フェネクス
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RX-0 ユニコーンガンダム3号機 フェネクス(Unicorn Gundam 03 [Phenex])
- 登場作品:機動戦士ガンダムUC MSV、機動戦士ガンダムUC One of Seventy Two、機動戦士ガンダム U.C.0096 ラスト・サン
- デザイナー:カトキハジメ
- 分類:フル・サイコフレーム実装型試作モビルスーツ
- 装甲材質:ガンダリウム合金
- 全高:19.7m(ユニコーンモード)、21.7m(デストロイモード)
- 本体重量:23.8t
- 主動力:熱核融合炉
- ジェネレーター出力:不明
- スラスター総推力:不明
- センサー有効半径:不明
- 開発組織:アナハイム・エレクトロニクス社
- 主なパイロット:不明
地球連邦軍の試作型モビルスーツ。ユニコーンガンダムの3号機であり、連邦軍のとある参謀が「UC計画」の主導権をビスト財団から奪い返すべく造らせた機体である。
テスト用としてアナハイム・エレクトロニクス社から軍に先行納入されていたフル・サイコフレーム製の素体をベースとして組み上げており、その際、1号機と2号機の建造データもフィードバックされている。
頭部の角は鳥の翼を模したような形状で、背部にはアームド・アーマーDEを装着したシールドを2枚取り付けている。全身のカラーリングは金色に染め上げられる等、外見はかなり派手。
NT-Dシステムも搭載しているので、デストロイモードへの「変身」も当然可能。サイコフレームは青く輝く。
武装は基本的に1号機と同様だが、アームド・アーマーDEを2基装備している事から、問題となっていた継戦能力の低さがある程度解消されている。
「フェネクス」は「不死鳥」や「鳳凰」の事で、「貴婦人と一角獣」に描かれている鳥がモチーフとなっている。
デストロイモード時に頭部の角やアームド・アーマーDEが翼のように展開するのも、その名を体現しているかのようである。
登場作品と操縦者
- 機動戦士ガンダムUC MSV
機動戦士ガンダムUC One of Seventy Two - 暗礁宙域にて行われたバンシィとの比較評価試験においてリバウ等を始めとしたネオ・ジオン残党軍と交戦するが、バンシィがデストロイモードになった事に焦った参謀が本機のNT-Dも発動させた事で機体が暴走してしまい、バンシィまで敵と見なして攻撃してしまっている。
- ガンダムEXA VS
- アル・アダが搭乗。レオスはフェネクスとの戦いからサイコフレームについて学習した。
- 機動戦士ガンダム U.C.0096 ラスト・サン
- 宇宙世紀0096年、一年戦争終結記念日として宇宙で催されたジュニアハイスクール生の式典に突如として出現。当時は連邦軍は少数のジオン残党「メイルメル隊」と偶発的な戦闘を展開していたが、両陣営のMSには目もくれず、式典に招待されたジュニアスクール生に向けてメガキャノンを掃射。多くの子供達をスペースランチ諸共焼き殺してしまう。
その後も生き残った子供達を執拗に狙い続けたが、その場に展開していた連邦軍のガンダムGファーストやキャノンガン、メイルメル隊のズオムの連携によって激戦の末に無力化された。
しかし、直後にロック・ホーカーの命を受けて回収に現れた特殊介入部隊『フレスベルグ隊』によって鹵獲されて姿を消した。
装備・機能
特殊機能
- NT-Dシステム
- 本機に搭載されているOSで、「エヌティーディー」と呼称する。名称は「ニュータイプ・ドライブ」の略称とされているが、実は「ニュータイプ・デストロイヤー」の略称で、ニュータイプを抹殺するために開発されたシステムである。発動させる条件は敵機、あるいは本機のパイロットがニュータイプか強化人間である事。発動するとデストロイモードに変形し、機体性能を飛躍的に向上させたり、サイコミュ・ジャック(後述)が可能となる。しかし、パイロットや機体にも負担が大きく、5分間が限度とされる。システム起動時の負担を軽減する為にシートが変形してパイロットの体を固定するようになっており、パイロットスーツも専用の物を用意して薬理的にGを軽減する機能を付加している。
- インテンション・オートマチック・システム
- デストロイモード時に発動する、サイコフレームにパイロットの脳波を直接反映するシステム。ユニコーンモード時でも機能を制限された状態で稼働している。要は「考えるだけで機体を動かせる」というもので、離れた位置に置かれた機体を思考による遠隔操作で呼び寄せるといった芸当も可能。また、自分以外にも敵の脳波を傍受できる。
その反面、乗っているパイロットをシステムに取り込んで「制御」してしまう危険性も孕んでいて、過剰な戦闘・破壊行為をパイロットに強制させる事もある。 - フル・サイコフレーム
- その名の通り、全身のムーバブルフレームをサイコフレームで構成したもの。本機に従来機とは比べ物にならない程の高い追従性を持たせている。サイコフレームの特性であるサイコミュの制御機能も有する。
- Iフィールド
- 対ビームバリア。シールドから発生させる。ユニコーン、デストロイ両形態で使用可能。
- 変形
- ユニコーンモードからデストロイモードへ変形する。見た目と機体性能が同一機体と思えないほど変化するため、「変身」という表現がされている。
- サイコミュ・ジャック
- ファンネルのコントロールを奪う等、敵のサイコミュシステムを自分の制御下に置く事を可能とする機能。デストロイモード時にのみ行える。
ちなみに変身する際に角が割れるのは、送信能力を高める事でこの機能をより効果的に使う為。 - n_i_t_r_o(ナイトロ)
- アームド・アーマーXCに搭載されているサイコミュシステムの派生型。ガンダムデルタカイに搭載されていた特殊機構で、本システムの提唱者であるロック・ホーカー大佐の意向から『RX-0シリーズの要であるNT-Dの起動に必要な強化人間を安定供給する』という名目で搭載されている。
武装・必殺攻撃
- 60mmバルカン砲
- 頭部に2門内蔵。主に牽制等に使用されるが、パイロットの技量次第では相手に致命傷を与える事も可能とされる。
- ビームマグナム
- 本機の主兵装で、エネルギーのスパーク光を帯びた強力なビーム弾を発射する。このスパーク光はビームサーベルのような効果があり、触れる物全てを両断できる。この為、MS程度なら掠っただけでも撃破可能。1発で通常のビームライフル4発分の威力があり、大型MA相手でも一撃で撃破出来る。その分、1発撃つだけで通常のエネルギーパック1つ分のエネルギーを消費してしまう為、「マグナム・カートリッジ」と呼ばれる5つを連結した特別製のエネルギーパックからエネルギーを供給するようになっている(発射するごとにエネルギーパックは1つずつ排莢される)。また、威力がありすぎて使い所が限定されてしまうという欠点がある。
予備カートリッジはリアスカートに2つまで装着できる。 - ビームサーベル
- 背部に2本、両腕部に1本ずつの計4本を装備。ユニコーンモード時は基本的に腕部の物を外して使用する。
- ビームトンファー
- 両腕部にマウントされたビームサーベルを外さずにそのまま使用した状態。ユニコーンモードでは使用出来ない。
- シールド
- 背部に2枚装着されている実体式の防御兵装で、両腕部に装着して使用する事も可能。これにもサイコフレームが使われている。
デストロイモード時には中央部がスライドしてサイコフレームをX字状に展開し、Iフィールドジェネレーターが現れる仕組みとなっており、通常時より防御力が向上する。 - アームドアーマーDE
- 増加サイコフレーム兵装の一つで、複数ある「アームド・アーマー」の中で最も初期に造られた。
シールドの上から被せる形で装着され、その機能を拡張する事に主眼が置かれている。また展開式スラスターとメガキャノンを内蔵しており、前者は機体の機動力を強化する。後者は広範囲への攻撃を可能とする他、ビームマグナムの扱い辛さをカバーする事が可能である。 - アームドアーマーXC
- バックパックに搭載された増加サイコフレーム兵装の1つ。他のアームド・アーマーと異なり、サイコミュシステムの1つであるナイトロを内蔵した特殊兵装。
対決・名場面
関連機体
- ユニコーンガンダム
フルアーマー・ユニコーンガンダム - 1号機とその武装強化形態。
- ユニコーンガンダム2号機 バンシィ
バンシィ・ノルン - 2号機。
- ガンダムデルタカイ
- フェネクスと同じくナイトロシステムを搭載した機体。しかしロック・ホーカーによるとフェネクスのそれは格段に進化しているらしく、デルタカイのそれは「旧いナイトロ」と称されている。