デスティニーインパルスガンダム
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ZGMF-X56S/θ デスティニーインパルスガンダム(Destiny Impulse Gundam)
- 登場作品:機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY
- デザイナー:大河原邦男
- 分類:試作型モビルスーツ
- 装甲材質:ヴァリアブルフェイズシフト装甲
- 頭頂高:17.76m
- 全備重量:
- 主動力:バッテリー
- 開発組織:ザフト軍
- 主なパイロット:マーレ・ストロード(1号機)コートニー・ヒエロニムス(3号機)
ザフト軍が開発した試作型モビルスーツ。インパルスガンダムのチェストフライヤーをビームブーメラン、ビームシールドを装備した専用チェストフライヤーに換装し、フォース、ソード、ブラストの三種シルエットの武装を統合した「デスティニーシルエット」を装着した形態である。
メサイア攻防戦までに4機が製造され、1号機はマーレ・ストロードに渡された。3号機はコートニー・ヒエロニムスに渡され、メサイア攻防戦で多大なる戦果を挙げた。2,4号機の所在は不明。デザインが判明している2号機と違い、4号機は存在以外のデータは全て不明となっている。
この機体を運用した結果、次の問題点が明らかになった。
- ・機動、砲撃、格闘全てに多大なエネルギーを消費するため、一回の出撃で複数回のデュートリオンビーム充電が必要なほど燃費が悪い。(普通のインパルスでは1回が限度だった。)
- ・フォースインパルス以上の機動性、ソードインパルス以上の運動性を得ようとした結果、本体合体機構の接合部分がそれに耐えきれない。
上記の問題を解消するために、合体機構を省きハイパーデュートリオンエンジンを搭載して一から設計しなおした機体が後のデスティニーガンダムである。
コートニーには、随時換装できることこそがインパルスのアイデンティティである、という意味を込めて「これはインパルスではない。」と言われている。
登場作品と操縦者
- 機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY
- 四機のうち1,3号機のパイロットが判明しており、それぞれマーレ・ストロード(1号機)コートニー・ヒエロニムス(3号機)となっている。
装備・機能
特殊機能
- ヴァリアブルフェイズシフト装甲
- フェイズシフト装甲の改良型。装甲に掛ける電圧を調整できるようになっており、エネルギー消費の効率化を図っている。その影響で装甲の色が変化するようになった。理由は不明だが本形態は1~4号機全てが別のカラーリングとなっている。1号機は薄紫中心、2号機は「ザフトレッドのような赤」色中心、3号機はロイヤルブルー中心のカラーリングとなっている。4号機はその存在以外のことは分からないため、当然の事ながらカラーリングも不明。
メタ視点で述べるなら、2号機だけ配色が赤色系な理由は、ホビージャパンの作例の製作者が「1号機のパープルは空気遠近法によるもの(富士山が遠くからでは青く見えるのと同様の現象)だ」と解釈して、青みを抜いた配色にしたものが公式に反映された結果である。 - デュートリオンビーム送電システム
- MSにデュートリオンビームを照射してワイヤレスでエネルギーを供給するシステム。これにより、(母艦が存在する限り)帰艦する事なく戦い続ける事が可能となった。
- 換装
- シルエットを換装する。
- 分離
- デスティニーシルエットを分離する。
- 光の翼
- 背部のウイングユニットはフリーダムの大型ウイングの発展型で、内部のスラスターにはD.S.S.D.で開発されたヴォワチュール・リュミエールの近似技術が採用され、出力増大に伴って「光の翼」が発生する。これは本家ヴォワチュール・リュミエールを搭載しているスターゲイザーのようにソーラーセイルとして用いるものではなく、自機の電源から得られたエネルギーを光圧に特殊変換し主推力として用いるというものである。
ウイングユニットはデスティニーと同じような形状に見えるが、実際はかなり異なる形状をしている。 - ミラージュコロイド
- 背部ウイングユニットから放出される。本機はステルス装備としてではなく、自機の残像を映す幻惑機能として装備している。特に高速機動時の効果は高く、本機の高い機動性と相俟って敵機を翻弄する。
武装・必殺攻撃
- MMI-GAU25A 20mmCIWS
- 胸部に2門内蔵された機関砲。敵機への威嚇・牽制やミサイル迎撃、対人戦に用いられる。有効射界が限定されるという欠点がある。
- M71-AAK フォールディングレイザー対装甲ナイフ
- 両腰部に収納されている折りたたみ式ナイフ。実体剣と振動波を併用し、エネルギーをほとんど消費しないうえ、ダガーLの胸部装甲を易々と貫くほどの威力がある。
- MA-M941 ヴァジュラビームサーベル
- フリーダム、ジャスティスに装備されたラケルタを改良したビームサーベル。ラケルタ以上の出力を持ち、エネルギー効率も改善されている。
- MA-BAR72 高エネルギービームライフル
- フリーダムやジャスティスに装備されたルプスの改良型。エネルギー消費効率が大幅に向上している。セイバーやカオス、ガイアのビームライフルも外観こそ違うが、基本設計は同一である。
- ビームブーメラン
- ソードインパルスの「フラッシュエッジ」デスティニーの「フラッシュエッジ2」のどちらとも違う型のビームブーメラン。腕にマウントするため、後述のビームシールドと共にデスティニーインパルス専用チェストフライヤーを必要とする原因となっている。
- テレスコピックバレル延伸式ビーム砲塔
- 背部に二門装備されているビーム砲。望遠鏡のような伸縮機構(Telescopic)で展開し、肩越しにビームを放つ。
- MMI-710 エクスカリバーレーザー対艦刀
- テレスコピックバレル延伸式ビーム砲塔横のハードポイントにマウントされた二振りのレーザー対艦刀。インパルスの全高ほどの長さがあるが片手で振り回すことができ、二刀流、連結してアンビデクストラス・フォームをとる、片方を他のモビルスーツに持たせるなど柔軟な対応ができる。射撃兵器では対応できない相手には効果は絶大。実体剣としても使える。なお、ビーム刃は最大出力時には刀身先端まで発生する。
- ソリドゥス・フルゴール ビームシールド発生装置
- 両腕部に装備された光学防御装備。展開領域の任意設定が可能で、シールドの形状変更のみならず、ビームガン等としての使用も可能。高出力ビームの直撃すら無効化するほどの対ビーム防御力を持ち、実弾も防御可能だが、アンチビームコーティングが施された物体は素通りしてしまうという弱点もある。ただし、本機はVPS装甲があるため、そのような心配は無用である。
名称こそデスティニーのものと同じだが、型式番号まで同型のものかどうかは不明。
前述のビームブーメランと同様オリジナルのインパルスの腕部にはない武装なので、デスティニーインパルスのチェストフライヤーは専用のものとなる。
対決・名場面
関連機体
- インパルスガンダム
- 背部に何も装着しない形態。
- フォースインパルスガンダム
- 高機動戦闘用装備「フォースシルエット」を装着した形態。大気圏内でも自立飛行可能である。
- ソードインパルスガンダム
- 近接格闘戦用装備「ソードシルエット」を装着した形態。巨大な対艦刀を主武装とする。
- ブラストインパルスガンダム
- 砲撃戦闘用装備「ブラストシルエット」を装着した形態。巨大なビーム砲を主武装とする。
- デスティニーインパルスガンダムR
- デスティニーインパルスの開発を引き継いだ民間企業が独自に発展させた形態。対艦刀はオミットされた。
- デスティニーガンダム
- デスティニーインパルスで起きた諸処の問題を解決するために新規建造された後継機。
- エールストライクガンダム
- この機体の元となった「ストライクガンダム」の高機動戦闘型。
- ミネルバ
- 専用運用艦。