ザクスプレンダー
ザクスプレンダー | |
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外国語表記 | ZAKU SPLENDOR |
登場作品 | 機動戦士ガンダムSEED DESTINY MSV |
デザイナー | 大河原邦男 |
スペック | |
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分類 | 分離式機動コクピット・動力性能実証型モビルスーツ |
生産形態 | 試作機 |
型式番号 | ZGMF-X101S |
主動力 | バッテリー |
開発組織 | ザフト軍 |
所属 | ザフト軍 |
主なパイロット | ザフト兵 |
概要[編集 | ソースを編集]
ザフト軍がインパルスの開発に先立って、コアスプレンダーによる分離合体機構とデュートリオンビーム送電システムの有効性を検証するために試作した機体。
人的資源が豊富な地球連合軍とは異なり、プラントにとってパイロットの生還率の維持と向上は至上命題であった。この解決のために発案されたのが、非常用脱出シートの延長線上となる機動コクピットシステム、コアスプレンダーである。同時に高出力化の一途を辿るモビルスーツのバッテリー容量問題も深刻であり、新たな電力供給手段も模索されていた。そこで注目されたのがデュートリオンビーム送電システムであり、これら新機軸のシステムを取り入れたモビルスーツの開発が着手されることとなる。だが、新システムの導入はコスト増を招いたことから、メリットを明示するための実証機として本機が開発されることとなった。
ザクウォーリアをベースに胴体部を上下に分割し、そこに試作型コアスプレンダーを内装する大改修が施されている。試作型コアスプレンダーは航空機というよりは脱出ポッドと言える形状でフィンやスラスターが追加されているが、航空機として求められていた性能は満たしておらず飛行性能は不十分であった。そのため後にコアスプレンダーは見直されることとなるが、本機では分離式機動コクピットという概念の実証には十分と評価されている。
分割された上半身と下半身はそれぞれチェストフライヤーとレッグフライヤーとして独立した飛行能力が付与され、スラスターの強化と制御AIの再設定が施されたことで有重力下環境でも5〜10kmの動力飛行が可能となった。特にチェストフライヤーにはカナードを追加したシールドが機首として取り付けられており、開発陣の想定より良好な性能を示したとされる。
他に頭部にはデュートリオンビームの受信システムが搭載され、デュートリオンの変換コンバータが機体内に設置されるなど、新システムの取り入れ方は本機でほぼ完成された状態となっている。
本機は2機製造されデモンストレーションが行われた結果、試作型コアスプレンダーの性能以外はその有用性が認められることとなり、後にインパルスとして日の目を見ることとなった。1号機は耐久試験で損傷したため解体廃棄処分され、2号機はインパルス実用化後に保管施設でモスボール保存されている。なお保管施設は非公開となっている。
登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]
装備・機能[編集 | ソースを編集]
特殊機能[編集 | ソースを編集]
- デュートリオンビーム送電システム
- 電力を指向性のビームに変換し、機体へ照射する事でワイヤレスでエネルギーを供給するシステム。これにより、母艦が存在する限り帰艦する事なく戦闘を継続する事が可能となった。
- 分離 / 合体
- 試作型コアスプレンダー、チェストフライヤー、レッグフライヤー各機への分離及び合体が可能。
武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]
- MA-M8 ビームトマホーク
- ビームの刃を持つザクシリーズ用の近接格闘用兵装。従来のMSが装備していたビームサーベル等の斬撃兵器より荒々しい印象が強い打撃兵器で、状況によっては敵に投げつける事もあった。通常はシールド内に格納されている。
- ハンドグレネード
- MSサイズの手榴弾。左右腰部のキャニスターに計4基マウント可能。榴散弾は作戦用途に応じて通常のZR30Fの他、高性能炸裂弾や強力な燃焼性を持つZR271テルミット焼夷弾などを選択可能。
- 対ビームシールド
- 両肩部に装着された対ビームコーティングが施されたシールド。ザクシリーズが装備する物を改造しており、表面のスパイクはオミットされ2枚のカナードが追加されている。分離時にはチェストフライヤーの機首として機能する。
- ビームライフル
- 模型作例にて装備しているビームライフル。ビーム突撃銃を改造した物と、インパルスの高エネルギービームライフルを改造した物の2種類が存在する。
- 大型ソード
- 同じく模型作例にて装備している実体剣。両手持ちできるようグリップが複数備わっている。