「バンシィ・ノルン」の版間の差分
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+ | これはNT-DおよびUC計画の「ニュータイプの殲滅」という根幹を揺るがす事実であり、裏を返せばUC計画の真の目的がそこにはないということを物語っている。 | ||
== 登場作品と操縦者 == | == 登場作品と操縦者 == |
2014年6月14日 (土) 04:19時点における版
RX-0[N] ユニコーンガンダム2号機 バンシィ・ノルン(Unicorn Gundam 02 Banshee Norn)
- 登場作品:機動戦士ガンダムUC(アニメ版)
- デザイナー:カトキハジメ
- 分類:フル・サイコフレーム実装型試作モビルスーツ
- 装甲材質:ガンダリウム合金
- 全高:19.7m(ユニコーンモード)、21.7m(デストロイモード)
- 本体重量:27.3t
- 全備重量:48.8t
- 主動力:熱核融合炉
- ジェネレーター出力:4,520kW(ユニコーンモード)、計測不能(デストロイモード)
- 開発組織:アナハイム・エレクトロニクス社
- 主なパイロット:リディ・マーセナス
地球連邦軍の「UC計画」に基づいてアナハイム・エレクトロニクス社が開発した試作型モビルスーツ。
ユニコーンガンダム2号機 バンシィが装備を換装した姿で、MS本体の機能性を損なわないように配慮しつつ更なる機能拡張を行う事で総合的な性能を高めている。
両腕に装着されていた増加サイコフレーム兵装「アームド・アーマーBS」と「アームド・アーマーVN」は外され、新たにリボルビングランチャー付きのビームマグナムとアームド・アーマーDEが取り付けられたシールド、アームドアーマーXCを装備している。これによってユニコーンガンダムの問題点の一つだった継戦能力の低さがある程度カバーされているが、この仕様変更の真の目的は「新たなパイロットが強化人間ではない普通の人間であっても機体の真価を発揮できるようにする」事にある。
ただし、作中ではユニコーンガンダムと対峙した際に、バナージによってNT-Dの発動を封じられている。敵パイロットがニュータイプであっても、「敵意」を何らかの思念波で押さえ込まれている場合はNT-Dの起動が不可能になるという弱点もある。これを知ったパイロットのリディ・マーセナスは、より憎悪を倍加させたため、彼自身のニュータイプ能力でもってNT-Dを発動させたが、通常のパイロットであれば不可能であったろう。 これはNT-DおよびUC計画の「ニュータイプの殲滅」という根幹を揺るがす事実であり、裏を返せばUC計画の真の目的がそこにはないということを物語っている。
登場作品と操縦者
- 機動戦士ガンダムUC(アニメ版)
- パイロットはリディ・マーセナス。
地上にて装備を変更された後に宇宙へ打ち上げられ、ネェル・アーガマを追撃。迎撃に出たジェガンD型とリゼルを瞬時に戦闘不能にし、バナージ・リンクスの駆るフルアーマー・ユニコーンガンダムと交戦。更にマリーダ・クルスのクシャトリヤ・リペアードとも交戦してこれを撃破したが、本機も右脚を破壊されている。
その後、エコーズのジェガンやバナージと共闘してフル・フロンタルのネオ・ジオングに挑み、グリプス2のコロニー・レーザーが発射された際にはユニコーンと共にサイコ・フィールドを展開してメガラニカを守った。
装備・機能
特殊機能
- NT-Dシステム
- 本機に搭載されているOSで、「エヌティーディー」と呼称する。名称は「ニュータイプ・ドライブ」の略称とされているが、実は「ニュータイプ・デストロイヤー」の略称で、ニュータイプを抹殺するために開発されたシステムである。発動させる条件は敵機、あるいは本機のパイロットがニュータイプか強化人間である事。発動するとデストロイモードに変形し、機体性能を飛躍的に向上させたり、サイコミュ・ジャック(後述)が可能となる。しかし、パイロットや機体にも負担が大きく、5分間が限度とされる。システム起動時の負担を軽減するためにシートが変形するようになっており、パイロットスーツも専用の物を用意して薬理的にGを軽減する機能を付加している。
ニュータイプやそれに類する存在に反応する事、ニュータイプ殲滅を目的としている事など、一年戦争時にごく少数のMSに搭載されたEXAMシステムとよく似た特徴を持っているが、関連性は不明。 - インテンション・オートマチック・システム
- デストロイモード時に発動する、サイコフレームにパイロットの脳波を直接反映するシステム。ユニコーンモード時でも機能を制限された状態で稼働している。要は「考えるだけで機体を動かせる」というもので、離れた位置に置かれた機体を思考による遠隔操作で呼び寄せるといった芸当も可能。また、自分以外にも敵の脳波を傍受できる。
その反面、乗っているパイロットをシステムに取り込んで「制御」してしまう危険性も孕んでいて、過剰な戦闘・破壊行為をパイロットに強制させる事も度々あった。 - フル・サイコフレーム
- その名の通り、全身のムーバブルフレームをサイコフレームで構成したもの。本機に従来機とは比べ物にならない程の高い追従性を持たせている。
- Iフィールド
- 対ビームバリア。シールドから発生させる。ユニコーン、デストロイ両形態で使用可能。
- 変形
- ユニコーンモードからデストロイモードへ変形する。その様子から「変身」とよく言われる。
- サイコミュ・ジャック
- ファンネルのコントロールを奪う等、敵のサイコミュシステムを自分の制御下に置く事を可能とする機能。デストロイモード時にのみ行える。
ちなみに変身する際に角が割れるのは、送信能力を高める事でこの機能をより効果的に使う為。 - サイコ・フィールド
- デストロイモード時に発動できるエネルギーフィールド。パイロットやパイロットに関わった人物、機体の周囲にいる周囲の人物の意志に反応し、様々な挙動を見せる。
主な現象はバリアー(ビームを湾曲させて機体への直撃を回避する)、サイコフレームの物理的強度の向上、物体への干渉(対象物の捕縛、破壊、移動)など超能力(念力)的なものが多い。その力の上限は未知数で、コロニーレーザーの無力化などが確認されている。
武装・必殺攻撃
- 60mmバルカン砲
- 頭部に2門内蔵。主に牽制などに使用されるが、パイロットの技量次第では相手に致命傷を与える事も可能とされる。
- ビームサーベル
- 背部に2本、両腕部に1本ずつの計4本を装備。ユニコーンモード時は基本的に腕部の物を外して使用する。
- ビームトンファー
- 両腕部にマウントされたビームサーベルを外さずにそのまま使用した状態。
ユニコーンモード時は使用不可。 - ビームマグナム
- 本機の主兵装で、エネルギーのスパーク光を帯びた強力なビーム弾を発射する。このスパーク光はビームサーベルのような効果があり、触れる物全てを両断できる。この為、MS程度なら掠っただけでも撃破可能。1発で通常のビームライフル4発分の威力があり、大型MA相手でも一撃で撃破出来る。その分、1発撃つだけで通常のエネルギーパック1つ分のエネルギーを消費してしまう為、「マグナム・カートリッジ」と呼ばれる5つを連結した特別製のエネルギーパックからエネルギーを供給するようになっている(発射するごとにエネルギーパックは1つずつ排莢される)。また、威力がありすぎて使い所が限定されてしまうという欠点がある。
不使用時は背部や腕部に装着可能。予備カートリッジはリアスカートに2つまで装着できる。 - リボルビングランチャー
- ビームマグナムの銃身下部に装着されている実弾兵器。砲口が4つ存在し、各種カートリッジユニットを装填する事によって用途に合った使い分けが出来るようになっている。本機で装填されているのは瞬光式徹甲榴弾(MGaAP)やボップ・ミサイル、ビーム・ジュッテで、これによってビームマグナムはあらゆる間合いで力を発揮できるマルチウェポンへと変化した。
リアスカートには予備を装着可能。 - シールド
- 実体式の防御兵装。これにもサイコフレームが使われている。デストロイモード時には中央部がスライドしてサイコフレームをX字状に展開し、Iフィールドジェネレーターが現れる仕組みとなっており、通常時より防御力が向上する。
- アームド・アーマーDE
- 増加サイコフレーム兵装の一つで、「アームド・アーマー」の中で最も初期に造られた。
シールドの上から被せる形で装着され、その機能を拡張する事に主眼が置かれている。また展開式スラスターとメガキャノンを内蔵しており、前者は機体の機動力を強化する。特に背部に装着する事によって可変モビルスーツに匹敵する推力が得られるとされる。後者は広範囲への攻撃を可能とする他、ビームマグナムの扱い辛さをカバーする事が可能である。 - アームド・アーマーXC
- 増加サイコフレーム兵装の一つで、背部に装着されている。こちらは複数あるアームド・アーマーの中でも後期に造られ、以前に存在していた「とある忌むべき技術」との関連性が少なくないとされる。
サイコミュシステムと搭乗しているパイロットの親和性の向上及びジェネレーター出力のアップ、頭部アンテナの機能の拡張に効力を発揮する。特にNT-Dシステムとの連動でその本領が発揮できるようになり、パイロットと常にリンクしつつ感応波の送受信能力を大幅に高める事で強化人間でないリディでもデストロイモードへの「変身」が行えるよう条件緩和している。
ちなみにデストロイモード時には頭部のアンテナと合わせて、まるで獅子の鬣のような形状へと姿を変える。
対決・名場面
関連機体
- バンシィ
- 換装前の姿。
- ユニコーンガンダム
- 1号機。
- フルアーマー・ユニコーンガンダム
- 1号機の決戦仕様。