「Xラウンダー」の版間の差分

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[[機動戦士ガンダムAGE]]に登場する概念。
 
[[機動戦士ガンダムAGE]]に登場する概念。
  
人間の脳の「X領域」と呼ばれる領域を解放し、先読み能力等、超常能力を発揮できるようになった人間の総称で、[[宇宙世紀]]における[[ニュータイプ]]と非常によく似ている(ただし登場人物の捉え方など、劇中の描写から『[[機動戦士ガンダムF91|F91]]』以降のニュータイプの捉え方に近い)。<br />能力の主な現れ方としては「先読み能力」が上げられるが、テレパシーによる意志の伝達([[フェザール・イゼルカント|イゼルカント]]はこの能力を使い、[[ゼハート・ガレット|ゼハート]]に自分の理想とする「[[EDEN]]」の映像を見せた)やビット等に代表される特殊兵器の使用できる。<br />Xラウンダー同士が共鳴する事で能力を増幅させる事も可能であり、[[フリット・アスノ|フリット]]のXラウンダーとしての才能も[[ユリン・ルシェル|ユリン]]との接触を契機に開花した。
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人間の脳の「X領域」と呼ばれる領域を解放し、先読み能力等、超常能力を発揮できるようになった人間の総称で、[[宇宙世紀]]における[[ニュータイプ]]と非常によく似ている(ただし登場人物の捉え方など、劇中の描写から『[[機動戦士ガンダムF91|F91]]』以降のニュータイプの捉え方に近い)。<br />能力の主な現れ方としては「先読み能力」のほか、テレパシーによる意志の伝達([[フェザール・イゼルカント|イゼルカント]]はこの能力を使い、[[ゼハート・ガレット|ゼハート]]に自分の理想とする「[[プロジェクト・エデン|エデン]]」の映像を見せた)やビット等に代表される特殊兵器の使用が挙げられる。<br />Xラウンダー同士が共鳴する事で能力を増幅させる事も可能であり、[[フリット・アスノ|フリット]]のXラウンダーとしての才能も[[ユリン・ルシェル|ユリン]]との接触を契機に開花した。
  
この共鳴を利用して、[[デシル・ガレット|デシル]]は他のXラウンダーの機体を操る事が度々あった。操られている最中でも彼らには自分の意志がある事、一方的に機体を操っていた([[マジシャンズ8]]は「機体が勝手に(動く)!!」と叫んでいた)事などを考慮すると、自分の搭乗機のシステムを利用してXラウンダー専用機の操縦系を掌握して操作しているだけのようにも思われる。<br />但し、第1部でのアンバット戦はデシルはユリンを「生体ユニット」と言い切り(だが、フリットへの嫌がらせが目的でユリンを選んだのは明白である)、コントロールを強めた際には彼女が「自分の中に何かが入ってくる」と悲鳴を上げているので詳細は不明。
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[[地球連邦軍]]ではXラウンダーの研究はあまり行われていないらしく、逆に[[ヴェイガン]]では研究が進んでおり兵器への転用も盛んである。<br />連邦軍内部でのパイロットの能力検査にXラウンダーの項目もあるが、Xラウンダーを集めた部隊やXラウンダー専用機は開発されていない模様(それでも、[[ジラード・スプリガン|レイナ・スプリガン]]の様なXラウンダーをテストパイロットとして起用し、兵器開発や制御装置の研究を行う事もある)。
  
Xラウンダー能力者同士の共鳴は互いの能力を高め合うだけでなく、相手の能力を飲み込んで抑え込む事も可能性もある。
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Xラウンダー能力者同士の共鳴は互いの能力を高め合うだけでなく、相手の能力を飲み込んで抑え込む事も可能性もある。<br />この共鳴を利用して、[[デシル・ガレット|デシル]]は他のXラウンダーの機体を操る事が度々あった。操られている最中でも彼らには自分の意志がある事、一方的に機体を操っていた([[マジシャンズ8]]は「機体が勝手に(動く)!!」と叫んでいた)事などを考慮すると、自分の搭乗機のシステムを利用してXラウンダー専用機の操縦系を掌握して操作しているだけのようにも思われる。<br />ただし、第1部でのアンバット戦はデシルはユリンを「生体ユニット」と言い切り(だが、フリットへの嫌がらせが目的でユリンを選んだのは明白である)、コントロールを強めた際には彼女が「自分の中に何かが入ってくる」と悲鳴を上げているので詳細は不明。
  
[[地球連邦軍]]ではXラウンダーの研究はあまり行われていないらしく、逆にヴェイガンでは研究が進んでおり兵器への転用も比較的盛んである。<br />連邦軍内部でのパイロットの能力検査にXラウンダーの項目もあるようだが、Xラウンダーを集めた部隊やXラウンダー専用機は開発されていない模様(それでも、[[ジラード・スプリガン|レイナ・スプリガン]]の様なXラウンダーをテストパイロットとして起用し、兵器開発や制御装置の研究を行う事もある)。
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ビット兵器やCファンネルの様な遠隔誘導兵器をXラウンダー能力でコントロールする事も可能だが、より高いXラウンダー能力を持つ者にコントロールを奪われる危険性もある。
  
また、脳に損傷を受けた状態でXラウンダー能力を使い続ければ暴走する危険性もある。
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Xラウンダーの高い感知能力は対象がXラウンダーでなくとも効果を発揮することがある。[[キオ・アスノ|キオ]]はXラウンダー能力で[[ロストロウラン基地|ロストロウラン]]内に隠されていた[[プラズマ粒子爆弾]]を発見したり、[[サルガッソー]]に入った時にXラウンダー能力を持たないアセムが待ち伏せている事に気づき、アセムと交戦した時は敵が父親だとは知らなかったが「暖かい感じがする」と敵意どころか大切に思われていることを感じ取ったりしている。フリットも[[ガンダムAGE-2 ダークハウンド]]のパイロットがアセムだと感じ取ることができた。
  
ビット兵器やCファンネルの様な遠隔誘導兵器をXラウンダー能力でコントロールする事も可能だが、暴走状態の様な高いXラウンダー能力を持つ者にコントロールを奪われる危険性もある。
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しかし一方で、Xラウンダー能力の過度な多用は心と体に負荷をかけ、脳に損傷を受けた状態であれば理性を失い暴走することさえある。
 
 
Xラウンダーの高い感知能力は対象がXラウンダーでなくとも効果を発揮することがある。キオはXラウンダー能力で[[ロストロウラン基地|ロストロウラン]]内に隠されていた[[プラズマ粒子爆弾]]を発見したり、[[サルガッソー]]に入った時にXラウンダー能力を持たないアセムが待ち伏せている事に気づき、アセムと交戦した時は敵が父親だとは知らなかったが、「暖かい感じ」がすると敵意どころが大切に思われている事を感じ取ったりしている。フリットも[[ガンダムAGE-2 ダークハウンド]]のパイロットがアセムだと感じ取る事も出来た。
 
  
 
小説版では能力の開花を始めたフリットは「答えが見える」「自分が広がっていく」と評価し、[[ミューセル]]を使用したアセムの見たXラウンダーの領域は「盲目の人間が突然目が見えるようになるもの」と表現している。<br />しかし、Xラウンダーといえども状況に対応できなければ意味は無く、[[ウルフ・エニアクル|ウルフ]]などは経験や技術などで彼らと対等に渡り合い、フリットは戦略でマジシャンズ8の力を封殺している。
 
小説版では能力の開花を始めたフリットは「答えが見える」「自分が広がっていく」と評価し、[[ミューセル]]を使用したアセムの見たXラウンダーの領域は「盲目の人間が突然目が見えるようになるもの」と表現している。<br />しかし、Xラウンダーといえども状況に対応できなければ意味は無く、[[ウルフ・エニアクル|ウルフ]]などは経験や技術などで彼らと対等に渡り合い、フリットは戦略でマジシャンズ8の力を封殺している。
  
なお、ヴェイガンの総帥である[[フェザール・イゼルカント|イゼルカント]]はXラウンダーを「退化」と評し、「人は再び理性を持たぬ野獣へと還っている」と否定的な姿勢を見せている感がある。<br />正直なところフリットやユリン、ゼハート、フラム、キオを見ていると首を傾げてしまうが、デシルやマジシャンズ8を見ていると(単に個人の性格や情操教育の問題だと思うのだが)妙に納得できてしまう所である。
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なお、ヴェイガンの総帥である[[フェザール・イゼルカント|イゼルカント]]はXラウンダーを「退化」と評し、「人は再び理性を持たぬ野獣へと還っている」と否定的な姿勢を見せている感がある。<br />正直なところフリットやユリン、ゼハート、フラム、キオを見ていると首を傾げてしまうが、デシルやマジシャンズ8を見ていると(単に個人の性格かもしれないが)妙に納得できてしまう所である。
  
 
== 登場作品 ==
 
== 登場作品 ==

2012年12月27日 (木) 03:59時点における版

Xラウンダー(X-Rounder)

機動戦士ガンダムAGEに登場する概念。

人間の脳の「X領域」と呼ばれる領域を解放し、先読み能力等、超常能力を発揮できるようになった人間の総称で、宇宙世紀におけるニュータイプと非常によく似ている(ただし登場人物の捉え方など、劇中の描写から『F91』以降のニュータイプの捉え方に近い)。
能力の主な現れ方としては「先読み能力」のほか、テレパシーによる意志の伝達(イゼルカントはこの能力を使い、ゼハートに自分の理想とする「エデン」の映像を見せた)やビット等に代表される特殊兵器の使用が挙げられる。
Xラウンダー同士が共鳴する事で能力を増幅させる事も可能であり、フリットのXラウンダーとしての才能もユリンとの接触を契機に開花した。

地球連邦軍ではXラウンダーの研究はあまり行われていないらしく、逆にヴェイガンでは研究が進んでおり兵器への転用も盛んである。
連邦軍内部でのパイロットの能力検査にXラウンダーの項目もあるが、Xラウンダーを集めた部隊やXラウンダー専用機は開発されていない模様(それでも、レイナ・スプリガンの様なXラウンダーをテストパイロットとして起用し、兵器開発や制御装置の研究を行う事もある)。

Xラウンダー能力者同士の共鳴は互いの能力を高め合うだけでなく、相手の能力を飲み込んで抑え込む事も可能性もある。
この共鳴を利用して、デシルは他のXラウンダーの機体を操る事が度々あった。操られている最中でも彼らには自分の意志がある事、一方的に機体を操っていた(マジシャンズ8は「機体が勝手に(動く)!!」と叫んでいた)事などを考慮すると、自分の搭乗機のシステムを利用してXラウンダー専用機の操縦系を掌握して操作しているだけのようにも思われる。
ただし、第1部でのアンバット戦はデシルはユリンを「生体ユニット」と言い切り(だが、フリットへの嫌がらせが目的でユリンを選んだのは明白である)、コントロールを強めた際には彼女が「自分の中に何かが入ってくる」と悲鳴を上げているので詳細は不明。

ビット兵器やCファンネルの様な遠隔誘導兵器をXラウンダー能力でコントロールする事も可能だが、より高いXラウンダー能力を持つ者にコントロールを奪われる危険性もある。

Xラウンダーの高い感知能力は対象がXラウンダーでなくとも効果を発揮することがある。キオはXラウンダー能力でロストロウラン内に隠されていたプラズマ粒子爆弾を発見したり、サルガッソーに入った時にXラウンダー能力を持たないアセムが待ち伏せている事に気づき、アセムと交戦した時は敵が父親だとは知らなかったが「暖かい感じがする」と敵意どころか大切に思われていることを感じ取ったりしている。フリットもガンダムAGE-2 ダークハウンドのパイロットがアセムだと感じ取ることができた。

しかし一方で、Xラウンダー能力の過度な多用は心と体に負荷をかけ、脳に損傷を受けた状態であれば理性を失い暴走することさえある。

小説版では能力の開花を始めたフリットは「答えが見える」「自分が広がっていく」と評価し、ミューセルを使用したアセムの見たXラウンダーの領域は「盲目の人間が突然目が見えるようになるもの」と表現している。
しかし、Xラウンダーといえども状況に対応できなければ意味は無く、ウルフなどは経験や技術などで彼らと対等に渡り合い、フリットは戦略でマジシャンズ8の力を封殺している。

なお、ヴェイガンの総帥であるイゼルカントはXラウンダーを「退化」と評し、「人は再び理性を持たぬ野獣へと還っている」と否定的な姿勢を見せている感がある。
正直なところフリットやユリン、ゼハート、フラム、キオを見ていると首を傾げてしまうが、デシルやマジシャンズ8を見ていると(単に個人の性格かもしれないが)妙に納得できてしまう所である。

登場作品

機動戦士ガンダムAGEシリーズ

関連人物

フリット・アスノ
キオ・アスノ
ユリン・ルシェル
デシル・ガレット
ゼハート・ガレット
マジシャンズ8
ジラード・スプリガン
フェザール・イゼルカント
フラム・ナラ

関連メカ

ゼダス
ゼダスR
ゼダスM
ファルシア
ゼイドラ
クロノス
ギラーガ
ガンダムAGE-FX
ガンダムレギルス
フォーンファルシア
ティエルヴァ

関連用語

ミューセル
強制的にパイロットにXラウンダー能力を開花させる装置。しかし、出力を上げるとパイロットの脳を破壊してしまう恐れもある。
スーパーパイロット
Xラウンダー能力を持たないが、非常に高い技量を持つパイロット。
Xラウンダーとも互角以上に戦う事が出来る。

話題まとめ

資料リンク

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