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最大の特徴は背中に背負った長大な戦略級兵器サテライトキャノンを運用するための「サテライトシステム」を搭載している事。リフレクターはマイクロウェーブ受信時とは逆方向に展開する「Xの字」状態で巡航用のホバーリング飛行<ref>あくまで巡航飛行用でありバックパックのスラスターのみでも飛行や戦闘機動は十分に可能</ref>も可能にする。ホバーリングモードではリフレクターを後ろに大きい角度で開いた状態が低速・滞空状態用で、小さく鋭角に開いた状態が高速飛行時用と設定されている。バックパックは薄い四角型で四方の辺に相当する部分にスラスター噴射孔が有り頂点に相当する部分にコネクタを有する<ref>当機では右上のサテライトキャノン・リフレクター接続部と右下のシールドバスターライフル用が標準時に使われていた</ref>。本機の着脱可能な右操縦桿は「Gコン」と呼ばれ、機体のキーロックやサテライトキャノンのトリガー機能を兼ね備えている。 | 最大の特徴は背中に背負った長大な戦略級兵器サテライトキャノンを運用するための「サテライトシステム」を搭載している事。リフレクターはマイクロウェーブ受信時とは逆方向に展開する「Xの字」状態で巡航用のホバーリング飛行<ref>あくまで巡航飛行用でありバックパックのスラスターのみでも飛行や戦闘機動は十分に可能</ref>も可能にする。ホバーリングモードではリフレクターを後ろに大きい角度で開いた状態が低速・滞空状態用で、小さく鋭角に開いた状態が高速飛行時用と設定されている。バックパックは薄い四角型で四方の辺に相当する部分にスラスター噴射孔が有り頂点に相当する部分にコネクタを有する<ref>当機では右上のサテライトキャノン・リフレクター接続部と右下のシールドバスターライフル用が標準時に使われていた</ref>。本機の着脱可能な右操縦桿は「Gコン」と呼ばれ、機体のキーロックやサテライトキャノンのトリガー機能を兼ね備えている。 | ||
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旧地球連邦軍製のガンダムは宇宙革命軍との決戦を目的として作られており[[ガンダムエアマスター|エアマスター系]]の部隊が先行して敵部隊を急襲し、後続の[[ガンダムレオパルド|レオパルド系]]が重火力弾幕による殲滅、後方に配置されたX系がサテライトキャノンによる(コロニー落としに用いられる)コロニーを超長距離から破壊する役割を担う構成となっていた。 | 旧地球連邦軍製のガンダムは宇宙革命軍との決戦を目的として作られており[[ガンダムエアマスター|エアマスター系]]の部隊が先行して敵部隊を急襲し、後続の[[ガンダムレオパルド|レオパルド系]]が重火力弾幕による殲滅、後方に配置されたX系がサテライトキャノンによる(コロニー落としに用いられる)コロニーを超長距離から破壊する役割を担う構成となっていた。 | ||
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原作では中継衛星が破壊されサテライトキャノンは常時使用できず<ref>そもそもサテライトキャノンは超長距離からの戦略砲撃を前提用途としているため対MS戦が予期される距離や状況で使用するものでは無い</ref>、[[GXビット]]も失われていたため劇中では本来のスペックを発揮出来る状態では無かった。[[ベルティゴ]]戦での中破を機に過剰な火力を捨て<ref>サテライトキャノンやリフレクター自体の修復が不可能だった事も要因の一つ</ref>対MS戦に合わせた火力と機動性を高次元で纏めた[[ガンダムXディバイダー]]へと改修される。 | 原作では中継衛星が破壊されサテライトキャノンは常時使用できず<ref>そもそもサテライトキャノンは超長距離からの戦略砲撃を前提用途としているため対MS戦が予期される距離や状況で使用するものでは無い</ref>、[[GXビット]]も失われていたため劇中では本来のスペックを発揮出来る状態では無かった。[[ベルティゴ]]戦での中破を機に過剰な火力を捨て<ref>サテライトキャノンやリフレクター自体の修復が不可能だった事も要因の一つ</ref>対MS戦に合わせた火力と機動性を高次元で纏めた[[ガンダムXディバイダー]]へと改修される。 | ||
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− | :漫画作品『[[機動新世紀ガンダムX NEXT PROLOGUE「あなたと、一緒なら」]]』に登場。かつてガロードが搭乗した1号機 ([[ガンダムXディバイダー|ディバイダー]])の再改修機で、上記の3号機とは別機体。外見と武装は改修前の1号機と同じだが、肩部装甲がライトブルーに塗装されている。大破した1号機を各地にある旧連邦軍研究所から回収したパーツで改修、不足分を新たに用意したパーツで補い完成した。ジェネレータ出力を改良したことにより運用効率が30% | + | :漫画作品『[[機動新世紀ガンダムX NEXT PROLOGUE「あなたと、一緒なら」]]』に登場。かつてガロードが搭乗した1号機 ([[ガンダムXディバイダー|ディバイダー]])の再改修機で、上記の3号機とは別機体。外見と武装は改修前の1号機と同じだが、肩部装甲がライトブルーに塗装されている。大破した1号機を各地にある旧連邦軍研究所から回収したパーツで改修、不足分を新たに用意したパーツで補い完成した。ジェネレータ出力を改良したことにより運用効率が30%向上。その結果、全ての基本性能が3割程向上し、リフレクターによるホバリング飛行性能も向上した。武装はシールドバスターライフル、大型ビームソード、ブレストバルカンの他に、ガンダムXディバイダ―のビームマシンガンやハイパーバズーカも使用可能。フラッシュシステム及びサテライトキャノンも理論上運用可能であるものの、Gビット及び月面のマイクロウェーブ送信施設が既に破壊されているため、現状では使用不能となっている。 |
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:胸部インテーク下部に左右二門の計四門内蔵。特に撃ち分けなどはせず基本的に全四門の一斉射で運用していた。 | :胸部インテーク下部に左右二門の計四門内蔵。特に撃ち分けなどはせず基本的に全四門の一斉射で運用していた。 | ||
;大型[[ビーム・サーベル|ビームソード]] | ;大型[[ビーム・サーベル|ビームソード]] | ||
− | : | + | :サテライトキャノンの砲尾に一基装備されている。サテライトシステム(厳密には腕部エネルギーコンダクター)からのエネルギー供給を受けているため高出力。戦艦の装甲も易々と切り裂く攻撃力を持つ。ビーム刃は大きく、鍔元辺りでは十字状に放出されているのが特徴。 |
;シールドバスターライフル | ;シールドバスターライフル | ||
− | : | + | :シールドと一体化した専用の高出力型ビームライフル。射撃戦では強力な[[ビームライフル]]として、白兵戦では銃身や照準部などを収納して装甲部を展開し小型の手持ちシールドとして使用可能な複合兵装。使わない時はバックパック右下部のコネクタにスコープ・バレル・グリップを折り畳んだ収納形態で銃尾を接続し、エネルギーもその状態で供給する。小型高出力で取り回しが良く軽量化にも貢献する反面、変形して盾になるシステム上ライフルとシールドとしての機能を併用出来ない事や万が一破壊された場合両方の機能を同時に喪失する懸念がある。トイのGFFでは両腕部に専用のマウントラッチを付ける事で腕部に装着した状態をオリジナルで創作している。また旧1/144及びHGAWではグリップの可動ギミックを省略しており一部の模型誌等ではグリップを折り畳まない状態のシールド形態をトンファーの様に持たせた作例などを発表しているがこれはギミックが省略されている事を考慮していない誤った解釈である。 |
;サテライトキャノン | ;サテライトキャノン | ||
− | :月面基地からのスーパーマイクロウェーブを、背部に展開したリフレクターパネルで受信しサテライトシステムを介して変換する事で発射可能になる超長距離用長砲身ビーム砲。発射までにMW受信をする(送信座標を固定する必要がある)為その間は動けない。<br /> | + | :月面基地からのスーパーマイクロウェーブを、背部に展開したリフレクターパネルで受信しサテライトシステムを介して変換する事で発射可能になる超長距離用長砲身ビーム砲。発射までにMW受信をする(送信座標を固定する必要がある)為その間は動けない。<br />元々がコロニー破壊用の戦略兵器であるため通常の射撃戦闘には不向きな兵器としての性質を持つ事や初使用の際にティファが命に関わるほどの精神的ダメージを受けたのを目の当たりにした事もあって、ガロードはこの武器の使用に実に慎重であり、滅多に使わなかった。その威力は一撃でスペースコロニーを破壊し、ビームの照射範囲も極大で一瞬で広範囲を消滅させる。12機の専用Gビットとの同時運用により、最大でコロニー13基同時破壊可能な規格外の攻撃力を有する。Gビット元々は宇宙砲台的な武装として開発されていたが開発途中でMS用武装に小型化し、単純な出力こそ劣るもののGビットとの連携を用いた総合的に見た能力は初期仕様を凌駕していた。設定では「フルチャージなら2,3発の発射が可能とする説がある」という記述があるが原作では基本的に一度の受信で一発撃つのみであり、連射場面は存在しない(後継機のガンダムダブルエックスは3連射するシーンがある)。 |
+ | ; [[GXビット|Gビット]] | ||
+ | :ガンダムXの持つもう一つの戦略級兵器であり、フラッシュシステムにより本体と同性能のビットMS12機を操るニュータイプ専用武装。GXビットはガンダムX専用のビットで、本体と同性能の高い基本性能とサテライトキャノンを装備し絶大な攻撃力を持つ。第7次宇宙戦争時にはガンダムXと共に多数のコロニーを破壊したが、焦った革命軍の大量コロニー落としを引き起こし、地球の荒廃を招く鉄爪となってしまう。 | ||
;ショルダーバルカン | ;ショルダーバルカン | ||
:キッド自作の追加武装。左上バックパックハードポイントに装着される。[[ガンダムヴァサーゴ]]のクロービームで破壊された。 | :キッド自作の追加武装。左上バックパックハードポイントに装着される。[[ガンダムヴァサーゴ]]のクロービームで破壊された。 | ||
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:中破したガロード機を改修・強化した機体。 | :中破したガロード機を改修・強化した機体。 | ||
;[[ガンダムダブルエックス]] | ;[[ガンダムダブルエックス]] | ||
− | : | + | :ジャミル機のサテライトシステムを移植し政府再建委員会が新規に建造した最新機。 |
;[[ガンダムエアマスター]] / [[ガンダムレオパルド]] | ;[[ガンダムエアマスター]] / [[ガンダムレオパルド]] | ||
:フラッシュシステム搭載機。戦時中は本機と共に、Gビットを率いて戦闘を行った。 | :フラッシュシステム搭載機。戦時中は本機と共に、Gビットを率いて戦闘を行った。 | ||
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;[[Gファルコン]] | ;[[Gファルコン]] | ||
:旧連邦のガンダムシリーズ用の支援戦闘機。単体でも並のMSに匹敵する能力を持つ。 | :旧連邦のガンダムシリーズ用の支援戦闘機。単体でも並のMSに匹敵する能力を持つ。 | ||
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2022年1月25日 (火) 13:57時点における最新版
ガンダムX | |
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外国語表記 | Gundam X |
登場作品 | |
デザイナー |
|
スペック | |
---|---|
分類 | サテライトシステム搭載型モビルスーツ |
型式番号 | GX-9900 |
頭頂高 | 17.1m |
重量 | 7.5t |
装甲材質 | ルナチタニウム合金 |
開発組織 | 旧地球連邦軍 |
所属 | 旧地球連邦軍 ⇒ バルチャー(1号機) |
母艦 | フリーデン |
主なパイロット |
ガロード・ラン ジャミル・ニート |
概要[編集 | ソースを編集]
旧地球連邦軍が開発したニュータイプ専用のフラッシュシステム対応型決戦用モビルスーツ。サテライトキャノンとGビットの2種の戦略級兵器を持つ、戦中最強のガンダムタイプ。全部で3機が存在する。1号機と2号機は作中で所在が判明しているが、3号機は行方不明。
最大の特徴は背中に背負った長大な戦略級兵器サテライトキャノンを運用するための「サテライトシステム」を搭載している事。リフレクターはマイクロウェーブ受信時とは逆方向に展開する「Xの字」状態で巡航用のホバーリング飛行[1]も可能にする。ホバーリングモードではリフレクターを後ろに大きい角度で開いた状態が低速・滞空状態用で、小さく鋭角に開いた状態が高速飛行時用と設定されている。バックパックは薄い四角型で四方の辺に相当する部分にスラスター噴射孔が有り頂点に相当する部分にコネクタを有する[2]。本機の着脱可能な右操縦桿は「Gコン」と呼ばれ、機体のキーロックやサテライトキャノンのトリガー機能を兼ね備えている。
旧地球連邦軍製のガンダムは宇宙革命軍との決戦を目的として作られておりエアマスター系の部隊が先行して敵部隊を急襲し、後続のレオパルド系が重火力弾幕による殲滅、後方に配置されたX系がサテライトキャノンによる(コロニー落としに用いられる)コロニーを超長距離から破壊する役割を担う構成となっていた。
本機は決戦兵器である為、単体でも陸海空宇を問わない高い機動性と汎用性、堅牢な装甲等の高次元の機体性能を併せ持つ。肩部装甲内に大型バーニアを装備し、高い機動性と運動性を実現。装甲は軽量かつ圧倒的な強度を持つルナチタニウム合金[3]製を採用し、マシンガンやバズーカでも傷一つ付かない他、ビームの直撃にも耐える高い防御力を誇る。各武装も攻防一体式のシールドバスターライフル、白兵戦用の大型ビームソード、実弾式のブレストバルカン等、高威力・大出力の物を装備し、MSのみならず旧連邦の戦艦すら容易に撃破する攻撃力を持っている。シールドバスターライフルと大型ビームソードはサテライトシステムに対応しており、サテライトシステムのエネルギーを流用する事で無限のエネルギー供給と高出力を実現している。
原作では中継衛星が破壊されサテライトキャノンは常時使用できず[4]、GXビットも失われていたため劇中では本来のスペックを発揮出来る状態では無かった。ベルティゴ戦での中破を機に過剰な火力を捨て[5]対MS戦に合わせた火力と機動性を高次元で纏めたガンダムXディバイダーへと改修される。
各機番[編集 | ソースを編集]
- 1号機(NT-001)
- ガロードが搭乗する事になった機体。追っ手から逃れるガロードがティファの誘導で辿り着いた旧連邦軍の基地に未使用のまま保管されていたもので、フリーデンの主戦力として転戦する事になる。
その後、カリスの乗るベルディゴに敗北し機体を破壊されるが、キッド達フリーデンメンバーの手でガンダムXディバイダーへと改修される。
終戦後はキッド達により再び改修を受け、3号機(下記参照)となる。
- 2号機(NT-002)
- ジャミルが第七次宇宙戦争時に乗っていた機体。ランスロー・ダーウェルのフェブラルとの戦闘で大破、大気圏突入後に放棄される。
しかし、後に政府再建委員会によって回収されていた事が発覚。損傷したままの機体はゾンダーエプタに運ばれ、機体とそのデータはガンダムダブルエックス開発の参考に利用される事になる。その後、ガロードによってダブルエックスが強奪された際、ツインサテライトキャノンの砲撃によって、ゾンダーエプタごと消滅した。
- 3号機(NT-003)
- 本編未登場。所在不明で破壊されたとも言われている。
- 3号機(NT-001)
- 漫画作品『機動新世紀ガンダムX NEXT PROLOGUE「あなたと、一緒なら」』に登場。かつてガロードが搭乗した1号機 (ディバイダー)の再改修機で、上記の3号機とは別機体。外見と武装は改修前の1号機と同じだが、肩部装甲がライトブルーに塗装されている。大破した1号機を各地にある旧連邦軍研究所から回収したパーツで改修、不足分を新たに用意したパーツで補い完成した。ジェネレータ出力を改良したことにより運用効率が30%向上。その結果、全ての基本性能が3割程向上し、リフレクターによるホバリング飛行性能も向上した。武装はシールドバスターライフル、大型ビームソード、ブレストバルカンの他に、ガンダムXディバイダ―のビームマシンガンやハイパーバズーカも使用可能。フラッシュシステム及びサテライトキャノンも理論上運用可能であるものの、Gビット及び月面のマイクロウェーブ送信施設が既に破壊されているため、現状では使用不能となっている。
- 機番不明
- 漫画作品『機動新世紀ガンダムX外伝 UNDER THE MOONLIGHT』に登場。ローレライの海でサルベージされた機体で、コクピットの内装にコールドスリープ装置が組み込まれている。同機には随伴のGビットも配備されていたが喪失したとされる。当初の機体色は黒色であり、コクピットでコールドスリープしていたカイが搭乗していたが、彼がガンダムベルフェゴールに乗り換えた際にリック・アレルの搭乗機となり、その際に機体色が他の機体と同様、白色に塗り替えられた。
上記の1~2号機が存在している以上、消去法でこの機体が3号機(NT-003)である可能性もあるが、作中で特に言及される事が無い為、不明。
登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]
- 機動新世紀ガンダムX
- 初出作品。同作では前半の主役機を務める。本編中は主にガロード・ランの搭乗機である1号機が登場し、ジャミルがかつて搭乗した2号機については主にプロローグや回想シーンで登場する。ティファの導きによりガロードの手に渡ってからはフリーデンと共に各地を転戦。数々のピンチを潜り抜けてきたが、第10話のベルティゴとの戦闘でサテライトキャノンを破壊されてしまったため、キッド達の手によってガンダムXディバイダーとして蘇る事になる。
- 機動新世紀ガンダムX外伝 UNDER THE MOONLIGHT
- 機動新世紀ガンダムX NEXT PROLOGUE「あなたと、一緒なら」
装備・機能[編集 | ソースを編集]
特殊機能[編集 | ソースを編集]
- フラッシュシステム
- ガンダムタイプのMSに搭載された、ニュータイプのみが起動できるシステム。NTの思念波を機体制御や無線通信に利用する、宇宙世紀シリーズで言うところのサイコミュシステムのような物。GXにおいては、ビットMSの制御や月面のマイクロウェーブ送信施設への機体の初期登録に用いられる。
- サテライトシステム
- 月面基地からのスーパーマイクロウェーブを背中のリフレクターパネルで受信するシステム。リフレクターにはエネルギータンク的な機能も持っており、MG等の文字設定ではエネルギーコンダクターとの併用によるエネルギー総容量は一度の受信でサテライトキャノンを使用しない通常の戦闘であれば理論値で一週間程度は無補給でも戦闘継続可能な程であるとの事。
- エネルギーコンダクター
- 手足や肩アーマー等に設置されているパーツでサテライトキャノン使用の際のMW受信時に発光している部分。リフレクターと共にMW送信で得られたエネルギーを変換蓄積し武装などにエネルギーを供給する機能を担う。
- 換装
- ガンダムXディバイダーへの換装が可能。ただし、一部ゲームのみの設定で、原作ではリフレクターやキャノンを復元していない事もあり換装不可能。
武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]
- ブレストバルカン
- 胸部インテーク下部に左右二門の計四門内蔵。特に撃ち分けなどはせず基本的に全四門の一斉射で運用していた。
- 大型ビームソード
- サテライトキャノンの砲尾に一基装備されている。サテライトシステム(厳密には腕部エネルギーコンダクター)からのエネルギー供給を受けているため高出力。戦艦の装甲も易々と切り裂く攻撃力を持つ。ビーム刃は大きく、鍔元辺りでは十字状に放出されているのが特徴。
- シールドバスターライフル
- シールドと一体化した専用の高出力型ビームライフル。射撃戦では強力なビームライフルとして、白兵戦では銃身や照準部などを収納して装甲部を展開し小型の手持ちシールドとして使用可能な複合兵装。使わない時はバックパック右下部のコネクタにスコープ・バレル・グリップを折り畳んだ収納形態で銃尾を接続し、エネルギーもその状態で供給する。小型高出力で取り回しが良く軽量化にも貢献する反面、変形して盾になるシステム上ライフルとシールドとしての機能を併用出来ない事や万が一破壊された場合両方の機能を同時に喪失する懸念がある。トイのGFFでは両腕部に専用のマウントラッチを付ける事で腕部に装着した状態をオリジナルで創作している。また旧1/144及びHGAWではグリップの可動ギミックを省略しており一部の模型誌等ではグリップを折り畳まない状態のシールド形態をトンファーの様に持たせた作例などを発表しているがこれはギミックが省略されている事を考慮していない誤った解釈である。
- サテライトキャノン
- 月面基地からのスーパーマイクロウェーブを、背部に展開したリフレクターパネルで受信しサテライトシステムを介して変換する事で発射可能になる超長距離用長砲身ビーム砲。発射までにMW受信をする(送信座標を固定する必要がある)為その間は動けない。
元々がコロニー破壊用の戦略兵器であるため通常の射撃戦闘には不向きな兵器としての性質を持つ事や初使用の際にティファが命に関わるほどの精神的ダメージを受けたのを目の当たりにした事もあって、ガロードはこの武器の使用に実に慎重であり、滅多に使わなかった。その威力は一撃でスペースコロニーを破壊し、ビームの照射範囲も極大で一瞬で広範囲を消滅させる。12機の専用Gビットとの同時運用により、最大でコロニー13基同時破壊可能な規格外の攻撃力を有する。Gビット元々は宇宙砲台的な武装として開発されていたが開発途中でMS用武装に小型化し、単純な出力こそ劣るもののGビットとの連携を用いた総合的に見た能力は初期仕様を凌駕していた。設定では「フルチャージなら2,3発の発射が可能とする説がある」という記述があるが原作では基本的に一度の受信で一発撃つのみであり、連射場面は存在しない(後継機のガンダムダブルエックスは3連射するシーンがある)。 - Gビット
- ガンダムXの持つもう一つの戦略級兵器であり、フラッシュシステムにより本体と同性能のビットMS12機を操るニュータイプ専用武装。GXビットはガンダムX専用のビットで、本体と同性能の高い基本性能とサテライトキャノンを装備し絶大な攻撃力を持つ。第7次宇宙戦争時にはガンダムXと共に多数のコロニーを破壊したが、焦った革命軍の大量コロニー落としを引き起こし、地球の荒廃を招く鉄爪となってしまう。
- ショルダーバルカン
- キッド自作の追加武装。左上バックパックハードポイントに装着される。ガンダムヴァサーゴのクロービームで破壊された。
対決・名場面[編集 | ソースを編集]
- 対ベルティゴ
- ビットに翻弄され、完敗。機体も中破した。
関連機体[編集 | ソースを編集]
系列機・派生機 [編集 | ソースを編集]
- ガンダムXディバイダー
- 中破したガロード機を改修・強化した機体。
- ガンダムダブルエックス
- ジャミル機のサテライトシステムを移植し政府再建委員会が新規に建造した最新機。
- ガンダムエアマスター / ガンダムレオパルド
- フラッシュシステム搭載機。戦時中は本機と共に、Gビットを率いて戦闘を行った。
支援機など [編集 | ソースを編集]
- Gファルコン
- 旧連邦のガンダムシリーズ用の支援戦闘機。単体でも並のMSに匹敵する能力を持つ。
その他 [編集 | ソースを編集]
- ガンダムX魔王 / ガンダムX十魔王
- 『ガンダムビルドファイターズ』シリーズに登場するガンプラ。ガンダムXをベースとして製作されている。
余談 [編集 | ソースを編集]
- 大河原氏はインタビューで、本機のイメージデザインについて「長刀を背負った佐々木小次郎」と答えている。
商品情報[編集 | ソースを編集]
ガンプラ[編集 | ソースを編集]
フィギュア [編集 | ソースを編集]