キシリア・ザビ
		
		
		
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| キシリア・ザビ | |
|---|---|
| 外国語表記 | Kycilia Zabi | 
| 登場作品 | |
| 声優 | 
 | 
| デザイン | 安彦良和 | 
| プロフィール | |
|---|---|
| 種族 | 人間(スペースノイド) | 
| 性別 | 女性 | 
| 年齢 | 
  | 
| 没年月日 | 宇宙世紀0079年12月31日 | 
| 身長 | 173cm | 
| 職業 | 突撃機動軍司令官 | 
| 所属組織 | ジオン公国軍 | 
| 所属部隊 | ジオン公国軍 突撃機動軍 | 
| 階級 | 少将 | 
| 主な搭乗機 | |
概要[編集 | ソースを編集]
ジオン公国軍突撃機動軍の司令官。階級は少将。デギン・ソド・ザビの長女で、軍務の際は常にマスクで口元を覆っている。
兄ギレン・ザビとは政治的に対立する間柄で、ギレンに対抗する目的で自身の政治地盤を固めることに腐心する。そのために新機軸の兵器であるモビルスーツに着目し、宇宙世紀0078年10月にMSを主戦力とした軍備増強を主張したが、宇宙艦隊を重視するドズル・ザビと激しく対立。この対立はギレンの仲裁によって軍を突撃機動軍と宇宙攻撃軍に二分する形で収められた。
大局を見て搦め手も用いる策略家で、マ・クベをはじめとした人材を部下に持ち、キマイラ隊などの直属部隊を複数保有している。また、ニュータイプに対しても一定の理解を持ち、フラナガン機関の創設とニュータイプ部隊の編成も主導した。ガルマ・ザビを守れなかったとドズル・ザビに左遷されたシャア・アズナブルをジオン・ズム・ダイクンの遺児と知りつつ懐刀として使うなど、度量の広さも持ち合わせているが、一方であまりにも厳しいやり口に反感を抱くものも少なくない。
一年戦争終盤、父デギンがギレンに謀殺されたと知り、ア・バオア・クー攻防戦の最中に兄を射殺する。しかしこのギレンの死によって指揮系統が混乱して戦場の把握が遅れ、ジオン敗北の原因を作る。敗北を悟ったキシリアは時間稼ぎのために部下を降伏させ、その間に戦場の脱出を図ろうとしたところを現れたシャアによって射殺された。
登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]
- 機動戦士ガンダム
 - 初登場作品。ドズルから左遷されたシャアの上官となり、彼の正体を見破りつつ利用したが、最後の最後でア・バオア・クーから脱出する直前にシャアによって暗殺された。
 - トミノメモ
 - 『1st』の放送短縮前に予定されていたシナリオでは、第43話「グラナダ攻略」でシャアの正体を知り、自分を刺してみろと言い放ってシャアに刺されるという末路だった。
 - 機動戦士ガンダム (小説版)
 - ア・バオア・クー攻防戦においてギレンによってソーラ・レイで暗殺されかけるもシークレットサービスであるランバ・ラルとハモンからの報告を受け、事なきを得る。その後、シャアとペガサス隊と共にズム・シティに赴き、シャアのリック・ドムの掌の上からギレンを射殺。直後に文字通り掌を返したシャアによって墜落させられ、殺害された。本作では幼い頃のキャスバルの姿を見て彼のような金髪の子供を授かれるなら母親になってもいいと考えるなど、乙女な一面を覗かせている。
 - 機動戦士ガンダム THE ORIGIN
 - 本作ではキシリア機関と呼ばれる直轄の諜報機関を持ち、ザビ家主導の暗殺や陰謀に多く関わった。次兄サスロの暗殺事件やキャスバル暗殺を企図した宇宙船爆破事件など、関与した(とされる)事件は少なくない。また、野心家としてのみならず、必要とあれば部下を粛清するなど、冷徹な人物であることが強調されている。
 - 機動戦士ガンダム MS IGLOO2 重力戦線
 - 第1話冒頭に声のみ登場。地球侵攻作戦開始とともに重力戦線形成を宣言する演説を行っている。
 - 機動戦士Gundam GQuuuuuuX
 - 一年戦争終盤、グラナダへのソロモン落としを阻止するため、シャアの指揮するソドンにソロモン迎撃を命じた。戦後はグラナダに籠もりきりだったが、イオマグヌッソ建造の金策のためにペルガミノと会談するべくイズマ・コロニーへ赴き、そこでバスク・オムの仕掛けたテロの標的となる。テロ自体はシャリア・ブルとエグザべ・オリベの尽力により鎮圧され、月へ帰還。その後、ニャアンを配下に迎えるとイオマグヌッソ竣工式典でギレンを毒殺しイオマグヌッソを掌握するとともに国家親衛隊を殲滅、地球の粛清を企てた。しかし、地球粛清は失敗し、その原因となったアマテ・ユズリハに銃を向けた際にニャアンに撃たれて負傷。パープルウィドウでイオマグヌッソから脱出したものの、シャアの乗る赤いガンダムにバズーカで艦橋を撃ち抜かれるという『1st』での最期をなぞる形で戦死した。
本作では小説版1stに基づく描写に加え、グラナダ壊滅の危機に部下から脱出を促されながらもシャアの作戦が成功すると信じてその場に座し、毒殺を恐れてのこととはいえ自分で手料理を作るなど、様々な一面を覗かせている。 
人間関係[編集 | ソースを編集]
家族[編集 | ソースを編集]
- デギン・ソド・ザビ
 - 父親。彼の死を切っ掛けに、キシリアはギレン暗殺を決意する。
 - ギレン・ザビ
 - 長兄。政治的に対立している。ア・バオア・クー攻防戦の最中に射殺する。
 - サスロ・ザビ
 - 次兄。『THE ORIGIN』ではとある一件でキシリアに手を上げ厳しく叱責したが、後に爆弾によって帰らぬ人となる。その死にはキシリアが関わっていると噂されているが真相は不明。
 - ドズル・ザビ
 - 三兄。1st小説版ではキシリアが姉でドズルが弟となっている。
 - ガルマ・ザビ
 - 弟。良き姉としてキシリアを慕っていた。
 
配下[編集 | ソースを編集]
- マ・クベ
 - 部下。地球方面軍の指揮官として重用しており、ともにアッザムに搭乗してガンダムの迎撃に赴いている。
 - シャア・アズナブル
 - ガルマ戦死後、左遷された彼を引き取って部下にする。幼い頃に彼と遊んだ経験から彼の正体を見破るが、彼がザビ家打倒からジオニズム追求に目的を変えつつある事を知り、自身の懐刀とした。しかし最終的に彼によって討たれる事となる。
 - トワニング
 - ジオン軍の将校。ギレン暗殺時の「名誉の戦死」宣言やキシリアの脱出の手筈を整えるなどの働きを見せている。なお『THE ORIGIN』ではキシリアの副官として設定されている。
 - キマイラ隊
 - 一年戦争後半に結成された、突撃機動軍のエースを結集して結成された直属のエース部隊。
 - 黒い三連星 / ゲラート・シュマイザー / ニムバス・シュターゼン / シーマ・ガラハウ
グラナダ特戦隊 / マルコシアス隊 / サイクロプス隊 / マッドアングラー隊 / マッチモニード / ノイジー・フェアリー隊 - キマイラ隊と同様、キシリア派に属している軍人、及び特殊部隊。
 
GQuuuuuuX[編集 | ソースを編集]
- ニャアン
 - イズマ・コロニーで軍に引き入れた戦争難民の少女。彼女のニュータイプ能力を評価しており、自ら手料理を振る舞い、大学進学のためのスカラシップ(奨学金)を約束するなど厚遇している。
 - エグザべ・オリべ
 - 親衛隊の一員。ソドンに乗艦した彼に特命としてシャリア・ブルの監視と万が一の暗殺任務を下していた。
 - アサーヴ
 - キシリアの側近の公国軍中尉。その裏ではギレン派と通じており、彼がミゲル・セルベートにGFreDのパイロット候補生を毒殺するよう仕向けていたことが発覚した際には容赦なく射殺している。
 
名台詞[編集 | ソースを編集]
機動戦士ガンダム [編集 | ソースを編集]
- 「私は4歳ごろのキャスバル坊やと遊んであげたことがあるんだよ。お忘れか?」
 - 第41話より、謁見のため訪れたシャア(キャスバル・レム・ダイクン)と「再会」した際に。シャアの正体に対してストレートに問い質すが、シャアも「手の震えが止まりません」と慎重に対応した。女傑・キシリアも乙女時代にはさぞいいお姉さんだったのだろうか?
一方、『THE ORIGIN』においてはこの「遊んであげた」の表現が『手錠をかけてキャスバル少年を恫喝する』という形で描写されている。これを「遊んだ」とはなんとも人を喰った物言い。しかしキャスバルは屈しないどころか「今に見ていろ」と逆に脅すほどの胆力を見せたため、後にキシリアは「キャスバル恐るべし」と評している。 - キシリア「ジオングを使ってみるか?80%しか完成していないようだが…」
シャア「ジオング?」
キシリア「エルメスを開発した時にな。あのサイコミュを部分的に取り入れたモビルスーツだ。お前なら使いこなせよう」 - 第42話より、乗機のゲルググを損傷し出撃できずにいたシャアに対して新型機ジオングを宛がった際に。ここでの「80%」発言が後にジオング整備兵の有名な台詞へと繋がる。
 - キシリア「グレートデギンには父が乗っていた。その上で連邦軍と共に。何故です?」
ギレン「やむを得んだろう。タイミングずれの和平工作が何になるか?」
キシリア「死なす事はありませんでしたな。総帥」
ギレン「フン…冗談はよせ」
キシリア「意外と、兄上も甘いようで…」 - 同上。己が野心のために父殺しを平然と行い、その事を包み隠さずキシリアに言い放つ兄に対し、遂にキシリアの銃が放たれた。兄の謀殺に成功し、ジオン軍の指揮権を掌握したキシリアだったが、混戦の最中の指揮系統の崩壊は軍に多大なる混乱を与え、連邦軍に進軍の余地を与えてしまった。その点ではキシリアもまた甘かったのだが、彼女は現状よりも戦後のジオンの統治を見据えていた。しかし兄と同様、その傲慢さが自身を滅ぼす事に繋がってしまう。
 - 「シャアか?……!?」
 - 最期。前線を放棄し、密かにザンジバル級でア・バオア・クーを脱出しようとするキシリアだったが、その事を聞きつけたシャアがブリッジの正面に現れる。彼の手にはバズーカが握られており、驚愕したのも束の間、バズーカによって撃ち抜かれ敢え無く命を落とした。一度はザビ家への復讐を捨てたシャアだったが、キシリアの行動が結果として彼を再び復讐に駆り立てる結果となってしまった。なお、射殺されたシーンではキシリアの首が吹き飛んだだけでなく、ブリッジの爆発と共にちぎれた腕が一瞬映るなど、作中でも特にグロテスクな描写となっている。
 
THE ORIGIN[編集 | ソースを編集]
- 「前世紀、コールドウォーの時代。アメリカとソ連が合作した映画に…………マ・クベに訊け!委細は!」
 - ORIGINより。レビル将軍「救出」作戦『青い鳥』の開始時に副官から「なぜ青い鳥なのか」と尋ねられて。途中まで答えたがあとは投げっぱなしになってしまった。
単に面倒くさくなったのか、格好良く話し始めたはいいがやっぱりよく分からなくて照れ隠しなのか、いずれにせよマ・クベの文化への造詣の深さは映画にまで及んでいることがわかる[1]。
キシリアはその(デギン・ザビの意向であえてレビルを「救出」して早期停戦・平和への道筋をつけるという)欺瞞、白々しい出来レースであることを口にするのを嫌がったとも捉えられている。 
搭乗機体・関連機体[編集 | ソースを編集]
- グワジン
 - 主な座乗艦。
 - アッザム
 - 『1st』第18話でマ・クベと同乗。
 - ザンジバル級
 - 『1st』最終回で座乗。単身ア・バオア・クーを脱出しようとするが叶う事はなかった。
 - チベ級パープルウィドウ
 - 『THE ORIGIN』及び『GQuuuuuuX』での座乗艦。
 - 宇宙用アッザム
 - 『トミノメモ』の記載によると『1st』第43話で登場予定だった機体。シャアと共に搭乗し、連邦軍との交戦後、彼によって刺殺されるというシナリオだった。
 
商品情報[編集 | ソースを編集]
リンク[編集 | ソースを編集]
脚注[編集 | ソースを編集]
- ↑ ちなみに青い鳥とはチルチル・ミチルの兄妹が登場する『あの』青い鳥(の戯曲を映画化したもの)。冷戦下の東西が協力して一つのものを作り上げるという平和の象徴、ある種のプロパガンダの側面も持っていたが、映画としては単にそれのみであり、評論家からは全くなんの評価もされていない。