「高機動型ザクII (R-1A型)」の版間の差分
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− | R- | + | R-1型の燃料補給は母艦の専用補給ベッドを介して行われるため、推進剤を使い切る前に帰投することが義務付けられていたが、R型を使いこなすパイロットが少なかったことが災いし、技量によって従来の[[ザクIIF型|F型]]と同程度やそれ以下の作戦行動時間になることが多くなっていた。また、プロペラントの仕様やメンテナンスの手順が従来の機体規格と大幅に異なるため、現場作業にはかなりの混乱を伴うこととなった。 |
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+ | 生産工程の問題点もある程度解消されたことでいくつかの生産拠点で同型機の生産が可能となったが、製造工程の複雑さは依然として解消されておらず、生産性やコストの問題から主力量産機としては採用されなかった。だがエースパイロットからの評判は良く、生産ライン上の十数機に至るまで各方面より引き合いがあった。そのため残数は注文調整の形で1機ずつ渡されたと言われている。 | ||
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+ | 生産数はR-1型の改修機が10機ほど、生産途中のR-1型の仕様変更機が11機、新規生産が56機の約80機ほどとされている。このためエースパイロットの間では連邦の戦艦を落とすよりR型を手に入れる方が難しいと言われていたとされる。また、生産工程が複雑であったことから生産ラインによって調達可能な部材や加工精度にばらつきが生じていたため、機体ごとに外見や性能にもムラが生じていた。 | ||
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:手斧型の格闘戦闘用兵器。刃の部分を高熱化することで対象を溶断する。 | :手斧型の格闘戦闘用兵器。刃の部分を高熱化することで対象を溶断する。 | ||
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2024年1月2日 (火) 00:22時点における最新版
高機動型ザクII (R-1A型) | |
---|---|
外国語表記 |
Zaku II High Mobility Type Zaku II High Maneuver Model |
登場作品 | MSV |
デザイナー | 大河原邦男 |
スペック | |
---|---|
分類 | 宇宙用量産型モビルスーツ |
生産形態 | 量産機 |
型式番号 | MS-06R-1A |
頭頂高 | 18.0m (17.5m説あり) |
本体重量 | 61.8t |
全備重量 | 76.8t |
主動力 | 熱核融合炉 |
ジェネレーター出力 | 1,012kW |
スラスター総推力 | 49,800kg (52,000kg説あり) |
装甲材質 | 超硬スチール合金 |
センサー有効半径 | 3,200m |
開発組織 | ジオニック社 |
所属 | ジオン公国軍 |
主なパイロット | ヴィンセント・グライスナー |
概要[編集 | ソースを編集]
ジオニック社が開発した高機動型ザクIIの改良型。R-1型の問題点を解決すべく改良された機体で「高機動型ザク改」とも表記される。大抵の場合、高機動型ザクIIと呼ばれる機体は本機のことを指すことが多い。
R-1型の燃料補給は母艦の専用補給ベッドを介して行われるため、推進剤を使い切る前に帰投することが義務付けられていたが、R型を使いこなすパイロットが少なかったことが災いし、技量によって従来のF型と同程度やそれ以下の作戦行動時間になることが多くなっていた。また、プロペラントの仕様やメンテナンスの手順が従来の機体規格と大幅に異なるため、現場作業にはかなりの混乱を伴うこととなった。
R型本来のポテンシャルを知る技術者たちは、運用面で大きな障害となっていた燃料補給やメンテナンスの煩雑さを緩和するため、補助燃料タンクのカートリッジ化を初めとする改善策を実行し、R-1型からR-1A型へと改めた。脚部のプロペラントタンクをカートリッジ化したことでR-1A型による小隊編成や、R-1A型を指揮官機とする編成の場合には、補給用にカートリッジを搭載したザクIIは随伴するように指示が与えられ、母艦に帰投せずともある程度の補給が可能となっている。
故障の多かったエンジンは自社製からツィマット社製の物に変更したことで解決したが、ジオニック社内部では競合会社の製品を使用することに大きな反発が起こった。しかし、開発主任のエリオット・レムの強い主張によって採用が決定されている。また、開戦当初の作戦で多くの優秀なパイロットを失ったことの反省として、この機体から初めてコックピットに脱出システムが設けられている。これはコックピットシートのスライドデッキ部がそのまま射出される物で、ある程度までの推進機能と太陽電池、生命維持用の装置などが搭載されている。
生産工程の問題点もある程度解消されたことでいくつかの生産拠点で同型機の生産が可能となったが、製造工程の複雑さは依然として解消されておらず、生産性やコストの問題から主力量産機としては採用されなかった。だがエースパイロットからの評判は良く、生産ライン上の十数機に至るまで各方面より引き合いがあった。そのため残数は注文調整の形で1機ずつ渡されたと言われている。
生産数はR-1型の改修機が10機ほど、生産途中のR-1型の仕様変更機が11機、新規生産が56機の約80機ほどとされている。このためエースパイロットの間では連邦の戦艦を落とすよりR型を手に入れる方が難しいと言われていたとされる。また、生産工程が複雑であったことから生産ラインによって調達可能な部材や加工精度にばらつきが生じていたため、機体ごとに外見や性能にもムラが生じていた。
登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]
- MSV
- 出典元。
- 機動戦士ガンダム外伝 ミッシングリンク
- 宇宙に上がったヴィンセント・グライスナーがムサイ級レムリアに搭載されていた機体を受領した。胸部にはマルコシアス隊の部隊マークが描かれている。ソロモン防衛戦に参戦し、脱出する艦隊の護衛を務めた。
- 機動戦士ムーンガンダム
- episode18にジオン残党のキセラの機体が登場。ガ・ゾウムと共に新生ネオ・ジオンへ合流しようとしたが、ラー・ザイム隊との交戦で無力化され、パイロットもその直後に手榴弾で自決した。
装備・機能[編集 | ソースを編集]
武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]
- ザク・マシンガン
- ドラムマガジン式の120mm口径マシンガン。
- グレネード・ランチャー
- 銃身下部に装着できるオプション装備。
- ザク・バズーカ
- 対艦用の280mm口径バズーカ砲。
- ヒート・ホーク
- 手斧型の格闘戦闘用兵器。刃の部分を高熱化することで対象を溶断する。
- ジャイアント・バズ
- 主にドム系列機に装備されている360mm口径バズーカ砲。
- シールド
- 右肩部に固定装備されているシールド。
- MMP-80マシンガン (前期型)
- ボックスマガジン式の小口径のマシンガン。『ムーンガンダム』に登場した機体が装備。
対決・名場面[編集 | ソースを編集]
関連機体[編集 | ソースを編集]
パーソナルカスタム機 [編集 | ソースを編集]
- 黒い三連星専用高機動型ザクII
- チームカラーである黒を基調に塗装された黒い三連星専用機。
- 高機動型ザクII (シン・マツナガ大尉機)
- パーソナルカラーの白を基調に塗装されたシン・マツナガ専用機。
- 高機動型ザクII (シン・マツナガ大尉機・カスタムタイプ)
- 余剰機を使用したシン・マツナガ専用の代替機。
- 高機動型ザクII (マサヤ・マカガワ中尉機)
- パーソナルカラーのブラウン系を基調に塗装されたマサヤ・ナカガワ専用機。
- 高機動型ザクII (エリック・マンスフィールド中佐機)
- パーソナルカラーのグレー系を基調に塗装されたエリック・マンスフィールド専用機。
- 高機動型ザクII (アナベル・ガトー大尉機)
- パーソナルカラーのグリーンとライトブルーを基調に塗装されたアナベル・ガトー専用機。
- 高機動型ザクII (ユーマ・ライトニング少尉機)
- パーソナルカラーの蒼を基調に塗装されたユーマ・ライトニング専用機。
- 高機動型ザクII (ロビン・ブラッドジョー機)
- パーソナルカラーの青で塗装されたロビン・ブラッドジョー専用機。
系列機・派生機 [編集 | ソースを編集]
- 高機動型ザクII (R-1型)
- 改修元。
- 試製高機動型ザクII (R-2P型)
- 本機のジェネレーターを新型に変更した機体。
- 高機動型ザクII
- 他の高機動型ザクII。
その他 [編集 | ソースを編集]
- ザク・クラーケン
- 『ガンダムビルドファイターズトライ』に登場する、本機をベースにサイコミュ兵器を多数搭載したガンプラ。
- ザク・アルヴァルディ
- 『ガンダムビルドファイターズトライ』に登場する、本機をベースに大型タンクとシールドを装備した重装甲型のガンプラ。