ディジェSE-R
SE・DJ-1R ディジェSE-R(Dijeh SE-R)
- 登場作品:Ζ-MSV(機動戦士ガンダム MS大全集)
- デザイナー:藤田一己
- 分類:試作型モビルスーツ(ソード?)
- 装甲材質:ガンダリウムγ(推定)
- 全高:18.6m
- 本体重量:28.6t
- 全備重量:58.3t
- 主動力:SEドライブ
- 出力:不明
- 開発組織:アナハイム・エレクトロニクス社13開発局ネオ・ファリア(推定)
謎の機体。
ディジェをベースに開発されたと言われているが、それにしては面影がほとんどなく、構造的にもほとんど別物である為、真偽の程は不明である。
SEシステムなるものを始め、革新的な新技術を多数使用した事でその性能は非常に高いとされている(その為、カテゴリーとしてはモビルスーツよりもソードに近いと思われる)。
「MS大全集」にて「Ζ-MSV」として突如収録された機体だが、なぜ収録されたのかも不明である。
搭載されているという「SEシステム」の初出は「TYRANT SWORD of NEOFALIA」だが、同作には「ディジェ・ソード」と呼ばれる機体が登場予定だったというだけで、ディジェSE-Rは登場していない。
他の機体が、詳細な設定と公式設定に則した型式番号を有しているのに対して、本機の設定はほぼ全ての項目において不明のベールに包まれている。その少ない情報の中では、『ディジェをベースに開発された超高性能機。様々な革新的機能が搭載されており、全くの別物』とのみ言及されていた。
なんにせよ、どんなに想像を働かせても、論考を重ねても、新たな設定が追加されない限りは本機の正確な性能というものは把握する事が出来ない。せいぜいが開発時期的に完成系のソード機の一機であろうと判断できる程度である。
この様な出自であった事から、長らく良く分からない機体として扱われてきており、何度かゲームに参加する機会を得る事もあった(それ故に知名度は意外と高い)が、制作者としても扱いに困ったらしく、想像の範囲で「ディジェの単純な発展機」としての設定が採用されてきた。例外的に、本機を正確と思われる性能で扱ってきたのは奇しくも所謂同人的な作品で、二次創作とも言える様なバンプレストのスーパーロボット大戦シリーズだけである。
だが、そもそも根本的な話について言及するなら、本機と密接なつながりがある「TYRANT SWORD of NEOFALIA」という作品自体が、「もしかしたらあったかもしれない影の物語」としてその存在を意図的にぼかしている作品なのである。つまり、本機は『謎の機体』で『不明』である事こそが存在意義であり、無理に設定を付加しようとしたり、前面に引っ張り出そうとする試み自体がナンセンスな事だと言える。
もし、本機の存在を矛盾なく『公式』に組み込もうとした場合、それは宇宙世紀にSEシステムが存在した事を認めなければいけない。
この設定を無視し、単純な発展機としてしまうのはとてもつまらなく愚かな選択だろう。…謎は謎のままが一番である。
登場作品と操縦者
- Ζ-MSV
- 不明な点があまりにも多く、その実在すら疑問視されている。
装備・機能
特殊機能
- SEシステム
- 『SE』関連の各機構を有したオーパーツとしか言い様が無い革新的システム。
武装・必殺攻撃
一切設定されておらず、全くの不明となっている。以下はゲームでのオリジナル武装であり、公式ではない。
- バルカン砲
- 頭部に2門内蔵。設定画でもそれらしき物が存在しているが、それが本当にバルカン砲かどうかも不明である。
- ビームライフル
- 携行式のビーム砲。
- ビームサーベル
- 格闘戦用のビーム兵器。
- 拡散バズーカ
- 散弾を発射する実弾砲。
- ハイメガ粒子砲
- 高出力のビーム砲。
対決・名場面
関連機体
余談
- ディジェ・ソードの存在
- 「TYRANT SWORD of NEOFALIA」には、ディジェ・ソードという機体が登場する予定であったと言われている。
- 当時の商品展開
- 何処まで正確と判断するかは微妙であるが、過去のガチャシールではSEシステム搭載のソード機である事が明言されている。