「アナベル・ガトー」の版間の差分

提供: ガンダムWiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
20行目: 20行目:
  
 
とにかく頭の固い硬派な武人。地球のトリントン基地で出会う事になった主人公・[[コウ・ウラキ]]に対しても軍人としての心構えを説いたりもする。
 
とにかく頭の固い硬派な武人。地球のトリントン基地で出会う事になった主人公・[[コウ・ウラキ]]に対しても軍人としての心構えを説いたりもする。
一方、軍人としては高潔を通り越して傲慢で狭量な人物でもあり、同じジオン軍人でありながらも、汚れ役を担わされ続けた挙句に本国から切り捨てられた[[シーマ・ガラハウ]]や彼女の率いる部隊を見下した目で見ている。
+
一方、軍人としては高潔を通り越して傲慢で狭量な側面もあり、同じジオン軍人でありながらも、汚れ役を担わされ続けた挙句に本国から切り捨てられた[[シーマ・ガラハウ]]や彼女の率いる部隊を見下した目で見ている。
また、異常なまでの連邦差別主義者でもあり、自らが「私怨」という極めて身勝手な動機で多くの人間の命を奪っているテロリストでありながら、それを棚に上げて連邦軍として戦う者達を平然と侮蔑した上で人間としてすら扱おうとせず、自分達の破壊や虐殺行為を美化する言動まで行う等、自らが付き従っているデラーズと同様、その本質はまさに「[[ギレン・ザビ]]の信奉者」と言える狂信的なジオニストである。
+
また、ジオンに対するプライドの高さからか、「アースノイドと連邦に対する差別主義者」という一面も持ち、自らが「私怨」という極めて身勝手な動機で多くの人間の命を奪っているテロリストでありながら、それを棚に上げて連邦軍として戦う者達を平然と侮蔑し、自分達の破壊や虐殺行為を美化する言動まで行う等、自らが付き従っているデラーズと同様、その本質はまさに「[[ギレン・ザビ]]の信奉者」と言える狂信的なジオニストである。
  
 
かつてのア・バオア・クー攻防戦にて、自身の搭乗機であった[[ゲルググ]]を中破させた後、[[エギーユ・デラーズ]]の指揮する[[グワデン]]へ収納され、なおも戦闘を継続させようとするが、ギレンの死を知ったデラーズ本人に説得される形で止められ、そのまま共に戦線を離脱。後にデラーズを中心とするデラーズ・フリートの中核となり、彼の発案した『[[星の屑作戦]]』に参加する事になる。
 
かつてのア・バオア・クー攻防戦にて、自身の搭乗機であった[[ゲルググ]]を中破させた後、[[エギーユ・デラーズ]]の指揮する[[グワデン]]へ収納され、なおも戦闘を継続させようとするが、ギレンの死を知ったデラーズ本人に説得される形で止められ、そのまま共に戦線を離脱。後にデラーズを中心とするデラーズ・フリートの中核となり、彼の発案した『[[星の屑作戦]]』に参加する事になる。

2021年1月4日 (月) 17:38時点における版

アナベル・ガトー(Anavel Gato)

概要

ジオン残党軍の中でも最大の派閥となるデラーズ・フリートのパイロット。 一年戦争時における撃墜数はMS200機(正式スコアは100機程度)で、ソロモン攻防戦の獅子奮迅の働きから「ソロモンの悪夢」という異名で呼ばれ、連邦の現代戦史にも出てくる程のエースパイロットとなっている。 現在もその実力が衰えている様子を見せず、ベテラン揃いの不死身の第四小隊ですら畏怖させる。 パーソナルカラーは紺に近い青だが、奪取した試作2号機は時間的余裕も無く設計色のままである。

とにかく頭の固い硬派な武人。地球のトリントン基地で出会う事になった主人公・コウ・ウラキに対しても軍人としての心構えを説いたりもする。 一方、軍人としては高潔を通り越して傲慢で狭量な側面もあり、同じジオン軍人でありながらも、汚れ役を担わされ続けた挙句に本国から切り捨てられたシーマ・ガラハウや彼女の率いる部隊を見下した目で見ている。 また、ジオンに対するプライドの高さからか、「アースノイドと連邦に対する差別主義者」という一面も持ち、自らが「私怨」という極めて身勝手な動機で多くの人間の命を奪っているテロリストでありながら、それを棚に上げて連邦軍として戦う者達を平然と侮蔑し、自分達の破壊や虐殺行為を美化する言動まで行う等、自らが付き従っているデラーズと同様、その本質はまさに「ギレン・ザビの信奉者」と言える狂信的なジオニストである。

かつてのア・バオア・クー攻防戦にて、自身の搭乗機であったゲルググを中破させた後、エギーユ・デラーズの指揮するグワデンへ収納され、なおも戦闘を継続させようとするが、ギレンの死を知ったデラーズ本人に説得される形で止められ、そのまま共に戦線を離脱。後にデラーズを中心とするデラーズ・フリートの中核となり、彼の発案した『星の屑作戦』に参加する事になる。

モビルスーツ戦におけるブランクがあっても、性能差と機体の不調があったガンダム試作2号機コウ・ウラキの搭乗していたガンダム試作1号機を圧倒。そのままHLVの格納されているキンバライト基地にまで逃亡し、地上に潜伏していた残党軍の力を借りる形で宇宙へと帰還する。 その後、デラーズによる地球連邦への宣戦布告が行われた後、ソロモンで行われた観艦式をガンダム試作2号機で強襲。核弾頭を用いたアトミックバズーカで、宇宙世紀でも未曽有と言える大虐殺を一人で実行に移すも、追撃してきたアルビオン隊の一員となっていたコウが搭乗する試作1号機の改修型であるフルバーニアンと交戦。壮絶な一騎打ちの末、互いの乗機を失う事になる。 ソロモンでの戦いの後は、アクシズから譲渡された試作型の巨大モビルアーマーであるノイエ・ジールに搭乗し、『星の屑作戦』の最終段階であるコロニー落としの作戦に参加。性能や機能的に相性の悪いガンダム試作3号機に搭乗するコウと対決するも、死闘の末にソーラ・レイの攻撃に巻き込まれる事になり、その後は気を失っていたコウを放置してその宙域を去る。 最後は、アクシズの先遣艦隊に合流すべく、味方部隊と共に連邦の包囲網を突破しようとするが、もはや戦闘の継続はままならなかった事で合流は果たせず、サラミス級の戦艦に激突する形で死亡した。

登場作品と役柄

機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY

人間関係

エギーユ・デラーズ
上司。一年戦争で死兵となろうとしていた彼を拾い上げてくれた理解者。
カリウス
部下。
シーマ・ガラハウ
ケリィ・レズナー
一年戦争時の同僚。ガトーとは親しかったが、『星の屑』には参加する事無く乗機の『ヴァル・ヴァロ』と共に落命した。『REBELLION』ではフォン・ブラウンへのコロニー落としを止めるため、ガトーと敵対する道を選んでしまう。
コウ・ウラキ
宿敵。トリントン、ソロモンで二度にわたって戦い、その末に彼を『敵』と認めた。しかし、彼もまた、ガトーの元恋人であるニナを好きになってしまっていたのは皮肉と言わざるを得ない。
ニナ・パープルトン
元恋人。戦いの間はアルビオンと行動を共にしていたが、戦いが進むにつれてコウとガトーとの間で揺れ動き続けていく。

名台詞

「私を敵に回すには君はまだ……未熟!」
コウと初めて交戦した時の台詞。
「所詮は、連邦という看板がなければ何もできんやつらめ。」
トリントン退却時に口にした台詞。皮肉なことに、この台詞の『連邦』の部分を『ジオン』と入れ替えてみると、『ジオンの武人』であることをただ一つの存在意義として生きる道しかなかったガトー自身に対する裏返しのようにも見える。
「再びジオンの理想を掲げるために……星の屑成就のために……ソロモンよ、私は帰ってきた!
コンペイトウ(旧ソロモン)で行われた観艦式に試作2号機で突入した時の台詞。この直後に艦隊に向けて核バズーカを発射した。
「何と他愛のない…鎧袖一触とはこの事か…」
試作2号機で艦隊を殲滅した瞬間に発した台詞。戦闘目的で集まった訳では無い艦隊に対し核弾頭で攻撃するという卑劣極まりない手段を取ったのだから、当然の結果である。
「しかし、怨恨のみで戦いを支える者にこの私は倒せん! 私には義によって立っているからな!!」
観艦式直後のコウとの決戦中のセリフ。上述の看板発言同様に、結局はガトー自身も連邦に対する怨恨が行動の原動力であった点では皮肉な裏返しとも言える。
「確か、ウラキと言ったな………二度と忘れん!!!」
観艦式直後のコウとの決戦で、互いの機体が大破して脱出。その際に再び対面した彼に言い放った言葉。当初は歯牙にもかけなかったコウを『敵』と認めた証でもある。
「素晴らしい…まるでジオンの精神が形になったようだ!」
アクシズ艦隊からノイエ・ジール受領時に、機体を見て。
「いいか。一人でも突破し、アクシズ艦隊へ辿り着くのだ!我々の真実の戦いを、後の世に伝えるために!」
必死の特攻を仕掛けたが中破した機体ではもはや余力すら残っておらず、アクシズ艦隊に合流できた者は一人としていなかった。また、連邦軍の降伏勧告を無視した形となったため、残りの将兵達も全員戦場で処刑された。生き残ったのは先にアクシズ艦隊に合流していたカリウス以下ほんのわずかの生き残りだけである。

搭乗機体・関連機体

ガトー専用高機動型ザクII
ソロモンの第302哨戒中隊を指揮していた時の愛機。カラーリングは青と緑のツートーンカラーであり、当時からこのカラーリングは畏怖されていた。
ガトー専用リック・ドム
ソロモン攻防戦時に搭乗していた機体。この機体でジム部隊を全滅させ、艦船8隻を沈める活躍を見せ、ソロモンの悪夢と呼ばれるようになった。
ガトー専用ゲルググ
一年戦争のア・バオア・クー攻防戦時の搭乗機。カラーリングは高機動型ザクIIリック・ドムと同じ、青と緑のツートーンカラー。
ガンダム試作2号機
トリントン基地から強奪した機体。「ソロモンよ!私は帰ってきた!」と言い放ち、核を発射するシーンはガンダムシリーズ屈指の名シーン
ノイエ・ジール
ガトー曰く、ジオンの精神が形となった機体。大型ながら機動性と運動性は非常に高く、火力も当時では最高クラス。それゆえにガトーのようなトップクラスの技量のパイロットでなければ使いこなすのは難しい。

商品情報

リンク