ブラストインパルスガンダム
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ZGMF-X56S/γ ブラストインパルスガンダム(Blast Impulse Gundam)
- 登場作品:機動戦士ガンダムSEED DESTINY
- デザイナー:大河原邦男
- 分類:試作型モビルスーツ
- 装甲材質:ヴァリアブルフェイズシフト装甲
- 頭頂高:17.76m
- 全高:19.21m
- 本体重量:63.54t
- 全備重量:84.68t
- 主動力:バッテリー
- 開発組織:ザフト軍
- 主なパイロット:シン・アスカ→ルナマリア・ホーク
ザフト軍が開発した試作型モビルスーツ。インパルスガンダムに対艦攻撃、火力支援を想定した火力強化用シルエット「ブラストシルエット」を装着した形態で、大出力ビーム砲やレールガン、ミサイルランチャーなど多種多様の火器を搭載している。そのため、単純な破壊力と射程距離は全シルエット中、最強といえる。また、追加スラスターやビームジャベリンなどを装備し、中距離以下の戦闘も考慮されている。大気圏内ではホバーで移動する。
本編放映中に登場した三形態の内、本形態のプラモデルは1/144コレクションシリーズのみしか発売されていない。本形態の関節が動くブラストインパルスを作りたいとき、1/144サイズならコレクションシリーズとHG SEED「フォースインパルスガンダム」「ソードインパルスガンダム」の本体を塗装したものをミキシングすればよい(それでもビームジャベリンは自作する必要がある)が、1/100サイズでは商品展開が全くないためブラストシルエットをフルスクラッチせねばならず、これは主人公機としては異常な扱いの悪さだと言わざるを得ない。
登場作品と操縦者
- 機動戦士ガンダムSEED DESTINY
- パイロットはシン・アスカ、ルナマリア・ホーク。ガーティ・ルーの追撃戦で初使用されたが、敵部隊の奇策にはまって苦戦していた。次に使用されたのはクレタ島沖での戦闘で、ここではアビスを撃墜するという戦果を挙げた。
最後に使われたのはダイダロス攻防戦で、デスティニー、レジェンド、ミネルバの陽動によってルナマリアの搭乗した本機がダイダロス基地内部に潜入成功、レクイエムのコントロール区画を破壊して発射を阻止している。
装備・機能
特殊機能
- ヴァリアブルフェイズシフト装甲
- フェイズシフト装甲の改良型。装甲に掛ける電圧を調整できるようになっており、エネルギー消費の効率化を図っている。その影響で装甲の色が変化するようになった。本形態では大量のエネルギーを消費する砲撃戦闘を想定し、最もエネルギー消費の低い黒色を中心としたカラーリングとなっている。
よく「緑色中心のカラーリング」と誤解されやすいが、緑色部分は本体には少なく、ブラストシルエットが緑色中心なだけである。 - デュートリオンビーム送電システム
- MSにデュートリオンビームを照射してワイヤレスでエネルギーを供給するシステム。これにより、(母艦が存在する限り)帰艦する事なく戦い続ける事が可能となった。
- 換装
- シルエットを換装する。
- 分離
- ブラストシルエットを分離する。
武装・必殺攻撃
- MMI-GAU25A 20mmCIWS
- 胸部に2門内蔵された機関砲。敵機への威嚇・牽制やミサイル迎撃、対人戦に用いられる。有効射界が限定されるという欠点がある。
- M71-AAK フォールディングレイザー対装甲ナイフ
- 両腰部に収納されている折りたたみ式ナイフ。実体剣と振動波を併用し、エネルギーをほとんど消費しないうえ、ダガーLの胸部装甲を易々と貫くほどの威力がある。
- MA-BAR72 高エネルギービームライフル
- フリーダムやジャスティスに装備されたルプスの改良型。エネルギー消費効率が大幅に向上している。セイバーやカオス、ガイアのビームライフルも外観こそ違うが、基本設計は同一である。
- M2000F ケルベロス高エネルギー長射程ビーム砲
- ブラストシルエットに2門装備された、対艦・対要塞用の大出力ビーム砲。大型のスペースデブリすら真っ二つに割るほどの凄まじい威力がある。ガナーウィザードのケルベロスの後継型と思われる。
- MMI-M16XE2 デリュージー超高初速レール砲
- ブラストシルエット上部に装備された2門のレールガン。使用時は肩越しに展開する。
- GMF39 四連装ミサイルランチャー
- ケルベロスの後部に内蔵されている4連装ミサイルランチャー。ケルベロスと同じく2基装備されている。ケルベロスとの同時使用は不可。
- AGM141 ファイヤーフライ誘導ミサイル
- 四連装ミサイルランチャーから発射されるミサイル。
- MA-M80 デファイアントビームジャベリン
- ケルベロスの砲身内に収納されている、長柄のビームサーベル系武装。積極的な接近戦というより、敵機との間合いを取るための装備。劇中ではクレタ沖の戦闘で投擲し、アビスを貫いて撃破した。
- MMI-RG59V 機動防盾
- 対ビームコーティングが施された実体盾。上下左右にスライドして有効防御面の拡大と取り回しを両立させている。左側のケルベロスのトリガーは左手で引き、ビームジャベリンは両手で持つので、邪魔にならないよう閉じた状態で使用することが多い。
対決・名場面
- レクイエムの発射によって4つのコロニーを失ったプラントは、月軌道艦隊を第一次中継点「フォーレ」に向かわせ地球連合軍を誘き出す。それと同時にミネルバに「単独でダイダロス基地を攻略せよ」という陽動作戦の特命を出した。
しかし、それすらも囮。デスティニー、レジェンドの二機で守備隊の相手をする間にルナマリアの搭乗したブラストインパルスがレクイエム内部に潜入して発射を阻止する、という二重の陽動こそが本当の作戦だったのだ。
途中までは順調、だが潜入寸前でインパルスが守備隊に気付かれ攻撃を受けた。ルナの危機に居ても立っても居られないシンはデスティニーを駆り援護に駆けつける。
「行け!試掘坑はもうすぐそこだ!ルナは絶対に討たせやしない!」
危機に瀕する故郷の、そして愛する者の希望を背負って試掘坑へ飛び込んだルナマリアが、コントロール区画に向けてトリガーを引く。
関連機体
- インパルスガンダム
- 背部に何も装着しない形態。
- フォースインパルスガンダム
- 高機動戦闘用装備「フォースシルエット」を装着した形態。大気圏内でも自立飛行可能である。
- ソードインパルスガンダム
- 近接格闘戦用装備「ソードシルエット」を装着した形態。巨大な対艦刀を主武装とする。
- デスティニーインパルス
- フォース、ソード、ブラストの三種の武装を統合した形態。チェストフライヤーも専用のものを用意する。
- デスティニーガンダム
- デスティニーインパルスで起きた諸処の問題を解決するために新規建造された後継機。
- ランチャーストライクガンダム
- この機体の元となった「ストライクガンダム」の砲撃戦闘型。
- ミネルバ
- 専用運用艦。