「オーバーフラッグ」の版間の差分

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== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[ユニオン]]軍の量産型[[モビルスーツ]]
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対ガンダム調査隊を母体として[[ユニオン]]軍の中に正式発足した[[オーバーフラッグス]](第8独立航空戦術飛行隊)に所属するエースパイロットたちの専用機。[[グラハム・エーカー]]専用機である[[グラハム専用ユニオンフラッグカスタム|カスタムフラッグ]]と同様に高出力型フライトユニットを装備するなど、ノーマルの[[ユニオンフラッグ|フラッグ]]に比べ各所に強化改良が加えられている。グラハムの強い要望から耐Gリミッター解除などの危険要素が採用されていたカスタムフラッグとは異なり、オーバーフラッグではそれら危険要素は採用されていないが、それでも通常のフラッグを大きく越える性能を持つことから、型式番号にはOver(オーバー)を意味する「O」が追加されている。
  
[[オーバーフラッグス]](第8独立航空戦術飛行隊)に所属する隊員用に[[ユニオンフラッグ]]を強化改修した機体で、ユニオンフラッグでは採用が見送られた高出力型フライトユニットの装備など[[グラハム専用ユニオンフラッグカスタム]]と同仕様で開発されている。このフライトユニットの採用によりユニオンフラッグを大幅に上回るスピードを出す事が可能になっている。また、対ガンダム戦を想定し、機体表面には漆黒色の耐ビームコーティングが施されている。
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本機では対ガンダム戦を想定し、装甲表面に耐ビームコーティングを施しており、メイン武装もアイリス社の新型リニアライフルを装備。この機体の完成に伴い、グラハム専用機も試作リニアライフルからこちらへ武装変更している。
  
外見はグラハム機と同じだが、安全性を考慮して高出力フライトユニットの耐Gリミッターは解除されていない事と、リニアライフルが新型の「トライデント・ストライカー」に変更された事が異なっている。グラハム機のような危険要素が未採用の機体ではあるものの、通常のユニオンフラッグを凌駕する性能を持つ事から型式番号に「Over」を意味する「O」が追加されている。
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後に[[地球連邦軍 (00)|地球連邦軍]]に編入された機体は軍の再編に伴い機体色のプログラムパターンが変更され、[[ジンクスIII (地球連邦型)|ジンクスIII]]と同様の青系のカラーリングとなった。
 
 
後に[[地球連邦軍 (00)|地球連邦軍]]に所属した機体は[[ジンクスIII (地球連邦型)|ジンクスIII]]と同様、青系のカラーリングに塗装されている。
 
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
<!-- :作品名:説明 -->
 
 
;[[機動戦士ガンダム00]](1stシーズン)
 
;[[機動戦士ガンダム00]](1stシーズン)
:第14話で初登場。パイロットは[[ハワード・メイスン]]、[[ダリル・ダッジ]]、[[ジョシュア・エドワーズ]]等。本機も[[レイフ・エイフマン]]の手で改装が行われている。<br />全部で14機がタクラマカン砂漠での戦闘に投入されたが、ジョシュア機が[[ガンダムデュナメス]]に、ランディ機とスチュアート機が[[ガンダムスローネアイン]]によって撃墜され、MSWAD基地でもハワード機が撃墜された。その後、オーバーフラッグスの隊員は新たに配備された[[ジンクス]]に乗り換えている。
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:初登場作品。第14話から登場する。パイロットは[[ハワード・メイスン]]、[[ダリル・ダッジ]]、[[ジョシュア・エドワーズ]]等。本機も[[レイフ・エイフマン]]の手で改装が行われ、全部で14機がタクラマカン砂漠での戦闘に投入されたが、ジョシュア機が[[ガンダムデュナメス]]に、ランディ機とスチュアート機が[[ガンダムスローネアイン]]によって撃墜され、MSWAD基地でもハワード機が撃墜された。その後、オーバーフラッグスの隊員は新たに配備された[[ジンクス]]に乗り換えている。
 
;[[機動戦士ガンダム00]](2ndシーズン)
 
;[[機動戦士ガンダム00]](2ndシーズン)
 
:本編では登場しないが、第一期OPにおいて1stシーズンでは交戦しなかったエクシアとヴァーチェに撃墜されている。<br />保管されていたダリル機は[[マスラオ]]のベースとして使用されているが、ジンクス配備後の他の残存機体の行方は不明である。
 
:本編では登場しないが、第一期OPにおいて1stシーズンでは交戦しなかったエクシアとヴァーチェに撃墜されている。<br />保管されていたダリル機は[[マスラオ]]のベースとして使用されているが、ジンクス配備後の他の残存機体の行方は不明である。
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== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
=== 特殊機能・装備 ===
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=== 特殊機能 ===
 
;耐ビームコーティング
 
;耐ビームコーティング
:装甲の表面に施されている、粒子ビーム兵器対策の装備。効果のほどは不明。黒色説と無色説がある。
+
:ガンダムとの戦闘を想定し、装甲の表面に施された対粒子ビーム用防御コーティング。コーティング剤の色については、黒色の為に機体色が黒になったとする説と、コーティングは無色であり、フラッグの装甲の地色が黒であるとする説の二種類が存在する。
;チャフ・フレア・ディスペンサー
 
:足首関節の円形パーツに搭載。空戦形態時など、後方から接近する敵ミサイルに対してレーダーや赤外線誘導を撹乱する物質を散布する。しかし、相対したガンダムがGN粒子を用いて現用兵器とは異なる戦法を取っていたため、00作中では未使用に終わっている。
 
 
;変形
 
;変形
:飛行形態へ変形する。本来は元となったユニオンフラッグ同様に空中変形すると失速して墜落しかねない為、格納庫等での変形作業を必要とする。だがパイロットの技量次第では空中変形も可能であり、これは「グラハムマニューバ(通称:グラハムスペシャル)」と呼ばれる。ちなみに、命名者は[[ビリー・カタギリ]]。
+
:空戦形態への変形が可能。ブラストやリアルドとは異なり、装備換装による変形ではなく、作戦行動中の変形にも対応している。この変形システムは、自国領土内での仕様ではなく、世界中のあらゆる領域への出撃を想定したもので、ユニオンの世界警察を自負する性格を体現している。<br />失速の危険性がある為、基本的には空中変形ができない仕様であるがパイロットの技量次第では可能であり、これは「グラハムマニューバ(グラハムスペシャル)」と呼ばれる。
 
;分離
 
;分離
:機体の上半身と下半身を分離して運用する事が可能。下半身用にサブコックピットが腰の中央部に存在する。
+
:上半身と下半身を分離可能。下半身にも予備コクピットがあるため、それぞれが独立して行動できた。ただし、分離状態からの合体は不可能。
  
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
;20mm機銃
 
;20mm機銃
:胴体部のコックピットドラム左側に1門内蔵されている。飛行時にはミサイル迎撃、MS形態では対人・対車両、対モビルスーツ戦では主に牽制目的で使用される。
+
:胴体部分、コクピットドラムの左側に装備された実体弾機銃。飛行時に敵ミサイルの迎撃に仕様される他、MS形態時の対人・対車両など大きな火力を必要としない時に使用される。威力がない代わりに連射が可能であり、利用価値は高いが、対MS戦では牽制目的の使用がほとんどである。
 
;新型リニアライフル「トライデント・ストライカー」
 
;新型リニアライフル「トライデント・ストライカー」
:アイリス社によって開発された新型リニアライフルで、試作新型リニアライフルを発展させた物。銃口が3つに増やされ、中央は単射用の200mm大口径、両側は連射用の60mm口径となっている。中央の銃口からは200mm大口径高初速弾を発射可能だが電力チャージに長い時間がかかるため、両側の60mm弾でチャージまでの時間を補っている。<br/>グリップは銃身下部の1基と銃身の左右に1基ずつあり、60mm口径に左右どちらかのグリップをメインに使用する事がある。この際、最も上部に位置する銃口がメインの銃口として機能する。<br />中央部のクリア部分は特殊ジェルジャケットであり、冷却用の熱変換機能と外部への防磁機能を持つ冷却ジェルが入っている。グラハムのカスタムフラッグにも主兵装として採用されており、本機の冷却ジェルカバーが白色なのに対し、こちらは識別の為に青色へと変更されている。
+
:XLR-04の発展型。銃口を3つ持つのが特徴。中央の銃口は200mmの大口径高初速弾を発射可能だが、電力チャージに長い時間がかかるため連射は出来ない。その弱点を補うため、左右に配置された2つの銃口は、60mm口径で低威力ながら連射が可能となっている。銃の下部にある中央グリップ以外に左右にもグリップがあり、60mm口径弾使用時にはこちらをメインで使うことがある。その場合、使用グリップに対しもっとも丈夫に位置する銃口が機能する。砲身のクリア部分は特殊ジェルジャケットであり、これには冷却用の熱変換機能と、外部への防磁機能を持つジェルが入っている。
 
;ソニックブレイド
 
;ソニックブレイド
:接近戦用の超硬質カーボン製ナイフ。刃を高周波で振動させる事で切断能力を向上させている。
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:超硬質カーボン製の剣。刃の部分は高周波振動し、高い切断能力を誇る。[[ビームサーベル]]の開発途中で生み出された兵器。
 
:;プラズマソード
 
:;プラズマソード
::ソニックブレイドの刃の周囲にプラズマを纏わせた状態。ビームサーベルの開発途中で生まれたもので、ビームサーベルとの鍔迫り合いが可能。出力に応じて長さが変化するが、フル出力連続稼動は3分程度となっている。
+
::ソニックブレイドの刃の周囲にプラズマ流を伸展させることでプラズマソードとして使用が可能。プラズマの刃は出力により長さが変化するが、フル出力時の連続稼働は3分程度である。
 
;ミサイル
 
;ミサイル
:両脚部に1発ずつ、計2発格納されている実弾兵器。陸戦用・地対空用など用途に合わせて複数の種類が用意されている。対ガンダム戦においては機体重量を減らす目的で未装備の状態で出撃する事が多く、実際に使用される事はなかった。
+
:両足の脛部分に収納されているミサイル。作戦目的に合わせて各種ミサイルを装備可能。飛行時に使用される事が多い武装だが、弾種換装によって陸戦でも地対空用途で使用出来る。本体内の搭載数が限られるため、主翼や副翼の下、及び両脚の間にミサイルポッドを追加装備する場合もある。<br/>機体重量を減らすため、ミサイルを装備せずに出撃する事も多く、対ガンダム戦においては一度も使用されていない。
;ミサイルポッド
 
:翼や両脚部の間に追加装備が可能。
 
 
;ディフェンスロッド
 
;ディフェンスロッド
:左腕に装備されている棒状の防御兵装。ロッドを回転させてマシンガン等の弾をはじく軽量盾。軽いが当たり所次第ではすぐに折れてしまう。
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:敵からの攻撃に対し、その着弾の角度を調整して跳弾を狙う盾。使用時には腕の軸を中心に可動し、着弾時には中央部から瞬間的にプラズマフィールドを展開する。重い盾を装備できない飛行機体ならではの装備だが、仮に正面から攻撃を受けた場合にはロッドが折れてしまう事もある。また、MS形態での使用を前提としており、空戦のみの作戦では装備される事は無い。
  
 
== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==

2024年9月30日 (月) 14:53時点における最新版

オーバーフラッグ
外国語表記 Over Flag
登場作品 機動戦士ガンダム00
デザイナー 福地仁
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スペック
分類 量産型可変モビルスーツ
型式番号 SVMS-01O
全高 17.9m
本体重量 69.7t
主動力 水素エンジン
装甲材質 Eカーボン
開発組織 ユニオン
所属組織 ユニオン
地球連邦軍
所属部隊 オーバーフラッグス
主なパイロット ハワード・メイスン
ダリル・ダッジ
ジョシュア・エドワーズ
その他
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概要 [編集 | ソースを編集]

対ガンダム調査隊を母体としてユニオン軍の中に正式発足したオーバーフラッグス(第8独立航空戦術飛行隊)に所属するエースパイロットたちの専用機。グラハム・エーカー専用機であるカスタムフラッグと同様に高出力型フライトユニットを装備するなど、ノーマルのフラッグに比べ各所に強化改良が加えられている。グラハムの強い要望から耐Gリミッター解除などの危険要素が採用されていたカスタムフラッグとは異なり、オーバーフラッグではそれら危険要素は採用されていないが、それでも通常のフラッグを大きく越える性能を持つことから、型式番号にはOver(オーバー)を意味する「O」が追加されている。

本機では対ガンダム戦を想定し、装甲表面に耐ビームコーティングを施しており、メイン武装もアイリス社の新型リニアライフルを装備。この機体の完成に伴い、グラハム専用機も試作リニアライフルからこちらへ武装変更している。

後に地球連邦軍に編入された機体は軍の再編に伴い機体色のプログラムパターンが変更され、ジンクスIIIと同様の青系のカラーリングとなった。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

機動戦士ガンダム00(1stシーズン)
初登場作品。第14話から登場する。パイロットはハワード・メイスンダリル・ダッジジョシュア・エドワーズ等。本機もレイフ・エイフマンの手で改装が行われ、全部で14機がタクラマカン砂漠での戦闘に投入されたが、ジョシュア機がガンダムデュナメスに、ランディ機とスチュアート機がガンダムスローネアインによって撃墜され、MSWAD基地でもハワード機が撃墜された。その後、オーバーフラッグスの隊員は新たに配備されたジンクスに乗り換えている。
機動戦士ガンダム00(2ndシーズン)
本編では登場しないが、第一期OPにおいて1stシーズンでは交戦しなかったエクシアとヴァーチェに撃墜されている。
保管されていたダリル機はマスラオのベースとして使用されているが、ジンクス配備後の他の残存機体の行方は不明である。
機動戦士ガンダム00N
第4回に連邦軍所属機が登場。ジンクスの試験飛行に随伴機として参加している。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

特殊機能[編集 | ソースを編集]

耐ビームコーティング
ガンダムとの戦闘を想定し、装甲の表面に施された対粒子ビーム用防御コーティング。コーティング剤の色については、黒色の為に機体色が黒になったとする説と、コーティングは無色であり、フラッグの装甲の地色が黒であるとする説の二種類が存在する。
変形
空戦形態への変形が可能。ブラストやリアルドとは異なり、装備換装による変形ではなく、作戦行動中の変形にも対応している。この変形システムは、自国領土内での仕様ではなく、世界中のあらゆる領域への出撃を想定したもので、ユニオンの世界警察を自負する性格を体現している。
失速の危険性がある為、基本的には空中変形ができない仕様であるがパイロットの技量次第では可能であり、これは「グラハムマニューバ(グラハムスペシャル)」と呼ばれる。
分離
上半身と下半身を分離可能。下半身にも予備コクピットがあるため、それぞれが独立して行動できた。ただし、分離状態からの合体は不可能。

武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]

20mm機銃
胴体部分、コクピットドラムの左側に装備された実体弾機銃。飛行時に敵ミサイルの迎撃に仕様される他、MS形態時の対人・対車両など大きな火力を必要としない時に使用される。威力がない代わりに連射が可能であり、利用価値は高いが、対MS戦では牽制目的の使用がほとんどである。
新型リニアライフル「トライデント・ストライカー」
XLR-04の発展型。銃口を3つ持つのが特徴。中央の銃口は200mmの大口径高初速弾を発射可能だが、電力チャージに長い時間がかかるため連射は出来ない。その弱点を補うため、左右に配置された2つの銃口は、60mm口径で低威力ながら連射が可能となっている。銃の下部にある中央グリップ以外に左右にもグリップがあり、60mm口径弾使用時にはこちらをメインで使うことがある。その場合、使用グリップに対しもっとも丈夫に位置する銃口が機能する。砲身のクリア部分は特殊ジェルジャケットであり、これには冷却用の熱変換機能と、外部への防磁機能を持つジェルが入っている。
ソニックブレイド
超硬質カーボン製の剣。刃の部分は高周波振動し、高い切断能力を誇る。ビームサーベルの開発途中で生み出された兵器。
プラズマソード
ソニックブレイドの刃の周囲にプラズマ流を伸展させることでプラズマソードとして使用が可能。プラズマの刃は出力により長さが変化するが、フル出力時の連続稼働は3分程度である。
ミサイル
両足の脛部分に収納されているミサイル。作戦目的に合わせて各種ミサイルを装備可能。飛行時に使用される事が多い武装だが、弾種換装によって陸戦でも地対空用途で使用出来る。本体内の搭載数が限られるため、主翼や副翼の下、及び両脚の間にミサイルポッドを追加装備する場合もある。
機体重量を減らすため、ミサイルを装備せずに出撃する事も多く、対ガンダム戦においては一度も使用されていない。
ディフェンスロッド
敵からの攻撃に対し、その着弾の角度を調整して跳弾を狙う盾。使用時には腕の軸を中心に可動し、着弾時には中央部から瞬間的にプラズマフィールドを展開する。重い盾を装備できない飛行機体ならではの装備だが、仮に正面から攻撃を受けた場合にはロッドが折れてしまう事もある。また、MS形態での使用を前提としており、空戦のみの作戦では装備される事は無い。

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

関連機体[編集 | ソースを編集]

オーバーフラッグ宇宙型
宇宙戦仕様。
グラハム専用ユニオンフラッグカスタム
設計元。本機の完成に伴い、主兵装を試作リニアライフルから本機の新型リニアライフルへと変更している。
ユニオンフラッグ
ベース機。
マスラオ / スサノオ
頭部にダリル機の物が転用されている。

商品情報[編集 | ソースを編集]

ガンプラ[編集 | ソースを編集]

資料リンク[編集 | ソースを編集]

リンク[編集 | ソースを編集]