概要
木星帝国が対クロスボーン・ガンダム用に急遽開発した3機のモビルスーツの内の1機。地球侵攻用として開発中の次期主力生産型MSアラナをベースとしている。
当時の木星帝国には単機でクロスボーン・ガンダムを超える性能を持つMSを開発するだけの技術がなかったため、やむを得ずに3機に分散し、チームを組ませる事で解決している。本機は索敵および牽制担当で、索敵能力の高い頭部ユニットを有し、さらに機動性を高めるために全長が10m前後にまで小型化されている。ジェネレーターも小型の物が採用されており、機動性と相まって高いステルス性を有している。ただし小型化の弊害としてビーム兵器は標準以上の物は搭載できず、搭載してもクロスボーン・ガンダム相手には効果が無い事が明らかだったため採用を見送られている[1]。その為、武装には低威力ながらも速射性の高いニードルガンが採用されており、完全に牽制に特化した機体となっている。
登場作品と操縦者
- 機動戦士クロスボーン・ガンダム
- 第2巻第2話で初登場。「死の旋風(デス・ゲイルズ)隊」のメンバーであるローズマリーが搭乗し、僚機との連携でキンケドゥ達を苦しめている。しかし、第5巻第5話にて地球でトビアのX3と交戦した際、不慣れな重力下での戦闘で高い機動性を発揮できず、さらにはトビアを侮ってフォーメーションを自ら崩してしまっていたため、X3に捕まって至近距離からバルカンやビームガン、ガトリング砲の一斉射撃を食らって撃墜された。ローズマリーは直前に脱出を促されたため、コックピットから飛び降り脱出している。
装備・機能
武装・必殺攻撃
- ニードルガン
- 本機唯一の武装。右肩のショルダーアーマーに2門内蔵。使用時にアーマーからグリップが展開される。威力は低いが貫通性および速射性は高く、敵機の牽制に効果を発揮する。
なお、砲口の合間に細長いスパイクが1本搭載されているが、こちらは作中で使用される描写が無い。
対決・名場面
関連機体
- アラナ・アビジョ
- アラナにトトゥガ用のキャノン砲および本機の頭部を移植した機体。
- アラナ
- 原型機。脚部形状や武装の配置箇所に共通点が見られる。
- クァバーゼ / トトゥガ
- 本機と共に対クロスボーン・ガンダム戦における連携を前提にして開発された機体群。
商品情報
リンク
脚注
- ↑ ただし原型機だとサーベルラックがあった左肩にそれらしき物が残されている