「ズゴックE」の版間の差分

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| 生産形態 = 実験機・試験機 (諸説あり)
 
| 型式番号 = MSM-07E
 
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| 頭頂高 = 18.4m
 
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== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[ジオン公国軍]]が[[統合整備計画]]に基づいて[[ズゴック]]を再設計した機体。機体名称の「E」は「Experiment」の略である。
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[[一年戦争]]末期、[[ジオン公国軍]]が[[統合整備計画]]に基づいて[[ズゴック]]を再設計した機体。機体名称の末尾に付けられた「E」は「Experiment」を意味していると言われ、本機をあくまで実験用あるいは試験用とする説もある。
  
ズゴックの問題点を解決すると共に機体性能を向上させた機体であり、コストダウンと操縦系の改善がなされている。ズゴックは[[ゴッグ]]に比べ水中整流効果が劣っていたため腕部と脚部が収納可能な構造となり、肩部と脚部にフェアリングを兼ねた装甲が追加されている。熱核ハイドロジェットエンジンは脚部に搭載され、背部と股間部のスラスターは地上のジャンプ用にまとめられている。また、背部には[[ハイゴッグ]]と同じジェットパックというオプションが装備可能となっている。武装のレイアウトはほぼ変更されていないがそれぞれ改良されており、より強力な武装となっている。
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統合整備計画は[[モビルスーツ]]が抱える数々の問題の解消を目的に実施されたものであり、部品の共通化、簡略化による大幅なコストダウンや操縦性の改善などが図られ、その対象は水陸両用MSにも及んでいた。
  
[[一年戦争]]末期に完成し、少数の機体が配備されている。
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ズゴックEは、ズゴックが得ようとしていた本来のスペックをほぼ達成した機体であると言える。例えば、[[ゴッグ]]がこの計画を経る事でそのシルエットまで変えてしまったのに対し、ズゴックはショルダーアーマーの追加や足部の変形など、細部に多少の設計変更が施されたものの、ほぼそのままの形で作られている事を見てもそれは明らかである。
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本機に追加されたショルダーアーマーは、水中航行時には腕部のフェアリングとして、戦闘時にはフレキシブル・アームの装甲として機能しており、機動用のスラスターも装備されていた。また、コクピットブロックも第2期生産型のMS用に規格化されたコンポーネントを採用している。
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ジェネレーター出力などは先行するズゴックとほぼ同等ながら、主推進器である熱核ジェットの脚部への一元化など、内部構造が整理・効率化された事で、陸上行動用スラスターの増設なども可能となり、陸戦における格闘戦時のレスポンスや機動性が改善された。さらに、水中航行時はフレキシブル・アーム及びコントラクティブル・レッグが伸縮・収納する事で整流効果が向上し、その結果航行速度の向上も果たされた。
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本機は実戦への参戦記録が少なく、量産されなかったか、あるいはごく少数のみが量産されたと言われているが、ある資料には北米各沿岸、南アフリカ、インド亜大陸沿岸、豪州南岸などが調達先として記載されており、実際の配備状況や生産数などの詳細は不明である。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
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== 装備・機能 ==
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=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
;バイス・クロー
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;バイス・クロウ
:両腕のクロー。[[ズゴック]]のアイアン・ネイルに比べ爪の数が1本増加し4本となり、簡易マニュピレーターとして扱うことができる。
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:両腕部に装備されたクローアーム。公国軍の水陸両用MSの多くに採用されているアイアン・クローは、「掴む」ことが可能な準マニピュレーターとして機能するものも多く、格闘戦への対応も可能な事から「コンバット・クロウ」あるいは「バイス(万力)・クロウ」とも呼ばれている。
;ビーム・カノン
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;ビーム・キャノン
:両腕先端部中央に内蔵されているビーム砲。[[エネルギーCAP]]方式が導入されており、連射性能と威力が向上している。これにより対空戦にも使用可能となった。
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:両腕先端部中央に内蔵されているビーム砲。「ビーム・カノン」とも呼ばれる。[[エネルギーCAP]]方式による内蔵型の[[ビーム・ライフル]]とも言える武装。連射が可能であるため、近接戦闘においても威力を発揮する。
 
;魚雷発射管
 
;魚雷発射管
:頭部に6門備わっている。両腕のビーム砲の性能向上に伴いミサイルへの依存度が低下したため、水中での使用を考慮したものになっている。
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:頭部上面に6門装備され、魚雷を発射する。両腕のビーム砲の性能向上に伴いミサイルへの依存度が低下したため、水中での使用を考慮したものになっている。
  
 
=== オプション装備 ===
 
=== オプション装備 ===
;ジェットパック
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;水中ジェットパック
:航続距離の延長と速度向上を目的に、背部に装着される[[ハイゴッグ]]と共通の脱着式の水中用ジェットパック。ジェットという名称ではあるが実際には化学燃料式のロケットブースターであり、背部のスラスターと併用することで地表面での滑走や飛翔が可能なほどの推力を持つ。
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:背部に装備される脱着式のブースターパック。ジェットパックと呼称されているが、実際には科学燃料式のロケットブースターである。背部のスラスターと併用する事で地表面での滑走や飛翔が可能なほどの推力を持ち、上陸地点から数十メートルの断崖絶壁でも垂直方向から上陸可能。
  
 
== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==

2024年3月12日 (火) 14:29時点における最新版

ズゴックE
外国語表記 Z'Gok Experiment
登場作品
デザイナー 出渕裕
テンプレートを表示
スペック
分類 水陸両用モビルスーツ
生産形態 実験機・試験機 (諸説あり)
型式番号 MSM-07E
頭頂高 18.4m
本体重量 69.5t
主動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 2,570kW
スラスター総推力 112,000kg
姿勢制御バーニア数 9基
装甲材質 チタン・セラミック複合材
開発組織 ジオン公国軍
開発拠点 キャリフォルニアベース
所属 ジオン公国軍
主なパイロット
テンプレートを表示

概要[編集 | ソースを編集]

一年戦争末期、ジオン公国軍統合整備計画に基づいてズゴックを再設計した機体。機体名称の末尾に付けられた「E」は「Experiment」を意味していると言われ、本機をあくまで実験用あるいは試験用とする説もある。

統合整備計画はモビルスーツが抱える数々の問題の解消を目的に実施されたものであり、部品の共通化、簡略化による大幅なコストダウンや操縦性の改善などが図られ、その対象は水陸両用MSにも及んでいた。

ズゴックEは、ズゴックが得ようとしていた本来のスペックをほぼ達成した機体であると言える。例えば、ゴッグがこの計画を経る事でそのシルエットまで変えてしまったのに対し、ズゴックはショルダーアーマーの追加や足部の変形など、細部に多少の設計変更が施されたものの、ほぼそのままの形で作られている事を見てもそれは明らかである。

本機に追加されたショルダーアーマーは、水中航行時には腕部のフェアリングとして、戦闘時にはフレキシブル・アームの装甲として機能しており、機動用のスラスターも装備されていた。また、コクピットブロックも第2期生産型のMS用に規格化されたコンポーネントを採用している。

ジェネレーター出力などは先行するズゴックとほぼ同等ながら、主推進器である熱核ジェットの脚部への一元化など、内部構造が整理・効率化された事で、陸上行動用スラスターの増設なども可能となり、陸戦における格闘戦時のレスポンスや機動性が改善された。さらに、水中航行時はフレキシブル・アーム及びコントラクティブル・レッグが伸縮・収納する事で整流効果が向上し、その結果航行速度の向上も果たされた。

本機は実戦への参戦記録が少なく、量産されなかったか、あるいはごく少数のみが量産されたと言われているが、ある資料には北米各沿岸、南アフリカ、インド亜大陸沿岸、豪州南岸などが調達先として記載されており、実際の配備状況や生産数などの詳細は不明である。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争
初登場作品。第1話でサイクロプス隊の隊長であるシュタイナー・ハーディーが連邦軍の北極基地を襲撃した際に搭乗した。部下達の駆るハイゴッグと共に基地を蹂躙したが本命の標的を取り逃がしてしまう。
機動戦士SDガンダム MARKーIV
同作に収録されている『夢のマロン社・宇宙の旅』に登場。『0080』の初期設定であるズゴックのリデザイン機として登場している。カラーリングはズゴックと共通。ゴッグカラーのハイゴッグ2機と共に海中に沈んでいたガブスレイ号を発見、さらにはガブスレイ号から突き出たα・アジールの頭を砲塔と誤認し、ハイゴッグと共に魚雷攻撃でガブスレイ号を破壊した。
機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還
第8話からユーマ・ライトニングが指揮するジオン残党の機体として登場。ジャブローではテミスと、環境改善プラントでは地球連邦軍と交戦した。
機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う
ジオン残党軍であるカークス隊の一員、テッセラ・マッセラ中尉の駆る隻腕の機体が登場する。本機はテッセラがゼー・ズール2番機に乗り換えた後も温存されており、トリントン攻略戦後は海賊撃退の為に再び出撃した。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]

バイス・クロウ
両腕部に装備されたクローアーム。公国軍の水陸両用MSの多くに採用されているアイアン・クローは、「掴む」ことが可能な準マニピュレーターとして機能するものも多く、格闘戦への対応も可能な事から「コンバット・クロウ」あるいは「バイス(万力)・クロウ」とも呼ばれている。
ビーム・キャノン
両腕先端部中央に内蔵されているビーム砲。「ビーム・カノン」とも呼ばれる。エネルギーCAP方式による内蔵型のビーム・ライフルとも言える武装。連射が可能であるため、近接戦闘においても威力を発揮する。
魚雷発射管
頭部上面に6門装備され、魚雷を発射する。両腕のビーム砲の性能向上に伴いミサイルへの依存度が低下したため、水中での使用を考慮したものになっている。

オプション装備 [編集 | ソースを編集]

水中ジェットパック
背部に装備される脱着式のブースターパック。ジェットパックと呼称されているが、実際には科学燃料式のロケットブースターである。背部のスラスターと併用する事で地表面での滑走や飛翔が可能なほどの推力を持ち、上陸地点から数十メートルの断崖絶壁でも垂直方向から上陸可能。

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

関連機体[編集 | ソースを編集]

ズゴック
原型機。
高機動型ゲルググ (ガルド・クレイズ仕様機)
戦闘で右腕を失った際、本機の右腕を移植している。

商品情報[編集 | ソースを編集]

ガンプラ[編集 | ソースを編集]

リンク[編集 | ソースを編集]