Gの影忍 (MS忍者)
Gの影忍 (MS忍者) | |
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外国語表記 | Kage-nin"G" |
登場作品 | Gの影忍 |
デザイナー |
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スペック | |
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通称 | G |
分類 | MS忍者 |
生産形態 | 改修機 |
主動力 | 熱核融合炉 |
原型機 | G-3ガンダム |
改修 | 牙一族 |
所属 | 未所属 |
所有者 | リョウガ |
主なパイロット | リョウガ |
概要[編集 | ソースを編集]
リョウガが愛機とするMS忍者。G-3ガンダムを改造した機体で、他の忍たちからは「G」という名で知られている。
ベースとなったG-3ガンダムはヒュウガが地球連邦軍のマゼラン級に搭載されていた物を強奪し、ジオン公国公王のデギン・ソド・ザビに献上したが、デギンの許可を得て自身の乗機として下賜された機体である。その性能はヒュウガの技量も相まって並のMS忍者を上回る程で、G-3ガンダムを狙う他の忍を返り討ちにしている。しかしカラーリングがトリコロールカラーであったため、ホワイトベース隊のガンダムと誤認したジオン公国軍のザンジバル級の砲撃を受けてしまい、機体は損傷しヒュウガは致命傷を負ってしまった。
Gは損傷したG-3ガンダムをMS忍者として改造し、死の前にヒュウガが同じ牙一族のリョウガに託した機体である。装甲はトリコロールカラーから黒と白を基調とした色に変更された。極限まで機動性を高めるために装甲は削減され、装備も軽装となっている。特に足腰は強靭であり、あらゆる場所を瞬く間に駆け抜けることが可能。向上した機動力はリョウガの技量もあって凄まじく、モビルスーツではその姿を認識することすら不可能な程。隠密性も大幅に強化されており、息を潜めた場合はセンサー類で感知することすら不可能となる。
G-3ガンダムに備わっていたマグネットコーティングやコアブロックシステムなどの機構は本機でも機能しており、武装もビーム・サーベルが引き継がれている。Bパーツの下腹部に備わっていた大気圏突入装備は光学隠れミノに変更され、他にも忍の暗器である手裏剣や吹き矢を装備する。センサー類も強化されており、相手の殺気を感知しモニターに表示することが可能。加えて本機の胸部には、特殊な心眼センサーという物が追加されている。
戦闘では様々な忍術を使い、時にはその地形すら利用して攻撃を行う。その戦闘力は並みのMS忍者を大きく凌ぐ程。その中でも特に強力なのが宇宙世紀忍者の術大系、星霜術式である。これはミノフスキー粒子を忍の技に混成し、遁甲を古代術とは異なる五大要素に振り分け直した大系である。その効果は凄まじく、不利な状況から一気に逆転することすら可能とする。
登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]
- Gの影忍
- 初出作品。
装備・機能[編集 | ソースを編集]
特殊機能[編集 | ソースを編集]
- マグネットコーティング (磁性体関節)
- フィールド・モーターの反応速度や駆動性を向上させる磁気塗膜。一年戦争以後は一般的に普及した技術であるが、忍はこれを応用して各部の連結を解除することで、いかなる拘束からも抜け出す神技となす。
- コアブロックシステム
- コア・ファイターを核とし、上下半身のパーツを交換可能にしたシステム。緊急時にはコア・ファイターで脱出可能である。
- 心眼センサー
- 胸部に内蔵されている特殊センサー。パイロットが心眼を極めることで「悟」の文字が現れ、続けて九字が点灯することでセンサーが展開されて、コックピット内が全天周囲モニターとなる。この状態では通常時では捉えられない敵の動きや、見えない罠などを見破ることが可能となる。使用時には頭部センサーが消灯する。
特殊装備[編集 | ソースを編集]
- 光学隠れミノ
- 下腹部に収納されている忍者七つ道具の1つ。光学迷彩機能付きのマント状の装備で、あらゆる地形に扮することが可能。この他にもムササビ、ハリセン、大気圏突入といった、便利で幅広い使い勝手を持つ。
- 黒兎馬
- 本機のサポートメカとして開発された木馬。連装メガ粒子砲や機関砲を備える。自立式であり、呼笛1つでどこからでも馳せ参じる。
武装[編集 | ソースを編集]
- 60mmバルカン砲
- 頭部に左右一対2門内蔵されている機関砲。本機は使用していない。
- ビーム・サーベル / ビーム・ジャベリン
- ランドセル側面に計2本装備されているビーム・サーベル。ベース機と同様の物で、接近戦における本機の主武装。ビーム・ジャベリンとしても使用可能だが、三又にビーム刃が発振される点がベース機と異なる。
- 手裏剣
- 携帯性に優れた小型の投擲武器。威力は低いため、頭部のセンサーなどを狙って使用される。
- 吹き矢
- 吹き筒を用いた射撃武器。威力は低いが隠密性に優れ、関節などを狙って使用される。
- 金剛宝虚空剣
- 百騎夜行にてアシュラ・アジールから渡された、名匠が鍛えし業物のビーム・サーベル。グリップに装飾が施されている。この世に斬れぬ物なしとされ、通常のビーム・サーベルが効かない相手を斬り伏せる威力を持つ。非使用時には通常のビーム・サーベルと同じ部位にマウント可能。
- シールド
- 黒兎馬の術使用時に追加される円形の盾。取り外し携行することが可能で、ビームを反射する防御力を持つ。黒兎馬装備時には連装メガ粒子砲が展開される。
- 鎖鎌
- 電撃コミックス版の表紙でのみ装備している鎖鎌。
技・必殺技[編集 | ソースを編集]
- 隠れ身の術
- 光学隠れミノを使用した身を隠す技。周囲の地形と同化しているだけなので、優れた忍や術によって見破られる場合が多い。
- 障壁返し
- コロニーの表面や要塞等の障壁を立てて使用する防御技。複数枚使用した障壁返し昇竜乱舞という技もある。
- 変わり身の術
- 別の物を相手に自分であると錯覚させ、攻撃を回避する技。
- 変装の術
- 他の機体に変装する技。
- 大黒落としの術
- 要塞の大黒柱の脆い部分を見つけ、破壊することで要塞を陥落させる技。
- 水蜘蛛の術
- 水蜘蛛を用いて水上を歩行する技。太陽の表面を歩くことすら可能である。
- 影分身の術
- 分身を生み出し相手を惑わす技。分身はSDサイズとなっている。
- 黒兎馬の術
- 黒兎馬と合体し、人馬一体となる術。機動性が大幅に向上する。
- 明鏡止炎
- 障壁返し昇竜乱舞から派生した技。相手の周囲に鏡面のように磨き上げた障壁を複数展開し、太陽光エネルギーで相手を攻撃する。その威力は要塞を消し飛ばす程である。名称とは異なり原理的にはソーラ・システムの方に近い。
- 退魔張扇
- 光学隠れミノに退魔の文字を浮かばせ、ハリセン状にして相手を攻撃する技。呪術によって死してなお動く忍を祓うことが可能。
- 星霜術式 火遁 焔核手裏剣
- コア・ファイターを取り出し、巨大な手裏剣として投げ付ける技。コア・ファイターの周囲には手裏剣状にビーム刃が発生し、熱核融合炉の出力を全て回転力に転じることによって絶大な威力を誇る。自身の動力を武器として使う関係上使用後は動けなくなるため、禁じ手とする最後の必殺技とされる。
- 星霜術式 水遁 月華雫水
- 水を操り多頭の竜のように相手を攻撃する技。水のない環境では使えないが、月面では地表を叩いて地殻活動を引き起こし、月の地中にある永久凍土を利用することが可能である。
- 星霜術式 風遁 ミノフスキー隠れの術
- ミノフスキー粒子にトリカブトやマツの実等を混ぜて、粉末状にした物を散布する技。機能としてはミノフスキー粒子と同様で、レーダーなどを無効化する。敵が風下にいる場合はより有効に効く。
- 星霜術式 宙遁 大気圏突入奥義 イズナ落とし
- 相手に組み付き相手の体を断熱材として大気圏に突入することで、成層圏を突破して相手を燃やし尽くす究極の荒技。簡単に見えるが、一歩でも進入角を間違えれば自らも燃え尽きてしまう危険を孕んでおり、過去にはこの技に挑戦して死んでいった忍が何人もいるとされる。なおこの技は、旧世紀の戦国時代で1人の忍者の特技とした技が源流であると言われている。