「高機動型ザクII (R-1A型)」の版間の差分

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| ジェネレーター出力 = 1,012kW
 
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| センサー有効半径 = 3,200m
 
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== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[ジオニック社]]が開発した宇宙用量産型[[モビルスーツ]][[高機動型ザクII (R-1型)]]の問題点を解決すべく改良された機体である。
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[[ジオニック社]]が開発した[[高機動型ザクII]]の改良型。[[高機動型ザクII (R-1型)|R-1型]]の問題点を解決すべく改良された機体で「高機動型ザク改」とも表記される。大抵の場合、高機動型ザクIIと呼ばれる機体は本機のことを指すことが多い。
  
R-1型の主な問題点は推進剤の消費量であり、本機はその部分を中心に改良されている。背部と脚部の燃料タンクはカートリッジ式に改修され、補給が容易となっている。また、この燃料タンクは母艦でなくとも交換が可能となり、随伴機がいれば宇宙空間でも交換可能となっている。推進器の不調は[[ツィマッド社]]製の推進器に変更することで解決したと言われている。他には新たにコックピットに脱出機能が追加されている。これらの改修により行動可能時間が延長され、高い性能を誇る機体となった。
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R-1型の燃料補給は母艦の専用補給ベッドを介して行われるため、推進剤を使い切る前に帰投することが義務付けられていたが、R型を使いこなすパイロットが少なかったことが災いし、技量によって従来の[[ザクIIF型|F型]]と同程度やそれ以下の作戦行動時間になることが多くなっていた。また、プロペラントの仕様やメンテナンスの手順が従来の機体規格と大幅に異なるため、現場作業にはかなりの混乱を伴うこととなった。
  
生産数はコストの高揚により大量には生産されておらず、R-1型の改修機が10機ほど、生産途中のR-1型の仕様変更機が11機、新規生産が56機の約80機ほどの生産で終わっている。このためエースパイロットの間では連邦の戦艦を落とすよりR型を手に入れる方が難しいと言われていたとされる。
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R型本来のポテンシャルを知る技術者たちは、運用面で大きな障害となっていた燃料補給やメンテナンスの煩雑さを緩和するため、補助燃料タンクのカートリッジ化を初めとする改善策を実行し、R-1型からR-1A型へと改めた。脚部のプロペラントタンクをカートリッジ化したことでR-1A型による小隊編成や、R-1A型を指揮官機とする編成の場合には、補給用にカートリッジを搭載した[[ザクII]]は随伴するように指示が与えられ、母艦に帰投せずともある程度の補給が可能となっている。
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故障の多かったエンジンは自社製から[[ツィマット社]]製の物に変更したことで解決したが、ジオニック社内部では競合会社の製品を使用することに大きな反発が起こった。しかし、開発主任の[[エリオット・レム]]の強い主張によって採用が決定されている。また、開戦当初の作戦で多くの優秀なパイロットを失ったことの反省として、この機体から初めてコックピットに脱出システムが設けられている。これはコックピットシートのスライドデッキ部がそのまま射出される物で、ある程度までの推進機能と太陽電池、生命維持用の装置などが搭載されている。
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生産工程の問題点もある程度解消されたことでいくつかの生産拠点で同型機の生産が可能となったが、製造工程の複雑さは依然として解消されておらず、生産性やコストの問題から主力量産機としては採用されなかった。だがエースパイロットからの評判は良く、生産ライン上の十数機に至るまで各方面より引き合いがあった。そのため残数は注文調整の形で1機ずつ渡されたと言われている。
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生産数はR-1型の改修機が10機ほど、生産途中のR-1型の仕様変更機が11機、新規生産が56機の約80機ほどとされている。このためエースパイロットの間では連邦の戦艦を落とすよりR型を手に入れる方が難しいと言われていたとされる。また、生産工程が複雑であったことから生産ラインによって調達可能な部材や加工精度にばらつきが生じていたため、機体ごとに外見や性能にもムラが生じていた。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
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;[[MSV]]
 
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:出典元。
 
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:宇宙に上がった[[ヴィンセント・グライスナー]]が[[ムサイ級]]レムリアに搭載されていた機体を受領した。胸部には[[マルコシアス隊]]に部隊マークが描かれている。[[ソロモン]]防衛戦に参戦し、脱出する艦隊の護衛を務めた。
 
;[[機動戦士ムーンガンダム]]
 
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:[[ガ・ゾウム]]と共に[[ネオ・ジオン|新生ネオ・ジオン]]へ合流しようとしたが、[[ラー・ザイム]]隊との交戦で無力化され、パイロットもその直後に手榴弾で自決した。
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:episode18に[[ジオン残党]]のキセラの機体が登場。[[ガ・ゾウム]]と共に[[ネオ・ジオン|新生ネオ・ジオン]]へ合流しようとしたが、[[ラー・ザイム]]隊との交戦で無力化され、パイロットもその直後に手榴弾で自決した。
  
 
== 装備・機能 ==
 
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=== 武装・必殺攻撃 ===
 
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:ドラムマガジン式の口径120mmマシンガン。
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;[[MMP-80]] 90mmマシンガン(前期型)
 
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:ボックスマガジン式の小口径のマシンガン。<br/>「ムーンガンダム』に登場した機体が装備。
 
:ボックスマガジン式の小口径のマシンガン。<br/>「ムーンガンダム』に登場した機体が装備。
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::銃身下部に装着できるオプション装備。
 
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;ザク・バズーカ
 
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:対艦用の口径280mmバズーカ砲。
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:手斧型の格闘戦闘用兵器。刃の部分を高熱化することで対象を溶断する。
 
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== 対決・名場面 ==
 
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;[[エリック・マンスフィールド専用高機動型ザクII]]
 
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:パーソナルカラーであるロービジリティーパターンのグレーに塗装された[[エリック・マンスフィールド]]専用機。
 
:パーソナルカラーであるロービジリティーパターンのグレーに塗装された[[エリック・マンスフィールド]]専用機。
;[[ロビン・ブラッドジョー専用高機動型ザクII]]
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:パーソナルカラーである青とグレーに塗装された[[ロビン・ブラッドジョー]]専用機。
 
;[[アナベル・ガトー専用高機動型ザクII]]
 
 
:パーソナルカラーである青、緑、白に塗装された[[アナベル・ガトー]]専用機。
 
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;[[ユーマ・ライトニング専用高機動型ザクII]]
 
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2022年1月7日 (金) 14:18時点における版

高機動型ザクII (R-1A型)
外国語表記 Zaku II High Maneuver Model Type R-1A
登場作品 MSV
デザイナー 大河原邦男
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スペック
分類 宇宙用量産型モビルスーツ
生産形態 量産機
型式番号 MS-06R-1A
頭頂高 18.0m
本体重量 61.8t
全備重量 76.8t
主動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 1,012kW
スラスター総推力 52,000kg
装甲材質 超硬スチール合金
センサー有効半径 3,200m
開発組織 ジオニック社
所属 ジオン公国軍
主なパイロット ヴィンセント・グライスナー
テンプレートを表示

概要

ジオニック社が開発した高機動型ザクIIの改良型。R-1型の問題点を解決すべく改良された機体で「高機動型ザク改」とも表記される。大抵の場合、高機動型ザクIIと呼ばれる機体は本機のことを指すことが多い。

R-1型の燃料補給は母艦の専用補給ベッドを介して行われるため、推進剤を使い切る前に帰投することが義務付けられていたが、R型を使いこなすパイロットが少なかったことが災いし、技量によって従来のF型と同程度やそれ以下の作戦行動時間になることが多くなっていた。また、プロペラントの仕様やメンテナンスの手順が従来の機体規格と大幅に異なるため、現場作業にはかなりの混乱を伴うこととなった。

R型本来のポテンシャルを知る技術者たちは、運用面で大きな障害となっていた燃料補給やメンテナンスの煩雑さを緩和するため、補助燃料タンクのカートリッジ化を初めとする改善策を実行し、R-1型からR-1A型へと改めた。脚部のプロペラントタンクをカートリッジ化したことでR-1A型による小隊編成や、R-1A型を指揮官機とする編成の場合には、補給用にカートリッジを搭載したザクIIは随伴するように指示が与えられ、母艦に帰投せずともある程度の補給が可能となっている。

故障の多かったエンジンは自社製からツィマット社製の物に変更したことで解決したが、ジオニック社内部では競合会社の製品を使用することに大きな反発が起こった。しかし、開発主任のエリオット・レムの強い主張によって採用が決定されている。また、開戦当初の作戦で多くの優秀なパイロットを失ったことの反省として、この機体から初めてコックピットに脱出システムが設けられている。これはコックピットシートのスライドデッキ部がそのまま射出される物で、ある程度までの推進機能と太陽電池、生命維持用の装置などが搭載されている。

生産工程の問題点もある程度解消されたことでいくつかの生産拠点で同型機の生産が可能となったが、製造工程の複雑さは依然として解消されておらず、生産性やコストの問題から主力量産機としては採用されなかった。だがエースパイロットからの評判は良く、生産ライン上の十数機に至るまで各方面より引き合いがあった。そのため残数は注文調整の形で1機ずつ渡されたと言われている。

生産数はR-1型の改修機が10機ほど、生産途中のR-1型の仕様変更機が11機、新規生産が56機の約80機ほどとされている。このためエースパイロットの間では連邦の戦艦を落とすよりR型を手に入れる方が難しいと言われていたとされる。また、生産工程が複雑であったことから生産ラインによって調達可能な部材や加工精度にばらつきが生じていたため、機体ごとに外見や性能にもムラが生じていた。

登場作品と操縦者

MSV
出典元。
機動戦士ガンダム外伝 ミッシングリンク
宇宙に上がったヴィンセント・グライスナームサイ級レムリアに搭載されていた機体を受領した。胸部にはマルコシアス隊に部隊マークが描かれている。ソロモン防衛戦に参戦し、脱出する艦隊の護衛を務めた。
機動戦士ムーンガンダム
episode18にジオン残党のキセラの機体が登場。ガ・ゾウムと共に新生ネオ・ジオンへ合流しようとしたが、ラー・ザイム隊との交戦で無力化され、パイロットもその直後に手榴弾で自決した。

装備・機能

武装・必殺攻撃

ザク・マシンガン
ドラムマガジン式の120mm口径マシンガン。
MMP-80 90mmマシンガン(前期型)
ボックスマガジン式の小口径のマシンガン。
「ムーンガンダム』に登場した機体が装備。
グレネード・ランチャー
銃身下部に装着できるオプション装備。
ザク・バズーカ
対艦用の280mm口径バズーカ砲。
ヒート・ホーク
手斧型の格闘戦闘用兵器。刃の部分を高熱化することで対象を溶断する。
ジャイアント・バズ
主にドム系列機に装備されている360mm口径バズーカ砲。

対決・名場面

関連機体

パーソナルカスタム機 

黒い三連星専用高機動型ザクII
チームカラーである黒を基調として塗装した黒い三連星専用機。
シン・マツナガ専用高機動型ザクII
パーソナルカラーである白に塗装されたシン・マツナガ専用機。
シン・マツナガ専用高機動型ザクII (カスタムタイプ)
上記の機体とは別の代替機。
マサヤ・ナカガワ専用高機動型ザクII
パーソナルカラーである濃淡ブラウンに塗装されたマサヤ・ナカガワ専用機。
エリック・マンスフィールド専用高機動型ザクII
パーソナルカラーであるロービジリティーパターンのグレーに塗装されたエリック・マンスフィールド専用機。
ガトー専用高機動型ザクII
パーソナルカラーである青、緑、白に塗装されたアナベル・ガトー専用機。
ユーマ・ライトニング専用高機動型ザクII
パーソナルカラーである水色、白、グレーで塗装されたユーマ・ライトニング専用機。
高機動型ザクII (ロビン・ブラッドジョー機)
パーソナルカラーである青に塗装されたロビン・ブラッドジョー専用機。

系列機・派生機 

高機動型ザクII (R-1型)
改修元。
試製高機動型ザクII (R-2P型)
本機のジェネレーターを新型に変更した機体。
高機動型ザクII
他の高機動型ザクII。

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