「高機動型ゲルググ」の版間の差分
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2023年4月3日 (月) 17:18時点における版
高機動型ゲルググ | |
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外国語表記 | Gelgoog High Mobility Type |
登場作品 | |
デザイナー | 大河原邦男 |
スペック | |
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別表記 | ゲルググ高機動型 |
分類 | 汎用量産型モビルスーツ |
生産形態 | 量産機 / 換装形態 |
型式番号 | MS-14B |
頭頂高 | 19.2m |
全高 | 19.6m |
本体重量 | 53.5t |
全備重量 | 76.8t |
主動力 | 熱核融合炉 |
ジェネレーター出力 | 1,440kW |
スラスター総推力 | 79,900kg |
装甲材質 | 超硬スチール合金 |
センサー有効半径 | 6,300m |
素体 | ゲルググ |
開発組織 | ジオン公国軍 |
所属組織 | |
所属部隊 |
|
主なパイロット |
アシュレイ・ホーン ガースキー・ジノビエフ マハガン・レズナー (ファラク仕様) アズ・バレン (ファラク仕様) 他 |
概要
ゲルググに増速用ブースター・パックを装備したバリエーション機。B型とも呼称され、通常のA型から換装した機体と、初めからB型として製造された2種が存在する。
増速用ブースター・パックは高機動型ザクIIのランドセルを踏襲した構造となっており、複数の推進器とプロペラントタンクから構成されている。推進器はメインに偏向可能な増速用ブースターを備え、両側面にサイドスラスター、上部にフィックスドスラスターを搭載。このブースター・パックにより初期加速能力が大幅に強化されており、一撃離脱戦法に適した機体として完成している。
高機動型ゲルググは通常のゲルググに増速用ブースター・パックを追加しただけの極めて単純な仕様と言え、強化された機動力により一般パイロットにとっては操縦しにくい機体である。だがエースパイロットにとっては、総合性能の高さとビーム兵器の標準装備というゲルググの強みはそのままに、約1.3倍に強化された推力と優れた技量が合わさることで恐るべき戦闘能力を発揮する機体となっている。
増速用ブースター・パックはスイッチ1つで簡単に着脱できる構造となっており、B型からブースター・パックを取り外すことでA型として運用が可能で、逆にA型にブースター・パックを取り付け小改造することでB型として運用することも可能であった。また戦闘中のパージにも対応していたとされる。この構造と腕部の換装機構により、作戦に合わせた装備の変更も可能となっている。なお、一部の資料では出力の多くを推力に回すために、武装は実体弾主体であったともされている。
キマイラ隊に配備された24機の先行量産型ゲルググの内12機が、それぞれのパイロットに合わせて高機動型ゲルググとしてチューニングされ、試験運用と訓練が行われた。その運用データを反映して、高機動型ゲルググは67機生産されている。
登場作品と操縦者
- MSV
- 出典元。ジョニー・ライデン機をはじめとして、ゲルググキャノンとともにキマイラ隊に属する機体が登場している。一般カラーの機体については以降のゲーム作品や漫画作品などの媒体で登場している。
- GUNDAM LEGACY
- ジオン共和国軍所属のガースキー・ジノビエフの機体として登場。
- 機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還
- MATERIAL-A001にてフルアーマーガンダム (タイプB)のシミュレーションで登場。母艦を破壊したフルアーマーガンダムに2機の本機が接近戦を挑むものの、返り討ちにあって2機とも撃破されている。しかし、破壊された内の1機が青いゲルググに変貌し、フルアーマーガンダムを撃破している。
- 機動戦士ガンダム ブレイジングシャドウ
- サイド4宙域を拠点に活動するジオン残党『ファラク』によって数機が幹部仕様機として運用されている。この部隊の機体は全身を白一色で統一し、その上から爬虫類の鱗を思わせる意匠を各所に施してある。このため、蛇を模した部隊のパーソナルマークも相俟って『白蛇』の仇名がつけられている。主なパイロットは、同組織所属のマハガン・レズナー、ガルド・クレイズ、アズ・バレンの3名。
装備・機能
特殊機能
- 換装
- 前腕部の装備及びランドセルの換装が可能。
武装・必殺攻撃
- ビーム・ライフル
- 通常のゲルググと同様のビーム・ライフル。ビーム・ナギナタと同様に本機の代表的武装であるが、ジェネレーター出力の多くを推力に回すパイロットが多く、通常機ほど多用されていないとする資料もある。
- ジャイアント・バズ
- 主にドム系列機に装備された360mm口径バズーカ砲。
- ロケット・ランチャー
- ブルパップ式の360mm口径ロケット・ランチャー。同口径のジャイアント・バズと比べて取り回しが良い。
- ビーム・ナギナタ
- 柄の両端からS字にビーム刃を発振する両刃型のビーム・サーベル。非使用時には腰背部にマウント可能。
- シールド
- 腕部に装備される楕円形のシールド。
対決・名場面
関連機体
パーソナルカスタム機
- 高機動型ゲルググ (ジョニー・ライデン少佐機)
- パーソナルカラーの紅を基調に塗装されたジョニー・ライデン専用機。
- 高機動型ゲルググ (ユーマ・ライトニング中尉機)
- パーソナルカラーの蒼を基調に塗装されたユーマ・ライトニング専用機。
- 高機動型ゲルググ (マッキ・ヴィスコンティ大尉機)
- ビーム・ランスを装備したマッキ・ヴィスコンティ専用機。
- 高機動型ゲルググ (ヒュー・マルキン・ケルビン大佐機)
- 黒を基調に塗装されたヒュー・マルキン・ケルビン専用機。
- 高機動型ゲルググ (エリク・ブランケ機)
- パーソナルカラーの紫を基調に塗装されたエリク・ブランケ専用機。
- 高機動型ゲルググ (ガルド・クレイズ機)
- 中破したガルド・クレイズの高機動型ゲルググを修復を兼ねて改修した機体。
- シャア専用ゲルググ
- 『C.D.A.』及び『THE ORIGIN』において増速用ブースター・バックを追加装備した。
系列機・派生機
- ゲルググ
- 素体。『MS IGLOO』に登場した機体は本機の物を簡素化したバックパックを追加装備している。
- 高機動型ゲルググ改
- 機動性能の向上を図った機体。
- ゲルググ・ウェルテクス
- 戦後に、キマイラ隊の本機から得た戦闘データを基にアナハイム・エレクトロニクス社が開発したゲルググ系の派生機。
技術的関与のある・疑われる機体
- ギャン・エーオース
- ギャンの改修機。本機のブースター・パックが背部に追加されている。
- 陸戦型ゲルググ
- 地上用に改修されたゲルググ。ガンダム戦記版は本機のブースター・パックに似たランドセルを装備している。