α任務部隊
α任務部隊(Task force α) [編集 | ソースを編集]
『ガンダム・センチネル』に登場する地球連邦軍の任務部隊。部隊名については「α任務に就く部隊」という意味ではなく、「ある任務のために編成されたα番目の宇宙艦隊」という意味になっている[1]。
宇宙世紀0088年1月25日に小惑星基地ペズンで反乱を起こしたニューディサイズの討伐部隊として編成された。同時期、連邦政府はグリプス戦役終結時に戦力の大多数を温存していたネオ・ジオンとの衝突を前に、早急に軍の意思統一を図る必要に迫られており、ニューディサイズはその最大の障害となると判断されていた。加えて、ネオ・ジオンとの戦闘を前に大戦力を投入する訳にはいかなかったことから、部隊はペガサスIIIを旗艦としSガンダムをはじめとした複数のガンダムタイプを中心とする少数精鋭部隊となっている。
だが、その実態はペガサスIII艦長イートン・ヒースロウ以下、選抜された人員のほとんどが実戦経験のない素人同然の集団であった。高性能なガンダムタイプを複数配備したのも、ニューディサイズの戦意喪失を期待したペーパー・タイガー(張り子の虎)というのが実情である。ただし、配備された機体の性能は本物であり、戦闘力自体は決して低い物ではない。
ニューディサイズによって核自爆したペズンからニューディサイズ艦隊を追跡し、エアーズへと戦場を移したα任務部隊は、討伐本隊であるエイノー艦隊 (X分遣艦隊)の謀反という想定外の事態に見舞われながらも、本星艦隊(β、γ・δ任務部隊)と合流して戦力差を逆転させた後、同市の制圧作戦「イーグル・フォール」へ参加。戦力を疲弊させながらもエアーズの制圧を成功させた。その後、ペンタを制圧したニューディサイズ残党部隊とペガサスIII単艦が交戦。同戦闘でニューディサイズの地球降下およびラサ爆撃作戦を阻止したことで、その任務を完遂した。
登場作品 [編集 | ソースを編集]
- ガンダム・センチネル
- 初出作品。主人公リョウ・ルーツの所属する部隊として全編に渡って活躍。序盤こそ実戦経験の無さ故に、練度の高い教導団の知略に翻弄され続けたが、実戦を積むに連れて次第に頭角を現すようになり、最終的にニューディサイズの計略を下すに至った。
構成員 [編集 | ソースを編集]
ペガサスIIIクルー [編集 | ソースを編集]
- イートン・ヒースロウ
- 艦隊司令官。ペガサスIIIの艦長も兼任。
- ストール・マニングス
- MS部隊指揮官。新兵が大半を占めるα任務部隊に於いて訓練教官も兼ねる。
- リョウ・ルーツ
- Sガンダム専任パイロット。ALICEの学習サンプル「チェシャ猫」であり、同システムの開発者ルーツ博士の息子。
- シン・クリプト
- FAZZ隊隊長。リョウとは実験MS部隊時代からの悪友。
- ジョン・グリソム / ロバート・オルドリン
- FAZZ部隊隊員。イーグル・フォース作戦の最中、ガンダムMk-Vと交戦し戦死。
- テックス・ウェスト
- ΖプラスC1型パイロット。カラバ出身。
- シグマン・シェイド
- ΖプラスC1型パイロット。
- チュン・ユン
- ネロ部隊隊長。
部隊編成 [編集 | ソースを編集]
- ペガサスIII
- 第110MS戦隊
- サラミス改級レパルス
- サラミス改級スティキスホルム
- 第114MS戦隊:ネロ ×9 (3個中隊)
- 第206MS戦隊:ネロ ×9 (3個中隊)
- サラミス改級カンバーランド (同上。ユリシーズと共に合流)
- 第207MS戦隊:ネロ ×9 (3個中隊)
- サラミス改級タカオ (ペズンにて撃沈)
- サラミス改級ロングビーチ (ペズンにて撃沈)
関連用語 [編集 | ソースを編集]
- 地球連邦軍
- 所属組織。
- 地球本星艦隊 (ホーム・フリート)
- 本隊。本部隊を含め、β、γ・δ任務部隊がここに所属している。
- ガンダムチーム
- 同時期に行動を開始した、同じくガンダムタイプで構成されたエゥーゴのMS部隊。
リンク[編集 | ソースを編集]
脚注[編集 | ソースを編集]
- ↑ また、「タスクフォース」という語は「機動部隊」または「任務部隊」という訳語が与えられているが、前者はMS部隊と混同されやすいため、センチネル作中では後者の表記が用いられている