宇宙戦国時代
宇宙世紀0140年代、形骸化した地球連邦政府に代わって各地の有力スペースコロニーが支配権を主張するようになった時代の総称。
宇宙世紀0123年のコスモ・バビロニア建国戦争における地球連邦政府の対応は各スペースコロニーの連邦軍による軍事的庇護への不安を増大させた。各コロニーは連邦軍駐留部隊の拡充や非常時の月面連邦艦隊の投入の確約を求めたが、連邦政府はこれを無視していた。また、この時期、コロニー単位での経済格差や住民意識の隔たりは非情に大きなものとなっており、コロニー間の対立も激しい物となっており、各コロニーは自衛のためにコロニー軍を増強したが、連邦政府はこれも制止せずに黙認していた。
このような連邦の無為無策は再びスペースノイドの自治権要求運動の再燃を招くことになり、連邦政府も各コロニー政庁に自治権を認めたが、サイド国家主義からコロニー単位の国家主義である「コロニー国家主義」へとスペースノイドの意識が変化していく中にあっては自治権の拡大解釈が一つのコロニーに独立国家並みの自治権を行使させるようになるまでさして時間を必要としなかった。
宇宙世紀0153年のザンスカール戦争終結時、戦局の決定力となったのがレジスタンス組織であるリガ・ミリティアだったという事実が結果的に内外に地球連邦にかつての勢力がないという事実を知らしめることとなり、連邦という巨大な「力の歯止め」を失った各コロニーの独立運動は次第に暴走を始め、互いに覇権を奪い合うだけの泥沼のような混戦へと移り変わっていった。
戦乱の長期化は人々の生活の安定を妨げ、技術力の低下を招く結果となり、かつてのような新型モビルスーツを設計する能力も量産する体力もどのコロニーにも残されておらず、戦力の中心は次第に整備の難しい新型からそれの容易な旧型へと移り変わっていった。
各コロニーの戦力の低下は以前のような大規模な戦争は起きなくなっていったが、それでも絶え間なく続く小規模な抗争はいつ果てるともなく、また治安の低下と長きに渡るMSの拡散は無法者の台頭を容易としており、その暴力に耐えうる強さをコロニーは持ち合わせていなかった。
- 機動戦士Vガンダム
- 出典元。複数のコロニーが連邦から独立する群雄割拠の時代となっているが、戦闘の中心となるのはザンスカール帝国とそれに抵抗するリガ・ミリティアが中心であり、その他の勢力はマケドニアコロニー程度と限定的となっている。
- 機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST
- ザンスカール戦争後、連邦の弱体化と共にコロニーの独立運動がより活発化。戦乱の長期化によって技術力も低下したため、旧型MSのレストア機や再生可能なパーツを組み合わせたミキシングビルドモビルスーツが戦場の主役となっていった。