「ガンダムF91 ツイン・ヴェスバー装着型」の版間の差分

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[[サナリィ]]が設計した試作型[[モビルスーツ]]。
 
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[[ガンダムF91]]の装備プランの一つで、同機に装備される予定のヴェスバーの開発中に、サナリィ開発部内設計2課の[[ミヤ・サミエック]]技官によってコンピュータ・シミュレーション上で算出され、提出された。
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[[ガンダムF91]]の強化装備プランの一つで、同機に装備される予定のヴェスバーの開発中に、サナリィ開発部内設計2課の[[ミヤ・サミエック]]技官によってコンピュータ・シミュレーション上で算出され、提出された。
  
背部に「ツイン・ヴェスバー・ユニット」と呼ばれるバックパックを装着しており、上下に二対の改良型ヴェスバーを装備している。これによって火力を強化している他、サブスラスターも内蔵させた事で推力もより高まった。F91本体は腋下に設置されていたヴェスバー装着用のレールが撤去されている以外に特に違いはない。
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背部は「ツイン・ヴェスバー・ユニット」と呼ばれるバックパックユニットに換装されており、上下に二対の改良型ヴェスバーを装備している。これによって火力を強化している他、サブスラスターも内蔵させた事で推力もより高まった。F91本体は腋下に設置されていたヴェスバー装着用のレールが撤去されている以外に特に違いはない。
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設計する前の段階でツイン・ヴェスバーが両腕部の可動範囲へ干渉する可能性が懸念され、採用される事無く終わっている。この問題に対してミヤ・サミエックは腕部の動きにヴェスバーを連動させて可動範囲への干渉を避ける「オート・ノッチングバック機構」を採用すれば解決できると考えていたが、他にもメンテナンス性の低下が確実視された上、仮に完成させたとしても出力の問題でヴェスバー全門の同時発射は不可能であったという。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
;[[F91-MSV]]
 
;[[F91-MSV]]
:模型雑誌『B-CLUB』66号に掲載されている。設計する前の段階でツイン・ヴェスバーが両腕部の可動範囲へ干渉する可能性が懸念され、採用される事無く終わっている。
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:出典元。模型雑誌『B-CLUB』66号に掲載されている(同誌では「'''ツウィン・ヴェスバー装着型'''」と表記)。<br/>後発のSD作品等で登場する際には「ジェネレーターは出力強化された物に変更され、余剰出力も確保した為防御力向上の為ビームシールドを右腕に追加した」と実機が存在している設定にされる場合もある他、媒体によっては同時発射不可能の設定が反映されていない場合もある。
:この問題に対してミヤ・サミエックは腕部の動きにヴェスバーを連動させて可動範囲への干渉を避ける「オート・ノッチングバック機構」を採用すれば解決できると考えていたが、他にもメンテナンス性の低下が確実視された上、仮に完成させたとしても出力の問題でヴェスバー全門の同時発射は不可能であったという。
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;[[ガンダムビルドダイバーズRe:RISE]]
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:最終回のep26において[[オーヴェロン]] (アーマー装備)登場シーンの背景に登場。ただし腰のヴェスバーは本来のF91の物であり、上下のヴェスバーを同時発射している。
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;[[機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE]]
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:イベントシナリオ「クロスオーバーUCE エンジェル・ハイロゥ編」において[[シーブック・アノー|シーブック]]の搭乗機として登場。架空戦記という扱いのため、シーブックと共に[[リガ・ミリティア]]所属となっている。[[エンジェル・ハイロゥ]]における最終決戦で[[レオニード・アルモドバル|レオニード]]により本装備が用意され、実戦投入された。作中では上下のヴェスバーを同時発射するシーンもある。
  
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
=== 特殊機能 ===
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'''原型機から変更されていない部分は省略、略した部分の詳細は[[ガンダムF91|原型機記事]]を参照。
;[[バイオコンピューター]]
 
:機体の情報をパイロットに伝える[[サイコミュシステム|サイコミュデバイス]]。パイロットの技量を判断し、それによって機体のリミッターを制御する役割も持つ。
 
;M.E.P.E.
 
:'''Me'''tal '''P'''eel-off '''E'''ffect(金属剥離効果)の略。過熱した機体表面の装甲を分離する事で熱を逃がす排熱システム。
 
 
 
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
;バルカン砲
 
:連邦軍MSではお馴染みの実弾兵器。頭部に2門内蔵しており、機銃と同程度の威力を持つ。口径は不明。
 
:主に牽制や迎撃等に用いられる。
 
;メガ・マシンキャノン
 
:胸部のコクピットハッチ脇に2門装備されている。こちらも口径は不明。
 
:接近戦時であればMSですら撃破可能と、バルカン砲よりも高威力。
 
;ビーム・サーベル
 
:左のサイドスカートに2本格納されている。使用する際は格納部が90°回転し、そこからグリップを射出して手に持つ。従来の連邦機と異なり、バックパックにマウントできない為に腰部へ移した形となったが、戦闘中の取り回しだとこちらの方が優れている面もある事が後に判明している。
 
:本機専用として造られ、一般的なデバイスを使用しつつも機能強化を図っており、エミッター等の再調整によって高出力かつ長時間の使用が可能な程の優れた耐久性を獲得した。また間欠式のビーム生成機能も有している。
 
;ビーム・ライフル
 
:携行式のビーム砲で、こちらも本機専用として造られた。やはり一般的なデバイスを使っていて、それ故に安定して稼働させられる。
 
:バランスを小型MS用に最適化しつつサブセンサーを増設し、照準精度を安定させている。出力の調整でビーム・マシンガンのように速射する事も可能。
 
;ビーム・ランチャー
 
:高出力の携行式ビーム砲で、[[一年戦争]]時に[[ジオン公国軍]]が試作していたビーム・バズーカを実弾式バズーカの強化型として発展させた物。不使用時にはリアスカートのラックに装着される。
 
:発射されるビームはライフルと同じ原理のそれをパルス状に圧縮したもので威力は高いが、装弾数はあまり多くない。ちなみにこのビームを砲弾に見立てた為「ランチャー」と呼称されるようになった。
 
:なおこちらは専用装備ではなく、この時代の連邦軍MSの一般的な武装の一種とされる。
 
 
;ツイン・ヴェスバー
 
;ツイン・ヴェスバー
:バックパックに計二対装備されている改良型のヴェスバー。上下でそれぞれ形状が異なる。
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:バックパックに計二対装備されている改良型の[[ヴェスバー]]。上下でそれぞれ形状が異なり、サブスラスターを内蔵する事で機体の推力も向上させている。
:「ヴェスバー(V.S.B.R.)」は「'''V'''ariable '''S'''peed '''B'''eam '''R'''ifle(可変速ビーム・ライフル)」の略称で、発射されるビームの弾速を調整してその性質を変化させられる新機軸のビーム・ライフルである。高速で高貫通力のビームから低速で破壊力を重視したビームまで撃ち分ける事が可能であり、通常のビーム・ライフルと同程度のサイズでありながら戦艦の主砲クラスの出力を有するとされる。
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:二対のヴェスバーの稼働はF91のジェネレーターをもってしても出力が足りないらしく、前述した通り全門斉射は不可能<ref>前述の通りSD作品などで登場する際はその問題が「解決された状態」にされている。</ref>。なお原型のF91のヴェスバーの様に、内蔵された大容量メガコンデンサによる機体から切り離された状態での使用がこちらでも想定されていたかどうかは不明である。
:その名称から一応「ビーム・ライフル」に分類されるが、機体のジェネレーターから直接エネルギー供給を受けて使用されるので、どちらかと言うと戦艦や大型MS等が扱うメガ粒子砲に近い。しかし二対のヴェスバーの稼働はF91のジェネレーターをもってしても出力が足りないらしく、前述したように全門の同時発射は不可能。なお通常のF91のヴェスバーのように、内蔵された大容量コンデンサーによる機体から切り離された状態での使用がこちらでも想定されていたかどうかは不明である。
 
 
:不使用時は下側が銃身を縮めて後方へ移動し、上側が下方へスライドする事でH字型を形成する。
 
:不使用時は下側が銃身を縮めて後方へ移動し、上側が下方へスライドする事でH字型を形成する。
 
;[[ビーム・シールド]]
 
;[[ビーム・シールド]]
:左腕部に装備されている防御兵装。右サイドスカートに予備の発生器が格納されている。[[ガンダムF90V]]で装備された物の改良型で、高出力ジェネレーターの搭載と機体の小型化によるエネルギー消費の軽減によって余力が生じ、装備できるようになった。
+
:腕部に装備されている防御兵装。性能自体は原型機と変わらない。
:使用時には発生器の周囲から[[ミノフスキー粒子]]の力場を膜のように展開し、盾とする。この力場はビーム・サーベルと同等であり、攻撃にも活用できる。また機体との相対位置関係に応じて展開範囲が調整できる為、誤って自らを傷つける事もない。
+
:一応発表当時は原型機同様左腕のみの装備だったが一部のゲーム作品及び模型では両腕に装備していると解釈されるケースが有る。
:発生器にはコンデンサーが内蔵されており、機体からのエネルギー供給無しでもコンデンサー内のエネルギーで短時間なら稼働できる。これを利用して投擲武器に転用される事もあった。
 
  
 
== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
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== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
 
;[[ガンダムF91]]
 
;[[ガンダムF91]]
:通常仕様。
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:原型である通常仕様。
;[[ガンダムF91 バック・キャノン装着型]]
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;[[ガンダムF91 バックキャノン装着型]]
 
:ヴェスバーが完成しなかった場合を考慮した仕様。
 
:ヴェスバーが完成しなかった場合を考慮した仕様。
  
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*[[登場メカ]]
 
*[[登場メカ]]
  
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2024年8月23日 (金) 22:32時点における最新版

ガンダムF91 ツイン・ヴェスバー装着型
外国語表記 Gundam Formula 91 Twin V.S.B.R. Set Up Type
登場作品 F91-MSV
デザイン 大河原邦男
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スペック
分類 汎用試作型モビルスーツ
生産形態 換装形態
型式番号 F91
全高 15.2m
主動力 熱核融合炉
装甲材質 ガンダリウム合金セラミック複合材
開発組織 サナリィ
設計 ミヤ・サミエック
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概要[編集 | ソースを編集]

サナリィが設計した試作型モビルスーツ

ガンダムF91の強化装備プランの一つで、同機に装備される予定のヴェスバーの開発中に、サナリィ開発部内設計2課のミヤ・サミエック技官によってコンピュータ・シミュレーション上で算出され、提出された。

背部は「ツイン・ヴェスバー・ユニット」と呼ばれるバックパックユニットに換装されており、上下に二対の改良型ヴェスバーを装備している。これによって火力を強化している他、サブスラスターも内蔵させた事で推力もより高まった。F91本体は腋下に設置されていたヴェスバー装着用のレールが撤去されている以外に特に違いはない。

設計する前の段階でツイン・ヴェスバーが両腕部の可動範囲へ干渉する可能性が懸念され、採用される事無く終わっている。この問題に対してミヤ・サミエックは腕部の動きにヴェスバーを連動させて可動範囲への干渉を避ける「オート・ノッチングバック機構」を採用すれば解決できると考えていたが、他にもメンテナンス性の低下が確実視された上、仮に完成させたとしても出力の問題でヴェスバー全門の同時発射は不可能であったという。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

F91-MSV
出典元。模型雑誌『B-CLUB』66号に掲載されている(同誌では「ツウィン・ヴェスバー装着型」と表記)。
後発のSD作品等で登場する際には「ジェネレーターは出力強化された物に変更され、余剰出力も確保した為防御力向上の為ビームシールドを右腕に追加した」と実機が存在している設定にされる場合もある他、媒体によっては同時発射不可能の設定が反映されていない場合もある。
ガンダムビルドダイバーズRe:RISE
最終回のep26においてオーヴェロン (アーマー装備)登場シーンの背景に登場。ただし腰のヴェスバーは本来のF91の物であり、上下のヴェスバーを同時発射している。
機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE
イベントシナリオ「クロスオーバーUCE エンジェル・ハイロゥ編」においてシーブックの搭乗機として登場。架空戦記という扱いのため、シーブックと共にリガ・ミリティア所属となっている。エンジェル・ハイロゥにおける最終決戦でレオニードにより本装備が用意され、実戦投入された。作中では上下のヴェスバーを同時発射するシーンもある。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

原型機から変更されていない部分は省略、略した部分の詳細は原型機記事を参照。

武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]

ツイン・ヴェスバー
バックパックに計二対装備されている改良型のヴェスバー。上下でそれぞれ形状が異なり、サブスラスターを内蔵する事で機体の推力も向上させている。
二対のヴェスバーの稼働はF91のジェネレーターをもってしても出力が足りないらしく、前述した通り全門斉射は不可能[1]。なお原型のF91のヴェスバーの様に、内蔵された大容量メガコンデンサによる機体から切り離された状態での使用がこちらでも想定されていたかどうかは不明である。
不使用時は下側が銃身を縮めて後方へ移動し、上側が下方へスライドする事でH字型を形成する。
ビーム・シールド
腕部に装備されている防御兵装。性能自体は原型機と変わらない。
一応発表当時は原型機同様左腕のみの装備だったが一部のゲーム作品及び模型では両腕に装備していると解釈されるケースが有る。

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

関連機体[編集 | ソースを編集]

ガンダムF91
原型である通常仕様。
ガンダムF91 バックキャノン装着型
ヴェスバーが完成しなかった場合を考慮した仕様。

商品情報[編集 | ソースを編集]

ガンプラ[編集 | ソースを編集]

フィギュア [編集 | ソースを編集]

リンク[編集 | ソースを編集]

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. 前述の通りSD作品などで登場する際はその問題が「解決された状態」にされている。