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:時系列が『劇場版1st』の後である同作において、ゼナやミネバと共に登場。ア・バオア・クーからの脱出準備を整えている最中にシャアが合流し、彼と協力してゼナとミネバの脱出作戦を展開した。マ・クベ自身もギャンで出撃し、ゼナ達を乗せたコムサイに随行したものの、その最中に[[サラミス級]]の艦砲射撃が直撃し戦死した。 | :時系列が『劇場版1st』の後である同作において、ゼナやミネバと共に登場。ア・バオア・クーからの脱出準備を整えている最中にシャアが合流し、彼と協力してゼナとミネバの脱出作戦を展開した。マ・クベ自身もギャンで出撃し、ゼナ達を乗せたコムサイに随行したものの、その最中に[[サラミス級]]の艦砲射撃が直撃し戦死した。 | ||
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− | : | + | :文化人としての側面が強調され、サッカーという文化を継承する[[ユーリー・コーベル]]に目をかけ、様々な恩義を図っている。[[オデッサ]]で敗軍の将となりながらも[[グラナダ]]で彼と再会し、専用機として[[レプス]]を与えた。 |
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+ | :[[アレグランサ島]]に仕掛けた弾道ミサイルの起動のため、島に[[サザンクロス隊]]を派遣する。[[ゴップ]]との通信会談で連邦軍がこれ以上の進軍を行えば地球の主要都市を破壊することを示唆するものの、島の残置諜者に成り代わっていた[[ククルス・ドアン]]がミサイルに細工した事で、爆撃は防がれた。なお、マ・クベは一連の流れの中で第二次大戦の「パリは燃えているか」を例に出している。 | ||
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:また、同じシーンで部屋に置かれている棚を見るとありとあらゆる壷が飾られているのが確認できる。 | :また、同じシーンで部屋に置かれている棚を見るとありとあらゆる壷が飾られているのが確認できる。 | ||
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− | : | + | :第22話より。服装の乱れは心の乱れか。ジュダックの襟が開いているのを皮肉っぽく指摘する。この嫌味ったらしいところがマ・クベの魅力。識者によると、スパイという、それこそ襟が乱れている程度の隙ですら命取りになりかねない極秘任務に携わっているジュダックの油断に釘を刺したとも取られるとか。 |
;「キシリア様の推薦があった兵士とはいえ、いつまで無駄な時間を潰しておるのか…ガイア、オルテガ、作戦は開始されているんだぞ!」 | ;「キシリア様の推薦があった兵士とはいえ、いつまで無駄な時間を潰しておるのか…ガイア、オルテガ、作戦は開始されているんだぞ!」 | ||
;ガイア「わかっておるわい。言われずとも仇討ちはさせてもらう!」 | ;ガイア「わかっておるわい。言われずとも仇討ちはさせてもらう!」 | ||
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=== 機動戦士ガンダム THE ORIGIN === | === 機動戦士ガンダム THE ORIGIN === | ||
+ | ;「贋作だな」<br/>「これも贋作だ。観光みやげのたぐいだ。贋作以前とさえいっていい」 | ||
+ | :美術館の案内を受けながら。ひと目でその真贋はもちろん制作の時期さえ言い当ててしまう。TV版よりもさらに文化・芸術に深い造詣を持っていることがうかがえる。 | ||
+ | ;「宇宙世紀なぞと嘯いてみても我々の歴史はたかだか100年にも満たぬ…だから馬鹿にされる」 | ||
+ | :マ・クベにとってジオニズムのような思想でも、ルウム会戦のような戦闘での勝利でもなく文化や芸術といった「どのようなものを築き上げてきたか」という実績、歴史こそが最も価値がある。</br>だからこそ地球由来の美術品を買い漁ることでしか積み上げてきたものを持つことができないこと、宇宙で生まれ育ちながら地球の歴史の末席に自らを置こうとするスペースノイドの現状を嘆き、また贋作を握らされる(馬鹿にされる)こと、そしてそれに気づけない教養のなさを指摘している。 | ||
;「愚かだな[[ウラガン]]、君も……私に言わせたいか?ジオニズムの理想など私にとって、白磁の名品1個にも値しないのだよ」 | ;「愚かだな[[ウラガン]]、君も……私に言わせたいか?ジオニズムの理想など私にとって、白磁の名品1個にも値しないのだよ」 | ||
:『THE ORIGIN』より。オデッサ鉱山基地の陥落が決定的となった際には、[[ギレン・ザビ|ギレン閣下]]から地球の主要都市に水爆を投下する様に命を受けていた。しかしマ・クベはこの言葉で以て命令を突っ撥ねてしまう。そして彼は自ら[[ギャン]]に搭乗し、死地へと踏み出していく……。 | :『THE ORIGIN』より。オデッサ鉱山基地の陥落が決定的となった際には、[[ギレン・ザビ|ギレン閣下]]から地球の主要都市に水爆を投下する様に命を受けていた。しかしマ・クベはこの言葉で以て命令を突っ撥ねてしまう。そして彼は自ら[[ギャン]]に搭乗し、死地へと踏み出していく……。 | ||
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:『1st』第18話でキシリアと共に搭乗。ガンダムと交戦の末、大ダメージを受け撤退した。劇場版では登場エピソードがカットされたため未搭乗。 | :『1st』第18話でキシリアと共に搭乗。ガンダムと交戦の末、大ダメージを受け撤退した。劇場版では登場エピソードがカットされたため未搭乗。 | ||
;[[ギャン]] | ;[[ギャン]] | ||
− | : | + | :『1st』第37話で搭乗。騎士のような外見が特徴的なモビルスーツ。当初は「キシリア・ザビによってマ・クベ専用モビルスーツとして開発された」とされていたが、後に設定が変更された。ツィマット社が開発した機体のため、例によって運用がし辛く、ゲルググとのトライアウトで非採用になってしまった経過から合計3機しか生産されず、そのうちの1機をマ・クベ用に調整されたものが配備され、テキサスコロニーでの決闘に用いられた。劇場版ではアッザムと同様の理由で未搭乗だが、劇場版準拠の『[[機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像|C.D.A.]]』では搭乗した。 |
;[[ゾック]] | ;[[ゾック]] | ||
:『[[機動戦士ガンダム (冒険王版)|冒険王版ガンダム]]』Vol.10でキシリアの命令を受けて搭乗。'''宇宙空間'''で出撃し、スピードでガンダム達を翻弄するも、直後にビーム・サーベル二刀流で真っ二つにされた。 | :『[[機動戦士ガンダム (冒険王版)|冒険王版ガンダム]]』Vol.10でキシリアの命令を受けて搭乗。'''宇宙空間'''で出撃し、スピードでガンダム達を翻弄するも、直後にビーム・サーベル二刀流で真っ二つにされた。 | ||
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<!-- キャラクターソングやゲーム作品での専用戦闘BGM等がある場合、任意で記述してください。 --> | <!-- キャラクターソングやゲーム作品での専用戦闘BGM等がある場合、任意で記述してください。 --> | ||
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+ | *マ・クベといえば壺というまでに彼の代名詞として知られている。壺は非常に高度な家具であり調度品でもある。それぞれの時代や地方によって様々な様式や技法、塗料や釉薬といった特色があり、素材や文様なども含めれば技術と歴史の塊のようなものなのだそう。また、よい壺は「土(環境)」「職人(人材)」「施設(富)」の3つが揃わなければ作れないとも言われ、文化的な価値は計り知れない。 | ||
+ | **ORIGIN版のマ・クベは壺以外の様々な芸術・文化に精通しており、壺マニアというよりは、彼が価値を見出すものの最も明らかなものが壺であっただけ、というのが実際のところのようだ。 | ||
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<!-- *説明 --> | <!-- *説明 --> | ||
<!-- == 商品情報 == --> | <!-- == 商品情報 == --> |
2024年5月15日 (水) 18:20時点における最新版
マ・クベ | |
---|---|
外国語表記 | M'Quve |
登場作品 | |
声優 |
塩沢兼人 (1st) 田中正彦 (特別版など) 山崎たくみ (THE ORIGIN) |
デザイナー | 安彦良和 |
プロフィール | |
---|---|
種族 | 人間 (スペースノイド) |
性別 | 男 |
没年月日 | 宇宙世紀0079年12月下旬 (1st) |
好きなこと | 骨董品収集 |
職業 | 軍人 |
所属組織 | ジオン公国軍突撃機動軍 |
役職 | |
階級 |
|
主な搭乗機 |
|
概要 [編集 | ソースを編集]
ジオン公国突撃機動軍大佐。オデッサの基地司令。100を超える採掘基地を掌握し、地球の鉱物資源を押さえていた謀略の将。その知略を以って、ホワイトベース隊や地球連邦軍の前に立ちふさがった。骨董品収集を趣味としており、北宋期の白磁の壺を自身の執務室に飾り立てていた。
計算高く政治的な駆け引きに長けており、目的の為には手段を選ばない狡猾な性格の持ち主。効率家であるが故にモビルスーツの規格乱立を危惧し、統合整備計画を立案・推進している。
一方で、マ・クベ自身はジオン公国への忠誠というよりは、キシリア・ザビ個人への忠誠心を優先している節が見られる。特にキシリアと政治的に対立するドズル・ザビ配下のランバ・ラルが自身の管轄区域で行動する事を良しとせず、彼に出した補給支援を反故にするなどの冷遇を行っている。
自らの知略を駆使してホワイトベースを追い詰め、同時にオデッサ作戦の準備を進める連邦軍にエルラン中将を内通させ、彼に連邦軍からの造反を促すが、エルランのジオン内通が露見した事でオデッサの戦いは劣勢を強いられ、最終手段として南極条約で使用を禁止された核による恫喝を行うものの、アムロ・レイのガンダムによってミサイルを無力化され失敗。オデッサの陥落に伴い宇宙へと脱出した。
宇宙への脱出後はグラナダで編成されたソロモン救援艦隊の司令に就任。しかし、ゼナ・ザビとミネバ・ラオ・ザビを乗せた脱出艇を回収したものの、ソロモンは既に陥落。その後はテキサスで撤退兵力の吸収任務に就くが、キシリアに重用されているシャア・アズナブルへの対抗意識とガンダムへの因縁への決着を焦り、自ら専用モビルスーツギャンに乗ってテキサスコロニーでガンダムと交戦。トラップを駆使してガンダムを追い込んだが、ガンダムにパワー負けして敗北、戦死した。
死ぬ間際、副官であったウラガンに北宋の壺をキシリアに届けるよう告げるが、その後ウラガンも戦死した事で彼の遺言は聞き届けられる事はなかった。
登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]
- 機動戦士ガンダム
- 初出作品。オデッサ作戦に参加するホワイトベース隊を緻密な作戦で追い込み、一度は航行不能に追い込むなどの活躍を見せるが、オデッサでの戦闘で敗走し、宇宙へ逃亡。その後キシリアの命令でソロモンの救援に向かうが間に合わず、そのままテキサスコロニーでアムロ・レイのガンダムと交戦し、戦死した。
- 機動戦士ガンダム (劇場版)
- TV版と比べて、アッザムでの出撃、エルランの内通、ホワイトベースへの攻撃、ギャンでの出撃などの主要な出番が削られている。そして3作目「めぐりあい宇宙」でソロモンが陥落した際にグワジンでゼナ達を回収し戦線を離脱、そのまま物語からフェードアウトした。そのため出番こそ無くなったものの、作中は最後まで戦死せずに済んでいる。
- 機動戦士ガンダム (小説版)
- 機動戦士ガンダム ギレンの野望シリーズ
- 機動戦士ガンダム THE ORIGIN
- 階級が引き上げられ、中将として登場。美術、文化に造詣深く、「ジオンきっての地球通」と評されており、ルウム会戦後の休戦協定の全権大使として地球に降下。そのままオデッサ基地の総司令としての任についている。キシリアへの忠誠心は変わりないが、TV版以上に高潔な人物として描かれている。同作では、テキサスではなくオデッサの戦いで殿としてギャンで出撃、壮絶な最後を遂げた。
- 機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像
- 時系列が『劇場版1st』の後である同作において、ゼナやミネバと共に登場。ア・バオア・クーからの脱出準備を整えている最中にシャアが合流し、彼と協力してゼナとミネバの脱出作戦を展開した。マ・クベ自身もギャンで出撃し、ゼナ達を乗せたコムサイに随行したものの、その最中にサラミス級の艦砲射撃が直撃し戦死した。
- 機動戦士ガンダム バンディエラ
- 文化人としての側面が強調され、サッカーという文化を継承するユーリー・コーベルに目をかけ、様々な恩義を図っている。オデッサで敗軍の将となりながらもグラナダで彼と再会し、専用機としてレプスを与えた。
- 機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島
- アレグランサ島に仕掛けた弾道ミサイルの起動のため、島にサザンクロス隊を派遣する。ゴップとの通信会談で連邦軍がこれ以上の進軍を行えば地球の主要都市を破壊することを示唆するものの、島の残置諜者に成り代わっていたククルス・ドアンがミサイルに細工した事で、爆撃は防がれた。なお、マ・クベは一連の流れの中で第二次大戦の「パリは燃えているか」を例に出している。
人間関係[編集 | ソースを編集]
- キシリア・ザビ
- 上官。マ・クベが唯一心の中から信頼し尊敬する相手。
- ウラガン
- マ・クベの副官。長年に渡る付き合いで、数少ない信頼する相手。
- バロム
- キシリアの部下。『TV版1st』第36話でソロモンが持ち堪えられた場合に限定してマ・クベ付きの作戦参謀を務めた。ソロモンに向かう途中、ソロモンから脱出したゼナとミネバを見捨てようとするマ・クベに諫言し、マ・クベも脱出艇の回収を了承した。
- シャア・アズナブル
- 同じ突撃機動軍に轡を並べる同階級の同僚。彼のことは快く思っておらず、強い対抗心を抱いている。
- ジュダック
- 地球連邦軍に所属するジオン軍のスパイ。彼を通じてエルラン中将と繋がっていた。
- ランバ・ラル
- ドズルの配下ということもあり、政治的理由から冷遇している。
- 黒い三連星
- オデッサ基地へ援軍として配属されたMS小隊。生粋の軍人である彼らとは反りが合わず、嫌悪感を示している。
- ユーリー・コーベル
- レプス部隊のMS隊隊長。宇宙世紀以前から続くサッカーという文化を継承している彼のことを非常に高く評価している。またニュータイプに否定的な考えを持っているにしては珍しく、ユーリーには人と違う素質があると見出しており、彼専用のワンオフ機の手配を行っている。
- ゼナ・ザビ / ミネバ・ラオ・ザビ
- ドズルの妻子。『TV版1st』ではソロモンから脱出した彼女らを一度は見捨てようとしたものの、バロムの諫言もあり、しぶしぶ回収した。一方『劇場版1st』では回収できただけでも幸いとし、そのままソロモンを離れた。
名台詞[編集 | ソースを編集]
機動戦士ガンダム [編集 | ソースを編集]
- 「……いい音色だろ?」
ウラガン「はい。良い物なのでありますか?」
「北宋だな…」 - 第16話より、マ・クベの代名詞とも呼べる、北宋の壺を指で弾くシーン。指で弾いて高い音が出るということはそれだけ固く、振動して音を伝える薄さがあるということ。これは「質の良い粘土を薄く延ばして壺の型にする」という技術と「高温の窯で一気に焼き上げる」という施設の両方が備わってなければ実現できないとされている。つまりそれだけ「いいもの」であるという意味でもある。翻って、見た目ではわからないこうした材質や技術の部分にまで価値を見出す高い教養を備えているという裏付けにもなる。
- また、同じシーンで部屋に置かれている棚を見るとありとあらゆる壷が飾られているのが確認できる。
- 「ミスター・ジュダック……」
「襟を直したまえ。連邦軍のカラーが見えているぞ」 - 第22話より。服装の乱れは心の乱れか。ジュダックの襟が開いているのを皮肉っぽく指摘する。この嫌味ったらしいところがマ・クベの魅力。識者によると、スパイという、それこそ襟が乱れている程度の隙ですら命取りになりかねない極秘任務に携わっているジュダックの油断に釘を刺したとも取られるとか。
- 「キシリア様の推薦があった兵士とはいえ、いつまで無駄な時間を潰しておるのか…ガイア、オルテガ、作戦は開始されているんだぞ!」
- ガイア「わかっておるわい。言われずとも仇討ちはさせてもらう!」
- 「仇討ちではない。我が軍のうしろを乱そうとする木馬を叩く、これは作戦だ!」
- 第25話より、オデッサの激戦を前に布陣を進めている最中、出撃前に弔砲を放ち戦友の冥福を祈るガイアとオルテガに対して。あくまでも全体を見るエリート指揮官のマ・クベと現場の兵隊であるガイアとの意識の違いが興味深い。
- 「戦いはこの一戦で終わりではないのだよ。考えてみよ、我々が送り届けた鉱物資源の量を。ジオンはあと10年は戦える…」
- オデッサ陥落までにジオン本国に送った資源に言及して。しかし、この言葉とは裏腹に、一年戦争はこの敗北を切っ掛けとしてまたたく間に終局へと向かっていったのは皮肉な結末である。
- 「ギャンは私用に開発していただいたモビルスーツだ。キシリア少将へ男としての面子がある。それにシャアには例のモビルスーツが届いていないという話だ。彼奴の前で木馬とガンダムを仕留めてみせるよ」
- 第37話より、自らギャンで出撃する際に。キシリアの信頼を取り戻すべく、モビルスーツに搭乗したマ・クベはガンダムと対決。途中、加勢に入ろうとしたシャアを跳ね除け、これまで数多のエースを葬ったガンダムを相手に知略を駆使して粘り強く食い下がった。
- 「ウラガン…あの壷をキシリア様に届けてくれよ!あれはいいものだ!」
- 同話。マ・クベの壷マニアぶりが伺える最期の言葉。入念に仕掛けたトラップを駆使してガンダムを消耗させていったマ・クベではあったものの、パイロットが本職でありかつニュータイプとして覚醒しつつあったアムロが相手では分が悪すぎた。機体が爆散しようとする中、マ・クベの脳裏に浮かんだのはこよなく愛する壷だった。
- しかし、その後ウラガンの乗るチベ級はワッケインの乗るマゼラン級に発見され敢え無く撃沈。マ・クベの最期の願いが果たされる事は無かった。
- 余談だが、WSC用ソフト「ギレンの野望 特別編 蒼き星の覇者」ではマ・クベ側でゲームオーバーになると、モノローグにキシリアが登場。その背後に例の壷が置かれているのが確認でき、マ・クベ最後の悲願が製作陣のお情けにより達成された事が伺える。
- 「ソロモンが、落ちたな…」
バロム「は…」
「ゼナ様とミネバ様をお助けできただけでも良しとすべきか…。あと数刻持ってくれればな…」
バロム「はっ、ア・バオア・クーとグラナダの固めに回りませんと…」
「あぁ、そうだな…」 - 劇場3作目「めぐりあい宇宙」より、ソロモン陥落後のバロムとのやり取り。TV版とは異なり、ゼナとミネバを回収できた事を前向きに捉えている。そしていよいよ敗戦が濃厚になりつつある状況に悲嘆しつつも戦域を離脱していった。劇場版になり出番が減ったとはいえ、ここで助けたミネバが後年、世に影響を及ぼす程の人物にまで成長した事を考えると、この救出こそが彼の最大の功績といえるだろう。
機動戦士ガンダム THE ORIGIN [編集 | ソースを編集]
- 「贋作だな」
「これも贋作だ。観光みやげのたぐいだ。贋作以前とさえいっていい」 - 美術館の案内を受けながら。ひと目でその真贋はもちろん制作の時期さえ言い当ててしまう。TV版よりもさらに文化・芸術に深い造詣を持っていることがうかがえる。
- 「宇宙世紀なぞと嘯いてみても我々の歴史はたかだか100年にも満たぬ…だから馬鹿にされる」
- マ・クベにとってジオニズムのような思想でも、ルウム会戦のような戦闘での勝利でもなく文化や芸術といった「どのようなものを築き上げてきたか」という実績、歴史こそが最も価値がある。
だからこそ地球由来の美術品を買い漁ることでしか積み上げてきたものを持つことができないこと、宇宙で生まれ育ちながら地球の歴史の末席に自らを置こうとするスペースノイドの現状を嘆き、また贋作を握らされる(馬鹿にされる)こと、そしてそれに気づけない教養のなさを指摘している。 - 「愚かだなウラガン、君も……私に言わせたいか?ジオニズムの理想など私にとって、白磁の名品1個にも値しないのだよ」
- 『THE ORIGIN』より。オデッサ鉱山基地の陥落が決定的となった際には、ギレン閣下から地球の主要都市に水爆を投下する様に命を受けていた。しかしマ・クベはこの言葉で以て命令を突っ撥ねてしまう。そして彼は自らギャンに搭乗し、死地へと踏み出していく……。
- 「しかし量産はさせるな、マ・クベの名はギャンと共に記憶されるべきだ!!」
- 『THE ORIGIN』より。脱出する味方を援護するため、自ら出撃したマ・クベ。驚異的な戦闘能力を見せた最後の愛機に対しての最大級の評価でもある。しかし…。
機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像[編集 | ソースを編集]
- 「貴様の作戦というのがしゃくだが 正しい判断だな」
「私はギャンで随行する お二人をブースター付きのコムサイへお連れしろ」 - 陥落後のア・バオア・クーから他の将兵たちと共にグワジンで脱出する準備を整えている最中、シャアからグワジンを陽動に使い小型艇で脱出するよう進言された際に。シャアの援護を頑なに拒んだ『1st』とは異なり、不服ながらも提案に乗る柔軟さを見せた。そしてマ・クベ最後の戦いとなるゼナとミネバの脱出作戦が展開される事になる。
搭乗機体・関連機体[編集 | ソースを編集]
- アッザム
- 『1st』第18話でキシリアと共に搭乗。ガンダムと交戦の末、大ダメージを受け撤退した。劇場版では登場エピソードがカットされたため未搭乗。
- ギャン
- 『1st』第37話で搭乗。騎士のような外見が特徴的なモビルスーツ。当初は「キシリア・ザビによってマ・クベ専用モビルスーツとして開発された」とされていたが、後に設定が変更された。ツィマット社が開発した機体のため、例によって運用がし辛く、ゲルググとのトライアウトで非採用になってしまった経過から合計3機しか生産されず、そのうちの1機をマ・クベ用に調整されたものが配備され、テキサスコロニーでの決闘に用いられた。劇場版ではアッザムと同様の理由で未搭乗だが、劇場版準拠の『C.D.A.』では搭乗した。
- ゾック
- 『冒険王版ガンダム』Vol.10でキシリアの命令を受けて搭乗。宇宙空間で出撃し、スピードでガンダム達を翻弄するも、直後にビーム・サーベル二刀流で真っ二つにされた。
- ダブデ
- オデッサ作戦時の座乗艦。
- ザンジバル級 (マダガスカル)
- 『1st』第25話でオデッサから脱出する際に乗艦。劇場版ではマダガスカルという艦名を持つ艦に変更されている。
- グワジン級 (グワリブ / アサルム)
- 『1st』第36話でソロモンから脱出する際に乗艦。媒体によってグワリブ(データガンダム キャラクター列伝[宇宙世紀編I])またはアサルム(最期の赤い彗星、C.D.A.)とされる。
- チベ級
- 『1st』及び『1st (小説版)』でテキサスコロニーへ向かう際に乗艦。
- マ・クベ専用グフ
- マ・クベ専用というだけあって機体全部に美麗な装飾を施された機体。頭部のブレードアンテナを槍状に変更されているなど「マ・クベっぽい」機体。儀礼・式典用と言われ、実際にマ・クベが搭乗することはなかったらしい。
- ザクII (マ・クベ専用機と思われる機体)
- 『ギレンの野望 ジオンの系譜』の地球降下作戦のムービー中(マ・クベが地球に降り立ったシーン)に登場。コムサイの中に収容されているのが確認できる。機体色は紫で、スパイクとアンテナ(専用グフと同様、頭頂部に設置)が金色に塗装されている。
- レプス
- レプス部隊のユーリー・コーベル専用機としてマ・クベが開発させた機体。
余談[編集 | ソースを編集]
- マ・クベといえば壺というまでに彼の代名詞として知られている。壺は非常に高度な家具であり調度品でもある。それぞれの時代や地方によって様々な様式や技法、塗料や釉薬といった特色があり、素材や文様なども含めれば技術と歴史の塊のようなものなのだそう。また、よい壺は「土(環境)」「職人(人材)」「施設(富)」の3つが揃わなければ作れないとも言われ、文化的な価値は計り知れない。
- ORIGIN版のマ・クベは壺以外の様々な芸術・文化に精通しており、壺マニアというよりは、彼が価値を見出すものの最も明らかなものが壺であっただけ、というのが実際のところのようだ。