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== MSM-07E ズゴックE(Z'Gok Experiment) ==
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{{登場メカ概要
*登場作品:[[機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争]]、[[機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う]]
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| 読み = <!-- 読み方が難しい場合に使用 -->
*デザイナー:出渕裕
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| 外国語表記 = Z'Gok Experiment
*分類:水陸両用量産型[[モビルスーツ]]
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*[[機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争]]
*頭頂高:18.4m
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*重量:69.5t
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*[[機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う]]
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<!-- *続編、或いは個別作品に出演した作品のみ記載。 -->
*出力:2,570kW
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| デザイナー = 出渕裕
*推力:112,000kg
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}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
*開発組織:[[ジオン軍|ジオン公国軍]]
 
*所属:[[ジオン公国軍]]
 
*主なパイロット:[[ハーディ・シュタイナー]]、[[テッセラ・マッセラ]]、他
 
  
[[ズゴック]][[統合整備計画]]に基づいて改良した機体。[[ハイゴッグ]]のような全面改装ではないが、航続距離が向上している。EはExperimentの略である。
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{{登場メカ概要
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| タイトル = スペック
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| 分類 = 水陸両用[[モビルスーツ]]
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| 生産形態 = 実験機・試験機 (諸説あり)
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| 型式番号 = MSM-07E
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| ジェネレーター出力 = 2,570kW
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| 姿勢制御バーニア数 = 9基
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| 開発組織 = [[ジオン公国軍]]
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| 所属組織 =
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| 主なパイロット =
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*[[ハーディ・シュタイナー]]
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*[[テッセラ・マッセラ]]
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*他
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}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
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== 概要 ==
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[[一年戦争]]末期、[[ジオン公国軍]]が[[統合整備計画]]に基づいて[[ズゴック]]を再設計した機体。機体名称の末尾に付けられた「E」は「Experiment」を意味していると言われ、本機をあくまで実験用あるいは試験用とする説もある。
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統合整備計画は[[モビルスーツ]]が抱える数々の問題の解消を目的に実施されたものであり、部品の共通化、簡略化による大幅なコストダウンや操縦性の改善などが図られ、その対象は水陸両用MSにも及んでいた。
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ズゴックEは、ズゴックが得ようとしていた本来のスペックをほぼ達成した機体であると言える。例えば、[[ゴッグ]]がこの計画を経る事でそのシルエットまで変えてしまったのに対し、ズゴックはショルダーアーマーの追加や足部の変形など、細部に多少の設計変更が施されたものの、ほぼそのままの形で作られている事を見てもそれは明らかである。
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本機に追加されたショルダーアーマーは、水中航行時には腕部のフェアリングとして、戦闘時にはフレキシブル・アームの装甲として機能しており、機動用のスラスターも装備されていた。また、コクピットブロックも第2期生産型のMS用に規格化されたコンポーネントを採用している。
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ジェネレーター出力などは先行するズゴックとほぼ同等ながら、主推進器である熱核ジェットの脚部への一元化など、内部構造が整理・効率化された事で、陸上行動用スラスターの増設なども可能となり、陸戦における格闘戦時のレスポンスや機動性が改善された。さらに、水中航行時はフレキシブル・アーム及びコントラクティブル・レッグが伸縮・収納する事で整流効果が向上し、その結果航行速度の向上も果たされた。
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本機は実戦への参戦記録が少なく、量産されなかったか、あるいはごく少数のみが量産されたと言われているが、ある資料には北米各沿岸、南アフリカ、インド亜大陸沿岸、豪州南岸などが調達先として記載されており、実際の配備状況や生産数などの詳細は不明である。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
<!-- :作品名:説明 -->
 
 
;[[機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争]]
 
;[[機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争]]
:[[サイクロプス隊]]の隊長である[[シュタイナー・ハーディー]]が連邦軍の北極基地を襲撃した際に使用。部下達の駆る[[ハイゴッグ]]と共に基地を蹂躙したが[[ガンダムNT-1|本命の標的]]を取り逃がしてしまう。
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:初登場作品。第1話で[[サイクロプス隊]]の隊長である[[シュタイナー・ハーディー]]が連邦軍の北極基地を襲撃した際に搭乗した。部下達の駆る[[ハイゴッグ]]と共に基地を蹂躙したが[[ガンダムNT-1|本命の標的]]を取り逃がしてしまう。
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;[[機動戦士SDガンダム MARKーIV]]
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:同作に収録されている『[[夢のマロン社・宇宙の旅]]』に登場。『0080』の初期設定であるズゴックのリデザイン機として登場している。カラーリングはズゴックと共通。[[ゴッグ]]カラーのハイゴッグ2機と共に海中に沈んでいたガブスレイ号を発見、さらにはガブスレイ号から突き出た[[α・アジール (機動戦士SDガンダム)|α・アジール]]の頭を砲塔と誤認し、ハイゴッグと共に魚雷攻撃でガブスレイ号を破壊した。
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;[[機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還]]
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:第8話から[[ユーマ・ライトニング]]が指揮する[[ジオン残党]]の機体として登場。[[ジャブロー]]では[[テミス]]と、環境改善プラントでは[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]と交戦した。
 
;[[機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う]]
 
;[[機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う]]
 
:ジオン残党軍であるカークス隊の一員、テッセラ・マッセラ中尉の駆る隻腕の機体が登場する。本機はテッセラが[[ゼー・ズール]]2番機に乗り換えた後も温存されており、トリントン攻略戦後は海賊撃退の為に再び出撃した。
 
:ジオン残党軍であるカークス隊の一員、テッセラ・マッセラ中尉の駆る隻腕の機体が登場する。本機はテッセラが[[ゼー・ズール]]2番機に乗り換えた後も温存されており、トリントン攻略戦後は海賊撃退の為に再び出撃した。
  
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
<!-- === 特殊機能 === -->
 
<!-- :機能名:説明 -->
 
 
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
<!-- :武装名:説明 -->
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;バイス・クロウ
;バイス・クロー
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:両腕部に装備されたクローアーム。公国軍の水陸両用MSの多くに採用されているアイアン・クローは、「掴む」ことが可能な準マニピュレーターとして機能するものも多く、格闘戦への対応も可能な事から「コンバット・クロウ」あるいは「バイス(万力)・クロウ」とも呼ばれている。
:両腕のクロー。アイアン・ネイルに比べ爪の数が1本増加している。簡易的にマニュピレーターとして扱うことができる。
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;ビーム・キャノン
;ビーム・カノン
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:両腕先端部中央に内蔵されているビーム砲。「ビーム・カノン」とも呼ばれる。[[エネルギーCAP]]方式による内蔵型の[[ビーム・ライフル]]とも言える武装。連射が可能であるため、近接戦闘においても威力を発揮する。
:両腕先端部中央に内蔵されているビーム砲。連射性能と威力が向上している。
 
 
;魚雷発射管
 
;魚雷発射管
:頭部に発射管が6門装備されている。水中での使用を考慮したものになっている。
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:頭部上面に6門装備され、魚雷を発射する。両腕のビーム砲の性能向上に伴いミサイルへの依存度が低下したため、水中での使用を考慮したものになっている。
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=== オプション装備 ===
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;水中ジェットパック
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:背部に装備される脱着式のブースターパック。ジェットパックと呼称されているが、実際には科学燃料式のロケットブースターである。背部のスラスターと併用する事で地表面での滑走や飛翔が可能なほどの推力を持ち、上陸地点から数十メートルの断崖絶壁でも垂直方向から上陸可能。
  
 
== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
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== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
 
;[[ズゴック]]
 
;[[ズゴック]]
 
:原型機。
 
:原型機。
;[[シャア専用ズゴック]]
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;[[高機動型ゲルググ (ガルド・クレイズ仕様機)]]
:専用機のS型。
 
;[[ラムズゴック]]
 
:対艦戦闘用に改良された機体。
 
;[[高機動型ゲルググ(ガルド・クレイズ仕様機)]]
 
 
:戦闘で右腕を失った際、本機の右腕を移植している。
 
:戦闘で右腕を失った際、本機の右腕を移植している。
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<!-- == 余談 == -->
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<!-- *説明 -->
  
 
== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==
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== リンク ==
 
== リンク ==
 
*[[登場メカ]]
 
*[[登場メカ]]
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2024年3月12日 (火) 14:29時点における最新版

ズゴックE
外国語表記 Z'Gok Experiment
登場作品
デザイナー 出渕裕
テンプレートを表示
スペック
分類 水陸両用モビルスーツ
生産形態 実験機・試験機 (諸説あり)
型式番号 MSM-07E
頭頂高 18.4m
本体重量 69.5t
主動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 2,570kW
スラスター総推力 112,000kg
姿勢制御バーニア数 9基
装甲材質 チタン・セラミック複合材
開発組織 ジオン公国軍
開発拠点 キャリフォルニアベース
所属 ジオン公国軍
主なパイロット
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概要[編集 | ソースを編集]

一年戦争末期、ジオン公国軍統合整備計画に基づいてズゴックを再設計した機体。機体名称の末尾に付けられた「E」は「Experiment」を意味していると言われ、本機をあくまで実験用あるいは試験用とする説もある。

統合整備計画はモビルスーツが抱える数々の問題の解消を目的に実施されたものであり、部品の共通化、簡略化による大幅なコストダウンや操縦性の改善などが図られ、その対象は水陸両用MSにも及んでいた。

ズゴックEは、ズゴックが得ようとしていた本来のスペックをほぼ達成した機体であると言える。例えば、ゴッグがこの計画を経る事でそのシルエットまで変えてしまったのに対し、ズゴックはショルダーアーマーの追加や足部の変形など、細部に多少の設計変更が施されたものの、ほぼそのままの形で作られている事を見てもそれは明らかである。

本機に追加されたショルダーアーマーは、水中航行時には腕部のフェアリングとして、戦闘時にはフレキシブル・アームの装甲として機能しており、機動用のスラスターも装備されていた。また、コクピットブロックも第2期生産型のMS用に規格化されたコンポーネントを採用している。

ジェネレーター出力などは先行するズゴックとほぼ同等ながら、主推進器である熱核ジェットの脚部への一元化など、内部構造が整理・効率化された事で、陸上行動用スラスターの増設なども可能となり、陸戦における格闘戦時のレスポンスや機動性が改善された。さらに、水中航行時はフレキシブル・アーム及びコントラクティブル・レッグが伸縮・収納する事で整流効果が向上し、その結果航行速度の向上も果たされた。

本機は実戦への参戦記録が少なく、量産されなかったか、あるいはごく少数のみが量産されたと言われているが、ある資料には北米各沿岸、南アフリカ、インド亜大陸沿岸、豪州南岸などが調達先として記載されており、実際の配備状況や生産数などの詳細は不明である。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争
初登場作品。第1話でサイクロプス隊の隊長であるシュタイナー・ハーディーが連邦軍の北極基地を襲撃した際に搭乗した。部下達の駆るハイゴッグと共に基地を蹂躙したが本命の標的を取り逃がしてしまう。
機動戦士SDガンダム MARKーIV
同作に収録されている『夢のマロン社・宇宙の旅』に登場。『0080』の初期設定であるズゴックのリデザイン機として登場している。カラーリングはズゴックと共通。ゴッグカラーのハイゴッグ2機と共に海中に沈んでいたガブスレイ号を発見、さらにはガブスレイ号から突き出たα・アジールの頭を砲塔と誤認し、ハイゴッグと共に魚雷攻撃でガブスレイ号を破壊した。
機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還
第8話からユーマ・ライトニングが指揮するジオン残党の機体として登場。ジャブローではテミスと、環境改善プラントでは地球連邦軍と交戦した。
機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う
ジオン残党軍であるカークス隊の一員、テッセラ・マッセラ中尉の駆る隻腕の機体が登場する。本機はテッセラがゼー・ズール2番機に乗り換えた後も温存されており、トリントン攻略戦後は海賊撃退の為に再び出撃した。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]

バイス・クロウ
両腕部に装備されたクローアーム。公国軍の水陸両用MSの多くに採用されているアイアン・クローは、「掴む」ことが可能な準マニピュレーターとして機能するものも多く、格闘戦への対応も可能な事から「コンバット・クロウ」あるいは「バイス(万力)・クロウ」とも呼ばれている。
ビーム・キャノン
両腕先端部中央に内蔵されているビーム砲。「ビーム・カノン」とも呼ばれる。エネルギーCAP方式による内蔵型のビーム・ライフルとも言える武装。連射が可能であるため、近接戦闘においても威力を発揮する。
魚雷発射管
頭部上面に6門装備され、魚雷を発射する。両腕のビーム砲の性能向上に伴いミサイルへの依存度が低下したため、水中での使用を考慮したものになっている。

オプション装備 [編集 | ソースを編集]

水中ジェットパック
背部に装備される脱着式のブースターパック。ジェットパックと呼称されているが、実際には科学燃料式のロケットブースターである。背部のスラスターと併用する事で地表面での滑走や飛翔が可能なほどの推力を持ち、上陸地点から数十メートルの断崖絶壁でも垂直方向から上陸可能。

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

関連機体[編集 | ソースを編集]

ズゴック
原型機。
高機動型ゲルググ (ガルド・クレイズ仕様機)
戦闘で右腕を失った際、本機の右腕を移植している。

商品情報[編集 | ソースを編集]

ガンプラ[編集 | ソースを編集]

リンク[編集 | ソースを編集]