「ファントムV2」の版間の差分

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== 概要 ==
 
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[[宇宙世紀]]160年代の技術によって修復された[[ファントム]]。正式名称は「ファントム」のままだが、装備の差異を区別するため、便宜上「V2(ヴァージョン2)」と呼称される。細かな差異は整備状況によって刻々とあるが、主に左腕にノーズローターと呼ばれる装備が追加された状態を指す。
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[[宇宙世紀]]160年代の技術によって修復された[[ファントム]]。正式名称は「ファントム」のままだが、装備の差異を区別するため、便宜上「V2(ヴァージョン2)」と呼称される。細かな差異は整備状況によって刻々とあるが、主に左腕にノーズローターと呼ばれる新装備が追加された状態を指す。
  
ノーズローターは主に出力の低下した[[ミノフスキードライブ]]への負担軽減を目的とした補助装備であり、[[デスフィズ]]の腕部を参考に制作された。[[モビルスーツ]]形態では主にビーム・シールドやビーム・カッターとして用いられ、蜃気楼鳥形態では機首に装着する事で[[ビーム・ローター]]と同様の原理で推進力を発生させる。ミノフスキードライブへの負担は軽減されているものの、エンジン出力自体が落ちている為、使用限界時間は冷却材無しで15分程度と変化はなく、速度自体もファントム・ライトを展開した状態より落ちている。無論、ファントムライトを展開した「フルドライブ」状態での戦闘も可能だが、その際の活動限界は5分と短くなる。
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ノーズローターは主に出力の低下した[[ミノフスキードライブ]]への負担軽減を目的とした補助装備であり、[[デスフィズ]]の腕部を参考に制作された。[[モビルスーツ]]形態では主に[[ビーム・シールド]]やビーム・カッターとして用いられ、蜃気楼鳥V2形態では機首に装着する事で[[ビーム・ローター]]と同様の原理で推進力を発生させる。ミノフスキードライブへの負担は軽減されているものの、エンジン出力自体が落ちている為、使用限界時間は冷却材無しで15分程度と変化はなく、速度自体もファントム・ライトを展開した状態より落ちている。無論、ファントム・ライトを展開した「フルドライブ」状態での戦闘も可能だが、その際の活動限界は5分と短くなる。
  
ファントムと比較した場合、出力・戦闘能力は75%程度であり、フレイム・ソード等の機能も回復していない。
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ノーズローターが追加された以外の外観は、基本的に銀塗装の剥がれた[[ゴーストガンダム]]と言えるが、頭部スリットは無くされ、左肩部アーマーもダクトの無い不完全な物である。元のファントムと比較した場合、出力・戦闘能力は75%程度であり、フレイム・ソード等の機能も回復していない状態となっている。
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後に[[キュクロープス]]所属隣、本機の解析が行われると共に、左肩部アーマーがオリジナルと同形状の物に変更された。また、[[エバンス・ジルベスター|首切り王]]との初戦闘となった「再灯火の日」の後からはV2から[[ファントムV2改|V2改]]への移行が開始された。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
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;[[機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST]]
 
;[[機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST]]
 
:ファントム、ゴーストガンダムに引き続きフォントが搭乗。0168年から0169年の間にフォントとベルを乗せて各地を奔走した後、キュクロープスと[[無敵運送]]の戦いに介入。[[アーノルド・ジルベスター]]を救出しそのままキュクロープス所属となった。キュクロープスに参入した際に解析と修復が行われ、[[サイド1]]での[[讃美歌の国]]との決戦時に[[ファントムV2改]]に改修された。また、後継機として[[ブラン・ファントム]]や[[ノエル・レイス]]等が開発されている。
 
:ファントム、ゴーストガンダムに引き続きフォントが搭乗。0168年から0169年の間にフォントとベルを乗せて各地を奔走した後、キュクロープスと[[無敵運送]]の戦いに介入。[[アーノルド・ジルベスター]]を救出しそのままキュクロープス所属となった。キュクロープスに参入した際に解析と修復が行われ、[[サイド1]]での[[讃美歌の国]]との決戦時に[[ファントムV2改]]に改修された。また、後継機として[[ブラン・ファントム]]や[[ノエル・レイス]]等が開発されている。
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== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
 
=== 特殊機能 ===
 
=== 特殊機能 ===
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;[[バイオコンピューター]]
;[[ミノフスキードライブ|ファントムライト]]
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:機体の情報をパイロットに伝える[[サイコミュ]]デバイス。当初の[[ファントム]]から全身のバランスを制御するために搭載されている。
:ファントムに装備されているミノフスキードライブ。発生する光の翼が極めて不安定な為、全身のIフィールド・ジェネレーターによってこれを抑え込んで無理やり安定化を図っている為、本機の光の翼は炎のように揺らめいて見える。
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;ファントム・ライト
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:ファントムに装備されている[[ミノフスキードライブ]]。発生する光の翼が極めて不安定な為、全身のIフィールド発生器によってこれを抑え込んで無理やり安定化を図っている為、本機の光の翼は炎のように揺らめいて見える。
 
:機体性能の劣化により長時間の展開は不可能となっており、フルドライブ状態では5分程度しか活動できない。
 
:機体性能の劣化により長時間の展開は不可能となっており、フルドライブ状態では5分程度しか活動できない。
;[[Iフィールド]]
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:「光の翼」を抑え込む為、全身に組み込まれている。本来は戦闘での使用を目的として組み込まれた訳ではないのだが、「Iフィールドの鎧」ならぬ「Iフィールドの嵐」と表現される程強力である為に敵からのビーム攻撃のほとんどを無効化できるだけの防御力を本機に与えている。「蜃気楼鳥V2」形態時にはこれを一種のバリアとする事で本機の大気圏内における飛行性能を向上させる役割を果たす。
 
:「光の翼」を抑え込む為、全身に組み込まれている。本来は戦闘での使用を目的として組み込まれた訳ではないのだが、「Iフィールドの鎧」ならぬ「Iフィールドの嵐」と表現される程強力である為に敵からのビーム攻撃のほとんどを無効化できるだけの防御力を本機に与えている。「蜃気楼鳥V2」形態時にはこれを一種のバリアとする事で本機の大気圏内における飛行性能を向上させる役割を果たす。
 
;変形
 
;変形
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=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
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;ノーズローター
 
;ノーズローター
:左腕部に装着される複合兵装。[[デスフィズ]]のビーム・ファングを参考にして開発され、先端部に3基のビーム発生器を内蔵しているが、フォントがこれをどのように入手したかについては不明。製造元も明らかになっていない。
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:左腕部に装着されている複合兵装。[[デスフィズ]]のビーム・ファングを参考に開発された装備で、先端部のローターに3基のビーム発生器が内蔵されている。発生したビームは本体のIフィールドの影響で、炎のように揺らめいている。ローターを回転させながらビームを発生させることでビーム・カッターや[[ビーム・シールド]]として使用できる他、Iフィールドを偏向する事でビームをバルカン状に放射できる。遠近攻撃及び防御にも対応可能な万能装備であるが、フレイム・ソードの機能回復が行われていないこの状態では、このパーツに戦闘力を依存しすぎていると言う問題点も存在する。
:先端部から発せられる[[ビーム・ローター]]を回転させる事で[[ビーム・サーベル]]や[[ビーム・シールド]]として使用できる他、Iフィールドを偏向する事でビームをバルカン状に放射出来る。遠近攻撃及び防御にも対応可能な万能装備ではあるが、フレイム・ソードの機能回復が行われていないこの形態では、このパーツに戦闘力を依存しすぎているという問題点も存在する。
 
 
:「蜃気楼鳥V2」形態では機首部に装着され、ビーム・ローターによって推進力を生み出す。
 
:「蜃気楼鳥V2」形態では機首部に装着され、ビーム・ローターによって推進力を生み出す。
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:なおこの新装備は[[フォント・ボー|フォント]]が空白の1年間の間に入手した物であると考えられるが、製造元は明らかになっていない。
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;フレイム・サーベル (フレイム・ソード)
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:サイドスカートに計2基装備されている[[ビームサーベル|ビーム・ソード]]。当初は機能が回復していなかったが、首切り王との戦闘後に修復が開始され、V2改への以降に先駆けて再び使用可能となった。
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;フレイム・ライフル
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:サイドスカートに内蔵されている[[ビーム・ライフル]]。こちらもフレイム・ソードと同様に機能していない。
  
 
== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==

2021年4月26日 (月) 12:08時点における版

ファントムV2
外国語表記 Phantom Version 2
登場作品 機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST
デザイナー 長谷川裕一
テンプレートを表示
スペック
分類 惑星間高速移動用試作型モビルスーツ (可変モビルスーツ)
生産形態 改修機
型式番号 EMS-TC02 ⇒ EMC-TC02
主動力 熱核融合炉
原型機 ファントム
所属 未所属 ⇒ キュクロープス
主なパイロット フォント・ボー
ハロロ (操縦サポート)
テンプレートを表示

概要

宇宙世紀160年代の技術によって修復されたファントム。正式名称は「ファントム」のままだが、装備の差異を区別するため、便宜上「V2(ヴァージョン2)」と呼称される。細かな差異は整備状況によって刻々とあるが、主に左腕にノーズローターと呼ばれる新装備が追加された状態を指す。

ノーズローターは主に出力の低下したミノフスキードライブへの負担軽減を目的とした補助装備であり、デスフィズの腕部を参考に制作された。モビルスーツ形態では主にビーム・シールドやビーム・カッターとして用いられ、蜃気楼鳥V2形態では機首に装着する事でビーム・ローターと同様の原理で推進力を発生させる。ミノフスキードライブへの負担は軽減されているものの、エンジン出力自体が落ちている為、使用限界時間は冷却材無しで15分程度と変化はなく、速度自体もファントム・ライトを展開した状態より落ちている。無論、ファントム・ライトを展開した「フルドライブ」状態での戦闘も可能だが、その際の活動限界は5分と短くなる。

ノーズローターが追加された以外の外観は、基本的に銀塗装の剥がれたゴーストガンダムと言えるが、頭部スリットは無くされ、左肩部アーマーもダクトの無い不完全な物である。元のファントムと比較した場合、出力・戦闘能力は75%程度であり、フレイム・ソード等の機能も回復していない状態となっている。

後にキュクロープス所属隣、本機の解析が行われると共に、左肩部アーマーがオリジナルと同形状の物に変更された。また、首切り王との初戦闘となった「再灯火の日」の後からはV2からV2改への移行が開始された。

登場作品と操縦者

機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST
ファントム、ゴーストガンダムに引き続きフォントが搭乗。0168年から0169年の間にフォントとベルを乗せて各地を奔走した後、キュクロープスと無敵運送の戦いに介入。アーノルド・ジルベスターを救出しそのままキュクロープス所属となった。キュクロープスに参入した際に解析と修復が行われ、サイド1での讃美歌の国との決戦時にファントムV2改に改修された。また、後継機としてブラン・ファントムノエル・レイス等が開発されている。

装備・機能

特殊機能

バイオコンピューター
機体の情報をパイロットに伝えるサイコミュデバイス。当初のファントムから全身のバランスを制御するために搭載されている。
ファントム・ライト
ファントムに装備されているミノフスキードライブ。発生する光の翼が極めて不安定な為、全身のIフィールド発生器によってこれを抑え込んで無理やり安定化を図っている為、本機の光の翼は炎のように揺らめいて見える。
機体性能の劣化により長時間の展開は不可能となっており、フルドライブ状態では5分程度しか活動できない。
Iフィールド発生器
「光の翼」を抑え込む為、全身に組み込まれている。本来は戦闘での使用を目的として組み込まれた訳ではないのだが、「Iフィールドの鎧」ならぬ「Iフィールドの嵐」と表現される程強力である為に敵からのビーム攻撃のほとんどを無効化できるだけの防御力を本機に与えている。「蜃気楼鳥V2」形態時にはこれを一種のバリアとする事で本機の大気圏内における飛行性能を向上させる役割を果たす。
変形
「蜃気楼鳥V2」に変形可能。

武装・必殺攻撃

ノーズローター
左腕部に装着されている複合兵装。デスフィズのビーム・ファングを参考に開発された装備で、先端部のローターに3基のビーム発生器が内蔵されている。発生したビームは本体のIフィールドの影響で、炎のように揺らめいている。ローターを回転させながらビームを発生させることでビーム・カッターやビーム・シールドとして使用できる他、Iフィールドを偏向する事でビームをバルカン状に放射できる。遠近攻撃及び防御にも対応可能な万能装備であるが、フレイム・ソードの機能回復が行われていないこの状態では、このパーツに戦闘力を依存しすぎていると言う問題点も存在する。
「蜃気楼鳥V2」形態では機首部に装着され、ビーム・ローターによって推進力を生み出す。
なおこの新装備はフォントが空白の1年間の間に入手した物であると考えられるが、製造元は明らかになっていない。
フレイム・サーベル (フレイム・ソード)
サイドスカートに計2基装備されているビーム・ソード。当初は機能が回復していなかったが、首切り王との戦闘後に修復が開始され、V2改への以降に先駆けて再び使用可能となった。
フレイム・ライフル
サイドスカートに内蔵されているビーム・ライフル。こちらもフレイム・ソードと同様に機能していない。

対決・名場面

関連機体

ファントム / ゴーストガンダム
原型機。
ファントムV2改
本機を再調整した機体。機体性能が向上し、武装も再生している。
ブラン・ファントム
「ファントム量産計画」で開発された量産試作機。推進力はファントムを上回りV2ガンダムの75%。
ノエル・レイス
「ファントム量産計画」で開発されたファントムの量産機。推進力はV2ガンダムの85%にまで達している。

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