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== 登場作品と役柄 == | == 登場作品と役柄 == |
2021年12月15日 (水) 08:45時点における版
マ・クベ | |
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外国語表記 | M'Quve |
登場作品 | |
声優 |
塩沢兼人 (1st) 田中正彦 (特別版など) 山崎たくみ (THE ORIGIN) |
デザイナー | 安彦良和 |
プロフィール | |
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種族 | 人間 (スペースノイド) |
性別 | 男 |
没年月日 | 宇宙世紀0079年12月下旬 (1st) |
職業 | 軍人 |
所属組織 | ジオン公国軍突撃機動軍 |
役職 | |
階級 |
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主な搭乗機 |
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概要
ジオン公国突撃機動軍大佐。オデッサの基地司令。100を超える採掘基地を掌握し、地球の鉱物資源を押さえていた謀略の将。骨董品収集を趣味としており、北宋期の白磁の壺を自身の執務室に飾り立てていた。
計算高い性格故に政治的な駆け引きに長けており、目的の為には手段を選ばない狡猾な性格の持ち主。その知略を以ってホワイトベース隊や地球連邦軍の前に立ちふさがった。一方で、マ・クベ自身はジオン公国への忠誠というよりは、キシリア・ザビ個人への忠誠心を優先している節が見られる。特にキシリアと政治的に対立するドズル・ザビ配下のランバ・ラルが自身の管轄区域で行動する事を良しとせず、彼に出した補給支援を反故にするなどの冷遇を行っている。
自らの知略を駆使してホワイトベースを追い詰め、同時にオデッサ作戦の準備を進める連邦軍にエルラン中将を内通させ、彼に連邦軍からの造反を促すが、エルランのジオン内通が露見した事でオデッサの戦いは劣勢を強いられ、最終手段として南極条約で使用を禁止された核による恫喝を行うものの、アムロ・レイのガンダムによってミサイルを無力化され失敗。オデッサの陥落に伴い宇宙へと脱出した。
宇宙への脱出後はグラナダで編成されたソロモン救援艦隊の司令に就任。しかし、ゼナ・ザビとミネバ・ラオ・ザビを乗せた脱出艇を回収したものの、ソロモンは既に陥落。その後はテキサスで撤退兵力の吸収任務に就くが、キシリアに重用されているシャア・アズナブルへの対抗意識とガンダムへの因縁への決着を焦り、自ら専用モビルスーツギャンに乗ってテキサスコロニーでガンダムと交戦。トラップを駆使してガンダムを追い込んだが、ガンダムにパワー負けして敗北、戦死した。
死ぬ間際、副官であったウラガンに北宋の壺をキシリアに届けるよう告げるが、その後エルランも戦死した事で彼の遺言は聞き届けられる事はなかった。
登場作品と役柄
- 機動戦士ガンダム
- 初出作品。オデッサ作戦に参加するホワイトベース隊を緻密な作戦で追い込み、一度は航行不能に追い込むなどの活躍を見せるが、オデッサでの戦闘で敗走し、宇宙へ逃亡。その後キシリアの命令でソロモンの救援に向かうが間に合わず、そのままテキサスコロニーでアムロ・レイのガンダムと交戦し、戦死した。
- 対する劇場版ではアッザムでの出撃、エルランの内通、ホワイトベースへの攻撃、ギャンでの出撃などTV版の主要な出番が削られている。
- 機動戦士ガンダム (小説版)
- 機動戦士ガンダム THE ORIGIN
- 階級が引き上げられ、中将として登場。美術、文化に造詣深く、キシリアへの忠誠心は変わりないが、TV版以上に高潔な人物として描かれている。同作では、オデッサの戦いで殿としてギャンで出撃、壮絶な最後を遂げた。
- 機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像
- 機動戦士ガンダム ギレンの野望シリーズ
- 機動戦士ガンダム バンディエラ
人間関係
- キシリア・ザビ
- 上官。マ・クベが唯一心の中から信頼し尊敬する相手。
- ウラガン
- マ・クベの副官。長年に渡る付き合いで、数少ない信頼する相手。
- シャア・アズナブル
- 同じ突撃機動軍に轡を並べる同階級の同僚。彼のことは快く思っておらず、強い対抗心を抱いている。
- ジュダック
- 地球連邦軍に所属するジオン軍のスパイ。彼を通じてエルラン中将と繋がっていた。
- ランバ・ラル
- ドズルの配下ということもあり、政治的理由から冷遇している。
- 黒い三連星
- オデッサ基地へ援軍として配属されたMS小隊。彼らとは反りが合わず、嫌悪感を示している。
- ユーリー・コーベル
- レプス部隊のMS隊隊長。宇宙世紀以前から続くサッカーという文化を継承している彼のことを非常に高く評価している。またニュータイプに否定的な考えを持っているにしては珍しく、ユーリーには人と違う素質があると見出しており、彼専用のワンオフ機の手配を行っている。
名台詞
機動戦士ガンダム
- 「……いい音色だろ?」
- マ・クベの代名詞とも呼べる、北宋の壺を指で弾くシーン。指で弾いて高い音が出るということはそれだけ固く、振動して音を伝える薄さがあるということ。これは「質の良い粘土を薄く延ばして壺の型にする」という技術と「高温の窯で一気に焼き上げる」という施設の両方が備わってなければ実現できないとされている。つまりそれだけ「いいもの」であるという意味でもある。翻って、見た目ではわからないこうした材質や技術の部分にまで価値を見出す高い教養を備えているという裏付けにもなる。
- 「ミスター・ジュダック……襟を直したまえ。連邦軍のカラーが見えているぞ」
- 服装の乱れは心の乱れか。部下のジュダックの襟が開いているのを皮肉っぽく指摘する。この嫌味ったらしいところがマ・クベの魅力。
- 「キシリア様の推薦があった兵士とはいえ、いつまで無駄な時間を潰しておるのか・・・ガイア、オルテガ、作戦は開始されているんだぞ!」/「仇討ちではない。我が軍のうしろを乱そうとする木馬を叩く、これは作戦だ」
- オデッサの攻防で。出撃前に弔砲を放ち戦友の冥福を祈るガイア、オルテガへ。これにガイアは「仇討ちはさせてもらう」と返答。これを受けて後半へ続く。あくまでも全体を見るエリート指揮官のマ・クベと現場の兵隊であるガイアとの意識の違いが興味深い。
- 「ジオンはあと10年は戦える…」
- オデッサ陥落までにジオン本国に送った資源に言及して。
- 「ウラガン…あの壷をキシリア様に届けてくれよ!あれはいいものだ!」
- マ・クベの壷マニアぶりが伺える最期の言葉。
機動戦士ガンダム THE ORIGIN
- 「愚かだなウラガン、君も……私に言わせたいか?ジオニズムの理想など私にとって、白磁の名品1個にも値しないのだよ」
- 『THE ORIGIN』より。オデッサ鉱山基地の陥落が決定的となった際には、ギレン閣下から地球の主要都市に水爆を投下する様に命を受けていた。しかしマ・クベはこの言葉で以て命令を突っ撥ねてしまう。そして彼は自らギャンに搭乗し、死地へと踏み出していく……
- 「しかし量産はさせるな、マ・クベの名はギャンと共に記憶されるべきだ!!」
- 『THE ORIGIN』より。脱出する味方を援護するため、自ら出撃したマ・クベ。驚異的な戦闘能力を見せた最後の愛機に対しての最大級の評価でもある。
搭乗機体・関連機体
- アッザム
- 『1st』第18話でキシリアと共に搭乗。ガンダムと交戦の末、大ダメージを受け撤退した。劇場版では登場エピソードがカットされたため未搭乗。
- ギャン
- 『1st』第37話で搭乗。騎士のような外見が特徴的なモビルスーツ。当初は「キシリア・ザビによってマ・クベ専用モビルスーツとして開発された」とされていたが、後に設定が変更された。ツィマッド社が開発した機体のため、例によって運用がし辛く、ゲルググとのトライアウトで非採用になってしまった経過から合計3機しか生産されず、そのうちの1機をマ・クベ用に調整されたものが配備され、テキサスコロニーでの決闘に用いられた。劇場版ではアッザムと同様の理由で未搭乗だが、劇場版準拠の『C.D.A.』では搭乗し活躍した。
- ゾック
- 『冒険王版ガンダム』Vol.10でキシリアの命令を受けて搭乗。宇宙空間で出撃し、スピードでガンダム達を翻弄するも、直後にビーム・サーベル二刀流で真っ二つにされた。
- ダブデ
- オデッサ作戦時の座乗艦。
- ザンジバル級 (マダガスカル)
- 『1st』第25話でオデッサから脱出する際に乗艦。劇場版ではマダガスカルという艦名を持つ艦に変更されている。
- グワジン級 (グワリブ / アサルム)
- 『1st』第36話でソロモンから脱出する際に乗艦。媒体によってグワリブ(データガンダム キャラクター列伝[宇宙世紀編I])またはアサルム(最期の赤い彗星、C.D.A.)とされる。
- チベ級
- 『1st』及び『1st (小説版)』でテキサスコロニーへ向かう際に乗艦。
- マ・クベ専用グフ
- マ・クベ専用というだけあって機体全部に美麗な装飾を施された機体。頭部のブレードアンテナを槍状に変更されているなど「マ・クベっぽい」機体。儀礼・式典用と言われ、実際にマ・クベが搭乗することはなかったらしい。初出は『MSV』。
- ザクII (マ・クベ専用機と思われる機体)
- 『ギレンの野望 ジオンの系譜』の地球降下作戦のムービー中(マ・クベが地球に降り立ったシーン)に登場。コムサイの中に収容されているのが確認できる。機体色は紫で、スパイクとアンテナ(専用グフと同様、頭頂部に設置)が金色に塗装されている。
- レプス
- レプス部隊のユーリー・コーベル専用機としてマ・クベが開発させた機体。