「シナンジュ・スタイン」の版間の差分
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2013年3月7日 (木) 03:51時点における版
MSN-06S シナンジュ・スタイン(Sinanju Stein)
- 登場作品:機動戦士ガンダムUC MSV、機動戦士ガンダムUC MSV 楔
- デザイナー:カトキハジメ
- 分類:サイコフレーム実装型試作モビルスーツ
- 装甲材質:ガンダリウム合金
- 全高:22.6m
- 本体重量:23.1t
- 全備重量:54.2t
- 主動力:熱核融合炉
- 出力:3,240kw
- 推力:128,600kg
- センサー有効半径:23,600m
- 開発組織:アナハイム・エレクトロニクス社
- 主なパイロット:フル・フロンタル、ワークラッハ
アナハイム・エレクトロニクス社が開発した試作型モビルスーツ。
「UC計画」の旗機であるユニコーンガンダム開発の一環で造られた機体の一機である。開発コードは「スタイン01」。
本機はサイコフレームの強度や追従性の検証を目的としており、ムーバブルフレームの一部にそれが組み込まれている。また、パイロットの操縦をサポートするインテンション・オートマチック・システムも搭載された。
背部と脚部にはスラスターユニットが設けられ、脚部の物はフレキシブルに可動させる事ができる。また、背部には2本のプロペラントタンクも装着可能。
各部の形状は地球連邦軍の機体のように直線的であり、特に白いカラーリングと顔のデザイン等から「ガンダム」を想起させる外見となっている。
本機は機械上でのテストに主眼が置かれ、一般のパイロットでは計測できない限界数値の取得を目的としていた。それ故に本機は「極めて端的」と言える機体と化しており、ファンネルを始めとしたサイコミュシステムによる誘導兵器は用意されず、最低限の武装しか装備していない。その為、人の搭乗を前提とする兵器としてはバランスがかなり悪いとされる。
本来の名称は「シナンジュ」だが、フル・フロンタル専用機として改装された赤いシナンジュと区別する為にこの名称で呼ばれるようになった。なお、「スタイン」は「原石」を意味する。
ちなみに袖付きのとある技術者の証言によると、Episode 2でアルベルト・ビストが持っていたデータは袖付きによって強奪・改装された後の機体を連邦軍の情報部が再現したものであり、本機は勿論だがシナンジュとも異なるものとなっている。
登場作品と操縦者
- 機動戦士ガンダムUC MSV
- パイロットはフル・フロンタル。
U.C.0094時に本機の輸送任務に就いたクラップ級「ウンカイ」に搭載されるが、途中で袖付きの襲撃を受けて強奪されている。
だが、実はこの襲撃は連邦軍と袖付き、そしてアナハイムによる「出来レース」であり、初めから強奪された振りをして引き渡される予定であった。そこにカルロス・グレイグがプロト・スタークジェガンで現れて真相を告発した事により状況は混乱。その収拾の為、ウンカイとその僚艦である同級「ラー・デルス」を撃沈し、艦載機も撃破した。 - 機動戦士ガンダムUC MSV 楔
- パイロットはワークラッハで、通常の状態では機体をデッキから出す事も出来ない為、操作系の反応レベルを大幅に落とした状態で運用された。
改装前の最終稼働確認と新たに用意された専用武装の適合試験を行ったが、その際にインテンション・オートマチック・システムが誤作動を起こしてしまい、同行していたミノッコのギラ・ズールを撃破するという事故を起こしている。
このテストの後、赤い外装のシナンジュへと改装された。
装備・機能
特殊機能
- サイコフレーム
- ムーバブルフレームの一部に採用されている構造材。
サイコミュと同程度の性能を持つサイコチップが金属粒子レベルのサイズで封入されていて、サイコミュシステムの小型化や機体の追従性の向上等といった恩恵を得る事ができる。 - インテンション・オートマチック・システム
- サイコフレームにパイロットの脳波を直接反映するシステム。要は「考えるだけで機体を動かせる」というものであり、敵の脳波も傍受できる。
その反面、乗っているパイロットをシステムに取り込んで「制御」してしまう危険性も孕んでいて、過剰な戦闘・破壊行為をパイロットに強制させる事もあるとされる。
武装・必殺攻撃
- 60mmバルカン砲
- 頭部に2門内蔵されている。
- ハイ・ビームライフル
- 本機の主兵装。νガンダムHWS装備型のハイパーメガライフルと同じ形状をしている。
- ビームサーベル
- 前腕部に1本ずつ、計2本格納されている。マニピュレーターに保持して使用する以外に、ユニコーンガンダムのビームトンファーのように前腕部にマウントしたまま使用する事も可能。
- シールド
- 防御用の実体盾。νガンダムのそれと似た形状をしており、特に裏面が酷似している。
- ビームキャノン
- シールドの裏面に1門装備。
- ミサイル
- シールドの裏面に4発装備。
- ビームライフル
- 袖付きが本機の新たな主兵装とすべく専用開発した武装。特殊な機能等は特に存在しないが、一般的な物よりも出力が高い。
銃身が長く、その下側には別の武装を装着可能。
新武装の適合テスト時に装備された。 - シールド(シナンジュ用)
- ビームライフルと同様に袖付きが独自に造り上げた実体盾で、形状はネオ・ジオン軍の紋章をモチーフとしている。裏面には武装を装着可能であり、防御だけでなく攻撃での使用も考慮されている。
新武装の適合テスト時に装備された。 - バズーカ
- 長砲身の実弾兵器。装弾数は5発で、ロケット弾を発射する事から「ロケットバズーカ」とも呼ばれる。
上部のセンサーは脱着可能で、ビームライフルにも装着できる。砲身の伸縮機構も存在し、縮めた状態でビームライフルやシールドにマウントでき、攻撃も可能となっている。ただし、その場合は初速が落ちてしまう。
新武装の適合テスト時に装備された。 - ビームアックス
- 斧状の格闘戦用ビーム兵器で、2本装備している。出力を上げればビーム刃を大型化させられる。不使用時はシールドの裏側にあるマウントアームに上向きで装着されるが、その状態でも下に向けてビーム刃を形成すれば攻撃可能。また、連結すればビームナギナタとなり、高速回転させる事でビームシールドのような役割を果たすことも出来る。
新武装の適合テスト時に装備された。