st』第37話で搭乗。騎士のような外見が特徴的なモビルスーツ。当初は「キシリア・ザビによってマ・クベ専用モビルスーツとして開発された」とされていたが、後に設定が変更された。ツィマッド社が開発した機体のため、例によって運用がし辛く、ゲルググとのトライアウトで非採用になってしまった経過から合計3機しか生産されず、そのうちの1機をマ・クベ用に調整されたものが配備され、テキサスコロニーでの決闘に用いられた。劇場版ではアッザムと同様の理由で未搭乗だが、劇場版準拠の『C.D.A.』では搭乗し活躍した。
    ゾック
    冒険王版ガンダム』Vol.10でキシリアの命令を受けて搭乗。宇宙空間で出撃し、スピードでガンダム達を翻弄するも、直後にビーム・サーベル二刀流で真っ二つにされた。
    ダブデ
    オデッサ作戦時の座乗艦。
    ザンジバル級 (マダガスカル)
    『1st』第25話でオデッサから脱出する際に乗艦。劇場版ではマダガスカルという艦名を持つ艦に変更されている。
    グワジン級 (グワリブ / アサルム)
    『1st』第36話でソロモンから脱出する際に乗艦。媒体によってグワリブ(データガンダム キャラクター列伝[宇宙世紀編I])またはアサルム(最期の赤い彗星、C.D.A.)とされる。
    チベ級
    『1st』及び『1st (小説版)』でテキサスコロニーへ向かう際に乗艦。
    マ・クベ専用グフ
    マ・クベ専用というだけあって機体全部に美麗な装飾を施された機体。頭部のブレードアンテナを槍状に変更されているなど「マ・クベっぽい」機体。儀礼・式典用と言われ、実際にマ・クベが搭乗することはなかったらしい。初出は『MSV』。
    ザクII (マ・クベ専用機と思われる機体)
    ギレンの野望 ジオンの系譜』の地球降下作戦のムービー中(マ・クベが地球に降り立ったシーン)に登場。コムサイの中に収容されているのが確認できる。機体色は紫で、スパイクとアンテナ(専用グフと同様、頭頂部に設置)が金色に塗装されている。
    レプス
    レプス部隊ユーリー・コーベル専用機としてマ・クベが開発させた機体。

    資料リンク

    リンク