ソーラ・システム

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ソーラ・システム(SOLAR SYSTEM) [編集 | ソースを編集]

小型ミラーパネルを大量に展開、凹面鏡の原理を利用して太陽光エネルギーを一点に集中・照射する兵器。理論としては単純だが、高熱によって対象を融解・蒸発させる事が可能な超大型の太陽炉[1]である。

ミラーは小型の姿勢制御バーニアで移動し、目標への太陽光の照射角度を調整する。欠点として、ミラーそのものは攻撃に脆く、運用には防衛を目的とした艦隊が必要となる。また、敵に発見された場合は破壊されるリスクがあり、実際の運用では敵に気付かれる事なくミラーを展開する戦略も重要となる。

改良型として「ソーラ・システムII」が存在し、こちらは旧ソーラ・システムが折りたたみ式だったのに対し、ソーラ・システムIIはミラー膜をロール状にして収納する方式を採用している。これによってシステムそのものの大幅な軽量化を実現し、ミラーの枚数も削減された。焦点コントロール技術の向上により旧ソーラ・システムと同等以上の攻撃力が維持されているが、その結果コントロールシステムが肥大化しており、性能をフルに発揮するにはコロンブス級を改装した専用のコントロール艦が必要となっている。

ソーラ・システムは一年戦争末期に実行されたチェンバロ作戦地球連邦軍ティアンム艦隊によって運用された。ジオン軍の宇宙要塞ソロモンに向けて二度照射され、ソロモン守備隊に大打撃を与え、チェンバロ作戦を成功に導いた。その後、ア・バオア・クー攻略戦にも投入される予定であったが、ソーラ・レイの照射によって移送していた艦隊もろとも消失した。一方で、ソーラ・システムIIはデラーズ紛争第一次ネオ・ジオン抗争での運用が確認されている。

登場作品 [編集 | ソースを編集]

機動戦士ガンダム
初出作品。第35話でティアンム艦隊によって運用され、ソロモンの防衛戦力に多大な損害を与える事に成功した。なお、第36話冒頭のナレーションでは「ソーラ・レイシステム」と呼称されるなど表記ゆれが確認できる。
機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY
デラーズ・フリートコロニー落としを阻止する為にバスク・オム率いる軌道艦隊がソーラ・システムIIを運用したが、逼迫した戦況に焦りを見せたバスクが出力が100%に達する前に照射を指示。更に照射直前にアナベル・ガトーによりコントロール艦が撃沈され、出力が大幅に低下し、コロニー阻止に失敗。ソーラ・システムも損傷を負う。その後、バスクの座乗するマダガスカルの制御によって25%以下ではあるがミラーを制御し、半ば私怨に近い形でガトーの乗るノイエ・ジールへと照射。展開する味方艦隊の一部を巻き込みながらも、ノイエ・ジールにダメージを与えた。
PS2用ソフト「機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙」
ミッションモードの連邦編の1つに、ゲーム作品では珍しいミラー運搬作業がある。ただ運搬するだけの内容だが、高ランクを獲得するためには制限時間以内に多数のミラーを運ぶ必要がある。
機動戦士ガンダムΖΖ外伝 ジオンの幻陽
ソーラ・システムIIが第一次ネオ・ジオン抗争ハマーン・カーン不在のアクシズを攻略する為にメッチャー・ムチャ率いるエゥーゴ艦隊によって運用されたが、太陽光を吸収・エネルギーへ転換するラーフ・システムによって照射されたエネルギーを吸収され、同システムに設置されていた10基のハイパーメガ粒子砲の動力源として利用される形で撃ち返され、ソーラ・システムは大破。エゥーゴ艦隊も甚大な被害を被った為、攻略作戦は失敗した。
機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト
蛇の足カーティス・ロスコがあらゆる人脈・政治的ルートを総動員し、地球圏の各スペースコロニーのミラーの角度を調整するように交渉。それを一点に収束する事で地球圏全体を使ったソーラ・システムを構築し、エンジェル・コールの滅却に使用された。なお、広大な地球圏全体のコロニーのミラーを一点に集約する為の照準は、戦場に立ったベルナデット・ドゥガチサイキッカー能力と各コロニーに存在する彼女に親しい能力者による精神感応によって行われており、交信には木星共和国サイコミュが使用されている。

関連用語 [編集 | ソースを編集]

ソーラ・レイ
ジオン軍の使用したコロニーレーザー。前述の通り、ナレーションや劇中の台詞でソーラ・システムと混同されているケースが見られる。
ラプラス事件
宇宙世紀元年に起きた首相官邸ラプラスの爆破テロ事件。規模は違うが、爆破に用いられたメカニズムはソーラ・システムと同様である。

リンク[編集 | ソースを編集]

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. 『機動戦士ガンダム00』のGNドライヴの別名ではなく、レンズや反射鏡によって太陽光を集光する装置を指す。