「ガンダム試作2号機」の版間の差分

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== RX-78GP02A ガンダム試作2号機(GUNDAM GP02) ==
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{{登場メカ概要
*登場作品:[[機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY]]
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| 読み = <!-- 読み方が難しい場合に使用 -->
*デザイナー:河森正治
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| 外国語表記 = GUNDAM GP02A<!-- 公式名を優先とします。 -->
*分類:試作型[[モビルスーツ]]
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| 登場作品 = [[機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY]]
*装甲材質:ルナ・チタニウム合金
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<!-- *続編、或いは個別作品に出演した作品のみ記載。 -->
*頭頂高:18.5m
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| デザイナー = 河森正治<!-- デザイナー名 -->
*全高:19.5m
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}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
*本体重量:54.5t
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*全備重量:83.0t
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{{登場メカ概要
*主動力:[[熱核融合炉]]
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| タイトル = スペック
*出力:1,840kW
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| 分類 = 試作型強襲用[[モビルスーツ]]
*推力:155,200kg
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| 型式番号 = RX-78 GP02
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| 頭頂高 = 18.5m
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| 全高 = 19.5m
*主なパイロット:[[アナベル・ガトー]]
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| 本体重量 = 54.5t
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| 全備重量 = 80.3t
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| 主動力 = [[熱核融合炉]]
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| ジェネレーター出力 = 1,84Kw
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| スラスター総推力 = 155,200kg
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| 装甲材質 = [[ルナ・チタニウム合金]]
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| 開発組織 = [[アナハイム・エレクトロニクス社]]
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| 所属 = [[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]→[[デラーズ・フリート]]
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| 所属組織 =
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| 母艦 =
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| 主なパイロット = [[アナベル・ガトー]]
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}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[ガンダム開発計画]]によって製造された3機のうちの1機。南極条約で禁止された戦略核を装備したガンダム。戦略核の使用を前提に作られた。射出後はまず肩の巨大スラスターで避難、次いで強力な耐熱・排熱機構を持った巨大な盾を構え、その盾からはみ出る脚周りは被爆対策も含めて作られている。核弾頭はバックパックに、射出用の砲身は分解して盾の裏に装備されていて、使用に対する心理的セーフティとなっている。コードネームは「サイサリス」。
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[[ガンダム開発計画]]によって製造された3機のうちの1機。コードネームは「サイサリス」。開発は[[アナハイム・エレクトロニクス社]]の第2研究事業部が担当。同部署は[[ジオニック社]]スタッフが中心となって立ち上げられた部署であり、そのためガンダム試作2号機は[[ガンダムタイプ]]でありながら特にジオン系の技術が色濃く取り入れられている。
  
[[アナベル・ガトー]]の手により、トリントン基地から強奪され、連邦の追撃をかわし、宇宙に運びこまれた。コンペイトウ(ソロモン)で観艦式中の連邦軍艦隊に核を使用後、[[コウ・ウラキ|コウ]]の[[ガンダム試作1号機フルバーニアン|ガンダムGP01フルバーニアン]]と対峙し、相討ちになって大破した。
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「最強の攻撃力を持つMS」のコンセプトを元に、[[南極条約]]で禁止された戦略核の使用を前提に開発されたガンダムであり、いかなる環境・状況であっても敵およびその拠点を撃滅する事を目的とした強襲用MSとして完成した。核武装は「最強の攻撃力」というコンセプトを体現する為の物であったが、単体のMSとしての性能にも優れており、この機体性能に着目し核武装以外での運用を想定した武装プランも複数用意されていた。
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機動性を確保するためにフレキシブル・スラスター・バインダーと呼ばれる大型バインダーを肩部に有し、これによって重MSでありながら高い機動性を発揮する。重力下では[[ドム]]のようにホバー走行も可能。
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本機は、アトミック・バズーカによる核弾頭の使用を前提としているが、核弾頭使用時に自機も爆心地に居る事になる為、核爆時の熱や放射線の影響を踏まえ、厳重な耐熱・対放射線対策が施されている。大型のラジエーター・シールドやコクピットに充填された減速材、頭部センサー及びインテークの遮断シャッターなどにその一端を見る事ができる。更に前述のフレキシブル・スラスター・バインダーも、爆心地からの速やかな離脱を目的とした装備という側面を持つ。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
;[[機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY]]
 
;[[機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY]]
:パイロットは[[アナベル・ガトー]]。
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:パイロットは[[アナベル・ガトー]]。[[アナベル・ガトー]]の手により、トリントン基地から強奪され、連邦の追撃をかわして宇宙に運びこまれた。その後、[[コンペイトウ]]で観艦式中の連邦軍艦隊に核を使用後、[[コウ・ウラキ|コウ]]の[[ガンダム試作1号機フルバーニアン|ガンダムGP01フルバーニアン]]と対峙し、相討ちになって大破した。
 
;[[機動戦士ガンダム0083 ジオンの残光]]
 
;[[機動戦士ガンダム0083 ジオンの残光]]
:パイロットは[[アナベル・ガトー]]。
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:概ねOVA版と同様の展開をなぞる。
  
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
本機は、アトミック・バズーカによる核弾頭の使用を前提としていたため、核の熱量・放射線からパイロットを守るために機体自体が頑丈な作りとなっている。型式番号のRX-78GP02Aの"A"は、アトミック・バズーカのこと。
 
 
<!-- === 特殊機能 === -->
 
<!-- === 特殊機能 === -->
 
<!-- :機能名:説明 -->
 
<!-- :機能名:説明 -->
 
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;フレキシブル・スラスター・バインダー
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:両肩に装備された、複数の作用点を持つもう一対の腕とも言える装備。行動に制限される事なく機体を可動させる事ができ、装備されているロケット・モーターは1基でも標準的なMS1機を充分に機動させるだけの膨大な出力を有し、地上ではホバー走行も可能としている。
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
;アトミック・バズーカ
 
;アトミック・バズーカ
:本機の主兵装。核弾頭は機体背部、砲身はシールド裏に格納される。
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:核弾頭を発射する為の大型バズーカ。核弾頭は機体背部、砲身はシールド裏に格納され、使用時に両者を接続して発射する。
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:搭載されている核弾頭の初期加速と照準に用いられる以外にもセーフティとしての役割を担っており、このバズーカの射出システムでなければ安全装置の最終解除は不可能。また、砲口のセーフティキャップも射出寸前まで排除できない構造となっている。
 
;ラジエーター・シールド
 
;ラジエーター・シールド
:大型の盾で裏面にはアトミック・バズーカ砲身を格納できる。機体冷却システムを内蔵しており、核弾頭使用時に熱からパイロットを守る。冷却システムは脆く、核弾頭使用時にはこれが必須なため、運用にはシールドと銘打っているが戦略的弱点となりうる。
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:専用の大型シールド。裏面にはアトミック・バズーカ砲身を格納できる。液体水素などの冷媒を充填した冷却システムを内蔵しており、核弾頭使用時の熱と衝撃から機体とパイロットを保護する。冷却システムは脆く、核弾頭使用時にはこれが必須なため、シールドと銘打っているが戦略的弱点となりうる。
 
;60mmバルカン砲
 
;60mmバルカン砲
:頭部に2門設置内蔵している。本機の数少ない射撃武装の一つだが、もちろん自衛程度の威力しか備えていない。
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:頭部に2門設置内蔵している。連邦系MSの標準装備でもあり、対空迎撃やドッグファイト時の牽制、対人掃討などに使用される。
 
;ビーム・サーベル
 
;ビーム・サーベル
:腰部に2基装備している。アトミック・バズーカ使用後は、攻撃手段が事実上ビーム・サーベルのみとなる。
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:腰部に2基装備している。重MS用の標準装備として開発されていたものの改良型。ビーム刃が形成する磁場が既製品よりも捕捉絞り込まれており、出力や磁界強度をマニュアルで変更できる機能が追加されている。アトミック・バズーカ使用後は、攻撃手段が事実上ビーム・サーベルのみとなる。
 
 
また、アトミック・バズーカを使用後または使用しない場合でも、本機の高性能を生かすために、RX-78GP02M ガンダムGP02 (MLRS仕様)と、RX-78GP02BB ガンダムGP02 (ビーム・バズーカ仕様)というプランが用意された。が、劇中では使用されなかった。
 
  
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==== オプション装備 ====
 
;MLRS
 
;MLRS
:背部に設置された多連装ロケットシステム(Multiple Lunch Rocket System、MLRS)。6連装である。
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:背部に設置された多連装ロケットシステム(Multiple Lunch Rocket System、MLRS)。中距離から敵部隊や拠点を面制圧する事を目的とした装備であるが、トリントン基地での地上試験までに完成が間に合わなかった為、実際に運用される事はなかった。
 
;ビーム・バズーカ
 
;ビーム・バズーカ
:アトミック・バズーカと同じように右肩の基部にシールド内に収納された砲身を接続して使用する。[[ビグロ]]のメガ粒子砲を携行式に再設計したもので、スキウレ砲身を流用した物である。
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:デラーズ・フリートがコンペイトウ襲撃後の2号機の再利用案として検討されていた装備。アトミック・バズーカと同じように右肩の基部にシールド内に収納された砲身を接続して使用する。[[ビグロ]]のメガ粒子砲を携行式に再設計したもので、[[スキウレ]]の砲身を流用している。
 
== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
  
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;ガンダムGP02 (ビーム・バズ仕様)
 
;ガンダムGP02 (ビーム・バズ仕様)
 
:幻となったビーム・バズーカ装備プラン。
 
:幻となったビーム・バズーカ装備プラン。
;[[ガンダム試作1号機|ガンダムGP01]][[ガンダム試作3号機|ガンダムGP03]][[ガンダム試作4号機|ガンダムGP04]]
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;[[ガンダム試作1号機|ガンダムGP01]]/[[ガンダム試作3号機|ガンダムGP03]]/[[ガンダム試作4号機|ガンダムGP04]]
 
:[[ガンダム開発計画]]で開発された他の機体。
 
:[[ガンダム開発計画]]で開発された他の機体。
 
;[[リック・ディアス]]
 
;[[リック・ディアス]]
:バインダーなどに本気で培った一部の技術が流用されてはいるがそれ以上の関係は持たない機体。
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:バインダーなどに本機で培った一部の技術が流用されている。ただし、GP02の直系という訳ではない。
 
;[[ガンダム試作2号機サイサリスセンチュリオン]]
 
;[[ガンダム試作2号機サイサリスセンチュリオン]]
 
:『ガンダムビルドファイターズA』に登場する本機をベースとしたガンプラ。TRシリーズのパーツが多く組み込まれている。
 
:『ガンダムビルドファイターズA』に登場する本機をベースとしたガンプラ。TRシリーズのパーツが多く組み込まれている。
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== リンク ==
 
== リンク ==
 
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2019年10月10日 (木) 19:48時点における版

ガンダム試作2号機
外国語表記 GUNDAM GP02A
登場作品 機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY
デザイナー 河森正治
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スペック
分類 試作型強襲用モビルスーツ
型式番号 RX-78 GP02
頭頂高 18.5m
全高 19.5m
本体重量 54.5t
全備重量 80.3t
主動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 1,84Kw
スラスター総推力 155,200kg
装甲材質 ルナ・チタニウム合金
開発組織 アナハイム・エレクトロニクス社
所属 地球連邦軍デラーズ・フリート
主なパイロット アナベル・ガトー
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概要

ガンダム開発計画によって製造された3機のうちの1機。コードネームは「サイサリス」。開発はアナハイム・エレクトロニクス社の第2研究事業部が担当。同部署はジオニック社スタッフが中心となって立ち上げられた部署であり、そのためガンダム試作2号機はガンダムタイプでありながら特にジオン系の技術が色濃く取り入れられている。

「最強の攻撃力を持つMS」のコンセプトを元に、南極条約で禁止された戦略核の使用を前提に開発されたガンダムであり、いかなる環境・状況であっても敵およびその拠点を撃滅する事を目的とした強襲用MSとして完成した。核武装は「最強の攻撃力」というコンセプトを体現する為の物であったが、単体のMSとしての性能にも優れており、この機体性能に着目し核武装以外での運用を想定した武装プランも複数用意されていた。

機動性を確保するためにフレキシブル・スラスター・バインダーと呼ばれる大型バインダーを肩部に有し、これによって重MSでありながら高い機動性を発揮する。重力下ではドムのようにホバー走行も可能。

本機は、アトミック・バズーカによる核弾頭の使用を前提としているが、核弾頭使用時に自機も爆心地に居る事になる為、核爆時の熱や放射線の影響を踏まえ、厳重な耐熱・対放射線対策が施されている。大型のラジエーター・シールドやコクピットに充填された減速材、頭部センサー及びインテークの遮断シャッターなどにその一端を見る事ができる。更に前述のフレキシブル・スラスター・バインダーも、爆心地からの速やかな離脱を目的とした装備という側面を持つ。

登場作品と操縦者

機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY
パイロットはアナベル・ガトーアナベル・ガトーの手により、トリントン基地から強奪され、連邦の追撃をかわして宇宙に運びこまれた。その後、コンペイトウで観艦式中の連邦軍艦隊に核を使用後、コウガンダムGP01フルバーニアンと対峙し、相討ちになって大破した。
機動戦士ガンダム0083 ジオンの残光
概ねOVA版と同様の展開をなぞる。

装備・機能

フレキシブル・スラスター・バインダー
両肩に装備された、複数の作用点を持つもう一対の腕とも言える装備。行動に制限される事なく機体を可動させる事ができ、装備されているロケット・モーターは1基でも標準的なMS1機を充分に機動させるだけの膨大な出力を有し、地上ではホバー走行も可能としている。

武装・必殺攻撃

アトミック・バズーカ
核弾頭を発射する為の大型バズーカ。核弾頭は機体背部、砲身はシールド裏に格納され、使用時に両者を接続して発射する。
搭載されている核弾頭の初期加速と照準に用いられる以外にもセーフティとしての役割を担っており、このバズーカの射出システムでなければ安全装置の最終解除は不可能。また、砲口のセーフティキャップも射出寸前まで排除できない構造となっている。
ラジエーター・シールド
専用の大型シールド。裏面にはアトミック・バズーカ砲身を格納できる。液体水素などの冷媒を充填した冷却システムを内蔵しており、核弾頭使用時の熱と衝撃から機体とパイロットを保護する。冷却システムは脆く、核弾頭使用時にはこれが必須なため、シールドと銘打っているが戦略的弱点となりうる。
60mmバルカン砲
頭部に2門設置内蔵している。連邦系MSの標準装備でもあり、対空迎撃やドッグファイト時の牽制、対人掃討などに使用される。
ビーム・サーベル
腰部に2基装備している。重MS用の標準装備として開発されていたものの改良型。ビーム刃が形成する磁場が既製品よりも捕捉絞り込まれており、出力や磁界強度をマニュアルで変更できる機能が追加されている。アトミック・バズーカ使用後は、攻撃手段が事実上ビーム・サーベルのみとなる。

オプション装備 

MLRS
背部に設置された多連装ロケットシステム(Multiple Lunch Rocket System、MLRS)。中距離から敵部隊や拠点を面制圧する事を目的とした装備であるが、トリントン基地での地上試験までに完成が間に合わなかった為、実際に運用される事はなかった。
ビーム・バズーカ
デラーズ・フリートがコンペイトウ襲撃後の2号機の再利用案として検討されていた装備。アトミック・バズーカと同じように右肩の基部にシールド内に収納された砲身を接続して使用する。ビグロのメガ粒子砲を携行式に再設計したもので、スキウレの砲身を流用している。

対決・名場面

関連機体

ガンダムGP02 (MLRS仕様)
幻となったMLRS装備プラン。後に反連邦派閥『シン・フェデラル』によって作成される。
ガンダムGP02 (ビーム・バズ仕様)
幻となったビーム・バズーカ装備プラン。
ガンダムGP01/ガンダムGP03/ガンダムGP04
ガンダム開発計画で開発された他の機体。
リック・ディアス
バインダーなどに本機で培った一部の技術が流用されている。ただし、GP02の直系という訳ではない。
ガンダム試作2号機サイサリスセンチュリオン
『ガンダムビルドファイターズA』に登場する本機をベースとしたガンプラ。TRシリーズのパーツが多く組み込まれている。
ガンダムGP-羅刹
『ガンダムビルドダイバーズ』に登場する本機をベースとしたガンプラ。太陽炉が組み込まれており、独自のトランザムシステムが使用可能である。

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