ディジェ (カラヴィナ・マーモセット機)
| ディジェ (カラヴィナ・マーモセット機) | |
|---|---|
| 登場作品 | 機動戦士ガンダムF90クラスター |
| スペック | |
|---|---|
| 分類 | 陸戦用モビルスーツ |
| 生産形態 | 現地改修機 |
| 型式番号 | MSK-008 |
| 頭頂高 | 18.4m |
| 全備重量 | 56.75t |
| 主動力 | 熱核融合炉 |
| ジェネレーター出力 | 1892kw |
| スラスター総推力 | 120,000kg |
| 開発組織 | カラバ |
| 所属組織 | カラバ → 汎アフリカ開放同盟 |
| 主なパイロット | カラヴィナ・マーモセット → ルドヴィカ・ハミルトン |
概要[編集 | ソースを編集]
旧ジオン軍・アフリカ方面軍からカラバに合流したカラヴィナ・マーモセットの受領したディジェ。
ディジェの生産数は定かではないが、カラバが主力量産機をジムIIIに定めたため多数でなかったことは事実であり、熟練パイロット向けに少数生産が行われていた。カラヴィナはその中でディジェを受領したカラバの撃墜王の一人として知られている。
本機の初の実戦投入は、宇宙世紀0087年11月16日、ダカールの連邦議会に対するアウドムラの強襲を側面援護すべくティターンズのギニア・ビサウ基地へ行った強襲作戦となる[1]。この作戦以降、カラヴィナは翌年2月までの間アフリカにおける反ティターンズ活動に従事。0088年9月27日のキリマンジャロ攻防戦ではハマーン・カーンとルイ・バザールの部隊との戦いで撤退を余儀なくされ、左腕を喪失。以降、戦死したパートナーであったキリル・リダのリック・ディアスの左腕を接続して修復された。
修復に際し、左腕部のムーバブルフレームにはリック・ディアスのバインダーが接続されており、ブースター・シールドとしての運用が行われていた。これはリック・ディアスの設計当時から企図されていた機能ではあるが、アシンメトリカルな重量バランスと特異な噴射ベクトルを空戦に用いたのは、カラヴィナの技量によるところが大きい。
カラヴィナは以降もアフリカ方面でネオ・ジオンおよびティターンズ残党との交戦を続け、戦後には姿を消し、汎アフリカ解放同盟に参画したと言われている。彼女のディジェもアフリカ各地の反地球連邦活動である種の都市伝説のように語られ続けたが、0106年7月3日の土地強制収容に反対して連邦閣僚の襲撃を行ったバンティアガラ事件で同機の姿が確認された。この時点でパイロットがカラヴィナであるかどうかは年齢的に見て疑わしく、汎アフリカ開放同盟内部で彼女の機体がある種のレリックとして受け継がれたと推測されており、0121年のマニャラ基地襲撃においてはルドヴィカ・ハミルトンがそのシートに収まっていることがマハの調査で判明している。
30年近く同機を維持できたのは、宇宙空間という過酷な環境下にあって適切な整備とパーツ交換を行えば運用可能というモビルスーツのポテンシャルを物語っているが、各種のアップデートが行われているとも推測されている。
登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]
- 機動戦士ガンダムF90クラスター
- 初登場作品。第13話よりルドヴィカ・ハミルトンの乗機として登場し、リズメラ・レイモンドの暗殺のため連邦軍マニャラ基地を襲撃した。
装備・機能[編集 | ソースを編集]
特殊機能[編集 | ソースを編集]
- ブースター・バインダー・ユニット
- 左肩部に接続されたリック・ディアスにバインダー。片側だけの装備のためアシンメトリカルな重量バランスと特異な噴射ベクトルを有するが、本機ではブースター・シールドとして空戦で運用された。
武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]
- 60mmバルカン砲
- 頭部に2門内蔵されている機関砲。弾倉はバックパックに内蔵されており、そこから給弾ケーブルを介して弾が供給される。
- ビーム・ライフル
- Eパック方式のライフル。百式やリック・ディアスと同型のもので、所謂更新用の生産品をそのまま流用している。
- クレイ・バズーカ
- エゥーゴの汎用バズーカ。ビーム兵器のような大気圏内での減衰もなく、複数の弾種の使い分けが可能な運用性の高さも採用理由の一つと考えられる。
- ビーム・ナギナタ
- 柄の両端からS字にビーム刃を発生させるツインソードエミッターを内蔵したビーム兵器。片方のみビームを展開する事も可能であり、その際は太いビーム刃が形成される。非使用時は腰部背面のラッチに装着される。
対決・名場面[編集 | ソースを編集]
関連機体[編集 | ソースを編集]
- ディジェ
- ベース機。
- リック・ディアス
- ディジェのベースとなった機体。同機の左腕が本機に接続されている。初期稿ではバインダーを肩部に接続可能な設定であったため、本機のシールド・バインダーはその設定を元ネタとしている可能性もある。