ガンダム・グシオンリベイクフルシティ
ガンダム・グシオンリベイクフルシティ | |
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外国語表記 | Gundam Gusion Rebake Fullcity |
登場作品 | 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ |
デザイナー | 鷲尾直広 |
スペック | |
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分類 | モビルスーツ |
生産形態 | ワンオフ機 |
型式番号 | ASW-G-11 |
全高 | 18.2m |
本体重量 | 36.5t |
主動力 | エイハブ・リアクター×2 (ツインリアクターシステム) |
装甲材質 | ナノラミネートアーマー |
フレーム | ガンダム・フレーム |
搭載システム | 阿頼耶識システム |
原型機 | ガンダム・グシオンリベイク |
改修 | テイワズ |
所属組織 | 鉄華団 |
所属部隊 | 実働二番隊 |
母艦 | ホタルビ |
主なパイロット | 昭弘・アルトランド |
概要
度重なる戦いで各部に深刻なダメージが蓄積していたグシオンリベイクを、テイワズの歳星のモビルスーツ工房でフルオーバーホールと全面改修を行った機体。名称の「フルシティ」はコーヒー豆の焙煎度の1つ「フルシティロースト」に由来する。
改修の指針として基本的にはグシオンリベイクの仕様を継承しつつ、新たに入手した厄祭戦時のグシオンのデータが反映され、当時の機体性能の再現を目標としている。さらにパイロットの昭弘の戦闘データに基づく装備のフィードバックも行われており、その結果として長距離支援と近接戦闘の両面に対応する機体特性を残しつつ、より格闘戦能力を重視した機体となっている。こうして新旧の特性が盛り込まれたハイブリッドモデルのグシオンリベイクフルシティとして完成した。
前身のグシオンリベイクは近接戦闘だけでなく精密射撃による遠距離支援攻撃も視野に含まれていたが、パイロットの性格もあって近接戦闘による格闘戦が積極的に展開されるケースが少なくなかった。この点から近〜遠距離に対応する機体のポテンシャルはそのまま維持し、昭弘の要望も受け入れる形で格闘性能の強化が図られている。これは今回の改修における大きなポイントであり、接近戦に向いた装備が複数追加されている。
本機の特性を実現するための改修は多岐に渡り、ツインリアクターシステムによるエネルギーの伝達率を上げるため全身の外装や装備は刷新されているが、基本的な機体構成や機能面などはリベイクから継承している。特に背面ユニットに内蔵されたサブアームは顕著で、以前は応急的にグレイズの腕部が使用されていたが、本機は専用の物に換装されている。また、頭部の変形機構はより洗練された形に再設計されている。
武装面ではリベイクの頃からの継続装備である120mmロングレンジライフルをサブアームと併せて4挺同時に使用できる他、以前と同様の専用ハルバードを使用した白兵・格闘戦も得意とする。腕部にはサブアームも含めてナックルガードが装備されている他、メインアームにはロケット砲を装備。新たに用意されたシザース可変型リアアーマーは以前と同様のシールドとして扱うことが可能で、格闘武装としては出力を活かしてモビルスーツすら両断する威力を発揮する。支援も近接戦もできるバランスの良い機体となったが、装備を含めて複雑な機体構造となっているため、整備性は余り良くはない。
登場作品と操縦者
- 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
- 初出作品。パイロットは昭弘・アルトランド。鉄華団の実働二番隊隊長機として遠近や環境を問わない汎用性やサブアームを駆使した手数を活かし、母艦の護衛等で活躍している。ギャラルホルンが鉄華団本部を包囲した最終制圧戦において三日月と共に最後まで殿として戦うが、圧倒的な戦闘能力を持つガンダム・バルバトスルプスレクスを仕留める為に軌道上よりダインスレイヴが撃ち込まれて機体は大破し両方の腕からそれぞれ右(メイン)と左(サブ)が失われる。その後、イオク・クジャンの駆るグレイズに追い込まれるが、イオクが名乗りを上げた事で昭弘は最後の力を振り絞り、残った腕とシザースによりグレイズイオク機のコックピットを挟み潰すものの、イオクを助けようとした部下達によって止めを刺され、昭弘もグシオンと共に事切れてしまった。
装備・機能
特殊機能
- 阿頼耶識システム
- ナノマシンを介してパイロットの脳神経と機体のコンピュータを繋げる有機操縦デバイスシステム。
- 照準モード
- 頭部の高感度センサーの能力を最大限発揮するモード。機能自体はグシオンリベイクから変更されていないが、構造はより簡略化されコンパクトとなっている。
- サブアーム
- 背部スラスターポッドユニットに計2基格納されているサブアーム。グレイズの腕から専用設計の腕に変更されたことで、構造を簡略化しながら性能も向上させている。格納時にはアーム全体が完全に収まるようになり、小型シールドが蓋の役割を担う。この小型シールドはナックルシールドとしても機能し、高い出力によってサブアームの格闘のみでも通常のモビルスーツを圧倒するパワーを発揮する。
武装・必殺攻撃
- 120mm50口径ロングレンジライフル[1]
- グレイズのライフルをベースに改修したロングレンジライフルでリベイクの頃からの継続装備。サブアームと合わせて最大4挺の同時使用が可能であり、高い命中精度でありながら弾幕を形成する。
- ナックルガード
- 両腕部に装備されている小型の追加装甲。リング状のパーツで手首に接続されており、使用時には回転して手甲に装着される。主に極近距離での格闘時におけるマニピュレータの保護を目的とした物だが、小型シールドとしても使用可能。
- ナックルロケット砲
- 両腕部に装備されているロケット砲。使用時にはナックルガードを手甲に装着し、バレルを伸長させる。ロケット砲は単発式で、主に牽制目的で使用される。
- グシオンリベイクハルバード
- グシオンリベイクから引き続き使用される専用の戦斧。
- シザース可変型リアアーマー
- 腰背部に装備されているシールド兼近接武装。リベイクのシールドと同様に防御兵装や推進器として機能する他、可変させることで大型シザースとなり、モビルスーツを挟み潰したり切断することが可能。本機の高い出力により、フレームすら切断する。なお武装のマウントは不可能となっている。
- 300mm滑腔砲
- リベイク時にも使用した滑腔砲。本機でも同じく2挺持ちで使用している。
- レールガンユニット
- バックパックユニットの機首を構成する長距離砲撃用の電磁砲。ユニット分離後に携行することが可能。
オプション装備
- 長距離飛行用バックパックユニット
- 長距離航行時に使用される大型推進ユニット。機体を前後から挟み込むような形で装備される。目的地到着時には余分な装備がパージされ、残りが上半身を覆う装甲となる。なおこの装備は急造品らしく、クタン参型のブースターが増設されている。
対決・名場面
関連機体
- ガンダム・グシオンリベイク
- 原型機。
余談
デザインを担当した鷲尾直広氏いわく、「当初は、長距離支援中心の機体だったリベイクですが、アニメ本編内で予想外に格闘戦が多かったため、グシオンリベイクフルシティにするにあたり、リアアーマーのシザース可変機能やナックルガード、牽制用のロケット砲など格闘戦用の装備を強化しています。(中略)リベイクと同じような構成・カラーでも、直線的な装甲に変更して印象が変わるようにしています」とのこと。
商品情報
ガンプラ
資料リンク
- 『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』公式サイト:ガンダム・グシオンリベイクフルシティ
- 『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』MS ARCHIVES. 003:ガンダム・グシオンリベイクフルシティ
リンク
脚注
- ↑ 「G GENRATIONN CROSSRAYS」では110mmに口径が減少しているが誤記載か設定内容の刷新かは不明。