「クロスボーン・ガンダムX-13」の版間の差分

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== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[木星共和国]]が開発した[[モビルスーツ]][[サナリィ]]ではなく[[木星]]で新たに開発された[[クロスボーン・ガンダム]]である。生産元が異なるため機体の番号は10番代から仕切り直されている。
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[[木星共和国]]が新たに開発した[[クロスボーン・ガンダム]]の1機。[[サナリィ]]ではなく[[木星]]で生産された機体であるため、機体ナンバーは仕切り直されている。
  
[[クロスボーン・ガンダムX-0]]のデータから再現された機体の3号機であり、量産化を目指してコストダウンされた機体である。機体カラーは[[クロスボーン・ガンダムX1]]と同じ色、胸部装甲と頭部アンテナ、前腕部の形状は[[クロスボーン・ガンダムX3]]と同じ、背部のフレキシブルスラスターユニットは[[クロスボーン・ガンダムX2改]]と同じ形状となっている。
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開発は[[クロスボーン・ガンダムX-0|X-0]]の回収時に得られたデータを基に行われており、極力設計通りに再現した[[クロスボーン・ガンダムX11|X-11]]、木星技術との折衷案で開発された[[X-12]]を経て、X-13はさらにコストダウンを目指して設計されている。一世代前の高性能機であるクロスボーン・ガンダムは、技術低下した[[宇宙戦国時代]]においても比較的生産しやすいため、自国の戦力に組み込むために研究が繰り返されているとされる。
  
今の[[地球]]圏では実体弾が主体となっているため、[[ビーム・シールド]]は必要ないとしてオミットされ、実体シールドを装備している。他の武装に関してはビーム・ザンバーなどが確認できるが、内蔵武器に関しては不明である。コストダウンを行うため機体各部に精度の低い伝導パイプを露出させており、大幅なコストダウンに成功している。[[コアブロックシステム]]の再現にはX11で成功していると思われるが、本機はコストダウンを目的とした機体であるためおそらく採用されていないと思われる。これでも生産ラインに乗せるためにはコストが目標値より30%ほど高いため、量産化にはまだ時間を必要としている。
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機体はこれまでのクロスボーン・ガンダムを組み合わせたような外観となっており、頭部アンテナはX-0、前腕部は[[クロスボーン・ガンダムX3|X-3]]、バックパックのフレキシブルスラスターは[[クロスボーン・ガンダムX2改|X-2改]]と同形状となっており、機体カラーは[[クロスボーン・ガンダムX1|X-1]]と同様に白と黒を基調としている。胸部には何のマークも描かれていないが、頭部には骸骨の装飾が施されている。
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宇宙戦国時代の[[地球]]圏では実体弾が主兵装となっているため[[ビーム・シールド]]は必要ないとしてオミットされ、代わりに実体シールドを装備。バスターガンも装備されていないが、それ以外の武装は従来のクロスボーン・ガンダムと同様の物が装備されている。
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ビーム・シールドのオミットに加えて精度の低い伝導パイプを機体外部に露出させることで、大幅なコスト削減に成功している。それでも目標値よりは30%ほど高いため、生産ラインに乗せるには至っていない。また、スペックの低下は無いとされるが、これに搭乗した[[カーティス・ロスコ]]によれば、そうとも言い切れない部分があるとされる。本機のデータを元に、X-12を再設計するX-14辺りが「木星製クロスボーン・ガンダム」の完成形になる予定だったが、地球圏の混乱からくる経済の低下を受け、計画は凍結状態となった。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
;[[機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST]]
 
;[[機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST]]
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:初登場作品。[[ニコル・ドゥガチ]]の搭乗機として登場<ref>初登場シーンはX2改のセルフオマージュ。</ref>。当初は[[アッシュ・キング]]一行と敵対していたが、その後共闘して[[ムーン・ムーン]]のエゾラ派や[[賛美歌の国]]と交戦した。
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;[[機動戦士クロスボーン・ガンダムX-11]]
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:クロスボーン・ガンダムDUSTから遡る事10年前に[[カーティス・ロスコ]]が使用する為に木星から取り寄せたが、機体性能がパイロットの腕に付いていけず、[[薄紅姫]]の乗る[[ヌエボ・アラナ]]の前に敗北。カーティスはコア・ファイターで脱出し[[エオス・ニュクス]]へと回収された。
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;[[機動戦士クロスボーン・ガンダム LOVE&PIECE]]
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:U.C.0159にブラックロー工房がカーティスから一部パーツの製造を依頼されたが、直後にカーティスが幽閉されてしまい納品のあてが無くなってしまったため、経営資金を捻出するために秘密裏に闇ルートに転売された。データ上は6機あったとされる。事態を知った[[フォント・ボー]]が一機買い戻し、[[クロスボーン・ガンダムX-13 ハーフクロス]]に改装した。
  
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
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=== 特殊機能 ===
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;[[コアブロックシステム]]
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:コクピットブロックは機体から分離してコア・ファイターとなる。構造は従来の[[クロスボーン・ガンダム]]と同様だが、スラスター形状が異なるため完全に閉じることができなくなっている。
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=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
;バルカン砲
 
;バルカン砲
 
:頭部に左右一対2門内蔵されている機関砲。
 
:頭部に左右一対2門内蔵されている機関砲。
;[[ビーム・サーベル]]
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;[[ビーム・サーベル]] / ビーム・ガン
:両肩部に2基格納されている近接武装。
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:両肩部に計2基収納されている接近戦用ビーム兵器。収納状態ではビーム・ガンとして機能する。
:;ビーム・ガン
 
::格納状態では小型のビーム砲として機能する。
 
 
;ビーム・ザンバー
 
;ビーム・ザンバー
:カットラスのような形状のビーム・サーベル。バスターガンは装備しておらずザンバスターとしては使用できない。非使用時にはサイドアーマーに懸架される。
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:カットラスのような形状のビーム・サーベル。バスターガンは装備しておらずザンバスターとしては使用できない。非使用時には腰部ハードポイントにマウントされる。
 
;ロングレンジライフル
 
;ロングレンジライフル
:[[ムーン・ムーン]]製の本機専用の大型ライフル。使用前に[[アンカー]]に破壊されたためビームか実体弾のどちらかは不明。
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:[[ムーン・ムーン]]製の携行式大型ライフル。元々は[[サイコガンダム|ムラサメ]]の随伴機用に試作された武装だが、[[ミガッサ]]では扱いきれなかったため本機に貸与された。[[アンカー]]との戦闘時に一撃で破壊され喪失した。デザインは実在銃である「ドラグノフ」と「StG44」をベースとしている<ref>[https://twitter.com/shibuya_rain140/status/1373612394304270338?s=20 渋谷エヌ氏のツイート]</ref>。
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;ヒート・ダガー
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:両脚部に格納されている実体式の短剣。発熱機能は無く、スラスターの排熱を利用し刀身部を加熱する。
 
;シザー・アンカー
 
;シザー・アンカー
 
:フロントアーマーを変形させて使用する射出式アンカー。
 
:フロントアーマーを変形させて使用する射出式アンカー。
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;シールド
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:腕部に装備される実体型の大型シールド。オミットされた[[ビーム・シールド]]の代わりに装備可能。表面にはXIIIのマーキングが施されている。
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:クロスボーン・ガンダムX-0と同様のビーム兵装。銃身を折りたたむ事でビーム・ソードとして使用可能な複合兵装。
 
;マシンガン
 
;マシンガン
:[[宇宙戦国時代]]において一般的に使用されているマシンガン。失ったロングレンジライフルの代わりとして[[ミガッサ]]から流用した。
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:[[宇宙戦国時代]]において一般的に使用されている小型マシンガン。失ったロングレンジライフルの代わりとして装備した。
;シールド
 
:[[ビーム・シールド]]の代わりに装備された実体シールド。
 
 
;ビリー
 
;ビリー
:[[エビル・S]]の小型偵察ポッドから着想を得たオウム型の小型偵察メカ。[[ブラックロー運送]]の倉庫内にあった物を使用した。[[サイコミュ]]兵器の一種ではあるが、[[ニュータイプ]]兵器の全盛期ほど精度は高くなく、1個のみしか使用できないため、使用頻度は少なかったとされる。<br>劇中では内部の偵察用機材を交換して核ミサイルとして使用しているが、このような使い方はコスト的にも想定されていないとしている。
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:かつて[[宇宙海賊クロスボーン・バンガード]]で使用されたオウム型の小型偵察メカ。[[ブラックロー運送]]の倉庫内に眠っていた物の内部を大容量ハードディスクから爆発物に換装し、[[ファンネルミサイル|サイコミュ制御のミサイル]]として使用した。なおこの使用法はコストに折り合わないとされる。
  
 
== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
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== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
;[[クロスボーン・ガンダムX13改]]
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;[[クロスボーン・ガンダムX-13改]]
 
:強化改修機。
 
:強化改修機。
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;[[クロスボーン・ガンダムX-13 ハーフクロス]]
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:[[キュクロープス]]が入手したX-13の独自改修機。
 
;[[クロスボーン・ガンダムX-0]]
 
;[[クロスボーン・ガンダムX-0]]
:機体データをベースとした。
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:ベース機。
;クロスボーン・ガンダムX11
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;[[クロスボーン・ガンダムX-11]]
 
:ほぼ完全にX-0を再現した1号機。
 
:ほぼ完全にX-0を再現した1号機。
;クロスボーン・ガンダムX12
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;[[X-12]]
:木星技術との折衷案で開発された2号機。
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:[[木星]]技術との折衷案で開発された2号機。
 
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<!-- *説明 -->
 
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*[[登場メカ]]
 
*[[登場メカ]]
  
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2024年1月2日 (火) 23:18時点における最新版

クロスボーン・ガンダムX-13
外国語表記 Crossbone Gundam X13
登場作品
デザイナー 長谷川裕一
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スペック
分類 試作型モビルスーツ
生産形態 試作機
型式番号 JMSX-13
主動力 熱核融合炉
開発組織
所属 木星共和国
主なパイロット
テンプレートを表示

概要[編集 | ソースを編集]

木星共和国が新たに開発したクロスボーン・ガンダムの1機。サナリィではなく木星で生産された機体であるため、機体ナンバーは仕切り直されている。

開発はX-0の回収時に得られたデータを基に行われており、極力設計通りに再現したX-11、木星技術との折衷案で開発されたX-12を経て、X-13はさらにコストダウンを目指して設計されている。一世代前の高性能機であるクロスボーン・ガンダムは、技術低下した宇宙戦国時代においても比較的生産しやすいため、自国の戦力に組み込むために研究が繰り返されているとされる。

機体はこれまでのクロスボーン・ガンダムを組み合わせたような外観となっており、頭部アンテナはX-0、前腕部はX-3、バックパックのフレキシブルスラスターはX-2改と同形状となっており、機体カラーはX-1と同様に白と黒を基調としている。胸部には何のマークも描かれていないが、頭部には骸骨の装飾が施されている。

宇宙戦国時代の地球圏では実体弾が主兵装となっているためビーム・シールドは必要ないとしてオミットされ、代わりに実体シールドを装備。バスターガンも装備されていないが、それ以外の武装は従来のクロスボーン・ガンダムと同様の物が装備されている。

ビーム・シールドのオミットに加えて精度の低い伝導パイプを機体外部に露出させることで、大幅なコスト削減に成功している。それでも目標値よりは30%ほど高いため、生産ラインに乗せるには至っていない。また、スペックの低下は無いとされるが、これに搭乗したカーティス・ロスコによれば、そうとも言い切れない部分があるとされる。本機のデータを元に、X-12を再設計するX-14辺りが「木星製クロスボーン・ガンダム」の完成形になる予定だったが、地球圏の混乱からくる経済の低下を受け、計画は凍結状態となった。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST
初登場作品。ニコル・ドゥガチの搭乗機として登場[1]。当初はアッシュ・キング一行と敵対していたが、その後共闘してムーン・ムーンのエゾラ派や賛美歌の国と交戦した。
機動戦士クロスボーン・ガンダムX-11
クロスボーン・ガンダムDUSTから遡る事10年前にカーティス・ロスコが使用する為に木星から取り寄せたが、機体性能がパイロットの腕に付いていけず、薄紅姫の乗るヌエボ・アラナの前に敗北。カーティスはコア・ファイターで脱出しエオス・ニュクスへと回収された。
機動戦士クロスボーン・ガンダム LOVE&PIECE
U.C.0159にブラックロー工房がカーティスから一部パーツの製造を依頼されたが、直後にカーティスが幽閉されてしまい納品のあてが無くなってしまったため、経営資金を捻出するために秘密裏に闇ルートに転売された。データ上は6機あったとされる。事態を知ったフォント・ボーが一機買い戻し、クロスボーン・ガンダムX-13 ハーフクロスに改装した。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

特殊機能[編集 | ソースを編集]

コアブロックシステム
コクピットブロックは機体から分離してコア・ファイターとなる。構造は従来のクロスボーン・ガンダムと同様だが、スラスター形状が異なるため完全に閉じることができなくなっている。

武装・必殺攻撃[編集 | ソースを編集]

バルカン砲
頭部に左右一対2門内蔵されている機関砲。
ビーム・サーベル / ビーム・ガン
両肩部に計2基収納されている接近戦用ビーム兵器。収納状態ではビーム・ガンとして機能する。
ビーム・ザンバー
カットラスのような形状のビーム・サーベル。バスターガンは装備しておらずザンバスターとしては使用できない。非使用時には腰部ハードポイントにマウントされる。
ロングレンジライフル
ムーン・ムーン製の携行式大型ライフル。元々はムラサメの随伴機用に試作された武装だが、ミガッサでは扱いきれなかったため本機に貸与された。アンカーとの戦闘時に一撃で破壊され喪失した。デザインは実在銃である「ドラグノフ」と「StG44」をベースとしている[2]
ヒート・ダガー
両脚部に格納されている実体式の短剣。発熱機能は無く、スラスターの排熱を利用し刀身部を加熱する。
シザー・アンカー
フロントアーマーを変形させて使用する射出式アンカー。
シールド
腕部に装備される実体型の大型シールド。オミットされたビーム・シールドの代わりに装備可能。表面にはXIIIのマーキングが施されている。
バタフライバスターB
クロスボーン・ガンダムX-0と同様のビーム兵装。銃身を折りたたむ事でビーム・ソードとして使用可能な複合兵装。
マシンガン
宇宙戦国時代において一般的に使用されている小型マシンガン。失ったロングレンジライフルの代わりとして装備した。
ビリー
かつて宇宙海賊クロスボーン・バンガードで使用されたオウム型の小型偵察メカ。ブラックロー運送の倉庫内に眠っていた物の内部を大容量ハードディスクから爆発物に換装し、サイコミュ制御のミサイルとして使用した。なおこの使用法はコストに折り合わないとされる。

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

関連機体[編集 | ソースを編集]

クロスボーン・ガンダムX-13改
強化改修機。
クロスボーン・ガンダムX-13 ハーフクロス
キュクロープスが入手したX-13の独自改修機。
クロスボーン・ガンダムX-0
ベース機。
クロスボーン・ガンダムX-11
ほぼ完全にX-0を再現した1号機。
X-12
木星技術との折衷案で開発された2号機。

リンク[編集 | ソースを編集]

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. 初登場シーンはX2改のセルフオマージュ。
  2. 渋谷エヌ氏のツイート