クロノクル・アシャー

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クロノクル・アシャー(Cronicle Asher)

ザンスカール帝国ベスパの青年士官。20歳。
ザンスカール帝国女王、マリア・ピァ・アーモニアの実弟であり、シャクティ・カリンの叔父にあたる人物。生粋のスペースノイドであり、地球の埃を嫌って白い防塵マスクを着用しているのが特徴。

物語の序盤にて、MSシャッコーのテストを行っていたが、主人公であるウッソ・エヴィンに自らの機体を奪われるという手痛い失態を犯し、以後彼との因縁が深まってゆく。その後リガ・ミリティアのアジトに乗り込んでオイ・ニュング伯爵の拉致に成功、女王マリアの実子であるシャクティ・カリンを本国に連れ帰るなどの功績を立て、モドラット艦隊の司令官に就任するなどの出世コースを進んでいる。

最終決戦のエンジェル・ハイロゥ戦においてはリグ・コンティオを駆りウッソと戦うも敗れ、姉の名を呼びながら最期を遂げる。

本来は他人を気遣いする優しい人間であり、また潔癖症ともいえるほどに真面目な人物であったが、出世コースに進んでから野心が彼の性格を歪めてしまったようで、モトラッド艦の地ならしによる虐殺を容認しつつも人質作戦は認めないなど、司令官としての一貫性を欠く行動を取るようになる。所謂“仮面キャラ”であることやその名前から、ウッソにとってのシャアのようなライバル的存在になるべく設定されていた筈であったが、そのような優柔不断さが災いし、また彼の部下のカテジナ・ルースの強烈なキャラに完全に存在を食われてしまったこともあって、最終的にライバルとも呼べない「ただの敵」へと成り下がってしまった。その役どころは『機動戦士Ζガンダム』のジェリド・メサに近い立ち位置と言えよう(奇しくも、彼とジェリドは一作品内でMSを乗り換えた回数が多いキャラという共通点もある)。

ちなみに、ボンボンで連載された漫画版にはカテジナがいないため、彼がラスボス的存在だった。姉マリアの悲報を聞き、部下の前で思い切り号泣して血の涙を流すなど、カテジナがいない分インパクトが強い。最終決戦ではドッゴーラ改を駆るものの、ウッソの秘策によって敗れる。だが、死の間際までウッソを道連れにしようとするなど、原作に比べまだライバルらしい活躍を見せた。

登場作品と役柄

機動戦士Vガンダム

人間関係

カテジナ・ルース
拉致した後、恋人の関係になるが……。
シャクティ・カリン
姪。姉と共に心配していたが、己の野心のための駒として見ていることを見透かされ、歪んだ兄と思われてしまう。
ウッソ・エヴィン
宿敵…と思っているのだが、ウッソ自身は13歳の少年であるにも関わらず命を張って戦っているのに、彼の戦いは野心や妄想に取り付かれてのもので、格の違いは歴然。その様はウッソにも見透かされ「荒んだ心に武器は危険なんです、クロノクルさん!」の一言でビームサーベルで一刀両断される。
マリア・ピァ・アーモニア
姉。軍に入ったのは姉を守るためであるが、やがて野心という彼に不似合いなものに取り憑かれ、性格が歪んでいく…。
アルベオ・ピピニーデン
士官学校時代の先輩だが、クロノクルの方が昇進が早く、部下に。彼の実行した人質作戦には怒りを隠せなかった。

名台詞

「トイレはそっちじゃないぞ」
寝ぼけたスージィが通路で用を足そうとして、気遣って付き合っている。この頃はまだまともな人物であるが…。
「姉さん…マリア姉さん、助けてよ…!マリア姉さん…!」
リグ・コンティオが撃墜され、コクピットから投げ出されて地上へと落下したときの最期のセリフ。そしてエンジェル・ハイロゥのブロックに叩きつけられてしまうのであった。
(ね…ねえさんが…………死んだだと?)
「う…うう……うわああああ」
「ワアアアア、ヒイイイイ、ウワアアアン」
漫画版において姉マリアの悲報を聞いた際に。この後、血の涙を流しながら物凄い表情と化し、戦場に赴く。
「このドッゴーラ改は、全身がビームそのものなのだ!!」
漫画版におけるウッソとの最終決戦において。全身をビームバリアで覆ったドッゴーラ改の機体特性を如実に示した台詞。

搭乗機体・関連機体

シャッコー
クロノクル専用ゾロ
コンティオ
リグ・コンティオ
アドラステア
ドッゴーラ改(漫画版)

商品情報

話題まとめ

資料リンク

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