「デギン・ソド・ザビ」の版間の差分
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:ランバ・ラルの人望の厚さを褒めたあとに。デギンは敵を叩き潰すだけでなく、味方に引き入れるような立ち回りをの必要性を説いた。</br>政敵を追い落としても「敵」がいなくなっただけで自分たちの立場が強固になる(≒味方が増える)わけではない。あえて敵を味方に引き入れることで周囲に懐の広さを示し、信頼といった無形のものを手に入れることも可能になる。結果的にはそれが得になるのだ、という政治家らしい一言。</br>これにギレンは「うっ」と言葉に詰まってしまった。 | :ランバ・ラルの人望の厚さを褒めたあとに。デギンは敵を叩き潰すだけでなく、味方に引き入れるような立ち回りをの必要性を説いた。</br>政敵を追い落としても「敵」がいなくなっただけで自分たちの立場が強固になる(≒味方が増える)わけではない。あえて敵を味方に引き入れることで周囲に懐の広さを示し、信頼といった無形のものを手に入れることも可能になる。結果的にはそれが得になるのだ、という政治家らしい一言。</br>これにギレンは「うっ」と言葉に詰まってしまった。 | ||
;「作ってやれ、逃げ道を。寛容になれるのも勝者の特権だ」 | ;「作ってやれ、逃げ道を。寛容になれるのも勝者の特権だ」 | ||
− | : | + | :勝負が決したところで手を引く「落とし所」の付け方を示してみせる。徹底的にやればそれだけ反感も買いかねない。ダイクン家やラル家への寛容な姿勢を見せれば大衆はそれでザビ家を「勝者」とみなす。古来日本でも城攻めをする際には完全包囲をせず1箇所だけ逃げ道を作り、三国志では馬謖が「用兵の道は心を攻むるを上となし、城を攻むるを下となす」と語っている。こうした押し引きの妙はやはり「ジオンの右腕」と呼ばれただけの傑物の一端か。 |
== 搭乗機体・関連機体 == | == 搭乗機体・関連機体 == |
2023年3月17日 (金) 18:42時点における版
デギン・ソド・ザビ | |
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外国語表記 | Degwin Sodo Zabi |
登場作品 | |
声優 |
永井一郎 (TV版) 藤本譲 (劇場版I) 柴田秀勝 (劇場版III) 浦山迅 (THE ORIGIN) 松山鷹志 (ガンダムさん) |
デザイナー | 安彦良和 |
プロフィール | |
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種族 | 人間 (スペースノイド) |
性別 | 男 |
生年月日 | 宇宙世紀0017年 |
年齢 | 62歳 |
没年月日 | 宇宙世紀0079年12月30日 |
身長 | 170cm |
職業 | ジオン共和国首相 ⇒ ジオン公国公王 |
所属 | ジオン共和国 ⇒ ジオン公国 |
概要
盟友ジオン・ズム・ダイクンと共にジオン共和国設立に尽力した功労者。彼の死後に権力を掌握、ジオン公国として公王制を敷き、独裁体制を固める。
しかし時間が経つにつれ虚無感に襲われるようになり、一年戦争勃発時には全権力を子供達に譲って政治的には隠居した状態になっていた。
末子ガルマの死後、その死を政治的に利用しようとするギレンと対立するようになり、三男ドズルを失ったことで地球連邦との講和を強行。座乗艦「グレート・デギン」に乗り込みレビル艦隊と接触するが、ギレンによってソーラ・レイの犠牲になる。享年62歳。
登場作品と役柄
- 機動戦士ガンダム
- 初出作品。ジオン公国公王。実質的には隠居した状態。
- 機動戦士ガンダム THE ORIGIN
- TV版より厚い描写がされており、血気盛んな子供たちを諫めることが多かった。過激なギレンのやり方を快く思っておらず、TV版よりも穏健的で思慮深く描かれている。
- 機動戦士ガンダム MSV-R 宇宙世紀英雄伝説 虹霓のシン・マツナガ
人間関係
- ジオン・ズム・ダイクン
- 連邦からの独立の盟友。しかしその後対立を深めていく。ダイクンの急死をデギンによる暗殺と見る説がなかば公然と語られるほど。
- ナルス・ザビ (ナリス・ザビ)
- 妻。小説版ガンダムに名前のみ登場。
- ギレン・ザビ
- 長男。その思想や弁舌で煽り立てる手法を好ましくは思っていなかったようだ。
- サスロ・ザビ
- 次男。ダイクン派の襲撃で死亡。
- キシリア・ザビ
- 長女。
- ドズル・ザビ
- 三男。
- ガルマ・ザビ
- 四男。その資質と明るい性格から、次代を担うものとして溺愛していた。
ORIGINでは普段は傍らに置いて心を砕いていたが、一年戦争開戦時には彼の一喜一憂する姿を『幼い』と評して軍人や戦争の心構えを説いた。
名台詞
- 「私ごときを次期首相にと?」
- 死の床のダイクンに指差されて曰く。シャアがジンバ・ラルに聞かされたときを回想するシーンに登場。
- 「貴公はそのヒトラーのしっぽだな」
- ギレンに向かって。
- 「焚きつけるだけではいかん…そろそろ鎮めねば」/「それでもいかん、連邦に…つまらん口実を与える」
- ジオン・ダイクンの死とサスロ・ザビの暗殺によって世間の非難は政敵であったラル家へと向いた。これは(おそらくは)ギレンの手腕によるものだが、加熱した市民は暴徒へと変貌しつつあった。
デギンは政敵を追い落とした「先」をすでに見据えており、政治家としての視野の広さが伺える。 - 「ギレンよ、お前もすこしは『腹芸』を身に着けんとな」
- ランバ・ラルの人望の厚さを褒めたあとに。デギンは敵を叩き潰すだけでなく、味方に引き入れるような立ち回りをの必要性を説いた。
政敵を追い落としても「敵」がいなくなっただけで自分たちの立場が強固になる(≒味方が増える)わけではない。あえて敵を味方に引き入れることで周囲に懐の広さを示し、信頼といった無形のものを手に入れることも可能になる。結果的にはそれが得になるのだ、という政治家らしい一言。
これにギレンは「うっ」と言葉に詰まってしまった。 - 「作ってやれ、逃げ道を。寛容になれるのも勝者の特権だ」
- 勝負が決したところで手を引く「落とし所」の付け方を示してみせる。徹底的にやればそれだけ反感も買いかねない。ダイクン家やラル家への寛容な姿勢を見せれば大衆はそれでザビ家を「勝者」とみなす。古来日本でも城攻めをする際には完全包囲をせず1箇所だけ逃げ道を作り、三国志では馬謖が「用兵の道は心を攻むるを上となし、城を攻むるを下となす」と語っている。こうした押し引きの妙はやはり「ジオンの右腕」と呼ばれただけの傑物の一端か。