第一次ネオ・ジオン抗争

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第一次ネオ・ジオン抗争(Neo-Zeon Conflict I/First Neo-Zeon movement)[編集 | ソースを編集]

機動戦士ガンダムΖΖ』の舞台となる戦争。資料によっては「ハマーン戦争」、「第一次ネオ・ジオン戦争」とも呼ばれる。

宇宙世紀0088年から0089年にかけて展開された地球規模の戦争であり、その名が示す通り、旧ジオン公国軍残党「アクシズ」から発展したネオ・ジオンによる紛争であり、戦争当事国はネオ・ジオンと地球連邦(エゥーゴカラバ含む)である。ただし、宣戦布告が成されないままグリプス戦役末期に始まったこと、ネオ・ジオンの対連邦姿勢が「交渉(実態は軍事行動を伴う恫喝)」だったこと、連邦政官及び軍が終戦間際まで積極的姿勢を示さなかったこと、最終的にネオ・ジオンの内戦に発展したことなど、特異な形態の戦争となっていた。

宇宙世紀0088年2月29日、ハマーン・カーンは各サイドに分遣隊を派遣しこれを制圧。ハマーンはグリプス戦役への介入はティターンズエゥーゴといった軍内部の組織との戦闘に過ぎず、連邦政府に敵対する意思は無かったと主張し、連邦政府はこれを容れ、ハマーンの軍事行動を黙認した。対するエゥーゴはグリプス戦役の最終局面で壊滅的打撃を受けており、遊撃的に一部の部隊がこれら分遣隊と小規模な戦闘を繰り返す以上の事は出来なかった。その後、ハマーンはモビルスーツ部隊を地球へ降下させると共にミネバ・ラオ・ザビを女王とするアクシズの国号を「ネオ・ジオン」と正式に発表。地球へ降下したネオ・ジオン部隊は各地でジオン残党と合流。更には連邦政府以来抵抗運動を続けていたアフリカ民族解放戦線や、グリプス戦役後の処罰を恐れたティターンズの一部部隊など旧公国系以外の組織も併呑。同年8月には地球連邦首都ダカールを制圧し、地球からの撤退を交換条件として連邦政府へサイド3の譲渡を要求。即時返答を拒んだ連邦政府へ圧力をかけるべく、10月末にはアイルランドのダブリンコロニー落としを敢行。この事態を受け、連邦政府はサイド3へのネオ・ジオンの真鍮を承認し、地球から撤収したネオ・ジオンにサイド3を割譲することになった。

しかし、ネオ・ジオン内でザビ家の血族を自称するグレミー・トトがハマーンに反旗を翻し、ネオ・ジオンは内乱状態に突入。この内紛は翌年1月まで続き、両者の抗争にエゥーゴのガンダムチームが介入した結果、グレミー、ハマーンともに戦死し、遅れて出撃したエゥーゴ・連邦の経堂郡がネオ・ジオンを制圧。この際、女王ミネバが影武者であり、本物のミネバはグリプス戦役の最終局面においてシャア・アズナブルの手で拉致されていた事が判明。ネオ・ジオンの体制は瓦解する事になった。

時節 [編集 | ソースを編集]

宇宙世紀0088年2月22日:コロニーレーザーを巡る艦隊戦が終結
2月29日:アクシズ、ジオンの再興を宣言し各サイドに分遣隊を派遣
3月1日:アーガマサイド1シャングリラ」に入港・各サイドに派遣されたアクシズ分遣隊がコロニーを制圧
3月3日:エンドラ、シャングリラに入港
アーガマ隊はエンドラ隊と数度交戦した後、シャングリラを離脱。エンドラもそれを追跡する形でシャングリラを後にする。
3月15日:アーガマ、ΖΖガンダムの運用を開始
3月19日:エンドラ、ラビアンローズに強制接舷するもアーガマの介入で撤退
3月25日:アーガマ及びエンドラ、ムーン・ムーンへ入港・エンドラ撃沈
3月28日:アーガマ、ラビアンローズに再接触し改修を受ける
5月8日:アクシズから地球降下を目指す艦隊が出港
6月6日:アクシズ先遣部隊が地球へ降下
7月8日:アーガマ、グラナダへ入港し、翌9日に離脱する
7月13日:アクシズ地球降下部隊、地球軌道上に集結・地球降下を前にした演説でハマーンがアクシズの国号を「ネオ・ジオン」と発表する
8月1日:ネオ・ジオン本隊及びアーガマが地球へ降下
8月2日:ネオ・ジオンがダカールを制圧
8月9日:ガンダムチーム結成 アーガマと別行動を取りダカールへ
8月29日:ネオ・ジオン、ダカールを完全制圧
8月31日:エゥーゴ・カラバ連合軍がダカールの迎賓館を攻撃、これを受けネオ・ジオン本隊はダカールから移動
10月:エゥーゴ艦隊、アクシズ攻略作戦を実行するも失敗
10月26日:アーガマ、ダブリンに入港、これを追跡したネオ・ジオンがダブリンを攻撃
10月31日:ネオ・ジオン、ダブリンへのコロニー落としを実行
11月2日:アーガマ隊、宇宙へ帰還しネェル・アーガマに移乗
11月14日:連邦政府、ネオ・ジオンにサイド3を譲渡
12月25日:グレミー・トトがハマーンに反旗を翻し、ネオ・ジオンで内戦が勃発
0089年1月16日:ガンダムチームがアクシズへ進行、グレミー・トト戦死
1月17日:ΖΖガンダムと交戦したハマーン・カーンが戦死し、直後に連邦・エゥーゴ共同軍がサイド3を制圧した事で第一次ネオ・ジオン抗争が終結

登場作品 [編集 | ソースを編集]

機動戦士ガンダムΖΖ
機動戦士ガンダムΖΖ外伝 ジオンの幻陽
A.O.Ζ Re-Boot ガンダム・インレ-くろうさぎのみた夢-
機動戦士ムーンガンダム
機動戦士ガンダム ヴァルプルギスEVE
機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE
「声なき声のささやきを」は本抗争の時期が舞台となっている。

関連人物[編集 | ソースを編集]

ミネバ・ラオ・ザビ
ドズル・ザビの忘れ形見。ハマーン・カーンに擁されるが、実はこの時点では影武者で、本物はグリプス戦役終盤にシャアによって拉致されていた。
ハマーン・カーン
ミネバを擁し、ネオ・ジオンを率いた。最期はエゥーゴジュドー・アーシタと交戦し死亡。
グレミー・トト
抗争終盤、ザビ家の血統を自称し、ハマーンに対し反乱を起こすも、最期はルー・ルカの手によって死亡。

関連用語[編集 | ソースを編集]

ジオン公国
ジオン軍
ジオン共和国
第二次ネオ・ジオン抗争

リンク[編集 | ソースを編集]