「星の屑作戦」の版間の差分
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2020年9月22日 (火) 07:17時点における版
星の屑作戦(Operation Stardust)
宇宙世紀0083年10月13日にジオン軍残党組織「デラーズ・フリート」により決行された大規模作戦。本作戦を巡る地球連邦軍とデラーズ・フリートとの抗争をして「デラーズ紛争」と呼称する。
戦後の反連邦活動の衰退を危惧したプロパガンダとしての側面を持ち、その最終目的は北米大陸の穀倉地帯の壊滅による地球の食糧生産力の低下であり、これによってスペースコロニーへの食料依存度を高め、地球連邦に対するスペースノイドの発言権を強化し、ひいては連邦政府の目を宇宙へ向けさせる事にあった。
作戦は大まかに以下の三段階に分かれる。
- ガンダム強奪
- 地球連邦軍により極秘裏に開発された、戦術核搭載モビルスーツガンダム試作2号機の強奪。連邦士官の制服を着たアナベル・ガトーが、工作員ブラウ・エンジェルの手引きにより連邦基地に潜入、堂々と試作2号機に乗り込み逃走する。その後、連邦の追っ手を連れたままアフリカまで海中を進み、キンバライド基地で連邦追撃隊の迫る中、HLVにより宇宙へと持ち出された。
- 観艦式強襲
- 一年戦争の痛手から回復しつつある連邦宇宙軍は、グリーン・ワイアット中将の下、大規模な観艦式を執り行う。事前情報によりそれを知っていたデラーズ・フリートは現場にガトーと試作2号機を送り、観艦式に集まった連邦宇宙軍のほぼ全軍のうち、2/3を戦略核の一撃により葬り去った。残存艦隊も、事後処理のためにほぼ身動きの取れない状態となった。
- コロニー落とし
- 連邦宇宙軍を行動不能に追い込むのと並行し、デラーズ・フリートはサイド3に移送中であった2基のコロニーを強奪。両者を衝突させる事で片側を月面都市フォン・ブラウンへと向けてコロニーを移動させる事に成功する。月面都市は(表向きは)緊急回避的にコロニーに残っていた推進剤をレーザーで起爆、コロニーは大加速を得て地球への落下コースを取る事になった[1]。
登場作品
- 機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY
- ストーリーの根幹を成す作戦で、サブタイトルにも作戦名が付けられる程である。連邦軍の杜撰な対応と連係の乱れが重なった事で、作戦はほぼエギーユ・デラーズの思惑通りに進捗。シーマ艦隊の裏切りでデラーズは戦死するも後を引き継いだアナベル・ガトーの手でコロニーは北米大陸の穀倉地帯に落着し、作戦そのものは完全成功する。しかし、この事件は連邦軍内部の反スペースノイドの活発化を促し、ティターンズが結成される要因となった。加えてコロニー落としは連邦の戦後処理によって「コロニー輸送中の事故」という形で処理され、作戦の政治的目論見は。
関連用語
リンク
脚注
- ↑ このプロセスはコロニーの加速と同時にコロニー追撃艦隊を月に引き付けた上で大きく引き離し、燃料の切れた艦隊の追撃を躱すという目的があった