バナージ・リンクス
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バナージ・リンクス(Banagher Links)
- 登場作品:機動戦士ガンダムUC
- 声優:内山昂輝
- 種族・性別:スペースノイド・男
- 生年月日:U.C.0080
- 年齢:16歳
- 所属:民間人→ネェル・アーガマ
- 役職・称号など:MSパイロット
- 主な搭乗機:ユニコーンガンダム、フルアーマーユニコーンガンダム、トロハチ
- キャラクターデザイン:安彦良和(オリジナルキャラクターデザイン)、高橋久美子(アニメーションキャラクターデザイン)
「機動戦士ガンダムUC」の主人公。
スペースコロニー「インダストリアル7」にあるアナハイム工業専門学校に通っているごくごく普通の少年。幼い頃に母親と死別し、名前も顔も知らない「父」を名乗る人物に招かれてインダストリアル7で生活している。学業の傍ら、ブッホ・ジャンク社スペースデブリ回収のアルバイトに従事している。
物語序盤は普通の一般人らしく、大きな世界の流れに翻弄されていたが、危機に際しては自らの身の安全よりも、他者のために恐怖を忘れるなど、勇敢な姿も見せた。後に父親の正体、自分自身の出生の秘密を知り、自らその奔流へと飛び込んでゆく。
ニュータイプとしての能力は未知数だが、どんな現実とも正面から向き合い、人の悲しみを分かち合う優しさと、「それでも」と希望を見出そうとするひたむきな性格をしている。そうした彼の周囲には、意図せず人が集まり、大きな流れを生み出していった。
余談だが、最も優れたニュータイプとしてカミーユ・ビダンが取りざたされるが、彼はその高すぎる能力と感受性によって自分の内面に人の思いを抱え込みすぎた。結果としてハマーン・カーンのようなニュータイプからは逆に拒絶され、パプテマス・シロッコにはその能力を逆手に取られ、膨大な悪意を飲み込んでしまった。彼は能力の高さと、「悲しみを受け入れようとしすぎた」ことが後の悲劇の一因だった。バナージやアムロ・レイはあくまでも「分かち合おう」としたことが大きく異なる点である。
登場作品と役柄
- 機動戦士ガンダムUC
- 主人公。母親とは死別しており、顔も覚えていない父親の援助でアナハイム・エレクトロニクス工業専門学校に通う学生生活を送っていたが、どこか「ズレている」感覚を常に持っていた。そんな中、バナージは一本角が特徴的な純白のMSを目撃し、その後遥か高いところから落下してくる少女を目撃する。バナージは衝動的に助けに向かうが、それが彼の運命を変える出会いになるのだった。
人間関係
- オードリー・バーン
- スペースコロニー『インダストリアル7』にて運命の出会いを果たす。
後に、本名であるミネバ・ラオ・ザビを名乗ってもバナージは彼女を『オードリー』と呼び続けた。 - タクヤ・イレイ
- アナハイム工業専門学校の同級生。バナージの悪友であり、重度のMSマニア。
- ミコット・バーチ
- アナハイム工業専門学校の同級生。バナージの事が気になるが、当の本人はそれに気づかない様子。
- ハロ
- バナージが所有するマスコットロボット。
- マリーダ・クルス
- インダストリアル7、パラオでの戦闘で幾度となく邂逅したパイロット。ビスト財団の手から奪還してからは戦友となり、バナージに「それでも」と言い続けるという矜持を教えた。
- スベロア・ジンネマン
- インダストリアル7を襲撃したガランシェール隊のリーダー。地球に降下して以来、幾度となく行動を共にしていたが、その過程でバナージに様々な事を教えてきた。
- カーディアス・ビスト
- アナハイム工業専門学校の理事長。実はバナージの実父であり、息子にユニコーンガンダムを託す。
- アンナ・リンクス
- 母親。既に他界している。
- リディ・マーセナス
- 地球連邦軍ロンド・ベル隊に所属するMSパイロット。男と見込んでオードリーを託すが……
- ダグザ・マックール
- 地球連邦軍特殊部隊エコーズ920部隊の司令官。
- サイアム・ビスト
- アルベルト・ビスト
- 腹違いの兄
- ガエル・チャン
- コンロイ・ハーゲンセン
- オットー・ミタス
- フル・フロンタル
- ギルボア・サント
- アンジェロ・ザウパー
- ロニ・ガーベイ
- ブライト・ノア
名台詞
- 「君が誰だって構わない!俺の事、必要だって言ってくれ!そうしたら、俺は……!」
- オードリー・バーンに対して発言した、バナージを象徴するセリフ。一度は拒絶されるものの、この気持ちを原動力に理不尽や権力と戦い続ける。
- 「なんとかする!」
- 燃料切れのプチモビで遥か下の地上に不時着しようとした時に。後にもう一度言った際もかなり絶望的な状況だったが、二つとも本当になんとかしている。
- 「男と見込んだ。オードリーを頼みます」
- オードリーを地球に送り届けるリディ・マーセナスに、彼女を託すという意味合いを込めて言ったセリフ。リディは「殺し文句だな…」と呟いた。
- 「こんなの…哀しすぎますよ…」
- マリーダ・クルスと精神感応した時、彼女の壮絶な過去を知って涙した。この時に分かり合ったためか、マリーダとは強い絆で結ばれている。
- 「遊びなもんか!人が死ぬのも、自分が死ぬのも冗談じゃないって思うから、やれることをやってるんでしょう!」
- 相手のパイロットを撃墜しないことを責められた時に。敵味方関係なく、「命」を大切に思うバナージの心情が現れている。
- 「自分が地獄を見たからって、他人にそれを押し付けていいってことはないんだ!」
- 自分の妻子が惨殺された過去から、虐殺まがいの戦闘行動を黙認するジンネマンに怒りを爆発させた。
- 「人の心を…哀しみを感じる心を知るものなら……ガンダム!俺に力を貸せ!」
- 小説版のみ。白人への憎しみと地球連邦への憎しみからダカールを破壊して回るマハディ・ガーベイを止めるために、バナージはユニコーンガンダムでその前に立ちはだかる。
- 「聞いてくれ、ロニさん。これは君が本当にしたいことなのか!本当の君はそれでいいのか!」
「見つけるんだ。憎しみや怒りが生きる意味なんて悲しすぎる。」
「それでも!止めなきゃダメなんだ!!」 - ロニ・ガーベイを説得するバナージのセリフ。全てを失い、理不尽に怒り、戦うことにしか生きる意味を見出せない彼女に、「誤解なく分かり合える」可能性を信じてコクピットまで開けてみせた。
- 「俺は…俺は彼女を止めたい…止めなきゃならないんだ!ガンダム!俺に力を貸せ!」
- OVAのみ。家族の復讐のためにMAに乗って虐殺に近い攻撃を行うロニ・ガーベイを止めるために、バナージは初めてユニコーンガンダムのNT-Dを自ら起動させる。
- 「撃てません!」
- OVAのみ。MAを止めるためにロニが乗るコクピットをビームマグナムで撃とうとするも、憎しみから解放され、「哀しいね」と涙する彼女を殺すことはできなかった。
- 「嬉しかった。なんでここにいるのか、わかった気がした。君が呼んでくれたから」
- 一途にオードリーのために戦い続けたバナージが初めて報われた時のセリフ。これ以降、バナージとオードリーは相思相愛の関係になる。
- 「ユニコーンガンダムは…伊達じゃない……!」
- 小説版のみ。ガランシェール引き上げのためにワイヤーを掴み、過負荷で機体が引き裂けると警告されるも、バナージは絶望しない。それに応えるかのように、サイコフレームが輝きを増し…
- 「亡霊は暗黒へ還れ!!」
- 小説版のみ。ラプラスの箱を巡る最終決戦にて。バナージ・リンクスとフル・フロンタルの一騎打ちで、限界を超えたユニコーンガンダムのハイパー・ビームトンファーで撃破。しかし、これは「対立する主張は最終的には力で解決するしかない」という意味にもなり、力で打ち倒した「シャアの亡霊」はいつか蘇ってしまう。そのためOVA版では異なる結末となった。
- 「それでも!!」
OVA版のみ。ラプラスの箱を巡る最終決戦のさなか、バナージはフル・フロンタルと精神感応を起こす。そこで「人々が分かり合えない未来の行き着く先の完全なる虚無」を見せられたバナージは「それでも人は分かり合える可能性がある」と心の光を伝える。
搭乗機体・関連機体
- ユニコーンガンダム
- バナージの運命を大きく変えたガンダム。その特殊性故に最初は振り回されていたが、徐々にバナージが成長していった結果、乗りこなせるようになっていく。まるで機体そのものに意思があるような描写が多々あり、バナージも「怒っていい」「やれるな!」など、まるで人間に話しかけるかのように声をかけている。
- フルアーマーユニコーンガンダム
- ユニコーンガンダムの最終戦仕様。フルアーマーとはいうものの装甲強化はされておらず、ありったけの武装を積んだだけだが、NT-Dの発動を阻害せず、デッドウェイトにもならないようにきちんと計算されて搭載されている。
- トロハチ