概要
サナリィがアナハイム・エレクトロニクスから無償譲渡されたジェガンJ型をベースに改修したモビルスーツ。機体名称の「ST」は「センサーターレット(Sensor Turret)[2]」または「ストラテジックトレーナー(Strategik Treaner)[3]」の略である。フォーミュラ計画におけるガンダムF90のデータ収集及び試験空域の早期警戒を目的として開発された。
頭部のゴーグルセンサーは大型化しており、大型レドーム、各種センサー、カメラが追加されている。武装はそもそも非戦闘用途である事とセンサーへの影響を考慮して自衛レベルの実体弾系の物しか装備されていない為、火力は低下してしまっているが、高い機動力を持つF90に追従できるよう、スラスター推力が大幅に増強されている。一方、数多くの探査機材を稼働させるため、ジェネレーターが高出力の物に改められているが、電力のほとんどが機材の方に回されるため、機体自体のパワーは低くなっている。加えて高価な観測センサー類を多数装備した機体であるため製造コストはジェガンJ型8機分と高価である。
登場作品と操縦者
- 機動戦士ガンダムF90
- 初出作品。ナヴィの搭乗機として登場し、F90の試験データの収集を主任務としていた。火星に降下後、オールズモビルの奇襲を受け機体は破損し行動不能に陥り、そのまま鹵獲されてしまう。その後、火星基地に留置されるが、直後の連邦軍との戦闘で基地が崩壊したため、本機も同時に失われたものと思われる。これ以外にはガンプラ「1/100 ガンダムF90II-Lタイプ」の組立説明書の挿絵に青い機体が描かれている。
装備・機能
特殊機能
- 各種センサー類
- 機体に搭載されている数々のセンサー類。電波式の各種センサーを基本に諸方式のセンサー、F90の稼働データ記録用の大容量メモリーバンクやデータ処理用の大規模プロセッサなどが搭載されている。
武装・必殺攻撃
- 3連グレネードランチャー
- 護身用に両腰に3発ずつ合計6発搭載されている特殊擲弾。
その他
- 100mmマシンガン
- 『GジェネF』で唯一の武装として実装されている独自形状のマシンガン。媒体によって携行武器が異なり、他にもカードゲーム『ガンダムウォー』ではジェガンのビーム・ライフル、オンラインゲーム『ガンダムジオラマフロント』では90mmマシンガン、といったようにバラつきがある。
対決・名場面
関連機体
- ジェガンJ型
- 原型機。本機は大幅な改修により原型機の面影が殆ど残っていない。
- EWACジェガン
- 早期警戒を目的に電子戦用機器を装備したジェガンD型。
商品情報
リンク
脚注
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 1.7 「B-CLUB the PLASTIC 1 機動戦士ガンダム作例集」
- ↑ 書籍「B-CLUB」66号
- ↑ 書籍「ENTERTAINMENT BIBLE.46 機動戦士ガンダム MS大百科 PART.7 デラーズ紛争編〈下〉」