アルフレッド・イズルハ

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アルフレッド・イズルハ(Alfred Izuruha)[編集]

中立を宣言するサイド6コロニー「リボー」に住む小学5年生。躾に厳しい母子家庭で育つ。成績不振と厳しい母親との生活に鬱屈しており、戦争の悲惨さを知らないことから、一年戦争によって自分の日常が変わることを望んでいた。

そんなある日、偶然に森に墜落していくザクII改を目撃し、そのパイロットであるバーナード・ワイズマンと出会う。子供の純粋さゆえか、戦争への忌避感がなかったため、バーニィの話術で使い走りのような形でバーニィ、及びジオン軍サイクロプス隊に協力する。

「リボー」潜入中は怪しまれないように義理の兄弟と偽ったり、故障したザクII改を修理したりと何かと行動をともにするうちに、本当の兄のように慕うようになるが、サイクロプス隊の作戦失敗時に人の死を目にし、それによってジオン軍からのコロニーへの核攻撃、さらにはバーニィから「利用していた」と騙されていたことを知り、11歳の少年には重すぎるほどに傷ついてしまう。

核攻撃に怯える日々に苛まれるが、核攻撃を防ぐために現れたバーニィから「最後の作戦」を託され、戦場へ赴く彼を見送る。バーニィが新型ガンダムアレックスとの死闘の最中、核攻撃を行うとされていたジオン艦隊が降伏したことを知り、戦いをやめさせようと戦場へ駆けつけるも、相打ちとなって大破するザクII改を目の当たりにする。

後日、戦争終結を知らせる新学期の学校集会で、サイド6で起きた小さな戦争の全貌を知るたった一人のアルは、さまざまな想いから涙を流し、同級生は戦争が終わってしまったことを悲しんでいると勘違いし、「また戦争は起きるよ」と頓珍漢な励ましをする。これはアルがかつてそうであった同級生との対比となっており、彼が一連の事件で戦争の愚かしさやむなしさを知り、成長したことを如実に示している。

登場作品と役柄[編集]

機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争
一般人として、また戦争の悲惨さを知らないという、視聴者そのものを投影した彼の目を通して「ポケットの中の戦争」は語られる。物語が進む中で、自分の近しい人が死んでいくのが戦争だということを知り、子供から大人へと成長する。

人間関係[編集]

バーナード・ワイズマン
はじめてみたジオン軍人であり、手の届くところにいる憧れの存在として何かとくっついて行動をともにする。一時は兄弟のように親しくなるも、核攻撃の計画を知ったことから仲たがいをしてしまう。
それまではパイロットをスーパーマンのように思っていたアルだったが、兵士も自分と何も変わらない人間であり、戦争とは人が死ぬところだということを身にしみて理解する。
クリスチーナ・マッケンジー
お隣のお姉さん。地球連邦の新型モビルスーツアレックスのテストパイロットとなったことを知り、バーニィの正体を明かすこともできず、板ばさみになってしまう。よそよそしい態度をとってしまうが、彼女からは久しぶりに会った兄弟だから、と不審には思われていなかったようだ。事件後、配置変換で再び「リボー」を離れるクリスから「バーニィによろしくね」と声をかけられ、嘘をつき続けることに申し訳なく思っていた。

名台詞[編集]

「げぇ、また合成タンパクかよぉ~」
第1話で初登場した時の台詞。戦争の影響で給食に同じメニューばかり出るため、チェイ、ティルコットと共に不満を露にする。
「つっ……!まだ熱いや!」
同上。不時着したザクII改の装甲に触れた際に。稼働中のモビルスーツの装甲が放熱によって過熱している事を表している珍しい描写。
「バーニィ!もう戦わなくていいんだ!」
「この頃ぼくは思い出す。初めてザクを見た日のことを。止められなかった戦いのことを」
「バーニィ、忘れないよ」
DVD版『ポケットの中の戦争』のCM。アルの声優である浪川大輔がナレーションを担当しており、成長したアルが当時を振り返るという粋な演出になっている。OVA版から10年経過しているため、現実の時間を加算すれば、この時点でのアルは21歳となる。
「今でもたまに夢に見る。運命は信じないけど、悲しいことばかりじゃなかった」
「バーニィ、忘れてないよ」
こちらはブルーレイ版のCM。DVD発売からさらに10年経っているため、アルは31歳ということになる。

余談[編集]

アルはガンダムシリーズの主人公では現時点で最年少であるが、浪川大輔はガンダムシリーズの主役を担当した声優の最年少記録保持者である(当時12歳!)。これは、年齢の視聴者層と同じ少年を起用したことで、より距離感を近いものにしようとする目的があったといわれる。

当時の時点で浪川の力量は子供のそれではなく、『E.T』『グーニーズ』『ネバーエンディングストーリー』といったビッグタイトルの主人公の吹き替えを担当していることからも良くわかる。アルの演技を聞いた関係者が、声優が成人女性ではなく浪川大輔と知って「これが12歳の演技か!」と度肝を抜かれたという逸話が残っているほど。ただし、なぜか仕事によって出来の落差が激しいことでも知られており、現在でも「浪川以外(が)考えられない」というハマリ役と、「浪川以外(しか)考えられない」というほどに合わないケースがたびたび起きる。これは、声優の小野坂昌也によると「浪川は天才なので、なんとなくでも役をこなせてしまうから」とのこと。

現在に至るまで、ゲーム、アニメ、映画に限らず広く活動しているが、その多くで主役、または準主役級の重要なポジションはもちろん、ヘタレキャラに至るまでを演じることで非常に人気がある。最近のガンダムでは『機動戦士ガンダム00』のミハエル・トリニティ、『機動戦士ガンダムAGE』のゼラ・ギンス、『機動戦士ガンダムUC』のリディ・マーセナス役を担当している。

なお、1999年にDVD版『ポケットの中の戦争』の発売に際し、TVCMが打たれたが、このナレーションは浪川大輔が担当しており、キャスティングも「アル」として、成長した彼のモノローグとなっている。