概要
木星共和国が開発した試作型モビルスーツ。「サウザンド・カスタム」の1機で、土偶のような姿をしている。
本機は同時期に運用されていた他のMSの多くがビーム兵器をメインウェポンとするあまり、直線的な弾道を描く兵器とそれへの対応策のみに特化していて、曲線的な弾道を描く兵器への対処が全く考慮されていない点に注目して開発された。機体内部には多数の小型ミサイルを搭載しており、直線と曲線の弾道をとるものを織り交ぜて大量に発射する事で相手の虚を突いた攻撃が可能。また、発射したミサイルが自身にも多少は当たる事も考慮しており、装甲は非常に堅牢である。フェイスカバーを展開して放熱も行える。
登場作品と操縦者
- 機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト
- パイロットはラーザブ。
月での戦闘でリガ・ミリティアと交戦しており、多数のジャベリンを撃墜。ミート オブ トゥーンやマリア・シティでもヘビーガン部隊や海賊軍を攻撃している。最終決戦ではバイラリナと協力してエンジェル・コールを焼き払っていたが、ミダスのミダス・タッチ・フラッシュシステムによって行動不能になったところでカオスレルのギムレット・ビットを撃ち込まれて制御下に置かれ、クロスボーン・ガンダムX-0 フルクロスを巻き込んで自爆させられた。だがカーティスが咄嗟にバンゾの装甲を斬り落として盾とした事で撃破には至らなかった。
装備・機能
武装・必殺攻撃
- マイクロ・ミサイル
- 機体内部に多数搭載されており、腹部に4基の発射管が存在する。搭載数を優先したのかかなり過度な小型化が行われ、一発辺りの威力はかなり低い為に一撃で敵機を破壊する事は不可能。また遠隔誘導装置等といった複雑なシステムも載せられていない。その為、基本的には直進する物ばかりだが、一定の割合で旋回や反転する物も含んでおり、発射される数も膨大である事も手伝って回避・防御はほぼ不可能(ただし、ビーム・シールドで全身を覆う事が出来ればその限りではない)。ちなみにミサイルの弾倉は機体内部に全部で4つ存在し、戦闘中に弾種を切り替えられるようになっている。これによって相手の推進器等を損傷させて機動力を奪う事を目的としている。
- ミサイル・ストーム
- 機体を回転させながらミサイルを大量に発射する技。
- 高熱弾
- 最終決戦時、ミサイル弾倉に搭載されていた対エンジェル・コール用の武器。汚染されたコクピットに撃ち込んで焼却する。
- ビーム・サーベル
- マニピュレーターを取り外す事でビーム・サーベルとして使用可能。ミサイルで動きが鈍った敵機をこれで破壊するのが主な戦闘スタイルである。
- ビーム・シールド
- 両腕に装備されている防御兵装。
対決・名場面
関連機体
- ラロ / ファントム / バイラリナ / デスフィズ / ガラハド
グレゴ / キルジャルグ / カルメロ / エスピラル
- サウザンド・カスタムの機体群。
リンク